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昇降口に最後の飾り付けを行う唐丹小OBら。テーマは「春夏秋冬」

仮設校舎に最後の飾り付け、唐丹小の卒業生ら〜2月に新校舎へ「いい思い出に」と願い込め

昇降口に最後の飾り付けを行う唐丹小OBら。テーマは「春夏秋冬」

昇降口に最後の飾り付けを行う唐丹小OBら。テーマは「春夏秋冬」

 

 今年2月に仮設校舎から新校舎に移る唐丹小(一條直人校長、児童53人)で18日、同校の卒業生らが昇降口に最後の飾り付けを行った。「仮設校舎での生活に少しでも彩りを添えたい」と2年ほど前に始まった取り組みで、最後のテーマは「春夏秋冬」。飾り付けを発案した下村達志さん(41)=唐丹町花露辺=は「ここでいろんな季節を過ごした子どもたちには、それぞれいろんな思い出があると思う。仮設校舎という環境に負けずに、元気で健やかに学び続けた子どもたちの新しい生活の節目の一つになれば」と願いを込めた。

 

 この日は下村さんら3人が作業した。桜、ヒマワリ、魚、モミジ、雪だるま―。ガラス窓や鏡などに何度も貼り付けられるジェル状のシールを、子どもたちに喜んでもらおうと配置やデザインを考えながら、一つ一つ丁寧に貼り付けた。

 

 作業をしていると、休み時間に児童がやって来て「かわいい」と歓声。香川彩夏さん(2年)は「きれいなところがいい。いろいろ変わって楽しいし、うれしい」と喜んだ。

 

 同校は震災後、平田小を間借りし、仮設校舎で生活が始まったのは2012年1月。小・中併設の新校舎建設は資材の高騰・不足などにより計画見直しを余儀なくされ、15年に工事は始まったが、完成は17年4月と当初の計画から1年延びた。

 

 現6年生は平田小で入学式を行い、1年生の3学期から仮設校舎で生活。建設計画がずれ込んだことで下村さんは「仮設校舎しか知らない学年が出てしまうのでは。せめて仮設を彩っていい思い出にしてもらおう」と、知人らの協力を得て、14年12月から昇降口の飾り付けを始めた。

 

 年に5回ほど模様替えをしてきたが、新校舎の完成が今年2月になり、今回の貼り替えで最後にすることに。「役目を終えたというすがすがしさがある。活動が終わることは、本校舎ができて移れるということなので、うれしい気持ちの方が強い」と下村さん。「新しい校舎に移っても、これまでと変わらず元気に明るく学校生活を楽しんで。頑張れ、唐丹っ子」とエールを送る。

 

 新校舎への初登校は2月20日を予定。仮設校舎で5年を過ごした6年生の卒業式は新校舎で行われる。

 

(復興釜石新聞 2017年1月21日発行 第556号より)

 

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観客と一緒に健康体操を楽しんだステージ。曲は水戸黄門の主題歌「ああ人生に涙あり」

新春彩る歌と踊り、新しい振り付けでパワフルに〜釜石民謡クラブ、新会員4人迎え

観客と一緒に健康体操を楽しんだステージ。曲は水戸黄門の主題歌「ああ人生に涙あり」

観客と一緒に健康体操を楽しんだステージ。曲は水戸黄門の主題歌「ああ人生に涙あり」

 

 釜石民謡クラブ(会員20人)の第11回新春民謡お楽しみ会が15日、釜石市鈴子町のシープラザ釜石イベントステージで開かれた。今年は新入会員4人を迎え、さらにパワーアップした歌と踊りのステージで観客を楽しませた。

 

 友情出演の3人を含む総勢16人が約30のプログラムを披露。「南部俵積み唄」「花笠音頭」「沢内甚句」など東北を代表する民謡を中心に、三味線伴奏で自慢ののどを響かせた。踊りや健康体操を交えたステージもあり、観客は手ぶりをまねながら一緒に体を動かした。

 

 同クラブは釜石に伝わる歌にも力を入れる。広く知られる「釜石小唄」「釜石浜唄」のほか、「くろがね音頭」「釜石鉱山音頭」「釜石行進曲」「釜石音頭」と、今ではあまり耳にしなくなった名曲を機会あるごとに聴かせている。この日は新たに振り付けした踊りも披露し注目を集めた。

 

 新春のステージ初出演となる4人は歌と踊りで大活躍。昨年8月から民謡を習う小川町の佐々木裕海さん(小佐野小4年)と、裕海さんに刺激を受け一緒に習い始めた妹の玲海さん(同1年)は「みんなと歌ったりするのが楽しい。もっと大きな声を出せるようになりたい」と民謡の魅力にすっかり引かれた様子。

