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鵜住居の懐かしい映像を楽しんだ上映会

よみがえる鵜住居の記憶、みらいシアター〜昭和期の映像、写真公開 震災前のまち並み復元模型も

鵜住居の懐かしい映像を楽しんだ上映会

鵜住居の懐かしい映像を楽しんだ上映会

 

 震災前のまちの風景や記憶を呼び覚まし、復興まちづくりの糧とする「鵜住居みらいシアター」(同実行委主催)が1月29日、釜石市の鵜住居公民館で開かれた。昭和期の映像や写真、被災前のまち並みの復元模型が公開され、地元住民ら約100人が古里再興に思いを熱くした。

 

地域住民 再興への思い熱く

 

 震災の津波で甚大な被害を受けた鵜住居町は昨年12月、町中心部に復興住宅が完成し住民の帰還が始まった。同住宅の隣に整備された生活応援センターと公民館は23日から業務を開始。同シアターは新しい公民館の初イベントとなった。

 

 会場には、神戸大の学生らが鵜住居、片岸町のまち並みを復元し地元住民らが思い出を書き入れた500分の1の縮尺模型が展示された。来場者は被災前の自宅を探したり、忘れかけていた建物の並びを思い出したりし、生活の記憶をよみがえらせた。

 

模型を見ながら震災前のまちに思いをはせる人たち

模型を見ながら震災前のまちに思いをはせる人たち

 

 昭和の写真は、地元住民や市郷土資料館から借用した11点。被災した防災センターの場所にあった鵜住居小、釜石東中の前身・鵜住居中(現在の日向グラウンド付近)の両空撮写真、戦中の「愛国婦人会」の集合写真などに加え、合併前の鵜住居村消防団のはんてんも展示された。

 

 仮設住宅に暮らす高橋正さん(55)は鵜住居小の2階建て校舎を指差し、「6年時の教室はこの辺。ソフトボールで先生が打った球が教室の窓ガラスに命中し割れた」と懐かしい思い出に目を細めた。震災前の自宅は町内のJR山田線沿い。「写真は全部流されてしまった。津波にはかなわないね。土地は残ったので家を建てようと思う」と高橋さん。

 

 映像は1970(昭和45)年の岩手国体、75(同50)年の鵜住神社例大祭、79(同54)年の鵜住居小創立100周年記念運動会などが上映された。鵜住居の映像は地元住民が撮影したもので、提供を受けたNPO法人20世紀アーカイブ仙台の坂本英紀理事長が住民の記憶を引き出しながら、思い出を語り合う場とした。

 

運動会や祭りの映像を見て古里の思い出を共有する地域住民ら

運動会や祭りの映像を見て古里の思い出を共有する地域住民ら

 

 会場からは「あれは○○(名前)だ。若いな」「ここは駅前通り。○○店が見える」などさまざまな声が飛び交い、映像に自分の姿を見つけた人もいた。大勢の住民が参加した祭り行列、地区ごとに趣向を凝らし盛り上げた運動会。時代を感じさせる映像に来場者は見入り、まちの歴史の1ページを脳裏に刻んだ。

 

 運動会で地区の仮装行列の衣装準備に奔走したという桐山良子さん(79)は「かつらは手作り。昔の着物や羽織、帽子などを各家庭から出してもらい、みんなで工夫した」と話し、「今、まちには何もないので、映像で多くの人、家、商店を目にして涙が出た。これからの復興で店や憩いの場ができてくれるといい」と願った。

 

 鵜住居地区復興まちづくり協議会の佐々木憲一郎会長代行は「間もなく新しい小・中学校も完成する。映像にあったような地域とのつながりを大切にする学校運営を望む。懐かしい景色は戻らないが、住民はまだまだ元気。新しい鵜住居を次の世代に伝えていけるよう頑張っていこう」と呼び掛けた。

 

(復興釜石新聞 2017年2月1日発行 第559号より)

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地元産材を復興の力に、市に木製品を寄贈〜農林中金 釜石森林組合、ラグビーカフェで活用

地域産材を使った木製品の贈呈式

地域産材を使った木製品の贈呈式。ラグビーカフェと青葉ビルで活用し、住民活動や交流の促進に役立てられる

 

