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【国勢調査】9月10日からインターネット回答ができます

【国勢調査】9月10日からインターネット回答ができます

平成27年の国勢調査が実施されます。今回の国勢調査から、従来の調査票による回答に先立ち、インターネットによる回答が可能となりました。

 

インターネットによる回答は9月10日(木曜日)から9月20日(日曜日)まで可能です。

 

回答には国勢調査員が配布する「インターネット回答の利用案内」(青い封筒)内にある、インターネット回答の利用者情報(ID及びパスワード)が必要となります。

 

平成27年国勢調査インターネット回答の利用案内

 

回答方法などは、同封されている「インターネット回答の操作ガイド」を参照していただくか、国勢調査2015キャンペーンサイトをご覧ください。

 

国勢調査2015キャンペーンサイト

https://kokusei2015.stat.go.jp/

国勢調査2015 キャンペーンサイト‐ 総務省統計局

https://kokusei2015.stat.go.jp/


 

国勢調査に関するお問い合わせは

 

国勢調査コールセンター

0570-07-2015
(IP電話の場合は 03-4330-2015)
【受付時間】
午前8時~午後9時(土曜、日曜、祝日もご利用いただけます)
 

国勢調査釜石市実施本部

〒026-0013
岩手県釜石市浜町1丁目1-1 市営釜石ビル217~219号室
電話:0193-31-1785
FAX:0193-31-1790

 

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 総合政策課 統計係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
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釜石市

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精工舎製の貴重な掛け時計

シモーネの食レポ第2弾「○○がぴよ~んってなったでっかい△△」

こんにちは。主に食べ物担当のタウンレポーター、シモーネです。

 

日本語には様々な擬音語・擬態語がありますが、「ぴよ~ん」「びよ~ん」と聞いてどんな物を思い浮かべますか?きっと人それぞれだと思いますが、その前に“リンゴが”と付けると、釜石の人のイメージする物はある1点に集約されます。

 

“リンゴがぴよ~ん”
はい。それはもちろん・・・「舘」のパフェ!

 

釜石「舘」のパフェ

 

私は長い間釜石を離れていた人間なのですが、東京在住時に釜石出身の方や釜石に住んでいた事のある方とお話をすると、「リンゴがぴよ~んってなったでっかいパフェ」の話題は、かなりの確率で共通の釜石トピックになりました。

 

津波により店内が破壊されましたが、2013年秋に元の場所にて無事に再建。趣のある落ち着いた店内では、パフェだけではなくパスタやカレーもちろんコーヒーも楽しめます。精工舎製の貴重な掛け時計も、振り子は交換となりましたが修理・復活できました。

 

精工舎製の貴重な掛け時計

 

再建後も変わらず大人気のお店で、顔より大きなパフェを口の周りにクリーム付けながら嬉しそうに食べるちびっ子や、休日に高校生たちが集っている様子を見ると、「リンゴがぴよ~んってなったでっかいパフェ」はこれからも釜石の『青春フード』として多くの人の記憶に残り続けるのだと感じます。

しもーね

タウンレポーター しもーね

食い道楽を主に担当します!美味しものをいかに美味しく食べるかに無類の歓びを見出し、その歓びを多くの皆様と共有できるよう、今日も元気に「いただきます!」

復興加速めぐり舌戦、釜石市議選スタート 予想の22人が立候補

釜石市議選スタート

復興公営住宅に向けて演説する候補者。4年前の前回選では見られなかった光景だ=8月30日、平田の県営復興住宅前で

 

 任期満了に伴う釜石市議選は8月30日に告示され、定数20に対し、予想通り22人が立候補。9月6日の投開票へ向け、復興加速などをめぐる舌戦に入った。東日本大震災から間もない時期に行われた4年前の前回選では、名前の連呼を自粛するムードがあったが、今回は仮設住宅団地や復興公営住宅、工事現場などを選車が行き交い、復興が進む市街に候補者の連呼が響き渡った。

 

 立候補の受け付けは午前8時半から午後5時まで中妻町の中妻体育館で行われ、現職15人、元職1人、新人6人が届け出た。立候補者は男性20人、女性2人。党派別では公明2人、共産2人、社民1人、無所属17人。

 

 この日の釜石はあいにくの小雨模様で、最高気温も平年より6・5度も低い20・2度にとどまった。候補者らは届け出順の決定を待ち、それぞれ第一声を上げたが、仮設住宅から外に出て耳を傾ける人はまばら。選挙戦のスタートは、いまひとつ盛り上がりに欠けた。

 

 平田の復興住宅前で新人候補の演説に耳を傾けた女性(72)は「4年前は選挙に頭がいかなかった。今回は関心がありますよ」としながらも、「自宅、仮設、復興住宅と住民が三つに分かれてしまい、復興の流れが分からない」と嘆く。