 

 同クラブ事務局の藤沢静子さん(75)は「最初は蚊の鳴くような声だったが、どんどん成長している。みんなで育てていきたい」と2人を温かく見守る。

 

 駒木町の及川美代子さん(77)と平田の小池テル子さん(66)は、息子が利用する障害者自立支援施設に同クラブが慰問した際のステージに感激し、昨年11月に入会。「こんなに人を喜ばせるんだ」と心を動かされた及川さんは、意気投合した小池さんを誘って未知の世界に飛び込んだ。

 

 「民謡を始めて自分も明るくなったし、眠っていた着物を着る機会も増え、楽しくてしょうがない」と及川さん。唐丹町で被災した小池さんは、仮設住宅を経て平田で新たな生活をスタートさせた。「手芸のしすぎで首などに痛みがあったが、歌や踊りをやるうちに病まなくなった。皆さんにも良くしてもらい本当に入ってよかった」と声を弾ませた。

 

 友情出演した上中島町の瀬田政広さん(86)は「体調を崩して2年ほど民謡から遠ざかっていたが、最近また歌い始めた。皆さんのステージも楽しみで、元気をもらう」と顔をほころばせた。

 

 震災後、仮設住宅や福祉施設などへの慰問活動を精力的に行う同クラブ。昨年は1年間で59回も慰問に訪れた。

 

(復興釜石新聞 2017年1月18日発行 第555号より)

 

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顔に墨を浴び、イカの鳴き声を発して繁栄と健康のお告げを伝える子ども

さお振って大漁祈願〜尾崎白浜で「するめっこ釣り」

顔に墨を浴び、イカの鳴き声を発して繁栄と健康のお告げを伝える子ども

顔に墨を浴び、イカの鳴き声を発して繁栄と健康のお告げを伝える子ども

 

 漁師にふんした子どもたちが家々を回って大漁を祈願する浜の小正月行事、「するめっこ釣り」が15日、釜石市の尾崎白浜地区で行われた。幼児から小学生までの男児16人が地区(92世帯)内の20軒ほどを訪ね、イカの疑似餌を付けた釣りざおを振りながら「キュッ、キュッ」とイカの鳴く声をまねし、大漁や家内安全を祈った。

 

 この伝統行事は、子どもがイカ釣り船の漁師、家主が船主という想定で、イカを釣った漁師に船主が手当てをやる様子を演じる。地域の宝、子どもの成長ぶりを住民が確かめ、喜び合う意味が込められている。

 

 ねじり鉢巻きをした子どもらが釣りざおを持ち、尾崎本宮神社を出発。気温3度以下の寒気を突き、来訪を待つ家々を巡った。子どもの世話役は地区PTAの父親らが務めた。

 

 子どもは、大漁旗を掲げた家々の玄関や神棚を飾った床の間で釣りの動作を繰り返す。家主が成果を問うと、「満船(まんせん=大漁)」と応じ、家主は手当てを弾む。子どもたちの顔はイカの墨にまみれ、「大漁」と書かれた文字が増えていく。

 

 4回目のするめっこ釣りという佐々木隆正君(8)=平田小2年=は「面白い。やり方の順序は覚えたけど、するめの鳴き声がうまくできない。家に帰ると必ず鏡を見る。本当は、(筆で)書かれるのは気持ち悪い」と少々渋い顔。

 

 まだ4歳の久保海翔(かいと)君=平田幼稚園=には高校生以上の姉3人がいるものの、漁業の父秀孝さん(44)にとっては一家の「するめっこ釣りデビュー」となった。「いっぱい食べて、早くお父さんのように大きくなりたい」と、秀孝さんが箸で運ぶおでんにかぶりついた。

 

 長年にわたり世話役を引き受けてきた漁業箱石忠男さん(61)は「息子2人が男孫3人と一緒に回っているので留守番。小正月に、家でゆっくり飲めるのは久しぶりだ。震災もあって地域の行事は少ない。するめっこ釣りはみんなを楽しませる。続けてほしい」と願った。

 

(復興釜石新聞 2017年1月18日発行 第555号より)

 

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「三鉄お絵かき列車」で入賞した林野黎さん(右)と岡本あいるさん(左)

三鉄に夢を乗せ、お絵かき遠足列車〜林野さん、岡本さん(小佐野保育園)入賞

「三鉄お絵かき列車」で入賞した林野黎さん(右)と岡本あいるさん(左)

「三鉄お絵かき列車」で入賞した林野黎さん(右)と岡本あいるさん(左)

 