 農林中央金庫(農林中金、東京都千代田区、河野良雄理事長)と釜石地方森林組合(久保知久組合長)は23日、東日本大震災の復興支援として、釜石産の杉を使ったテーブルやベンチを釜石市に贈った。木製品は、地域の情報発信拠点「ラグビーカフェ釜石」(鈴子町)と住民活動の拠点「青葉ビル」(大町)で活用。発信力の強化や地域特産品などの販売活性化、コミュニティー形成、まちづくりなどに役立てられる。

 

 農林中金が2011年4月に創設した「復興支援プログラム」の一環。本年度は岩手県に2千万円分を配分し、6市町の8施設への贈呈を予定する。釜石・大槌地区では釜石森林組合と連携し、地域のニーズに応じた製品を届けており、今回は製作費約270万円を助成した。

 

 贈呈式は鈴子町のシープラザ釜石にあるラグビーカフェで行われ、農林中金仙台支店の長井信介副支店長が「木製品が地域振興に役立てば。引き続き農林水産業の振興を通じた取り組みで復興の力添えをさせていただきたい」とあいさつ。久保組合長は「復興の後押し、市民のコミュニケーションの醸成に役立ってほしい」と願った。

 

 ラグビーカフェに贈られたのは、ラグビーボールをモチーフにデザインされた楕円(だえん)形の商品陳列棚1基で、高さは2メートル、幅約80センチ。組み立て式で分解して運ぶことができる。

 

 同カフェディレクターの遠藤ゆりえさんは「立体的で幅広い展示ができそう。『ラグビーのまち釜石』を発信する力にもなる」と歓迎。野田武則市長は「デザイン、発想が素晴らしい。これを契機に、ラグビーワールドカップ釜石開催の盛り上げに取り組むとともに、復興にも全力を尽くしたい」と述べた。

 

 青葉ビルには、鉄製の網が敷かれた中庭や周辺エリアを木のぬくもりであふれる空間として活用するためのウッドデッキ材などを贈った。17日に地域住民らによる組み立てイベントを行い、ベンチ3脚、プランター4基を作製。ウッドデッキ材の敷設も終えている。

 

(復興釜石新聞 2017年1月28日発行 第558号より)

 

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広報かまいし2017年2月1日号(No.1657)

広報かまいし2017年2月1日号(No.1657)

広報かまいし2017年2月1日号(No.1657)

 

広報かまいし2017年2月1日号(No.1657)

広報かまいし2017年2月1日号(No.1657)

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【目次】
表紙:ごみ減量講座を開催します
P02:上平田定住促進住宅の入居者を募集します、釜石市空き家バンク 登録物件募集中
P03:運転免許の自主返納を考えてみませんか、釜石地区被災者相談支援センターをご利用ください、倍賞千恵子と映画「世界でいちばん美しい村」を観よう-“わたしの夢”応援プロジェクトvol.8-
P04:人材育成道場「第四期未来創造塾」卒塾式を開催します、第2期釜石○○(まるまる)会議 発表会を開催します
P05:第2回地域資源活用研究会を開催します、岩手県海洋エネルギー産業化研究会および第30回海洋教育フォーラムの講演会を開催します、平成28年度東京大学釜石カレッジ 第3弾!「ピンチを転機に変える! 危機対応学トーク・イベント その2」参加者募集
P06:今月のインフォメーション、おもいをつむぐはなみずき
P08:「元釜石市長 故小野信一氏 追悼式」を開催します、シカ用の防護網を有償であっせんします、野生動物被害対策研修会を開催します、市長のつぶや記

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鵜住居町の中心部に移転新築された生活応援センター・公民館

鵜住居地区生活応援センター、移転新築 業務再開〜公民館併設、新たな交流拠点に

鵜住居町の中心部に移転新築された生活応援センター・公民館

鵜住居町の中心部に移転新築された生活応援センター・公民館

 

 東日本大震災の津波で被災し、仮設庁舎で業務を行ってきた釜石市の出先機関、鵜住居地区生活応援センター(鈴木伸二所長)が鵜住居町の中心部に移転新築され、23日から窓口業務を再開した。市内で被災した3つの生活応援センターのうち、本設として再開するのは唐丹地区に続いて2番目。鵜住居公民館も併設されており、地域住民の文化活動の活性化や新たな地域コミュニティーをつくる場所として機能を発揮する。

 

復興住宅に隣接して整備

 

 鵜住居地区防災センターに併設されていた同生活応援センター・公民館は震災後、旧釜石北高跡地にある仮設企業団地で業務を行ってきた。新しい施設は町内中心部の復興公営住宅の建設と合わせて整備され、工事を終えたことから移転した。

