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釜石よいさ よいさ小町

復興へ躍動 釜石よいさ〜復活3年目、市民に活力 元気発信、市内外から34団体 1800人参加

釜石よいさ よいさ小町

復活から3年目の釜石よいさ。衣装の浴衣も一新したよいさ小町が夏の祭りを彩る

 

 第27回釜石よいさ(同実行委員会主催)は8日、釜石市大町から只越町の目抜き通りを特設会場に開かれた。市内外から34団体、約1800人が参加。東日本大震災による休止を経て復活し3年目の今年は、参加団体数が震災前に近い規模となり、釜石を愛する人たちの躍動の舞が復興途上のまちに大きな活力を与えた。

 

第27回 釜石よいさ

市内外から約1800人が参加した釜石よいさ。目抜き通りの沿道では「よいさ!」の掛け声に合わせ、大勢の観衆が手拍子で盛り上げた

 

 餅まきなどのオープニングイベントに続き、恒例の子供よいさからスタート。甲東、かまいしの両こども園、正福寺幼稚園、上中島保育所の園児が元気いっぱいの掛け声と踊りで観客を楽しませた。

 

子供よいさ

子供よいさで元気に跳びはねる初参加の上中島保育所

 

 衣装をリニューアルしたお囃子(はやし)隊とよいさ小町は、お披露目を兼ねて「前囃子」を披露。よいさの第一部が幕を開けた。そろいの浴衣やはんてん、Tシャツなどに身を包んだ各団体は、横断幕や手作りの山車、独自にアレンジした踊りなどで存在感をアピールした。

 

 箱崎半島部のかさ上げや情報交流センター建設など復興工事を手がける共同企業体グループは2年連続の参加。12社から170人が集い踊りの輪を彩った。昨年の2倍以上の大所帯を率いた伊崎裕滋さん(60)=戸田建設東北支店釜石地区総合所長=は「(昨年の)踊り切った充実感と感動が忘れられない。今年のメンバーも力をもらい、盆明けの仕事を頑張れる気がする」と、よいさパワーを実感した。

 

第27回釜石よいさ

かさ上げなど復興工事に携わる企業グループも意気盛ん

 

 釜石○○(まるまる)会議で発足した祭り支援活動チーム「おまつり男塾」は、個人でも参加しやすいよう本番まで4回の練習会を実施。当日は飛び入りも促し、誰でも気軽に踊れるよいさを印象づけた。東洋平代表(36)は「釜石との関わりを望む首都圏在住者らの受け皿にもなった。今回が祭り活性化活動の第一歩。地域のニーズを聞きながらマンパワー協力を進めたい」と抱負を語った。

 

 法政大キャリアデザイン学部の梅崎修教授(44)のゼミ生OBなどで結成したグループは、よいさへの参加は初めて。メンバーは2006年から研究調査やゼミ合宿、震災後のボランティア活動で釜石と関わってきた。梅崎教授は「コミュニティーの一体感が感じられた。釜石には法政出身者も多く長い付き合い。第二の地元のように感じている教え子も多い」とつながりに感謝した。

 

 一部と二部の間には唐丹町の桜舞太鼓などが演奏を披露。よいさ小町は「釜石小唄」「スタコラ音頭」も踊った。佐藤加奈さん(22)、尾形春美さん(19)は共に市役所職員で、小町に初めて参加。真新しい衣装に身を包み、「気が引き締まるような感じ。常に笑顔で皆さんに楽しんでもらえるように頑張りたい」と踊りの列に加わった。

  

 小学生から社会人が力を結集したお囃子隊は大小の太鼓や笛、かねの音を威勢良く響かせ踊り手たちを支えた。宮古市出身で釜石に勤務する自衛官、奥博行さん(48)は大太鼓を担当。「みんなでやる祭りの雰囲気が最高。被災したまちを祭りで盛り上げ、県外からも観光客を呼び込めれば」と三陸沿岸のにぎわい再生に期待感を示した。

 

 この日は連日の猛暑も一段落。心配された雨も降らず、沿道には帰省、観光客を含め多くの観衆が詰めかけた。震災後初めて見に来たという鵜住居町の女性(75)は「若い人たちがこんなに集まってくれて頼もしい。まちの活性化になる」と喜んだ。

 

