タグ別アーカイブ: 文化・教育

卒業する釜石高ナイン。甲子園出場の記念碑を囲んで

甲子園初勝利の釜石高ナイン〜「鋼鐡の意志」で新たなステージへ

 卒業する釜石高ナイン。甲子園出場の記念碑を囲んで

卒業する釜石高ナイン。甲子園出場の記念碑を囲んで

 

 昨年春のセンバツ大会で釜石高に甲子園初勝利をもたらしたナインの主力が卒業を迎えた。あの夢舞台から1年。後輩から記念のバットを贈られた卒業生は「鋼鐵の意志(はがねのこころ)甲子園出場」と刻まれた記念碑を前に、新たなステージでの”勝利”を誓った。

 

 控えの捕手、主将としてチームを引っ張った菊池智哉君は岩手大理工学部に進む。センバツ開会式で選抜旗を持ち、ナインの先頭に立って入場行進。2回戦の滋賀学園戦では最後のバッターとなり、三振で涙をのんだ。「甲子園での勝利は次のステップへ自信を持てた。人生これから、頑張っていきたい」

 

 「切り込み隊長」と刻まれたバットを手にした奥村颯吾君も岩手大理工学部に進む。小豆島との対戦で殊勲のV打。「大学でも、あの勢いで。将来のことは、それから考えます」と明るく笑った。

 

 肩痛をこらえながら甲子園で2試合を投げ抜いたエース岩間大君は中央大経済学部へ。「1球ごとの大歓声。本当に楽しかった」。野球は封印し、中学・高校の教師を目指して夢を追い続ける。

 

 鉄壁の遊撃手、守備でチームを盛り立てた石崎仁鵬(のりたか)君は薬剤師を目指して進学する。「甲子園の大歓声が今も耳に残っている。自分の宝物、自信になった」

 

 チームの”主砲”を担った菊池勇貴君は震災で被災し、今も鵜住居町の仮設住宅で暮らす。「甲子園出場は夢のよう。震災の時に支えてくれた方々への恩返しにもなった。進学して本当の目標を確かめたい」。県内の大学を受験し、合否発表を待つ。

 

(復興釜石新聞 2017年3月4日発行 第568号より)

 

復興釜石新聞

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今後の活動継続へ意欲を語った出演者・スタッフ

劇団「もしょこむ」2年ぶり公演〜ラジオ局を題材に「一人じゃない」メッセージ込める

 もしょこむの2年ぶりの公演は観客の賛同の笑いを誘った

もしょこむの2年ぶりの公演は観客の賛同の笑いを誘った

 

 釜石市の劇団「もしょこむ」(小笠原景子代表)による公演「ON AIR」は2月26日、片岸町の釜石地方森林組合で行われた。釜石での単独公演は2015年の旗揚げ公演以来、2年ぶり。今回はコミュニティラジオ局を題材にしたコメディータッチの演劇で観客を楽しませた。

 

 物語は、北東北沿岸の町「カマイシ町」のコミュニティFMが舞台。100年に一度の大雪に見舞われ町が混乱し、ラジオ局にも問題が発生する中、何とか放送を成功させようと奮闘するスタッフの様子を描いたもので、小笠原梓さん(31)が原作を担当した。

 

 旗揚げでは、震災で両親を亡くし仮設住宅で暮らす姉妹の姿を描いた作品を上演した。「シリアスな作品で被災地の劇団として思い入れのあるものだが、今回は雰囲気を変えて明るい感じで楽しんでもらえるものにしようとみんなでネタを考えた」と小笠原さん。番組に寄せられた悩み相談への珍回答や、スタッフの言い合いがラジオから流れてしまうなど笑いの要素を随所に散りばめた。

 

 被災地の劇団ということもあり、「ここで生きていくには震災と共存していかなければいけない。ちょっとした瞬間に思い出してもらえるようにしたい」と、災害の違いはあるが、避難者や雪かきができずに困っている仮設住宅の高齢者が寄せたメッセージの紹介といった震災を思い起こさせる場面も盛り込んだ。

 

 混乱する人たちに「少しでも気持ちが楽になるよう声を届けたい」と放送を始めたスタッフは、「周りを見て声を掛けて。一人じゃないって思えるように」「目の前にいるうちに思いを伝えて」「踏み出すきっかけは何でもいい」などと声を送り続けた。小笠原さんは「ラジオから聞こえる声には、目には見えないがつながりを感じ、直接会って話をしなくても心が通い合える気がする」、そんなメッセージも込めた。

 

 劇のセットには同組合がプロデュースしたテーブルと椅子のセットを使用。劇中には市内の菓子店などの商品も登場し、観客は”釜石っぽい”物語を楽しんだ。

 