 

 新しい施設(鵜住居町16・66・17鵜住居地区41街区1画地)は、旧鵜住居駅付近に建設された復興住宅1号棟に隣接して整備。鉄骨造り平屋建てで、延べ床面積は約500平方メートル。多目的室(約180平方メートル)や和室2部屋(10、15畳)、調理室などがある。駐車スペースは9台を確保した。

 

 生活応援センター窓口では住民票、戸籍、印鑑証明など各種証明書の発行や各種届け出手続き、市税の収納などを行う。職員は窓口業務のほか、仮設住宅の見回り、公民館事業担当など7人を配置。うち、保健師2人は家庭訪問や保健、福祉の相談にも応じる。

 

市民サービスの窓口業務も真新しい環境でスタートした

市民サービスの窓口業務も真新しい環境でスタートした

 

 再開後に窓口を訪れた男性(46)は「久しぶりに様子を見に来た。新しいまちが生まれ始めたようで、良かった」と感想。防災センターそばにあった自宅が被災し、現在は大町の復興住宅で新生活を始めたというが、「土地は残っているので、戻りたい気持ちもある」と複雑な心境を口にした。

 

 鈴木所長によると、窓口利用のほか、自主サークル活動での利用に関する問い合わせなどもあるという。

 

 課題も多い。震災後、地域は居住ができない状況となり、既存の町内会は活動を休止。また、新施設の周辺では今年春から秋にかけて集合・戸建ての復興住宅が完成予定で、再建が順次進むと見込まれる。徐々に拡大する居住エリアの生活上の課題に対応できるよう、自治的機能を持つ組織の再編が必要で、鈴木所長は「コミュニティーづくりはゼロからのスタート。いいまちをつくろうとみんなで立ち上がるお手伝いができれば。公民館事業も一定の人だけでなく、ひきこもりがちな人を引っ張り出すような事業を展開したい」と思いを話した。

 

 鵜住居公民館では移転後初のイベントとして、あす29日午前10時半から午後3時半まで「鵜住居みらいシアター」が開かれる。震災前の鵜住居の風景と記憶がよみがえる「まちなみ復元模型」が特別公開されるほか、午後1時半からは「昭和の三陸と未来の鵜住居を語る会」を開催。貴重な映像の上映もあり、参加を呼び掛ける。

 

 また、大雨・洪水などの災害に限定し、地域の共助による「地域助け合い避難所」の開設を目指しており、いざという時の避難所運営や高齢者などの避難支援に協力してもらう地域支援スタッフも募集している。

 

 鵜住居地区生活応援センターの業務時間は平日午前8時半から午後5時15分まで。保健、医療、福祉、公民館に関する問い合わせは電話0193・28・2470、各種証明書発行などの窓口業務は電話28・3001へ。周辺は復興工事を進めている状況で、「訪れる際は工事車両や日々変化する環境に十分注意してほしい」としている。

 

(復興釜石新聞 2017年1月28日発行 第558号より)

 

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一緒に小正月の団子作りを楽しむ子どもと復興住宅の住民

団子丸めて世代交流〜唐丹の復興住宅住民ら、児童館園児と仲良く

一緒に小正月の団子作りを楽しむ子どもと復興住宅の住民

一緒に小正月の団子作りを楽しむ子どもと復興住宅の住民

 

 釜石市唐丹町小白浜の唐丹地区生活応援センター(小山善司所長)で13日、復興公営住宅の住民と近くにある唐丹児童館の園児らが仲良く「みずき団子」を丸めながら交流を深めた。復興住宅に併設する同センター集会室には、町内から切り出したミズキが置かれ、一緒に作った団子や縁起物をにぎやかに飾り付けた。

 

 復興住宅(集合型、27世帯)住民のうち高齢の女性ら17人、園児ら11人のほか、園児の母親5人も加わった。復興住宅の住民が団子にする4色の生地を作り、園児も団子を丸めた。ゆで上げ、冷まして飾り付け。マイタケごはん、すりみ汁の昼食を一緒に味わった。

 

 3人兄弟の長男、鈴木虎徹君(6)は間もなく小学1年生。「団子を作ったのは初めて。いっぱい作った。おばあちゃんたちは、早くて上手だった。面白い」と喜んだ。

 