 君ケ洞剛一実行委員長(37)は「本当の意味での夏の風物詩になりつつある」と3年目の変化を実感。この先続く完全復興までの道のりの中で、「一時的でも楽しい気持ちを共有するのは大事。年に一度のよいさが明日への力を生み、いろいろな絆を確かめ合う場になれば」と願った。

 
(復興釜石新聞 2015年8月12日発行 第410号より)

第27回釜石よいさ – YouTube

 

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野田武則市長に手渡す岩切潤さん

戦災の記憶 語り継ぐ〜かまいしの昭和20年、艦砲射撃を生き延びて

野田武則市長に手渡す岩切潤さん

自費出版した「かまいしの昭和20年」を、野田武則市長に手渡す岩切潤さん(右)

 

 釜石市芸術文化協会会長の岩切潤さん(80)が、艦砲被災など釜石の戦時中の歴史や自身の戦争体験などをまとめた「かまいしの昭和20年―艦砲射撃を生き延びて」を自費出版した。当時の体験を語れる人が減る中で、岩切さんは戦災の記憶を語り継ぐ大切さを痛感。戦後復興の歩みに東日本大震災からの復興への思いを重ね合わせ、「戦争という大変で苦労した過去があって現在があり、未来につながる。釜石は津波や戦争を経験したが、何度も粘り強く立ち上がり復活してきた。未来に向かって進んでいこう」とのメッセージを込めた。

 

 太平洋戦争末期の1945(昭和20)年、釜石は7月14日と8月9日の2度にわたって米英連合軍から艦砲射撃を受け、市街地は焼け野原になり、市民ら750人以上が犠牲になるなど大きな被害を出した。

 

 自費出版した本は、昨年5月と7月に盛岡市と釜石で岩切さんが講演した内容を取りまとめたもの。艦砲射撃や避難した防空壕(ごう)での様子、疎開先での暮らしぶりなど当時釜石国民学校(現釜石小)5年生だった岩切さんの実体験を、艦砲射撃を受けた釜石市内の風景などの写真や被弾図など資料を交えて紹介した。

 

 艦砲射撃から3年後の48年に釜石製鉄所の高炉が再建され、50年に釜石線の全線開通、59年に国道283号・仙人峠の開通と続いた復興の歩みも収録。これからの釜石についても触れ、「『橋野鉄鉱山・高炉跡』の世界遺産登録や2019年のラグビーワールドカップは震災復興を目指す釜石の希望の光。前途には大変な課題もあるが、市民一丸となり、大事業実現に向けまい進したい」とつづった。

 

 本はA4判36ページで、800部作成した。市のほか、県沿岸広域振興局にも70冊を寄贈。市は郷土資料館や市立図書館、各地区生活応援センターなどに置いて公開する。

 

釜石市に300冊寄贈

 

 岩切さんは6日、市役所を訪れ、「今年は戦後70年。語り継いでいく素材の一つになれば」と約300冊を野田武則市長に託した。野田市長は「70年という大事な節目に出版された本を多くの市民に見てもらいたい。戦争の恐ろしさ、命の大切さの発信につながれば」と期待した。

 

 岩切さんは「戦争、艦砲射撃を知らない世代に見てほしい。戦争は陸、空ばかりではなく、船からも来る。思いがけないことを知ってほしい」と話した。

 
 今回の寄贈のほか、約200冊を9日に行われる市戦没者追悼式で、希望者に配布することにしている。

 

 岩切さんは県漁政課長、大船渡振興局長などを歴任。現在は社団法人三陸アーカイブ減災センター代表などを務める。

 

(復興釜石新聞 2015年8月8日発行 第409号より)

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橋野高炉跡の世界遺産登録を記念して開かれたフォーラム

資産価値共有、継承が鍵に〜「橋野」世界遺産登録を記念 保全、活用の方向探る

橋野高炉跡の世界遺産登録を記念して開かれたフォーラム

橋野高炉跡の世界遺産登録を記念して開かれたフォーラム。活用策をめぐり意見が交わされた

 

 釜石市橋野町の「橋野鉄鉱山・高炉跡」を含む「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録を記念する市主催のフォーラムが1日、ホテルサンルート釜石で開かれた。産業遺産国民会議専務理事として登録に向け奔走した加藤康子さん(内閣官房参与)が基調講演。16年にもわたる登録実現までの軌跡をたどり、「失敗を重ねて製鉄に成功した先人の物語を次代に伝えてほしい」と呼び掛けた。パネルトークでは、登録に携わった関係者らが、資産の価値と今後の活用策などについて意見を交わした。