 同劇団の公演を初めて鑑賞した栗林町の小笠原京子さん(70)、藤原成子さん(70)は「手作りの温かみがあって楽しかった。共感できる言葉や場面もあった。場所も木の香りがして、いい雰囲気」と話した。

 

今後の活動継続へ意欲を語った出演者・スタッフ

今後の活動継続へ意欲を語った出演者・スタッフ

 

 同劇団で活動するメンバーは現在7人。これまで県内各地や東京で公演を続けてきた。この公演後、充電期間に入るというが、年1回の独自公演や各種イベントへの参加は継続。小笠原代表は「演劇が釜石の娯楽の一つとして根付いてほしい。いろんなジャンルの作品、楽しんでもらえるものを作っていきたい」と意欲を見せた。

 

(復興釜石新聞 2017年3月1日発行 第567号より)

 

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釜石高の生徒らに大歓迎を受けた倍賞さんら

「心の復興」歌で応援〜倍賞千恵子さん、トーク・コンサートで魅了

夫婦で歌声を披露した倍賞千恵子さんと小六禮次郎さん

夫婦で歌声を披露した倍賞千恵子さんと小六禮次郎さん

 

 エンターテインメントを通じた東日本大震災復興支援活動を続ける一般社団法人チームスマイル(東京都渋谷区)の「”わたしの夢”応援プロジェクト」で、女優の倍賞千恵子さんが2月26日、釜石市を訪れた。倍賞さんがナレーションを務めた映画「世界でいちばん美しい村」の上映やトークショー、ミニコンサートが行われ、160人の観客を楽しませた。

 

 イベントは大町の情報交流センター釜石PITで開かれ、倍賞さんと同映画を撮影した石川梵監督、倍賞さんの夫で作曲家の小六禮次郎さんがゲストに招かれた。

 

 「世界でー」は、2015年のネパール大地震で甚大な被害を受けたヒマラヤ山岳地帯の震源地の村「ラプラック」で生きる人々を追ったドキュメンタリー映画。写真家の石川さんが自身初の映画製作に挑んだ。

 

 同村は標高2200メートルの傾斜地にあったが、地震で地盤が緩み生活が困難になったため、村人の大半は徒歩で1時間半登った標高2700メートルの高地でキャンプ生活を送っている。石川監督は壊滅した村で出会った14歳の少年とその家族に思いを寄せ、被災後の一家の暮らしと村の復興への歩みを映像に収めた。厳しい環境の中で明るくたくましく生きる姿、家族の絆、神への祈り―。雄大な自然に育まれながら生きる人々の強さが圧倒的な映像美とともに見る者を引き込む。

 

 トークショーで石川監督は「同じ被災という経験をした東北の人たちにぜひ見てもらいたい映画。気持ちを共有して、ネパールと何らかのつながりが生まれれば」と期待。倍賞さんは「人間が生きていく原点みたいなものを学んだ気がして、自分自身の生き方を見つめ直した。東北もこれからいろいろな問題が起きてくると思うが、心を込めて話し合えば人は必ず通じ合える。頑張っていきましょう」とエールを送った。

 

 ミニコンサートでは、倍賞さんが小六さんとステージに。代表作の映画「男はつらいよ」から「さくらのバラード」、自身最大のヒット曲「下町の太陽」など7曲を聞かせ、年配客らの懐かしさを誘った。

 

 大只越町の森美智子さん(73)は「国や宗教が違っても人間の根本的な営みは変わらないと感じた。倍賞さんの歌声は声量もあって素晴らしい。元気をもらった」と満足そうに会場を後にした。

 

 同プロジェクトの釜石でのイベントは昨年8月の布袋寅泰さん、10月の川淵三郎さんに続き今回で3回目。

 

倍賞さん 釜石高で交流、音楽部員にアドバイス〜忘れられない思い出に

  

釜石高の生徒らに大歓迎を受けた倍賞さんら

釜石高の生徒らに大歓迎を受けた倍賞さんら

  

「”わたしの夢”応援プロジェクト」で釜石市を訪れた倍賞千恵子さんらは2月26日午前、甲子町の釜石高(佐藤一也校長)で同校音楽部(6人、太田圭香部長)の部員らと交流を深めた。

 

 音楽部のほか部活動中の各部員らが校舎玄関前で盛大にお出迎え。交流会は3階の石楠花ホールで開かれた。音楽部は進路が決まった3年生の部員3人とともに、ピアニストの小原孝さんが作詞した「願い~震災をのり越えて」を披露。部員らの思い入れが強く、大切に歌い継いでいるこの曲を、手話を交えて歌い上げた。

 

 真剣な表情で聞き入った倍賞さんは「いろいろな歌を歌っていると、どこかで虚構が入ってしまったりするが、シンプルに気持ちだけを伝えようとする姿に胸がいっぱいになった」と絶賛。この曲の歌詞を朗読して聞かせ、多彩な声のトーンや感情移入、間の取り方などプロの表現力で部員らを魅了した。