 復興住宅で暮らす木村ヨミ子さん(78)は、東日本大震災で北小白浜の自宅を流失。平田の仮設住宅を経て一昨年10月に入居した。新しい環境にやっと落ち着き、天気のいい日はみんなで体操し、お茶を飲む。趣味のカラオケの会にも通っているという。

 

 ミズキには、丸い団子のほか、緑色の生地で小判形のアワの穂(アワボ)も作った。木村さんは「小正月を子どもたちと祝うのは初めて。団子を作ったのは何年ぶりか。楽しくて、頭が元気になる」と子どもらとの交流を満喫した。

 

 同住宅の入居は、一昨年9~10月に行われた。昨年11月に開始した月例の昼食会は3回目。今回、初めて児童館の子どもと交流した。

 

(復興釜石新聞 2017年1月18日発行 第555号より)

 

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釜石〇〇会議

【1/22(日)】第4回釜石○○会議を開催します

第4回釜石○○会議
 
10月29日から始まった釜石○○会議の第4回を行います。

 

第4回では、前回できたチームに、新しく参加してくださる方にも加わってもらい、チーム毎にどうしてその活動をするのか、今後どうしていくかを深堀して考えていきます。

 

これまで参加していない方でも、安心して参加していただけるようプログラムを組んでいます。また、昨年の○○会議に参加した、という方も大歓迎です。

 

全5回シリーズですが、毎回参加できなくても問題ありません。皆さまのたくさんのご参加お待ちしています♩

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/keikaku_torikumi/chihousousei/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/11/10/kamaishi_marumaru_a4_1005_2.pdf

釜石○○会議 チラシ

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日程

第4回 1月22日(日) 13時~17時

 

また、第5回以降は以下日程で行います。こちらもぜひご参加ください。
第5回: 2/18(土) 13:00~

場所

釜石・大槌地域産業育成センター
※託児サービスあります。利用を希望される方は合わせて申し込みください。

申し込み

以下申込サイトにアクセスし必要事項記入の上送信ボタンを押してください。
【申込サイト】 https://goo.gl/uWxcjM

釜石○○会議とは

地域、立場、世代を超えて様々な人が集まり、出会い、語り合い、釜石がもっと楽しくなるアクションを生み出していく場です。昨年は3月~6月に4回にわたって実施し、延べ350人の市民が参加しました。単なる会議ではなく、参加者間で結成した9つのチームが思い思いの行動を起こしており、イベントを開催したり、趣味を語り合う集いを開くなど会議終了後もそれぞれに活動を継続しています。

参加費

無料

第3回の様子

12月10日(土)に○○会議 第3回を実施しました。市民の参加者、市外からの参加者など様々な方が集まり、全体で45名の方に参加していただきました。

 

今回の目的は「所属チームを決め、やりたいアクションを考えること」。釜石〇〇会議の目的、「想いをカタチにすること」にぐぐっと近づく回でした。前回の振り返りをした後はワクワクすること等、テーマごとに思いついた内容を全力で出し合い、他の人のアイディアが出た際には全力で「いいね‼」をしていく本気のブレインストーミングで頭と心をやわらかくほぐしました。

 

雰囲気と頭が柔らかくなったら、次は「テーマ出し」と「アイディア出し」。前回出されたテーマを継続するか確認しつつ、他に新しいテーマを出す人もいれば、内容の似たテーマ同士で合体する人もいました。

 

テーマが出たら、発案者以外の人は気になるテーマのテーブルへ移動しテーマを達成するためにはどうしたらいいのか、時間をきめてアイディア出し。時間が来たら次に気になるテーマへ移動して、入りたいチームを探りつつ様々な人と話し合いました。

 

そして遂にチーム決め。悩みながら参加者がそれぞれ次の9つのチームから所属チームを決めました。

 

出来上がったチームは
「コンセプトBar With 趣味のハローワーク」「スポーツでつながり人口を拡大!」「ラグビーW杯を通じ地域づくり」「カフェカツ」「釜石でタイニーハウスをつくる」「釜石大観音リノベーションプロジェクト」「防災」「青空恵のグループ」「釜石を遊ぶ」

 

テーマを決めて集まったチームのほかに、各チームの話し合いへ参加し、チームをつないでいく「蜂チーム」も出来ました。

 

前回まではぼんやりとしていたチームがアイディア出しを経たことで具体的にどんなことをしたいのかの輪郭をつかみ、6W2Hのシートを埋めながら、どうやっていけばいいのかが話し合いの中でどんどん形になっていく様子がうかがえました。

 