 三陸鉄道が沿線の幼稚園児や保育園児などを対象に募集した「お絵かき遠足列車」の表彰式は7日、釜石市のイオンタウン釜石で行われ、いずれも小佐野保育園の園児で、釜石市特別賞を受賞した林野黎(れい)さん(6)と、釜石市さんてつくん賞を受けた岡本あいるさん(5)にそれぞれ賞状が贈られた。昨年6月から10月まで運行された同列車には、釜石市内から保育園、保育所、こども園の5つの施設から園児72人が乗車。海沿いを走る三鉄の絵を描き、「マイレール」に親しんだ。

 

 2人の入賞作はいずれも、青い空と海を背景に、気持ちよさそうに走る列車を表現。三鉄の車両を象徴する赤と青のライン、窓からのぞく乗客の笑顔を子どもらしく、元気なタッチで描いた。友達と仲良く三鉄に乗った2人は「とっても楽しかったよ」と口をそろえた。

 

 家族や保育園、三鉄の関係者が見守る中、野田武則市長が入賞の2人に賞状を贈呈。三鉄南リアス線の吉田哲運行部長は、作品を寄せた全園児に贈る参加賞を各園の職員に託した。

 

 野田市長は「みなさんの絵で三鉄の素晴らしさをアピールしてもらえた。沿線住民がマイレール意識を高め、もっと三鉄を利用してもらいたい」と期待。吉田運行部長は「三鉄は地域のみなさんに支えられる鉄道。子どもたちに今後も継続して乗ってもらえるような鉄道にしたい」と話した。

 

 2人が通う小佐野保育園(勝又和子園長)は昨年10月、年長児10人が三鉄に乗車。車窓を流れる外の景色を食い入るように眺め、トンネルに入るたびに大きな歓声を上げたという。引率した職員は「こどもたちの目がキラキラと輝いていた」と喜んだ。

 

 三鉄の「お絵かき列車」は1995年から運行。応募作品は南、北の各線の車内で公開するほか、表彰は沿線の各自治体で行っている。釜石市内の応募作品は昨年12月24日から今月10日までイオンタウン釜石のイベントスペースに展示された。

 

(復興釜石新聞 2017年1月14日発行 第554号より)

 

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「かまっこまつり」で交流する地域住民と子どもたち

鵜住居「子どもひろば」文科大臣表彰~地域とつながる学びの場

「かまっこまつり」で交流する地域住民と子どもたち

「かまっこまつり」で交流する地域住民と子どもたち

 

 鵜住居小(村上清校長)、栗林小(菊池信男校長)の釜石市放課後子供教室「鵜住居子どもひろば」が、地域と学校が一体となり、子どもの成長を支える活動をたたえる2016年度の「地域学校協働活動」で文部科学大臣表彰を受けた。「子どもが輝けば地域も輝く」をテーマに、震災で遊び場が減った子どもたちの居場所づくりや、豊かな自然環境を生かした体験活動による学びの場の創出に努め、地域とのつながりを生み出す取り組みが評価された。

 

 同ひろばは2007年度に開始。震災のあった11年度は会場もなく運営する人も被災するなど活動の休止を余儀なくされ、学校や家庭から再開を求める声があったものの難しい状況だった。そんな中、鵜住居、栗橋地区を拠点に活動する一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校が、仮設住宅など限られた環境でも子どもらしく生活してもらおうと、12年度に放課後の居場所づくりを再開。コミュニティー活性化の一つとして、子どもが企画・運営する「かまっこまつり」の開催や、地域住民から借りた土地を「森あそび」の場として整備するなど、地域との協働による居場所と学びの場づくりを進めた。

 

 仮設住宅での活動では当初、苦情も寄せられたというが、「子どものため」と大人の力を結集しようと13年度に仮設住宅住民や保護者、専門家、行政などで構成する「子ども安全安心検討委員会」を発足。子どもの現状と課題を共有するとともに、地域とより良い関係性を築くための工夫として、子どもと大人の共有体験の場「かまっこまつり」「森あそび」を継続している。

 

 活動の効果として、「かまっこまつり」では子どもたちが自己の力で実現、表現することにより主体性を育み、多くの地域住民の参加によって顔が見える関係が生まれ「地域ぐるみで子どもを育んでいこう」との動きが強まっているという。「森あそび」では開放的に遊ぶことで発想力や新しい物事に取り組む力の向上につながっている。

 

 本年度は市から一部業務を請け負って同法人が同ひろばを実施。鵜住居・栗林の両仮設団地談話室を拠点に週3回活動している。

 

 同表彰は今年度、全国135の活動が受けた。岩手県内では釜石のほか、盛岡市、宮古市、平泉町の活動が表彰された。

 

表彰状を手にする柏﨑未来さん

表彰状を手にする柏﨑未来さん

 