 

 このほか部員らは、倍賞さんが登場人物の声を演じ、主題歌を歌って大ヒットしたアニメ映画「ハウルの動く城」より「世界の約束」を披露。映画の映像をバックに美しいハーモニーを届けた。歓迎と感謝の気持ちが込められた歌を受け、最後は倍賞さんが「忘れな草をあなたに」を夫の小六禮次郎さんのピアノ伴奏で歌い、ホールを大きな感動で包んだ。

 

 「ハウル―」の大ファンという音楽部前部長の萬海果さん(3年)は「元気で天真爛漫(らんまん)な姿や見送りの時にハグしてくれたやさしさ。倍賞さんはとても温かい素敵な方でした。一生忘れられない思い出です」と感激の表情。「倍賞さんが朗読してくれている時、感極まって涙がこぼれそうになった」と話すのは現部長の太田さん(2年)。歌詞の意味を理解して歌うことがいかに大事かをあらためて実感し、「たくさんの人を感動させられるよう今後に生かしたい」と気持ちを新たにしていた。

 

(復興釜石新聞 2017年3月1日発行 第567号より)

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「立派だね、良かったね」と地域の住民から声をかけられる唐丹中生中

唐丹小中、新校舎 完成を前に公開〜高台から浜を一望、木造のぬくもり 住民に好評

普通教室に隣接して配置されたワークスペース。明るい開放感と懐かしい木の香りが心地良い

普通教室に隣接して配置されたワークスペース。明るい開放感と懐かしい木の香りが心地良い

 

震災から6年 仮設からやっと本設へ

 

 東日本大震災で大きな被害を受けた唐丹小・中を併設して建設する新校舎がほぼ完成。仮設校舎からの引っ越しを前に11日、地域住民に公開された。震災から仮設校舎で授業を続け、6年を経て、やっと本設の校舎へ。高台から唐丹の町並み、唐丹湾を一望する木造の校舎は、震災で大きな痛手を負った地域の希望のランドマークとなる。新年度からの新校舎での授業に向け、今週末の18、19日に引っ越し作業が行われる。

 

 唐丹小中併設校は、現在合同仮設校舎が立つ唐丹中の敷地と西側斜面を切り崩して建設。約2万平方メートルの敷地に2階建ての木造校舎5棟を整備する。当初は鉄筋コンクリート造りを計画したが、全国的なコンクリート不足などを受けて木造に変更。仮設校舎を使用したまま国道45号側から順次新校舎を建設。今年4月に部分開校した後、児童館が入る棟1、プール、グラウンドを整備し、来年3月までの工事完了を目指す。設計見直しにより事業費は約60億円から45億円に縮小した。

 

 新校舎は高低差約25メートルの敷地に建物を分棟、1階分ずつ高さをずらしながら市松状に配置。棟間の外部を利用した経路は、地域の避難ネットワークを強化する。また、天井や柱には木造のぬくもりが感じられ、普通教室に隣接し、廊下のようなワークスペースを配置。他学年や小中の交流の場とする。

 

高低差25メートルの敷地に建物を分棟、市松状に配置された唐丹小中の新校舎

高低差25メートルの敷地に建物を分棟、市松状に配置された唐丹小中の新校舎

 

 新校舎の公開には地域住民約180人が訪れ、「予想した以上に立派」「木の香りが懐かしい」と喜びの声を上げた。

 

 ラグビー釜石シーウェイブスの元選手で震災前から唐丹に住む津田康太さん(38)は「広くて迷子になりそう。木造の校舎から海も見えて素晴らしい」と高評価。長女の紗良さん(唐丹小1年)は「エレベーターもあるよ」と声を弾ませた。

 

「立派だね、良かったね」と地域の住民から声をかけられる唐丹中生中

「立派だね、良かったね」と地域の住民から声をかけられる唐丹中生中

 

 友達と2人で訪れた大坂凛さん(同4年)は「ずっと工事を見ていて、やっと中に入れた。早くここで勉強したい。新しい体育館で空手の練習もしたい」と思いを広げた。

 

 唐丹中同窓会の会長で地元漁協組合長も務めた上村勝利さん(73)は「少ない数の児童生徒には、もったいないぐらいの校舎。これを機に、唐丹に人が戻ってきてくれれば」と願う。

 

学校が入る棟4の外観。棟と棟は渡り廊下でつながれる

学校が入る棟4の外観。棟と棟は渡り廊下でつながれる

 

 校舎の前でたばこ店を営む千葉陽一さん(82)は妻妙子さん(76)と連れ立って訪れ、「もう一度、学校に入り直したい」と興奮。店舗を兼ねた自宅1階が津波で壊れ、母親も亡くしたが、地域の希望の光に感慨を深くした。