いくつかのグループは大まかなイベントの日程を決め、参加者の募集も始まっています。遊び心いっぱいの内容から、まったり落ち着けるもの、わいわい騒げるものなどなど…

 

釜石〇〇会議のFacebookページでも告知していきますので、こちらも随時要チェックです!
https://www.facebook.com/marumarukaigi/

 

釜石○○会議 第3回の様子

 

第1回の様子はこちらから
第2回の様子はこちらから

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 総合政策課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/keikaku_torikumi/chihousousei/detail/1206795_3278.html
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慎重に進められた伐採作業

鵜住神社の「夫婦くろべ」復興見つめた神木伐採〜樹齢300年余 地域住民に惜しまれ、枯れて倒れる恐れ

鵜住居地域の原風景だった「夫婦クロベ」

鵜住居地域の原風景だった「夫婦クロベ」

 

 釜石市鵜住居町、鵜住神社(花輪宗嗣宮司)の境内にある、樹齢300年以上と推定される市指定文化財(天然記念物)「夫婦(めおと)クロベ」は、枯れて倒れる恐れがあることから、9日までに伐採された。鵜住居の原風景の一つだった巨木は、地域住民に惜しまれながら御神木の役目を終えた。

 

 クロベはヒノキ科クロベ属。本州から四国に分布する常緑高木で寒さによく耐えるとされるが、標高の高い場所では樹高が低くなる。別名のネズコ(鼠子)は、加工した後の材木呼称とされる。

 

 寄り添うように立ち、震災後は地域の復興を高台から見守ってきた「夫婦クロベ」。市教育委員会の調べでは、本殿に向かって右側の樹高は28メートル、幹回り472センチ、根元回り550センチ。二股になった左側は樹高30メートル、幹回り407センチ、根元回り460センチ。

 

 伝承によると、江戸時代中期の元禄3(1690)年、鵜住神社の勧請の際に植え、樹齢は300年余と伝えられる。本殿を守るように立つ2本の巨木はいつしか、「御神木」としてあがめられるようになった。

 

 しかし、東日本大震災以降、樹勢の衰えが加速。強風で太い枝が落下するなど倒木の心配もあり、参拝する人たちの安全を考える必要があった。昨年暮れの神社総代会(二本松富太郎総代長)で協議、早期の伐採を決めた。

 

慎重に進められた伐採作業

慎重に進められた伐採作業

 

 伐採作業は釜石地方森林組合が請け負った。年明け4日、感謝と哀惜の思いを込め、神事で作業の安全を祈願。高所作業車で木の状況を確かめた上、一部の枝を切り取った。6日午前、「男木」を伐採。作業は順調に進んだ。頂上の部分から数回に分けて切り取り、大きなクレーンにつるして下ろした。昼過ぎには根元から約3メートルの切り株を残し、伐採は終了した。

 

 住民、氏子総代らが作業の様子を見守った。総代長の二本松さん(80)は「300年を超える木は、東日本大震災で住民が避難する際の目印にもなった。切るのはしのびがたく、残念だが、人にけがをさせては大変だ」と惜しんだ。総代の大里利男さん(78)は「こんな(大きな)木があってこその神社。枯れにくい木だが、いつかは来ること。しょうがない」と声を落とした。

 

伐採作業を最後まで見守った氏子らは御神木への感謝を語った

伐採作業を最後まで見守った氏子らは御神木への感謝を語った

 

 花輪宮司(33)は「伐採は決まっていたことだが、作業を見ていると涙が出そうになった。300年も住民を見守ってきた。ありがとう、ご苦労さんでした―というしかない」。2本とも切り株を残して年輪を調査、その威容を後世に語り継ぐ。

 

 夫婦クロベには、幹にキツツキが開けた穴が連なり、その中にムササビがすみついているのも目撃されていた。伐採作業中、中段の空洞(うろ)に3匹のムササビを確認。2匹は隣のスギの大木に移り、残る1匹は裏山に姿を消した。

 

巨木の「うろ」に住むムササビたちは慌ただしく新居に移った

巨木の「うろ」に住むムササビたちは慌ただしく新居に移った

 

 「夫婦クロベ」は1978年11月28日、市文化財(天然記念物)に指定された。昨年12月に指定を解除され、市内に残る同記念物は7件となった。

 

(復興釜石新聞 2017年1月14日発行 第554号より)

 