 8日に都内の同省で表彰式が行われ、同ひろばコーディネーターを務める同法人の柏﨑未来さん(31)が代表して出席。「子どもたちのために地域の人と一緒に考え、形を作り上げ、行動したことが今回の表彰につながった。街並みが変わり続ける今の鵜住居では住みにくさもあるが、これからも連携して過ごしやすい場所を作っていきたい」と意欲を新たにした。

 

(復興釜石新聞 2016年12月31日発行 第551号より)

 

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渡辺さんの教えを胸にクリスマスソングを歌うノイホフクワィアーのメンバー

没後20年 渡辺顕麿さんをしのび、クリスマスに響く歌声~ノイホフクワィアー「継続は力」の教えかみしめ

渡辺さんの教えを胸にクリスマスソングを歌うノイホフクワィアーのメンバー

渡辺さんの教えを胸にクリスマスソングを歌うノイホフクワィアーのメンバー

 

 釜石市の「親と子の合唱団ノイホフ・クワィアー」(小澤一郎代表)は23日、小佐野コミュニティ会館で第134回ファミリー・コンサート「ノイホフ・イン・パープルクリスマス2016」を開き、小学1年生から70代まで幅広い年代のメンバー11人がやさしい歌声を届けた。

 

 同団は39年の歴史を誇り、クリスマスコンサートは5月の「母の日コンサート」と並ぶ団の代名詞だった。団員の減少などでしばらく途絶えていたが、昨年十数年ぶりに復活。今年は同団創設者で1996年に他界した渡辺顕麿さん(宝樹寺元住職)の没後20年に当たり、「東洋のひびき・西洋のひびき」と題した1部で渡辺さんをしのんで仏教聖歌や典礼聖歌など9曲を厳かに響かせた。

 

 2部が始まる前、高尾緑香子さん(46)が渡辺さんとの思い出を紹介。メンバーは渡辺さんを親しみを込めて”おっきい先生”と呼び、「入団したてだろうが容赦なかったが、温かく大きかった。歌う喜び、楽しさ、希望といった先生の教えを引き継いでいきたい。その思いを共有する仲間、見守り応援してくれる方々と力を合わせ一歩ずつ進みたい。おっきい先生が指揮してくれると思って歌います」と思いを伝えた。

 

 2部では同団が古くから親しんできた合唱組曲「日記のうた」を披露した。関西弁の軽快な曲調が特徴で、喜びや悲しみの感情を声のトーンや振り付けで豊かに表現。歌詞の一部を「おっきいせんせ、どないしてるやろ?どんな顔してるやろ?」と歌い、渡辺さんに見守られ、教えが続いているとの思いを込めた。

 

 3部は「赤鼻のトナカイ」などおなじみのクリスマスソング、ウインターソング18曲を披露。客席が歌声を重ね、一緒にクリスマスを楽しむ場面もあった。

 

 渡辺さんの指導を受けたことがある甲子町の50代の女性は「知っている曲ばかりで懐かしい。(渡辺さんの)指導は人それぞれの可能性を引き出し、厳しいが愛情が伝わるものだった」と懐かしんだ。現在は指揮者として団を引っ張る小澤代表が団員だったころから交流もあり、「受け継いで何十年と続いているのがすごい。まさに継続は力なり。これからも親と子で声を合わせる貴重な時間を楽しんでほしい。歌声を聴いて癒やされ、ほっとする時間だった」と感激していた。

 

 入団して3年ほどになる石山友里花さん(甲子中1年)は「歌が大好き。年の幅が広い人と歌を楽しめるのが魅力。心に響くような歌を届け続けたい」と目を輝かせた。

 

 この日は渡辺さんが指導していた東京隅田川少年少女合唱隊のOGも加わり、演奏を盛り上げた。

 

(復興釜石新聞 2016年12月28日発行 第550号より)

 

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「食の匠」に認定された植田栄子さん

植田さん(箱崎町)食の匠に〜母親の味を伝承、ワカメの中芯を佃煮に

「食の匠」に認定された植田栄子さん

「食の匠」に認定された植田栄子さん

 

 郷土食などの優れた技術を持ち、伝承に取り組んでいる人を県が認定する「食の匠(たくみ)」に釜石市箱崎町の植田栄子さん(74)が認定され、16日、野田武則釜石市長に報告した。

 

 植田さんが伝承する料理は「わかめの中芯の佃(つくだ)煮」。塩蔵ワカメの茎の部分となる中芯をざらめや黒砂糖、玉砂糖、水あめ、しょうゆ、南蛮などで甘辛く煮たもので、甘さや色、保存期間などを考えながら工夫を重ねた。湯を使った塩抜きの方法、こだわった砂糖の使い方、火にかける時間の調整などが技の伝承ポイントとして評価されたという。