 

 震災後に立ち上げた「本郷シニアの会」で活動する山崎静子さん(74)は「幸せだよ、今の子どもたちは」と言いつつも、「学校がなくなれば唐丹もへき地になってしまう。ありがたいね」と感謝。

 

 いずれも唐丹小、中卒業生の尾形節子さん(77)、砂野桂子さん(77)は「私たちもこの場所で学んだが、昔の校舎とは全然違う。開放感があって、とてもいい」と、子どもたちをうらやんだ。

 

(復興釜石新聞 2017年2月15日発行 第563号より)

 

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心に響く口笛の音色で観客を楽しませた柴田晶子さん(右) 

口笛やさしく、心地よく〜柴田晶子さんコンサート、鵜住居公民館 あふれる詩情、心を癒やす

心に響く口笛の音色で観客を楽しませた柴田晶子さん(右) 

心に響く口笛の音色で観客を楽しませた柴田晶子さん(右) 

 

 国内外で活躍する口笛奏者の柴田晶子さんによる「くちぶえコンサート」が5日、釜石市鵜住居町の鵜住居公民館で開かれた。国際口笛コンクールで優勝経験を持ち、演奏会やコマーシャル、ドラマなどのBGMで、その手腕を発揮する柴田さん。釜石での演奏は初めてで、詩情あふれる、やさしく心地よい音色が地域住民ら約20人の心を癒やした。

 

 秋田市出身で現在は、福島県郡山市在住の柴田さんは、震災後の復興イベントを機に演奏活動を共にするピアニストの藤野恵美さんと同公民館を訪れた。口笛演奏に興味津々の観客を前に「口笛吹きと犬」、国際コンクールで優勝を果たした「カルメン・ファンタジー」などを演奏。オルゴールや映像、マリオネットを用いた独自のパフォーマンスでは、「星に願いを」やオリジナル曲で観客をメルヘンの世界にいざなった。「川の流れのように」など有名曲も聞かせ、口笛の豊かな表現力が新鮮な感動を広げた。

 

 同公民館に隣接する復興住宅から足を運んだ女性(73)は「低音から高音まで幅広い音域に驚いた。すごくすてきな音色ですね」と感激。家族4人でコンサートを楽しんだ戸張聖子さん(38)は「高音域も耳にやさしく心地よい響き。口笛を聞くと楽しい気持ちになる」と、幼い子どもたちと顔を見合わせ、ほほ笑んだ。

 

観客は柴田さんの演奏技術に感心しながら、口笛音楽の世界を堪能した

観客は柴田さんの演奏技術に感心しながら、口笛音楽の世界を堪能した

 

 柴田さんは、口笛の音に誘われて頭上に野鳥が姿を見せたエピソードや、息を吸っても吐いても音を出せることなどを紹介。簡単な吹き方を教え、観客も挑戦した。

 

 民間企業勤務時代に口笛の世界大会があるのを知り、10年ほど前から本格的に始めたという柴田さん。2010、12年の2度、国際コンクールの女性成人部門で総合優勝を果たし、14年には大会審査員を務めた。国内のほかヨーロッパやアジアでも演奏し、各地で高い評価を受ける。口笛教室で指導も行う。

 

 「体から直接出る音で表現でき、身近で、すぐ試せるのが口笛の魅力。これを知ってから人生が楽しくなった。いろいろな人に知ってもらえれば」と柴田さん。本県ではこれまで、岩泉町の龍泉洞や一関市の猊鼻渓でコンサートを開いてきた。今回は震災後、音楽などで釜石の子どもたちを支援し続ける埼玉県さいたま市のNPO法人子ども文化ステーション(武藤定明代表理事)が縁をつなぎ、同公民館のほか鵜住居幼稚園など幼・保3施設で演奏した。

 

(復興釜石新聞 2017年2月11日発行 第562号より)

 

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ミュージカル出演者募集・参加無料!

ミュージカル出演者募集・参加無料!

 

子どもたちで創るミュージカルに参加してみませんか?

 
釜石市民ホールの完成が、いよいよ今秋に迫ってきました!
 
■釜石市教育委員会では子どもたちに釜石市民ホールのステージに興味をもってもらうために、釜石こどもミュージカル ~明けない夜はないから~ を開催いたします。
■プロの役者さん指導による3日間の練習と、チームスマイル・釜石PITでの出演が参加費無料で体験できます。
■5歳から高校生までの方であればどなたでも参加できます。下記申込方法をご覧になり、申込書にてお申込みください。みなさまのご応募をお待ちしています。

 

こどもミュージカル

 

練習日時

3月1日(水)~3日(金) 9~12時(未就学児)、15時30分~20時(小学生以上)

公演日時

3月4日(土) 集合9時 開場15時 公演15時30分~17時

会場

チームスマイル・釜石PIT(練習、公演)、青葉ビル(練習)