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新しい年を迎え、威勢よく纏を振る消防団員

纏振り威勢よく、被災の分団も出そろう〜平成29年釜石市消防出初式

新しい年を迎え、威勢よく纏を振る消防団員

新しい年を迎え、威勢よく纏を振る消防団員

 

 釜石市消防団(山﨑長栄団長、団員638人)の2017年消防出初め式は8日、行われた。鈴子町のシープラザ釜石での式典に続き、大町の目抜き通りでパレード。大勢の市民が見守る中、華やかな纏(まとい)振り、団員と消防車両の行進で防災の心意気を示した。東日本大震災で流失した纏14本が新調され、震災後初めて37本すべてが勢ぞろいした。

 

 式典で、統監の野田武則市長は「昨年は自然災害が多い1年だった。市内では火災9件が発生し、死者1人、負傷者1人。団員、消防職員は市民が安心して暮らせるよう防災に努めてほしい」と訓示。無火災を続ける地域の消防団(3分団、5分団、8分団)と永年勤続などで優秀団員77人を表彰した。

 

 山﨑団長は「団員は震災の被害を受けながら、任務を忘れず歩みを進めた。昨年は消防操法が再開され、不自由な環境にも訓練し、参加した団員にエールを送る」と後押しした。

 

 消防パレードはラッパ隊、幹部団員が先導し、「纏隊」が続いた。統監台が置かれた青葉通りの交差点を「よいしょ、よいしょ」の掛け声とともに進んだ。沿岸部を管轄する第3、第6、第8分団を合わせ14部で失われたまといも復活し初披露。威勢よく振り上げられる纏、青空に広がる馬簾(ばれん)を、市民は食い入るように見つめた。

 

 初めて新年を迎えた復興公営住宅大町4号棟では、住民が各階の通路からパレードを見守った。山崎テツさん(93)、タイ子さん(75)は片岸町室浜の自宅を失い、タイ子さんは近所の住民とともにヘリコプターで救出された。2人は大槌町の親戚、釜石市定内町の仮設住宅を経て昨年11月19日に入居した。

 

 初めて出初め式を見たテツさんは「すばらしい。よかった」、タイ子さんは「胸いっぱいになり、泣きそうになった」と語った。

 

 昨年はいわて国体で釜石を訪れた天皇皇后両陛下に直接、言葉をかけていただいた。8日には、成人を迎えたかわいい身内を囲む会もあった。2人は「うれしいことが続いた。ここに落ち着いて、安心です。きょうは楽しい日」と穏やかな笑顔を見せた。

 

(復興釜石新聞 2017年1月11日発行 第553号より)

 

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新成人は振り袖やスーツ姿で成人式に臨み、大人としての第一歩を踏み出した

釜石市成人式、感謝を胸に「大人」の一歩〜東日本大震災から間もなく6年、復興へ思い新たに

新成人は振り袖やスーツ姿で成人式に臨み、大人としての第一歩を踏み出した

新成人は振り袖やスーツ姿で成人式に臨み、大人としての第一歩を踏み出した

 

 9日の成人の日を前に釜石市では8日、市と市教育委員会主催の「成人のつどい」が県立釜石高校体育館で開かれた。東日本大震災の発生から間もなく6年。当時中学2年生だった新成人は、父母や周囲の人々への感謝を胸に「大人の一歩」を踏み出すとともに、復興への思いも新たにした。

 

 今年の新成人は1996(平成8)年4月2日から97年4月1日までに生まれた人たち。96年3月には釜石南高(現釜石高)野球部がセンバツ大会に初出場。途中で大逆転したものの、土壇場で涙をのんだ。それから20年を経た昨年(2016)3月には、釜石高野球部が21世紀枠で再びセンバツ大会に出場、初勝利を飾った。

 

友人との再会を喜び、晴れ着姿で写真に納まる新成人

友人との再会を喜び、晴れ着姿で写真に納まる新成人

 

 そうした20年間には道路や港湾、発電など釜石発展につながる大事業が成し遂げられた一方、学校統合で教育環境は転換期を迎えた。震災後、生活環境が変化する中、全国から支援を受けながら少しずつ復興が進むまちを見つめ、高校卒業後、進学や就職先で努力を重ねてきた新成人。式典には、復興を願いながらそれぞれの夢に向かっている男性146人、女性129人の計275人が出席した。

 

会場は輝く笑顔であふれ、華やいだ雰囲気が広がった

会場は輝く笑顔であふれ、華やいだ雰囲気が広がった

 