 

 「浜周辺では中芯を煮物、漬物にして味わっているが、あまり加工されず注目されて来なかった残り物だった」と植田さん。母親の味を長持ちさせようと考えながら作り上げた料理で、「地域に根付いた食材を一番おいしく食べられるようにと取り組んできた。年はとっても頑張らなきゃ。これからもいろんなことに挑戦したい」と意欲満々。今回の認定には、中芯の活用促進への期待感も込められている。

 

 佃煮を試食した野田市長は「おいしい。これはごはんが進む。釜石を代表する味になる。釜石の味に磨きをかけ、喜ばれる取り組みを続けてほしい」と期待した。

 

 植田さんは釜石東部漁協女性部副部長、箱崎町内会副会長として地域活動、郷土料理の普及活動に取り組んでいる。同女性部では植田さんの佃煮の商品化を検討。ボイルしたホタテなど5品を詰め合わせたものをお歳暮用に販売する準備を進めている。

 

 食の匠は、「岩手ならではの食文化」の発信と地域活性化を目的にしており、本年度は8人が認定された。釜石では7人目(うち1人は故人)。県内全体では259人が認定されている。

 

(復興釜石新聞 2016年12月21日発行 第548号より)

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6年ぶりに定期演奏会を開いた釜石混声合唱団

釜石混声合唱団、震災後初6年ぶりに定演〜渡辺さん(没後20年)の教えかみしめ

6年ぶりに定期演奏会を開いた釜石混声合唱団

6年ぶりに定期演奏会を開いた釜石混声合唱団

 

 「めぐりあいこんさあと」と題した釜石混声合唱団(菊池征毅団長)の定期演奏会は11月23日、釜石市大町の日本キリスト教団新生釜石教会で開かれた。東日本大震災後初の定演で、2010年に開いて以来6年ぶり。同団の元指揮者で団員が人生の師と仰ぐ渡辺顕麿さん(宝樹寺前住職、1931~96)の没後20周年にも当たり、合唱活動を通して多くの教えを受けたメンバーらは師の思いをあらためてかみしめていた。

 

 指揮者の小浜和子さんを含め15人が出演。4部構成で、鈴木憲夫作曲の「三つの聖母マリア賛歌」などに続き、東日本大震災復興祈念作品として作られた「永遠の花」などを演奏。最後のステージでは、渡辺さんと親交があった高田三郎作曲の合唱組曲「水のいのち」「心の四季」の中から5曲を抜粋して締めくくった。

 

 1960年代から活動を始めた同団は77年、東京荒川少年少女合唱隊の指揮者として全国に知られた渡辺さんの帰郷を機に再発足。高田三郎、清水脩、間宮芳生、石井歓、武満徹など名だたる作曲家の作品に次々と挑み、釜石の合唱活動をけん引してきた。

 

 しかし、転勤などで釜石を離れるメンバーが相次ぎ、20年以上前から毎月盛岡でも練習を行うなど、県内各地に散らばったメンバーが心をつなぎながら活動を維持してきた。

 

 定演を通して重ねた「めぐりあい」は33回目。今回は新たに外国人のメンバーが加わり、同団が長い時間をかけて醸成してきた濃密なハーモニーに新鮮な響きを加えた。

 

 アメリカ・オレゴン州出身で、今年4月から気仙地域の小中学校でALT(外国語指導助手)を務めるダニエル・クルーズさん(27)。日本語の歌詞もしっかりと理解し、全ステージの曲を歌いあげた。

 

 「すばらしいコーラスに加わることができ、とてもうれしい」とクルーズさん。環境の変化やメンバーの高齢化などで「今回の定演が最後になるかも」と覚悟していた菊池団長は、青い目の新しい力に後押しされ、「また、やれるかも」と思い直した。

 

(復興釜石新聞 2016年12月14日発行 第546号より)

 

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東日本大震災から6年連続で釜石高体育館を会場に開かれた「かまいしの第九」

かまいしの第九、140人の歌声が市民の活力へ〜釜石東中生は先輩の思いつなぐ

東日本大震災から6年連続で釜石高体育館を会場に開かれた「かまいしの第九」

東日本大震災から6年連続で釜石高体育館を会場に開かれた「かまいしの第九」

 

 東日本大震災から5年9カ月の11日、「かまいしの第九」が今年も師走のまちに希望の歌声を響かせた。実行委が主催する39回目の演奏会は、今回も甲子町松倉の釜石高体育館が会場。オーケストラと市民らの合唱が一体となって奏でるベートーベンの交響曲第9番が、復興への歩みを続ける市民らに明日への活力をもたらした。ちょうど40回目に当たる次回は、来年秋に完成予定の市民ホール(仮称)の「こけら落とし」として公演が予定されており、新たなステージへ期待が高まる。