主催

釜石市教育委員会(生涯学習文化課)
【制作】 プランニング開(かい)

申込方法

①各生活応援センター、釜石市図書館、釜石情報交流センター等にあるチラシ裏面の申込書に記入、保護者同意のうえ、申込先まで郵送・FAX・e-mailのいずれかでお送りください。
②申込書はこのページからダウンロードすることもできます。
③申込書同意欄へのチェック(レ点)がないと応募を受け付けできませんのでご注意ください。
チラシ申込書はこちらから↓(クリックしてください。)
釜石こどもミュージカルチラシ(352 KB pdfファイル)
スケジュール・申込書(389 KB pdfファイル)

申込先およびお問い合わせ

プランニング開(釜石こどもミュージカル公演事務局)
〒981-0931 仙台市青葉区北山1丁目5-22
TEL/FAX:022-276-8840 e-mail:kai@jupiter.plala.or.jp
ホームページ: https://p-kai.com 担当:小坪(こつぼ)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 教育委員会 生涯学習文化課 文化係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話:0193-22-8835 / 0193-22-3633 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/shisetsu/shimin_hall/detail/1207490_2466.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
「金太郎」の歌を漁火の会バージョンのおらほ弁替え歌で楽しませるメンバーら

方言の力 復興に生かす、民話の世界 観客魅了〜「おらほ弁で昔話を語っぺし」南部弁さみっとin釜石

「金太郎」の歌を漁火の会バージョンのおらほ弁替え歌で楽しませるメンバーら

「金太郎」の歌を漁火の会バージョンのおらほ弁替え歌で楽しませるメンバーら

 

 「おらほ弁で昔話を語っぺし」南部弁さみっとin釜石は21日、釜石市大町の情報交流センター釜石PITで開かれた。被災地の方言の保存・継承、方言の力を活用した復興への取り組みを支援することで、方言の再興や地域コミュニティー再生につなげる文化庁の事業で、3年目の開催。岩手大が事務局を務める「おらほ弁で語っぺしプロジェクト」が主催した。

 

 釜石で民話を語り伝える漁火の会(須知ナヨ会長)の7人と青森県、盛岡市、遠野市からのゲスト6人が出演。漁火の会は新年にちなんだ「十二支の始まり」の話や釜石、遠野に伝わる民話を地元の方言で語った。釜石の話は「長ぇ長ぇ綱っこ」(両石)、「釜石のお産婆さま」(東前)など4話。同会がこの日初めて披露する演目もあり、約50人の観客は興味をそそられながら物語の世界に引き込まれた。

 

 青森県のゲストは、江戸時代に南部藩の領域で、岩手とは”南部弁仲間”の関係にある「八戸童話会」メンバーと、津軽弁で民話を語る「北の会」メンバーの計4人。それぞれに特徴ある方言で地元の昔話を聞かせた。釜石・遠野の昔話の締めの言葉「どんどはれ」は、八戸では「どっとはれ」、津軽弁では「とっちぱれ」と言うそう。他にも地域独特の言葉が飛び出し、方言の魅力を際立たせた。

 

 北の会の千葉涼子さん(66)=弘前市=は「私たちはとにかく津軽弁が好きで、旅行してもほとんど津軽弁で通している。今回のように方言で他地域の人とつながれるというのもいいですね」と地元の言葉に愛着を見せた。

 

 NHK盛岡放送局のラジオ番組「まじぇ5時」のパーソナリティーを務めるシンガーソングライター田口友善さんは、「クラリネットこわしちゃった」の盛岡弁版を弾き語りで披露。「どうしよう」という歌詞を「なじょするべ」と置き換えるなどユーモアあふれる”なまり歌”で楽しませた。

 

 須知会長(85)のめいで、遠野市で語り部の活動を行う菊池栄子さん(76)は、「まめっこの話」「そば屋のかまり代」などを披露。遠野民話を広める源となった「菊池力松一族」の語り術を見せ、観客を喜ばせた。

 

遠野の昔話語りの名手「菊池力松一族」について話す須知ナヨさん(中左)と菊池栄子さん(中右)

遠野の昔話語りの名手「菊池力松一族」について話す須知ナヨさん(中左)と菊池栄子さん(中右)

 

 このほか観客も一緒に、おらほ弁ラジオ体操(釜石バージョン)で体を動かすなど、全身で方言の素晴らしさを感じた。只越町の復興住宅に暮らす大河内静子さん(65)は「方言は自分も使った覚えがあり懐かしい。初めて聞く話ばかりで面白かった。今は方言や昔話に触れる機会も減ったので貴重な時間だった」と振り返った。

 

(復興釜石新聞 2017年1月25日発行 第557号より)

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昇降口に最後の飾り付けを行う唐丹小OBら。テーマは「春夏秋冬」