 震災犠牲者に黙とうをささげて開式。野田武則市長は「震災」「釜石人の誇り」「復興まちづくり」をキーワードに、「命の大切さを忘れず、命が輝ける人生を歩んでほしい。日本の近代化の先駆けとなった釜石の歴史に目を向け、釜石人としての誇りを失わないでほしい。新たなまちをつくる力となってほしい。未来は輝かしいものがある。自らの手でつかみ取ってください」と激励した。

 

 新成人を代表し、釜石中、釜石高出身で消防士として釜石消防署に勤務する三浦祐規さん(19)が抱負を発表。震災直後、がれき撤去や学びの場の提供など復興を後押しした全国の支援者への思いや、昨年の台風10号で大きな被害を受けた岩泉町でのボランティア活動など近況を話し、「震災にあった私たちだからこそ、できることがある。自分の足で、責任で動けるようになった今、一歩踏み出し、私たち若い世代が先頭に立ち、さまざまな方法で恩返ししていきましょう」と呼び掛けた。震災で祖父母を亡くしたことが職業選択のきっかけの一つになったという三浦さん。消防士としてレベルアップし地域に恩返しする思いを一層強めた。

 

支えてくれた人に感謝しながら抱負を発表する三浦祐規さん

支えてくれた人に感謝しながら抱負を発表する三浦祐規さん

 

 男女15人の有志は、支えてくれた家族や地域の人たちに感謝の気持ちを込め、虎舞を披露。「釜石市民歌」の斉唱で式典の幕を閉じた。終了後は、久しぶりに顔を合わせる仲間と話を弾ませ、スマートフォンで記念写真を撮りあったりするなど、成人式ならではの光景が広がった。

 

釜石の伝統芸能虎舞で式典を盛り上げた新成人有志

釜石の伝統芸能虎舞で式典を盛り上げた新成人有志

 

 会場には、県建設業協会釜石支部青年部が12年に実施したタイムカプセルの企画に参加した釜石中、唐丹中出身者に、20歳の自分に宛てた手紙を渡すコーナーを設置。受け取って早速封を開けた新成人は「恥ずかしい」「泣きそう」「夢は変わったけど、元気」などと懐かしみ、「なんか、頑張ろう」と新たな歩みを進める力にした。

 

(復興釜石新聞 2017年1月11日発行 第553号より)

 

復興釜石新聞

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問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

広報かまいし2017年1月15日号(No.1656)

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【目次】
表紙:Still, I love rugby それでも、ラグビーが好きです
P02:間もなく税の申告です
P04:「災害時における燃料の供給に関する協定」を締結しました、灯油購入費の一部を助成します
P05:市民のひろば
P06:まちの話題

P06:まちの話題

P08:保健案内板
P10:まちのお知らせ
P12:釜石・大槌地域産業育成センター情報便14、1/27「釜石漁火(いさりび)酒場 かまりば」グランドオープン

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1206890_2596.html
釜石市

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(仮称)かまいし桜プロジェクトマスタープラン(案)

【意見募集】(仮称)かまいし桜プロジェクトマスタープラン(案)

意見募集案件

 

案件名

(仮称)かまいし桜プロジェクトマスタープラン(案)
 
東日本大震災からの復興を願い、当市にご寄贈(予定を含む)いただいた桜などの樹木を適切に活用するための基本方針として(仮称)かまいし桜プロジェクトマスタープラン(案)を作成しましたことから、本案に関し皆様からご意見を頂戴したく意見募集を行います。

募集期間

平成29年1月13日(金曜日)から平成29年2月28日(火曜日)まで

担当部署

復興推進本部都市整備推進室 電話0193-22-2111(内線410)

 

計画案の概要

 
公共施設等の管理者や土地所有者の方々が土地や施設の利用手法を検討される際にご寄贈いただいた樹木を積極的に活用していただくべく、復興まちづくりに対する植樹の効果や樹木の特性などを整理し、維持管理のパターン整理を含め、植樹の手法を整理しております。また、復興の基盤整備と併せてより高い植樹効果の期待できるエリアに関しては、具体の植栽のゾーニングプランを整理しております。

 

資料

 
(仮称)かまいし桜プロジェクトマスタープラン(案)本編
(35,893 KB pdfファイル)
(仮称)かまいし桜プロジェクトマスタープラン(案)概要版
(2,113 KB pdfファイル)
タイプA(図面)
(7,518 KB pdfファイル)