 

 只越町で被災し、天神町の仮設住宅で暮らす男性(83)は「家は残ったが、かさ上げで壊され、復興住宅へ入ろうと決めた。票は地元の候補に入れたい」と候補者ポスター掲示板に見入った。

 

 嬉石町で被災し、上中島町の復興住宅で妻と2人で暮らす男性(80)からは「候補者の政見は自分本位。投票に行く気がしない」と厳しい声も聞かれた。

 

 期日前投票は31日から市内2カ所で行われ、天神町の市役所第4庁舎では5日まで、鈴子町の市教育センターでは2日まで受け付ける。受付時間はいずれも午前8時半から午後8時まで。

 

 投票は6日午前7時から午後7時まで市内39投票所で行われ、同8時15分から甲子町の釜石高体育館で即日開票される。

 
 8月29日現在の有権者数は3万739人(男1万4431人、女1万6308人)。

 

(復興釜石新聞 2015年9月2日発行 第415号より)

復興釜石新聞

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交流を深めた飛行船支援プロジェクトの関係者、釜石市民ら

支援物資届け4年余 100回〜栃木の「飛行船」プロジェクト、仮設住民らと交流

交流を深めた飛行船支援プロジェクトの関係者、釜石市民ら

交流を深めた飛行船支援プロジェクトの関係者、釜石市民ら

 

 震災直後から釜石市や大槌町の仮設団地などに支援物資を届け続けている栃木県鹿沼市のリサイクルショップ「飛行船」(桶田正信社長)の被災地支援プロジェクトが26日、100回目を迎えた。27日は仮設住宅の住民、同プロジェクトに協力する栃木県内の支援者らが顔を合わせる交流会を、桜木町仮設団地に隣接する市民弓道場で開催。知り合いを通じて釜石から届いた「SOS」をきっかけに、生鮮食料品や日用品など物資を届けて4年余りになる桶田社長は「10年間は続けると始めたこと。最後までやり通す」と決意を新たにした。

 

 100便目の支援物資は同社の農園で収穫された野菜、栃木県内外の支援者から提供された食料品や日用品など。長男の博信専務(36)らがワゴン車いっぱいに積み込み、約7時間かけて釜石に到着。釜石、大槌の仮設住宅など15カ所へ、約200世帯分の物資を届けた。

 

 交流会には桜木町仮設団地の住民のほか、箱崎町や松原町の在宅被災者、現地ボランティアとして協力する釜石市民ら約40人が参加。桶田社長ら同社スタッフ、栃木県内外から訪れた支援者ら約60人に感謝の思いを伝えた。

 

 桜木町仮設団地への支援は1年半ほど前に始まった。最大約110世帯あったが、現在は約45世帯。山本理悦子自治会長は「みんなにこにこしているが、心には深い傷が残っている。震災で被災し、暗闇に放り込まれたようだったが、見ていてくれる人がいて、変わらず届く心、気持ちを寄せてもらい、被災者だが幸せ者」と話した。

 

 同団地から上中島町の復興住宅へ移った大和田泰佑さんは「住民は毎月届くのを楽しみにしている。震災から4年以上たち風化している感じがするが、(同社は)変わらず活動を続けて100便となった。簡単なことじゃない」。みなし仮設世帯に物資を届ける活動の現地ボランティア拠点となっている千鳥町の菊池道子さん(74)は「誰かのために役立ちたい、一緒に支え合おう―との思いが活動の励みになっていて、そういう思いを持つ人のつながりが広がっている」と語った。

 

 野田武則市長も駆けつけ、「被災地では心を寄せてくれる人がいることが励みになる。言葉に尽くせない支援。これからも人と人との関係は大切で、絆を深めてほしい」と期待を述べた。

 

 鹿沼市でリンゴ農家を営む梅澤フクさん(70)は「みなさんと顔を合わせ、いいリンゴをつくって食べてもらいたいという思いが強まった」と話した。

 

 同プロジェクトは、震災直後の2011年3月30日に第1便が出発。以後、週1回程度、物資をまとめて届けるようになり、昨年からは月1回のペースで釜石や大槌町を訪れている。これまでに届けた物資は段ボールで約2万5千個。活動は共感を呼び、栃木県内外から協力する個人や団体、商店主ら支援者は延べ5千人に上るという。

 

 野菜を栽培するため店舗のそばに2ヘクタールの畑を整備したほか、12年4月には「飛行船釜石物産店」をオープン。「被災者の収入源の一助に」と現地で買い取った海産物などを販売している。店舗の2階にはこれまでの支援活動を伝える展示ギャラリーも併設。被災地の状況と支援の重要性を発信している。

 

(復興釜石新聞 2015年8月29日発行 第414号より)