仮設校舎に最後の飾り付け、唐丹小の卒業生ら〜2月に新校舎へ「いい思い出に」と願い込め

昇降口に最後の飾り付けを行う唐丹小OBら。テーマは「春夏秋冬」

昇降口に最後の飾り付けを行う唐丹小OBら。テーマは「春夏秋冬」

 

 今年2月に仮設校舎から新校舎に移る唐丹小(一條直人校長、児童53人)で18日、同校の卒業生らが昇降口に最後の飾り付けを行った。「仮設校舎での生活に少しでも彩りを添えたい」と2年ほど前に始まった取り組みで、最後のテーマは「春夏秋冬」。飾り付けを発案した下村達志さん(41)=唐丹町花露辺=は「ここでいろんな季節を過ごした子どもたちには、それぞれいろんな思い出があると思う。仮設校舎という環境に負けずに、元気で健やかに学び続けた子どもたちの新しい生活の節目の一つになれば」と願いを込めた。

 

 この日は下村さんら3人が作業した。桜、ヒマワリ、魚、モミジ、雪だるま―。ガラス窓や鏡などに何度も貼り付けられるジェル状のシールを、子どもたちに喜んでもらおうと配置やデザインを考えながら、一つ一つ丁寧に貼り付けた。

 

 作業をしていると、休み時間に児童がやって来て「かわいい」と歓声。香川彩夏さん(2年)は「きれいなところがいい。いろいろ変わって楽しいし、うれしい」と喜んだ。

 

 同校は震災後、平田小を間借りし、仮設校舎で生活が始まったのは2012年1月。小・中併設の新校舎建設は資材の高騰・不足などにより計画見直しを余儀なくされ、15年に工事は始まったが、完成は17年4月と当初の計画から1年延びた。

 

 現6年生は平田小で入学式を行い、1年生の3学期から仮設校舎で生活。建設計画がずれ込んだことで下村さんは「仮設校舎しか知らない学年が出てしまうのでは。せめて仮設を彩っていい思い出にしてもらおう」と、知人らの協力を得て、14年12月から昇降口の飾り付けを始めた。

 

 年に5回ほど模様替えをしてきたが、新校舎の完成が今年2月になり、今回の貼り替えで最後にすることに。「役目を終えたというすがすがしさがある。活動が終わることは、本校舎ができて移れるということなので、うれしい気持ちの方が強い」と下村さん。「新しい校舎に移っても、これまでと変わらず元気に明るく学校生活を楽しんで。頑張れ、唐丹っ子」とエールを送る。

 

 新校舎への初登校は2月20日を予定。仮設校舎で5年を過ごした6年生の卒業式は新校舎で行われる。

 

(復興釜石新聞 2017年1月21日発行 第556号より)

 

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観客と一緒に健康体操を楽しんだステージ。曲は水戸黄門の主題歌「ああ人生に涙あり」

新春彩る歌と踊り、新しい振り付けでパワフルに〜釜石民謡クラブ、新会員4人迎え

観客と一緒に健康体操を楽しんだステージ。曲は水戸黄門の主題歌「ああ人生に涙あり」

観客と一緒に健康体操を楽しんだステージ。曲は水戸黄門の主題歌「ああ人生に涙あり」

 

 釜石民謡クラブ(会員20人)の第11回新春民謡お楽しみ会が15日、釜石市鈴子町のシープラザ釜石イベントステージで開かれた。今年は新入会員4人を迎え、さらにパワーアップした歌と踊りのステージで観客を楽しませた。

 

 友情出演の3人を含む総勢16人が約30のプログラムを披露。「南部俵積み唄」「花笠音頭」「沢内甚句」など東北を代表する民謡を中心に、三味線伴奏で自慢ののどを響かせた。踊りや健康体操を交えたステージもあり、観客は手ぶりをまねながら一緒に体を動かした。

 

 同クラブは釜石に伝わる歌にも力を入れる。広く知られる「釜石小唄」「釜石浜唄」のほか、「くろがね音頭」「釜石鉱山音頭」「釜石行進曲」「釜石音頭」と、今ではあまり耳にしなくなった名曲を機会あるごとに聴かせている。この日は新たに振り付けした踊りも披露し注目を集めた。

 

 新春のステージ初出演となる4人は歌と踊りで大活躍。昨年8月から民謡を習う小川町の佐々木裕海さん(小佐野小4年)と、裕海さんに刺激を受け一緒に習い始めた妹の玲海さん(同1年)は「みんなと歌ったりするのが楽しい。もっと大きな声を出せるようになりたい」と民謡の魅力にすっかり引かれた様子。

 

 同クラブ事務局の藤沢静子さん(75)は「最初は蚊の鳴くような声だったが、どんどん成長している。みんなで育てていきたい」と2人を温かく見守る。

 