 

 フォーラムには市民ら約150人が参加した。野田武則市長は「釜石の宝が世界の宝として認識された。資産を構成する8県11市の連携を強め、世界に発信していきたい」とあいさつ。達増拓也知事は「橋野の世界遺産登録は被災地、県民の大きな希望になる」と喜んだ。登録に向けて中心的役割を果たした岩本健吾・内閣官房参事官は「橋野を構成資産に加えたことが登録の決め手になった」と強調した。

 

 基調講演で加藤さんは「釜石には次世代に伝えるべき先人の物語がある。何度も失敗を重ねながらも力を合わせ、製鉄に成功したヒューマンストーリーがある」と指摘。昨年10月のイコモス(国際記念物遺跡会議)による現地審査で釜石市の担当者らが最高の対応をしたことをたたえた上で、「釜石鉱山は世界的にもすばらしい鉱山。地域でもっと生かしてほしい」と求めた。

 

 パネルトークは、「九州・山口の近代化産業遺産群」プロジェクトで調査委員を務めた小野寺英輝さん(岩手大准教授)がコーディネート。岩本参事官はあらためて橋野の資産価値に言及し、「保全を支える地域や企業のコミュニティーが大切だ。資産価値の共有と継承が鍵になる」と資産保全の取り組みに期待した。

 

 日本工学会フェローの稲角忠弘さんは「国産鉄鉱石は還元が難しく、大島高任が製鉄に成功したのは奇跡的。苦しみながら培った技術が日本の高度成長を支えた」と指摘。釜石鉱山社長を歴任し現在は日鉄鉱業名誉顧問を務める小野崎敏さんも「磁鉄鉱で製鉄に成功した事例は世界でも少ない。高任の技術力は非常に高かった」とした上で、「鉄に限らず、森林や水などの資源を結び付け観光振興につなげることも大切だ」とアドバイスした。

 

世界遺産登録を鏡開きで祝う関係者

世界遺産登録を鏡開きで祝う関係者

 

 フォーラムに続いて開いた祝賀会には市民ら約100人が参加した。野田市長は「遺産群に釜石を入れるかどうか議論もあったが、加藤さんの尽力で入ることができた。加藤さんの存在を抜いて橋野の世界遺産登録は語れない」と感謝した上で、「今後は釜石が、全国の子どもたちが製鉄について学ぶ”鉄の聖地”になれば」と歴史の継承に期待を膨らませた。

 

 鏡開きや万歳三唱で登録を喜び合った。アトラクションでは、地元橋野町の中村青年会が中村さんさ踊りを披露し、祝賀ムードを盛り上げた。

 

(復興釜石新聞 2015年8月5日発行 第408号より)

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広報かまいし2015年8月15日号(No.1622)

広報かまいし2015年8月15日号(No.1622)

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【目次】

表紙:笑顔のフィニッシュは、来年の希望郷いわて国体へのスタート!
P02:10月からマイナンバーの通知が始まります
P04:岩手県知事選挙・岩手県議会議員選挙・釜石市議会議員選挙
P06:働く婦人の家 後期定期講座受講者募集
P07:全国一斉に国勢調査を実施します、電気柵の安全管理を徹底しましょう、釜石・大槌地域産業育成センター情報便8
P08:まちの話題
P10:市民のひろば
P12:保健案内板
P14:まちのお知らせ
P16:かまいし徒然日記

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「釜石よいさ」「釜石納涼花火2015」のライブ中継

釜石 夏の2大イベント「釜石よいさ」「釜石納涼花火2015」のライブ中継をお届けします!