 

 1部は03年から始まった市内の中学生による「オーケストラと歌おう」のコーナーで、今年は釜石東中(佐々木賢治校長)の全校生徒132人が出演した。震災のあった11年の演奏会で、当時の同校生が歌った「地球星歌」(作詩・作曲ミマス)、震災を経験した当時の東中生の思いをミマスさんが歌に仕上げた「いつかこの海をこえて」など3曲を美しいハーモニーで聞かせた。

 

精いっぱいの歌声を響かせた釜石東中の生徒ら

精いっぱいの歌声を響かせた釜石東中の生徒ら

 

 2部の「第九」は、東京周辺の演奏家で構成するウッドランドノ―ツと釜石市民吹奏楽団のメンバーなど45人がオーケストラを編成。3楽章から4人のソリストが登場し、最終の4楽章で、県内外から集まった幅広い年代の合唱団140人とともに「歓喜の歌」を壮大に響かせ、感動のクライマックスを迎えた。鳴りやまない拍手に応え、約550人の観客と出演者が「歓喜の歌」を大合唱。震災前の市民文化会館での演奏会に勝るとも劣らないステージを繰り広げた。

 

 東京都東村山市の小学校教諭眞鍋愛子さん(38)は、勤務校でミマツさんの曲に取り組んだのを機に釜石東中や「かまいしの第九」のことを知り、足を運んだ。震災に負けない姿を目の当たりにし、「歌う喜びや当たり前のことをできる大切さを感じさせてもらった。東中の合唱も素晴らしい。帰ったらクラスの子たちにも伝えたい」と話した。

 

 釜石東中3年の菅原常慈君は、先輩が残した曲について「今でも(震災の)つらい記憶がよみがえるが、『いつかこの海をこえる』という歌詞がとても心に響き、やはり次につないでいかなきゃと思う」と自分たちの使命を実感。今回、大舞台へ全校で取り組んだことに「いつも以上の力を発揮できて良かった」と充実感をにじませた。佐藤健副校長は「今までで一番の演奏。気持ちを作るのに苦労したが、生徒たちは精いっぱいの歌声を響かせてくれた」とたたえた。

 

 1977年の初演からフルート奏者で参加し、現在は指揮者を務める山﨑眞行さん。今年は、2度の大病を克服して臨んだ演奏会だった。「途中でへたばってしまいそうになったが、演奏家からエネルギーをもらい奮い立った」と、渾身(こんしん)のタクトで約2時間の演奏を見事に率いた。来年の市民ホール公演に向けて「40回を機に新しいホールで再出発することになるが、この5年間が本当の意味での”釜石の第九”を築いてくれた。苦難を乗り越える釜石人のパワーはすごい」と、本格的な音楽文化再興へ意欲をみなぎらせた。

 

(復興釜石新聞 2016年12月14日発行 第546号より)

 

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釜石情報交流センターオンライン学習サービス_サムネイル

iPadで学ぶオンライン学習サービス「Schoo×釜石情報交流センター」のご案内

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釜石情報交流センターオンライン学習サービス~仕事に生きる教養講座が学べるサービスSchooが無料で利用できます

 

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本サービスで提供される動画授業の一例をご紹介します。業界大手企業や専門領域の第一線で活躍するプロフェッショナルによる授業と、「また見たくなる」学習体験により、継続的なスキルアップが図れます。

釜石情報交流センターオンライン学習サービス_プログラム

 

ご利用の流れ

 

本サービスは釜石情報交流センターのワークスペースを利用に付帯するサービスです。ワークスペース利用者に限り、学習サービス受講用のiPadを貸出します。
※ワークスペース利用には以下の使用料が別途発生します。
ワークスペース使用料:一般100円/1時間 高校生50円/1時間 (iPadの貸出は無料)

 

STEP1

  • 釡石情報交流センターの受付に申請書をご提出ください。
  • 申込受付後、登録したアドレス宛に招待メールをお送りします。
  • アカウント登録後、登録カードを発行してお渡しします。
  • STEP2

  • メール本文内のリンク先より、Schooアカウントの登録を完了して下さい。
  • ※既にSchooアカウントをお持ちの方は、紐付けが必要になります。
  • STEP3

  • 貸し出されたiPadを利用してオンライン学習サービスを利用します。
  • ホーム画面のアイコン、またはSafariのお気に入りよりログイン画面へお進みください。
  • 2 回目以降は,登録カードを受付までご提示頂くとサービスがご利用頂けます。
  •  