 駒木町の及川美代子さん(77)と平田の小池テル子さん(66)は、息子が利用する障害者自立支援施設に同クラブが慰問した際のステージに感激し、昨年11月に入会。「こんなに人を喜ばせるんだ」と心を動かされた及川さんは、意気投合した小池さんを誘って未知の世界に飛び込んだ。

 

 「民謡を始めて自分も明るくなったし、眠っていた着物を着る機会も増え、楽しくてしょうがない」と及川さん。唐丹町で被災した小池さんは、仮設住宅を経て平田で新たな生活をスタートさせた。「手芸のしすぎで首などに痛みがあったが、歌や踊りをやるうちに病まなくなった。皆さんにも良くしてもらい本当に入ってよかった」と声を弾ませた。

 

 友情出演した上中島町の瀬田政広さん(86)は「体調を崩して2年ほど民謡から遠ざかっていたが、最近また歌い始めた。皆さんのステージも楽しみで、元気をもらう」と顔をほころばせた。

 

 震災後、仮設住宅や福祉施設などへの慰問活動を精力的に行う同クラブ。昨年は1年間で59回も慰問に訪れた。

 

(復興釜石新聞 2017年1月18日発行 第555号より)

 

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顔に墨を浴び、イカの鳴き声を発して繁栄と健康のお告げを伝える子ども

さお振って大漁祈願〜尾崎白浜で「するめっこ釣り」

顔に墨を浴び、イカの鳴き声を発して繁栄と健康のお告げを伝える子ども

顔に墨を浴び、イカの鳴き声を発して繁栄と健康のお告げを伝える子ども

 

 漁師にふんした子どもたちが家々を回って大漁を祈願する浜の小正月行事、「するめっこ釣り」が15日、釜石市の尾崎白浜地区で行われた。幼児から小学生までの男児16人が地区(92世帯)内の20軒ほどを訪ね、イカの疑似餌を付けた釣りざおを振りながら「キュッ、キュッ」とイカの鳴く声をまねし、大漁や家内安全を祈った。

 

 この伝統行事は、子どもがイカ釣り船の漁師、家主が船主という想定で、イカを釣った漁師に船主が手当てをやる様子を演じる。地域の宝、子どもの成長ぶりを住民が確かめ、喜び合う意味が込められている。

 

 ねじり鉢巻きをした子どもらが釣りざおを持ち、尾崎本宮神社を出発。気温3度以下の寒気を突き、来訪を待つ家々を巡った。子どもの世話役は地区PTAの父親らが務めた。

 

 子どもは、大漁旗を掲げた家々の玄関や神棚を飾った床の間で釣りの動作を繰り返す。家主が成果を問うと、「満船(まんせん=大漁)」と応じ、家主は手当てを弾む。子どもたちの顔はイカの墨にまみれ、「大漁」と書かれた文字が増えていく。

 

 4回目のするめっこ釣りという佐々木隆正君(8)=平田小2年=は「面白い。やり方の順序は覚えたけど、するめの鳴き声がうまくできない。家に帰ると必ず鏡を見る。本当は、(筆で)書かれるのは気持ち悪い」と少々渋い顔。

 

 まだ4歳の久保海翔(かいと)君=平田幼稚園=には高校生以上の姉3人がいるものの、漁業の父秀孝さん(44)にとっては一家の「するめっこ釣りデビュー」となった。「いっぱい食べて、早くお父さんのように大きくなりたい」と、秀孝さんが箸で運ぶおでんにかぶりついた。

 

 長年にわたり世話役を引き受けてきた漁業箱石忠男さん(61)は「息子2人が男孫3人と一緒に回っているので留守番。小正月に、家でゆっくり飲めるのは久しぶりだ。震災もあって地域の行事は少ない。するめっこ釣りはみんなを楽しませる。続けてほしい」と願った。

 

(復興釜石新聞 2017年1月18日発行 第555号より)

 

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「三鉄お絵かき列車」で入賞した林野黎さん(右)と岡本あいるさん(左)

三鉄に夢を乗せ、お絵かき遠足列車〜林野さん、岡本さん(小佐野保育園)入賞

「三鉄お絵かき列車」で入賞した林野黎さん(右)と岡本あいるさん(左)

「三鉄お絵かき列車」で入賞した林野黎さん(右)と岡本あいるさん(左)

 

 三陸鉄道が沿線の幼稚園児や保育園児などを対象に募集した「お絵かき遠足列車」の表彰式は7日、釜石市のイオンタウン釜石で行われ、いずれも小佐野保育園の園児で、釜石市特別賞を受賞した林野黎(れい)さん(6)と、釜石市さんてつくん賞を受けた岡本あいるさん(5)にそれぞれ賞状が贈られた。昨年6月から10月まで運行された同列車には、釜石市内から保育園、保育所、こども園の5つの施設から園児72人が乗車。海沿いを走る三鉄の絵を描き、「マイレール」に親しんだ。