「釜石よいさ」「釜石納涼花火2015」のライブ中継

 

今週末、釜石では夏の2大イベントが開催されます。
明日8日(土)は一昨年に震災からの復活を果たした「第27回釜石よいさ」、翌9日(日)は3年ぶりの開催となる「釜石納涼花火2015」が行われます。

 

■第27回釜石よいさ

開催日時: 2015年8月8日(土)15:45〜19:30(放送時間:15:30〜19:30)
主催: 釜石よいさ実行委員会
後援: 釜石市、釜石商工会議所
協力: 釜石観光物産協会、釜石市交通指導隊、岩手県交通
釜石よいさ公式サイト

 

■釜石納涼花火2015

開催日時: 2015年8月9日 19:00〜20:30
主催: 釜石観光物産協会
共催: 釜石市、釜石商工会議所
釜石納涼花火2015(8/9) | かまなび〜釜石観光物産協会公式サイト

 

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんすでは、この夏の2大イベントを2日連続でインターネットによるライブ中継を行います。PCまたはスマートフォンなどから、下記のYouTube公式チャンネルにアクセスすると配信中の番組を確認することができます。当日の配信につきましては、本ページへの追記及び縁とらんすのFacebookページ、釜石よいさ実行委員会のFacebookページ(釜石よいさ)、かまなび〜釜石市観光物産協会公式サイト(釜石納涼花火2015)でもご案内する予定です。

 

YouTube 縁とらんす 公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCoIiPRtcjA7_JvuaI_9WaJQ

 

縁とらんす Facebookページ
https://www.facebook.com/km.entrance

 

かまなび〜釜石市観光物産協会公式サイト
https://kamaishi-kankou.sakura.ne.jp/

 

なお、今年の釜石よいさの配信は、釜石よいさへの三陸ブロードネット株式会社様のご協力により、かもめチャンネルの生中継を配信予定です。(こちらは初めての試みとなるため、もし中継がうまくいかない場合は、例年通りビデオカメラによるライブ中継となります)

 

それでは、釜石 夏の2大イベント「釜石よいさ」「釜石納涼花火2015」のライブ中継をどうぞお楽しみ!

 

※現場でのインターネット回線状況により、中継が途切れる場合がありますので予めご了承ください。
※動画の再生は、大きなデータ転送量が発生します。ブロードバンド環境でない場合はご注意ください。

 

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

広報かまいし2015年8月1日号(No.1621)

広報かまいし2015年8月1日号(No.1621)

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【目次】

表紙:「被災世帯の見守り活動等に関する協定」を締結しました、市長のつぶや記
P02:復興情報 被災地区のまちづくり-vol.2
P04:戦没者追悼式を開催します、小型UAV(無人航空機)の試験飛行を行ないます
P05:盆飾りを収集します、平田地区土地区画整理事業 道路の通行止めをお知らせします、釜石地区被災者相談支援センターをご利用ください
P06:今月のインフォメーション、おもいをつむぐはなみずき
P08:第27回釜石よいさ、2015ラグビッグドリーム

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駒幸夫トーク&三味線演奏ライブ

駒幸夫トーク&三味線演奏ライブ

駒幸夫トーク&三味線演奏ライブ

 

【ユネスコ世界文化遺産登録記念】駒幸夫トーク&三味線演奏ライブ

 

日時

平成27年8月8日(土)~ 16日(日)

一部・10時半~
二部・13時~
三部・15時~

場所

橋野鉄鉱山インフォメーションセンター前

問い合わせ

駒幸夫 TEL: 090-6284-6779

 

※釜石市出身・NY国連国際学校三味線講師
※今年3月11日震災4年目に津波霊場・三陸遍路みちを岩手県岩泉町から宮城県南三陸町まで334km8宗派各寺院承認で創設
※明治創業時の鉄運送業は駒幸夫氏の本家筋が担っていました

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綾瀬発 釜石応援プロジェクト

釜石を忘れない〜神奈川綾瀬市 天神仮設で交流夏祭り 大きく構えず、楽しみながら支援活動

綾瀬発 釜石応援プロジェクト

バーベキューの振る舞いは今年も大人気。大勢の人が綾瀬の名産を存分に味わった

 

 神奈川県綾瀬市と釜石市の天神町仮設団地を結ぶ「第3回釜石&綾瀬夏の交流祭り」が25日、同団地内で開かれた。綾瀬市社会福祉協議会が震災復興支援で立ち上げた「綾瀬発・釜石応援プロジェクト」の活動の一環。同社協が募集したボランティアとスタッフ44人が訪れ、綾瀬名産食材の振る舞いや縁日コーナー、ライブなどで両市民が交流を深めた。

 

名産品持ち込みバーベキュー

 