 

上記資料は、意見募集期間中、次の場所でも閲覧できます。
午前8時30分~午後5時15分(※ 土・日曜日、祝日、各施設の休館日を除きます。)

 

【備え付け場所】
●市市民課、市教育センター、市保健福祉センター、市立図書館、各地区生活応援センター、市都市整備推進室、市広聴広報課

 

意見を提出できる方

 
■市内に住所がある方
■市内に事務所または事業所を持っている個人、法人または団体
■市内の事務所または事業所に勤務している方
■市内の学校に通学している方
■意見募集手続きに係る事案に利害関係を有する人

 

記載内容

 
意見を提出する際は、次の内容を必ず記載してください。
■提出する意見とその理由(案のどの部分に対する意見かを記載のこと)
■氏名(法人、団体の場合はその名称)
■住所
■電話番号(連絡先)
※市外の方は、次の項目も記載していただきます。
●勤務先または通学先

 

意見の提出方法

 
■郵送…<平成29年2月28日必着>〒026‐8686釜石市只越町3‐9‐13 市広聴広報課あて
■ファックス…0193-22-2686
■電子メール…koutyou@city.kamaishi.iwate.jp
■「みんなの声の箱」への投かん…(設置場所=市役所、各生活応援センター、市教育センター、市図書館、市保健福祉センター)
■直接持参…市広聴広報課へ

 

※皆さんの意見や提言が「文字」となっていることを前提としますので、電話での意見は受けません。
皆さんからいただいた意見につきましては、取りまとめの上、意見に対する考え方を付して公表するとともに、検討する際の参考とします。公表にあたっては、個人情報の公表は一切行いません。
なお、意見に対する個別の回答はいたしかねますので、あらかじめご了承願います。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 復興推進本部 都市整備推進室
〒026-0025 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111(410) / Fax:0193-22-9505 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/public/boshu_anken/detail/1206742_2968.html
釜石市

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新年交賀会で鏡開きし、復興のさらなる前進を誓い合う釜石市内各界の代表

次代に誇れるまちづくり、今年こそ実感できる年に〜2017年 新年交賀会、本格復興 誓い合う

新年交賀会で鏡開きし、復興のさらなる前進を誓い合う釜石市内各界の代表

新年交賀会で鏡開きし、復興のさらなる前進を誓い合う釜石市内各界の代表

 

 2017年仕事始めの4日、釜石市の新年交賀会が大町のホテルサンルート釜石で開かれた。市、市議会、釜石商工会議所が主催する年頭の恒例行事。市内各界の代表や市民ら約200人が出席し、本格復興と市勢発展を誓い合った。

 

 「君が代」を斉唱したあと野田武則市長が年頭のあいさつ。「昨年は復興を実感できる年にしようと一生懸命頑張ったが、いまだ仮設住宅で生活されている人もおり、力不足だった」と振り返った上で、「今年こそ市民一人一人が復興を実感できる年にしたい」と決意を述べた。

 

 今年は市制施行80周年、近代製鉄発祥160周年の記念すべき年。市が10年をめどに進める復興計画後期(2017~20年)がスタートする年にも当たる。野田市長は、橋野鉄鉱山の世界遺産登録やラグビーワールドカップ誘致、海洋エネルギー実証フィールド選定、岩手大の水産系学部開設などの明るい材料を挙げ、「国、県、周りの支えや協力によって大きな事業ができる見通しが立った。形になりつつあるものを現実的なものにするのがこれからの4年間の課題。まさに正念場。新しいまちづくり、次の世代に誇れる魅力あるまちを目指す、はばたきの年にしたい」と力を込めた。

 

 佐々木義昭・市議会議長のあいさつに続き、釜石商工会議所の山崎長也会頭が「震災から6年を迎える今年、震災後から平時への取り組みへと一歩を踏み出す時期。行政施策の後押しはもちろん、地域資源を活用した新産業の可能性、港湾や道路などインフラ整備の必要性といった地方創生に向けての提言を積極的にしていきたい。少しずつ生活再建が進み、日常に戻りつつある今、市内の企業と共に震災以前にも増した郷土をつくるべく努力をしていく」と意欲を示した。

 

 黄川田徹衆議院議員らが加わり、威勢よく鏡開き。沿岸広域振興局の小向正悟局長の音頭で乾杯し、新しい年を展望しながら懇談した。

 

(復興釜石新聞 2017年1月7日発行 第552号より)

 

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