 

 2人の入賞作はいずれも、青い空と海を背景に、気持ちよさそうに走る列車を表現。三鉄の車両を象徴する赤と青のライン、窓からのぞく乗客の笑顔を子どもらしく、元気なタッチで描いた。友達と仲良く三鉄に乗った2人は「とっても楽しかったよ」と口をそろえた。

 

 家族や保育園、三鉄の関係者が見守る中、野田武則市長が入賞の2人に賞状を贈呈。三鉄南リアス線の吉田哲運行部長は、作品を寄せた全園児に贈る参加賞を各園の職員に託した。

 

 野田市長は「みなさんの絵で三鉄の素晴らしさをアピールしてもらえた。沿線住民がマイレール意識を高め、もっと三鉄を利用してもらいたい」と期待。吉田運行部長は「三鉄は地域のみなさんに支えられる鉄道。子どもたちに今後も継続して乗ってもらえるような鉄道にしたい」と話した。

 

 2人が通う小佐野保育園(勝又和子園長)は昨年10月、年長児10人が三鉄に乗車。車窓を流れる外の景色を食い入るように眺め、トンネルに入るたびに大きな歓声を上げたという。引率した職員は「こどもたちの目がキラキラと輝いていた」と喜んだ。

 

 三鉄の「お絵かき列車」は1995年から運行。応募作品は南、北の各線の車内で公開するほか、表彰は沿線の各自治体で行っている。釜石市内の応募作品は昨年12月24日から今月10日までイオンタウン釜石のイベントスペースに展示された。

 

(復興釜石新聞 2017年1月14日発行 第554号より)

 

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「かまっこまつり」で交流する地域住民と子どもたち

鵜住居「子どもひろば」文科大臣表彰~地域とつながる学びの場

「かまっこまつり」で交流する地域住民と子どもたち

「かまっこまつり」で交流する地域住民と子どもたち

 

 鵜住居小(村上清校長)、栗林小(菊池信男校長)の釜石市放課後子供教室「鵜住居子どもひろば」が、地域と学校が一体となり、子どもの成長を支える活動をたたえる2016年度の「地域学校協働活動」で文部科学大臣表彰を受けた。「子どもが輝けば地域も輝く」をテーマに、震災で遊び場が減った子どもたちの居場所づくりや、豊かな自然環境を生かした体験活動による学びの場の創出に努め、地域とのつながりを生み出す取り組みが評価された。

 

 同ひろばは2007年度に開始。震災のあった11年度は会場もなく運営する人も被災するなど活動の休止を余儀なくされ、学校や家庭から再開を求める声があったものの難しい状況だった。そんな中、鵜住居、栗橋地区を拠点に活動する一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校が、仮設住宅など限られた環境でも子どもらしく生活してもらおうと、12年度に放課後の居場所づくりを再開。コミュニティー活性化の一つとして、子どもが企画・運営する「かまっこまつり」の開催や、地域住民から借りた土地を「森あそび」の場として整備するなど、地域との協働による居場所と学びの場づくりを進めた。

 

 仮設住宅での活動では当初、苦情も寄せられたというが、「子どものため」と大人の力を結集しようと13年度に仮設住宅住民や保護者、専門家、行政などで構成する「子ども安全安心検討委員会」を発足。子どもの現状と課題を共有するとともに、地域とより良い関係性を築くための工夫として、子どもと大人の共有体験の場「かまっこまつり」「森あそび」を継続している。

 

 活動の効果として、「かまっこまつり」では子どもたちが自己の力で実現、表現することにより主体性を育み、多くの地域住民の参加によって顔が見える関係が生まれ「地域ぐるみで子どもを育んでいこう」との動きが強まっているという。「森あそび」では開放的に遊ぶことで発想力や新しい物事に取り組む力の向上につながっている。

 

 本年度は市から一部業務を請け負って同法人が同ひろばを実施。鵜住居・栗林の両仮設団地談話室を拠点に週3回活動している。

 

 同表彰は今年度、全国135の活動が受けた。岩手県内では釜石のほか、盛岡市、宮古市、平泉町の活動が表彰された。

 

表彰状を手にする柏﨑未来さん

表彰状を手にする柏﨑未来さん

 

 8日に都内の同省で表彰式が行われ、同ひろばコーディネーターを務める同法人の柏﨑未来さん(31)が代表して出席。「子どもたちのために地域の人と一緒に考え、形を作り上げ、行動したことが今回の表彰につながった。街並みが変わり続ける今の鵜住居では住みにくさもあるが、これからも連携して過ごしやすい場所を作っていきたい」と意欲を新たにした。

 

(復興釜石新聞 2016年12月31日発行 第551号より)

 

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