 無料のバーベキューでは、綾瀬名産の「高座豚」、自慢の野菜、ボリューム感のある生ソーセージを鉄板焼きで提供。釜石の業者が協力したイカとタコも焼いて振る舞われた。皮に黒模様が無いのが特徴の「高座スイカ」も人気。受け取り場所には順番待ちの列ができ、ボランティアが調理に汗を流した。焼きそばや綿菓子、ジュースなどは100円以下で販売し、昨年に続き売上金は全額、同団地自治会に寄付された。

 

 今年も釜石の子どもたちによるダンスクルー「いがったんたら」がオープニングを飾り、地元アーティストのDANさんが歌のライブで盛り上げた。

 

 「初めて参加した。いろいろ楽しませてもらってありがたい。やはり閉じこもってばかりではだめ」と同団地に住む女性(80)。磯田喜一自治会長は「今年は人出が多い。(長引く仮設暮らしで)ストレスもたまってきているので、こういうイベントを機に外に出てもらえれば」と住民を気遣った。

 

 今回のボランティア参加者の3分の2は、被災地を初めて訪れる人たち。一行は祭りの前、三陸鉄道に乗車し被災地の今を見つめた。初参加の平井弥佳さん(48)は「仮設住宅がまだこんなにあることを来てみて初めて知った。見聞きしたことを伝えたい」、友人の縣純子さん(50)は「関東もいつ何が起こるか分からない。災害への心構えだけは必要」と気を引き締めた。

 

 プロジェクトを担当する同社協の石橋正道さん(47)は「被災地を忘れないためには訪れるきっかけを作り、現地で感じたことを語り継いでもらうのが一番。今後は”復興支援”と大きく構えすぎず、来る側も一緒に楽しませてもらうような形がいいのでは」と、両者の関係性を模索した。

 

(復興釜石新聞 2015年7月29日発行 第406号より)

復興釜石新聞

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故正明さんの遺志を継ぎ鹿踊り継承を誓う

5年ぶり橋野鹿踊り〜保存活動も再出発、地域を活性化

瀧澤神社境内で地域住民を前に舞う「橋野鹿踊り」

瀧澤神社境内で地域住民を前に舞う「橋野鹿踊り」

 

 釜石市橋野町、瀧澤神社の例大祭が26日、5年ぶりに盛大に行われ、東日本大震災以降活動を休止していた「橋野鹿踊り・手踊り保存会」(和田松男会長)が町内を練り歩いた。「橋野鉄鉱山・高炉跡」の世界文化遺産登録を祝い、現地でも鹿踊りを奉納。地域の歴史に刻まれる記念の祭りで、町内は終日、祝賀ムードに包まれた。

 

住民、復活を喜ぶ

 

 保存会一行は最初に二手に分かれ、同神社奥の院と橋野鉄鉱山インフォメーションセンターを訪問。センター駐車場では観光客らが見守る中、鹿踊りを奉納し、世界遺産登録への感謝の気持ちを表す踊りも披露した。

 

 橋野町出身で茨城県水戸市在住の佐藤正子さん(74)は夫、元保さん(75)と五十数年ぶりに鹿踊りを観賞。「すごく懐かしい。子どものころ出ていた祭りを思い出す。何年たっても変わらない姿に思わず涙があふれた」と感動に浸った。

 

 橋野鹿踊りは江戸時代末期、現在の遠野市附馬牛町東禅寺から指導者を招き稽古したのが始まりとされ、脈々と受け継がれてきた。震災で笛と踊りの名手を失い活動休止状態が続いていたが、世界遺産の祝事を機に保存活動を再構築しようと6月から稽古を重ねてきた。太夫の菊池完さん(75)は「若者たちの復活への意欲が大きかった。幼い子どもたちも今後の継承活動を担っていってくれるだろう」と手応えを実感。踊りを喜ぶ住民らをうれしそうに見つめた。

 

 神社境内では地域住民らを前に、女性たちが古くから伝わる4種の手踊りを華やかに繰り広げた。続いて鹿踊りが「館褒め」「投げ草」「会鹿」「礼踏み」など一連の奉納舞を披露し、盛んな拍手を受けた。この後、どんぐり広場(産直施設)や家々を門打ちして巡った。

 

 和田会長(71)は「保存活動全体の将来がしっかりと見えてきた。祭りは人の心を一つにしてくれる。これからも地域に元気をもたらしていきたい」と語った。

 