    講座視聴時の注意
    講座を視聴する際にはヘッドホンまたはイヤホンが必須になります。
    受付では販売商品(イヤホン100 円 税込)のみ扱っており、貸出は行っていませんのでご注意ください。

     
    利用終了後の流れ
    終了後は受付までお越しいただき、座席カードと貸出用iPad を返却してください。

     

    次回以降のお手続き
    初回受講時に登録カードを発行します。次回以降は、ワークスペースの利用申込時に登録カードをご提示下さい。

     

    「Schoo」とは

     

     株式会社Schoo が2012 年から運営している、Web 業界で働くためのオンライン動画学習サービス。プログラミングやWeb デザインといったIT 領域や、マーケティングやビジネス英語等、仕事に活きるさまざまな知識やスキルが身につくコンテンツを提供。ほぼ毎日生放送で授業を配信しており、受講生同士や先生とのコミュニケーションを通じて、双方向での学習体験ができます。

     

     これまでに公開した2,800 本以上の授業は録画授業として公開。録画授業見放題の「プレミアムプラン(980 円/月、iOS 及びAndroid アプリ1,080 円/月)といった有料プランや、プロの個別サポートで確かなスキル習得を目指す「マスタープラン(78,000 円~)を提供。

     

     また法人向けプレミアムサービスとして「ビジネスプラン」、「マスタープランfor Business」を提供しています。現在の会員数は約25 万人(2016 年11 月末時点)。
    Web業界で働くためのオンライン動画学習サービス – Schoo(スクー)

     

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    練習から本番まで出演者が心を一つに取り組んだ演奏会

    波を乗り越え50回目の演奏会〜釜石市民吹奏楽団、観客と感動のステージ共有

     練習から本番まで出演者が心を一つに取り組んだ演奏会

    練習から本番まで出演者が心を一つに取り組んだ演奏会

     

     釜石市民吹奏楽団(村井大司団長)の第50回定期演奏会(市民芸術文化祭参加)は11月27日、釜石中体育館で開かれた。毎回、さまざまな趣向で吹奏楽の醍醐味(だいごみ)、心を震わせる音を届けてきた同演奏会。団員らはこれまで築いてきた釜石ブラスの誇りを胸に、感動の大演奏を繰り広げた。

     

     賛助出演を含む64人のメンバーが3部構成のステージを披露。1部は、今年の全日本吹奏楽コンクールの自由曲「リンコドンティプス~蒼き海の守り神」、同団が創立3年目に初めてコンクールに出場した時の自由曲で、現在放映中のテレビドラマ「カインとアベル」のオープニングにも使われている「交響曲第5番第4楽章」(ショスタコービッチ)などを演奏した。

     

     2部は4年目となった中学生との合同ステージ。今年も釜石中吹奏楽部が共演し、部員22人が団メンバーとの80人規模の大編成で演奏会を盛り上げた。3部は映画音楽やビートルズの名曲をさまざまな楽器のソロ、アンサンブルを織り交ぜ披露。吹奏楽ならではのアレンジが、聞き覚えのある曲に新たな世界観を広げた。

     
     
     アンコールを含め全12曲を演奏。観客から、素晴らしい演奏をたたえ感謝する大きな拍手が沸き起こった。宮古吹奏楽団で活動する盛合沙弥華さん(30)は「すごく上手ですよね。釜石は人数が多く大曲にも挑戦されている。私たちも来週、演奏会なので頑張りたい」と力をもらっていた。

     

     今回は2、3部の指揮を客員指揮者の細川正一さん(釜石高教諭、吹奏楽部顧問)が務めた。細川さんは山田高に赴任した20代のころ、吹奏楽部員を連れて度々釜石を訪れ、当時、東北大会出場を重ねていた市吹に指導を仰いだ。「一中、釜南高、市吹、新日鉄釜石と当時の釜石吹奏楽は東北、全国大会出場で盛り上がっていた。音楽への情熱に自分も圧倒された」と振り返り、「そんな中で活躍してきた団員が今もいて、その精神が脈々と受け継がれている。指揮をさせていただけて光栄」と胸を熱くした。

     

     釜石市民吹奏楽団は1978年に創立。初めての演奏会は80年3月に行った産声コンサートで、82年からは年2回の演奏会を開催し、96年まで14年間継続した。その後も年1回の演奏会を続け、今回が通算50回目となった。第1回の時は大学生だったという村井団長は「全ての演奏会がうまくいったわけではない。いろいろな波を乗り越えて来られたのは、団員の気力があったからこそ」と、積み重ねた三十数年に思いをはせた。

     