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工部省釜石鉄道同型

“9月7日”は釜石で国内3番目の鉄道が開業した日です

工部省釜石鉄道同型

工部省釜石鉄道同型(写真=釜石教育委員会/転載禁止)

 

 今から135年前の明治13(1880)年9月7日に、日本で3番目の鉄道はこの街に開業した。

 

 幕末に花開いた釜石の製鉄は、明治7年に明治政府は釜石の鉱山をすべて買い上げ官業による製鉄が行われることとなった。

 

 大只越に製鉄所を作り馬車で鉱石を運ぶ大島高任の案ではなく、鈴子に製鉄所を作り鉄道で鉱石を運ぶビアンヒー案を選択した政府は、明治9年9月にG・パーセルらによって建設が始まり、桟橋~大橋間18kmの本線と小佐野~小川山(わらびの)間4.9kmの支線、さらに工場への支線を含めた総延長26.3kmが建設された。明治13年2月17日には試運転が開始された。ただし全線が完成したのは翌年の9月とされている。

 

 明治13年9月7日には皇族を迎え製鉄所とともに鉄道の開業式を行う予定だったが、都合により来釜されなかったため仮開業式が行われた。日本では新橋~横浜間、京都~神戸間に次ぐ3番目の鉄道となった。ただし着工は京都~神戸間よりも早い。軌間は838mm(2フィート9インチ)で、レールは16kg平底と丈夫なものを使用した。橋梁は本線のみで21カ所あり、それぞれ一の橋、二の橋と名付けられ今も五の橋などは健在です。機関車は、英国シャープ・スチュアート社製のサドルタンク式を3両輸入されました。

 

 国策により西洋の技術、機械を輸入し、現在の価値で数千億円ものが投資された国家プロジェクトは、わずか97日で小川の製炭場の火事によってとん挫してしまう。その後、何度か試みるものも明治16年2月に官業は廃止され、鉄道も廃線となった。鉄道設備の一切を払下げた藤田組の藤田伝三郎は、明治18年12月に大阪と境を結ぶ阪堺鉄道(のちの南海鉄道)を開業した。

 

 もちろん釜石の鉄道はそれで終わらなくて馬車鉄道、釜石線へとつながっていくわけだが厳密にいうと日本で3番目の鉄道は3年で終わっていた。だけど釜石はこの挫折があったからこそ49回目の成功につながったし、不屈の精神が地域に身についたのではないかと私は思います。

 

金野義男

タウンレポーター 金野義男

金野義男(こんのよしお)と申します。平田在住です。釜石の好きな風景は新浜町から見た南桟橋を中心とした風景と釜石湾を背景にした釜石大観音の後姿です。得意なジャンルは歴史と自然です。
橋野鉄鉱山

世界遺産《橋野鉄鉱山》鉄鉱石採掘場跡及び運搬路跡

橋野鉄鉱山 採掘場跡、運搬路跡

 

「明治日本の産業革命遺産〜製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として、2015年7月にユネスコ世界文化遺産に登録された岩手県釜石市の「橋野鉄鉱山・高炉跡」は、北から南へと順に「高炉跡」「運搬路跡」「採掘場跡」の3つの資産から構成されています。

 

採掘場から高炉場までをつなぐおよそ2.6kmの運搬路を含むルートは、保全のため立ち入りを禁止し非公開エリアとなっておりましたが、世界遺産登録を記念し、限定的な公開が行われることになりました。
橋野鉄鉱山見学会を開催します | 縁とらんす
 

01-min

高炉跡より南側に位置する資産範囲は深い緑と清流が流れる

 

大峰山(標高1147メートル)にある「採掘場跡」では、橋野鉄鉱山時代の露天採掘跡や明治26,7年頃の田中製鉄所時代に採掘されたと思われる半地下坑跡などが残されています。採掘場跡の周辺では、所々に鉄鉱石が残っており磁石で確認することができます。

 

橋野鉄鉱山時代の露天採掘跡

橋野鉄鉱山時代の露天採掘跡

 

鉄鉱石と磁石

鉄鉱石に反応しくっ付く磁石

 

半地下坑跡

露天採掘跡から更に山側奥に続く半地下坑跡前

 

半地下坑跡入り口

田中製鉄所時代に採掘されたと思われる半地下坑跡入り口

 

採掘場で採取された鉄鉱石は人力で運び出され、”牛立場”で牛や冬場はソリなどに積まれ、山中の谷筋に作られた運搬路を伝って高炉場まで運ばれました。この「運搬路跡」も構成資産になっています。

 

橋野鉄鉱山の運搬路跡

谷筋に作られた高炉場まで続く運搬路跡

 

高炉跡から採掘場へと向かう間には、橋野鉄鉱山以降に作られた、大橋と繋がっている坑道の入口、崖っ淵に設けられた掘削土(ズリ)捨て場、ズリ捨て場へと続くトロッコの枕木跡なども確認できます。