父の意志継ぎ、お囃子再生 家族ぐるみで伝統継承

 
 橋野鹿踊りが復活するには、お囃子(はやし)の笛が大きな課題だった。唯一の経験者が病に倒れ、指導者がいない状態でのゼロからのスタート。和・洋楽器の経験がある同町の菊池ひろみさん(47)が中心となり、お囃子のCDを聴いて音を拾うという地道な作業を重ねた。準備期間約1カ月という日程の中、「やめたら小さいころから親しんできた鹿踊りが途絶えてしまう」との一心で節の再生に没頭。太鼓と合わせながらひろみさん含め4人で形を作り上げ、当日は太鼓と笛そろって踊り手を先導した。

 

故正明さんの遺志を継ぎ鹿踊り継承を誓う

故正明さんの遺志を継ぎ鹿踊り継承を誓う菊池ひかりさん、ひろみさん、のどかさん(左から)

 

 ひろみさんを奮い立たせた要因の一つは、昨年11月に亡くなった父、正明さんの存在。正明さんは生前、保存会会長を務め「(橋野鹿踊りは)絶対無くしてはいけない」と言い続けていたという。ひろみさんの長女ひかりさん(22)、次女のどかさん(20)も小学校の郷土芸能伝承活動を機に鹿踊りを始め、現在は”刀振り”として活躍している。

 

 「志半ばで亡くなった父のためにも、次の世代への継承をしっかり頑張ろうねというのが家族全員の気持ち」とひろみさん。保存活動への責任感をにじませる。

 

 ひかりさんは「(復活を)祖父も喜んでいると思う。まだまだ分からないことも多いので、教えていただきながら守り続けていきたい」、のどかさんは「橋野鹿踊りは、世界遺産になった橋野鉄鉱山と同時代から続けられてきた私たちの誇り。みんなで守っていけるものにしていかなければ」と決意を新たにする。

 

 この日、保存会は前会長の正明さん、一昨年亡くなった前太夫の菊池六郎さんにささげる踊り「位牌(いはい)褒め」を両家で舞い、生前の尽力に感謝しながら追悼の気持ちを表した。

 

 「残したい気持ちは人一倍強かったみたい。『ちゃんとやれよ』って見守っているんじゃないかな」。親子は正明さんへの思いを胸に、大好きな鹿踊りで躍動した。

 

(復興釜石新聞 2015年7月29日発行 第406号より)

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釜石市戦没者追悼式を開催します

釜石市は、太平洋戦争中の昭和20年7月14日と8月9日の2度にわたり艦砲射撃を受け、多数の市民の尊い生命が犠牲となりました。

 

市では戦没者の慰霊と恒久平和への願いを込めて、2回目の艦砲射撃のあった8月9日に釜石市戦没者追悼式を開催します。

 

追悼式の当日は、平和への願いと戦没者に対する弔意を表するため、サイレンの合図による黙祷などを行います。

 

開催日時

平成27年8月9日(日)
午前11時から

会場

中妻体育館 ※釜石中学校裏

対象者

どなたでも参列できます。

内容

  • 追悼の言葉
  • 献花(献花用の菊花は市で用意します)
  • 作文朗読
  • 献唱など

備考

  • 会場内は冷房がありません。当日の気候に合わせた服装でお越しください。
  • 会場内へは外履きのままで入場できますので、上履き等は必要ありません。
  • 中妻体育館周辺は駐車スペースが限られていますので、当日運行する送迎バスをご利用ください。

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/oshirase/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/07/21/bus.pdf

平成27年度釜石市戦没者追悼式参列者送迎バス運行表

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この記事に関するお問い合わせ
釜石市 保健福祉部 地域福祉課
〒026-0025 岩手県釜石市大渡町3丁目15番26号
電話 0193-22-0177 / FAX 0193-22-6375 / メールでの問い合わせ
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320㌔を走破。ガッツポーズで鵜住居根浜にゴールインしたスクラム釜石のメンバーら

「ラグビーW杯盛り上げよう」スクラム釜石、「東北ライド」320キロ走破 福島県・南相馬ー釜石縦走

ガッツポーズで鵜住居根浜にゴールインしたスクラム釜石のメンバーら

320キロを走破。ガッツポーズで鵜住居根浜にゴールインしたスクラム釜石のメンバーら

 