     同団は震災の津波で活動拠点だった市民文化会館が使えなくなり、被災後は旧大松小の音楽室を借りて練習を続けている。若者や30年ぶりの復帰者など新団員も徐々に増え、今年のコンクールでは11年ぶりに県大会で金賞を受賞。東北大会出場には届かなかったが、技術力アップにつながる確かな前進を見せた。村井団長は「少子化で学校吹奏楽部も少なくなっているが、音楽をやりたい子どもたちの希望になれたら」と今後の団活動へ気持ちを高めた。

     

    (復興釜石新聞 2016年12月3日発行 第543号より)

     

    復興釜石新聞

    復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

    復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

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    三浦命助について学んだ「橋野寿友の会」の地域歴史学習会

    三浦命助の偉業学ぶ、橋野町老人クラブ〜血縁の克俊さん「命を大切に」と読み解く

    三浦命助について学んだ「橋野寿友の会」の地域歴史学習会

    三浦命助について学んだ「橋野寿友の会」の地域歴史学習会

     

     釜石市橋野町の老人クラブ、橋野寿友の会(中館義元会長、54人)は20日、栗橋公民館と共催し、交通安全講話と地域歴史学習会を橋野ふれあいセンターで開いた。会員ら約30人が参加し、交通事故や高齢者を狙った詐欺被害の防止、郷土の偉人について理解を深めた。

     

     釜石警察署橋野駐在所の三浦哲所長が、今年同署管内で発生している交通事故や全国的に多発している高齢者の事故について説明。「頭の感覚は若いころと同じでも、体力の衰えで機敏な動作ができないこともある」とし、歩行者は道路の横断時に左右をしっかり確認すること、夕方・夜間の外出時は明るい色の服や夜光反射材を身に着けることなど、自己防衛策を促した。

     

     また、高齢ドライバーがブレーキとアクセルを踏み間違えて店舗などに突っ込む事故が連日報道されていることに触れ、「体力や感覚の変化を感じたら、免許の自主返納を決断することも大事。車は自分の足として生活に密着しているだろうが、命と引き換えならばバスやタクシーの利用を考えては」と話した。

     

     被害が後を絶たない振り込め詐欺のさまざまな手口にも言及。「最近はインターネットがらみで若い人でも被害に遭うケースが目立つ。不審な電話には、名前や住所などの個人情報を絶対に教えてはいけない。必ず家族や警察に相談を」と呼び掛けた。

     

     歴史学習の講師を務めたのは、同公民館主査で、江戸時代末期に起こった「三閉伊一揆」の指導者の一人、三浦命助(1820―64)の血縁にあたる三浦克俊さん(栗林町在住)で、命助の生涯について紹介した。

     

     三浦命助は栗林村(現栗林町)に生まれた。17歳の時、大飢饉(ききん)のため秋田藩の院内銀山に出稼ぎに行き、帰村後の20歳から、農業のほか、内陸と沿岸を行き来し農・海産物を売る荷駄商いをして生計を立てていた。

     

     日本最大級とされる三閉伊一揆は、南部藩の過酷な課税に苦しむ三陸沿岸の農漁民が47年、53年の2度にわたり起こした。34歳の命助は1万6千人以上が参加した2度目の一揆に加わり、仙台藩に越訴した際、45人の代表者の一人として藩と交渉。願書・談判の一切を担い、免税など要求のほとんどを認められた。

     

     一揆の終息後、栗林に戻ったが、村内の騒動で身の危険を感じ、仙台領へ出奔。出家し寺の住職も務めた後、京都に上り二条家の家来になった。57年、南部藩領に足を踏み入れたところを脱藩の罪で捕らえられ、盛岡の牢(ろう)に送られた。そのまま6年8カ月も勾留され、牢死。45歳でその生涯を閉じた。

     

     上栗林の命助の生家跡前には、没後100年にあたり1963年に地域住民が建立した顕彰碑があり、裏山には命助の墓がある。講演した三浦克俊さん宅(屋号「東」)は、命助に関する資料を保管しており、この日は、命助が獄中で書き家族に送った「獄中記」や一揆を禁じる藩の立て札など貴重な資料を見せながら、命助の生きざまを伝えた。

     

     克俊さんは、獄中記に記されている「人間と田畑をくらぶれば、人間は三千年に一度咲くうどん華なり―」という有名な一節に触れ、命を大切にする社会への願い、自分亡き後の家族を案じる気持ちを読み解いた。会員らは、橋野村からも133人が参加したとされる一揆で命助が果たした役割や意義を学び、地域住民を救った偉業に思いをはせた。

     

    (復興釜石新聞 2016年11月26日発行 第541号より)

     

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