 釜石市が開催地の一つに決まった2019ラグビーワールドカップ(W杯)を盛り上げようと、震災後から釜石の復興支援活動を展開する「スクラム釜石」(石山次郎代表)が福島県南相馬市から釜石まで東北沿岸を自転車で縦走する「スクラム東北ライド」を企画。18日から3日間にわたって320キロを駆け抜け、20日午後1時過ぎ、ゴール地点の鵜住居町根浜に無事到着した。

 

 スクラム釜石は、ラグビー日本一7連覇を達成した新日鉄釜石ラグビー部OBを中心に結成。「東北ライド」には、W杯を釜石、岩手にとどまらず、被災地全体、東北全体に復興をもたらすイベントにしよう―との思いを込めた。

 

 石山代表(58)、高橋博行事務局長(58)らメンバーや支援者6人がそろいの赤いユニホーム姿で参加。18日昼過ぎ、南相馬市出身の渡瀬あつ子さんが歌うラグビー応援ソング「楕円桜」に送られ道の駅を出発、ひたすら北上した。渡瀬さんはその後、車で釜石まで伴走した。

 

 途中、宮城県名取市では震災で大きな被害を受けた閖上地区に立ち寄り、犠牲者に黙とうした。

 

 19日は仙台市をスタート。W杯のキャンプ地に名乗りをあげている石巻市では、ラグビー仲間と交流した。俳優の渡辺謙さんの支援で開店した気仙沼市のカフェでは、渡辺さんからの応援メッセージも届けられた。

 

 20日は陸前高田市、大船渡市を経て釜石へ。大町のタウンポート大町では、商店街の人たちも大漁旗を打ち振って迎えた。さらに鵜住居町のスタジアム建設予定地を走り抜け、ゴール地点の根浜・宝来館では地元の鵜住居虎舞が勇壮な舞で完走を祝った。

 

自転車で走り抜ける石山次郎代表ら

鵜住居地区のスタジアム建設予定地を自転車で走り抜ける石山次郎代表(右)ら

 

 石山代表は「行く先々で『オレも手伝いたい』『何かできないか』と、たくさんの声援をもらった。ラグビーが盛んなニュージーランドでは、2019W杯開催地の中で真っ先に釜石の名があげられるとも聞く。国内外の力を結集し、被災地全体の復興を後押しする大会にしたい」とW杯成功へ思いを新たにした。

 

(復興釜石新聞 2015年7月25日発行 第405号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

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にっぽん丸 釜石復興支援クルーズ

にっぽん丸「釜石復興支援クルーズ」申し込み受付中!!

にっぽん丸「釜石復興支援クルーズ」

 

にっぽん丸「釜石復興支援クルーズ」

 

客船「にっぽん丸」を運航する商船三井客船株式会社の復興支援策の一環で、この度、特別料金にて「釜石復興支援クルーズ」が企画実施されることとなりました。

 

この度の企画は、「大船渡・陸前高田復興支援クルーズ」と同時に実施される運びで、横浜港から大船渡港までのワンナイトクルーズ(一泊二日)となります。

 

ご興味がございます場合、応募方法に従ってお申込みを頂きますようお願いいたします。

 

1 日時

平成27年8月24日(月)釜石駅発~8月25日(火)大船渡港着

2 旅行代金

39,800円/大人1人(消費税及び地方消費税を含む)

3 応募方法

電話またはファックスにて、必要事項を伝達または明記のうえ、以下の連絡先へお申込みください。

 

<必要事項>
参加人数、参加者氏名(フリガナ)、生年月日、住所、電話番号
<お申込み・お問い合わせ先>
岩手開発観光本社
住所 〒022-0003 岩手県大船渡市盛町字町8-19
電話 0192-27-1111 / ファックス 0192-27-2387

4 その他

クルーズの詳細については別添チラシをご参照願います。

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/jigyousha/butsuryu_kyoten/kowan/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/07/27/chirashi2_1.pdf

にっぽん丸「釜石復興支援クルーズ」

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この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 港湾振興課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-22-2111(内線 325) / FAX 0193-22-2762/ メールでの問い合わせ
元記事:
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/jigyousha/butsuryu_kyoten/kowan/detail/1195206_2495.html
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