 

釜石鉱山の坑道入口

大橋へと繋がっている釜石鉱山の坑道入口

 

掘削土(ズリ)捨て場

周辺では最大規模の掘削土(ズリ)捨て場

 

釜石市では、2015年9月23日(水・祝)先着30名として、初めての一般公開を行います。申し込みの詳細については、こちらのページをご確認ください。
橋野鉄鉱山見学会を開催します | 縁とらんす

 

※こちらの記事は、報道向けに開催された見学会のレポートです。見学場所は一般公開とは異なる場合があります。

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

広報かまいし2015年9月1日号(No.1623)

広報かまいし2015年9月1日号(No.1623)

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/08/28/1623.pdf

広報かまいし2015年9月1日号(No.1623)

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【目次】

表紙:第41回釜石健康マラソン大会を開催します
P02:復興情報 被災地区のまちづくり-vol.3
P06:今月のインフォメーション、おもいをつむぐはなみずき
P08:身近な防災豆知識17、釜石地区被災者相談支援センターをご利用ください、市長のつぶや記

この記事に関するお問い合わせ
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鉄鉱石採掘場跡、運搬路跡を公開〜世界遺産橋野鉄鉱山 高炉場跡南の大峰山

橋野鉄鉱山

運搬路跡に沿って登ると橋野鉄鉱山初期の露天掘り採掘場跡がある

 

 釜石市は21日、ユネスコ世界文化遺産に登録された橋野町青ノ木の「橋野鉄鉱山・高炉跡」のうち一般には公開していない鉄鉱石採掘場跡と運搬路跡を報道関係者に公開した。同遺跡を構成する三つの資産のうち採掘場跡は日鉄鉱業(東京都千代田区)、運搬路跡は国の保有地で、保全や安全管理などの観点から非公開としてきたが、9月23日に初めて一般公開される。

 

 同遺跡は「高炉場跡」「採掘場跡」「運搬路跡」の三つの資産で構成する。今回公開された二つの資産は、唯一公開されている高炉場跡から南にある大峰山(標高1147メートル)に向かい、二又沢川をたどるように運搬路跡、その上の標高約900メートル地点に採掘場跡などがある。橋野鉄鉱山インフォメーションセンターから約3キロの行程で、標高差は約350メートル。

 

 橋野での鉄鉱石の採掘は、西洋式高炉で製鉄が始まった1858年から1970年代まで続いた。一般の立ち入りを禁じる鉄製の門扉をいくつか抜けながら登ると、幅約1・8メートルあったという運搬路跡が川の浅瀬、スギ林の間に延びていた。その先に新旧の採掘場跡が点在、時代の歩みを残す。

 

 標高が高く、広葉樹林に囲まれた露天掘りの跡では土止めの石垣(高さ約2メートル)が組まれ、近くには鉄鉱石や鉱脈がむき出しになり、磁石が強く反応する。手掘りを行っていた半地下坑も見られた。火薬庫跡の石垣、比較的新しい遺構では、電動巻き上げ機で使ったトロッコの枕木、甲子町大橋の釜石鉱山や遠野市の佐比内に通じるという坑道の入り口(封鎖)、山道の跡もあった。

 

 運搬路のルートは、比較的緩やかな傾斜を選んでいた。しかし、馬では対応できず、牛で運んだ様子が絵図に残る。足場の悪い採掘場付近では、鉄鉱石を破砕したうえで、人力で運ばざるを得ず、「危険が伴い、その労力は大変だったろう」(市の担当者)と想像される。

 
急峻(しゅん)な沢の採掘場跡

急峻(しゅん)な沢の採掘場跡、石垣は、作業員の労苦と、時代の熱い要請をしのばせる

 

 採掘場跡と運搬路跡の一般公開は9月23日午前10時から行われる。参加者の受け付けは同1日から行い、先着で30人を募集する。一般公開は今後、毎年1~2回を見込む。市世界遺産登録推進室の佐々木育男室長は「紅葉、景観の美しさも楽しんでほしい」と呼びかける。問い合わせは同推進室(電話0193・22・8846)へ。

 

(復興釜石新聞 2015年8月26日発行 第413号より)

復興釜石新聞

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橋野鉄鉱山見学会を開催します

※ご好評につき、定員に達しましたので、募集を締切りいたします。

 

世界遺産登録を記念して、橋野鉄鉱山の鉄鉱石採掘場、運搬路(非公開)及び高炉場跡の見学会を開催します。

 

開催日時

平成27年9月23日(水・祝)
9:30から13:00ごろまで(予定)

集合場所

橋野鉄鉱山インフォメーションセンター

参加費

500円(資料代、保険料として)

申し込み

9月1日 8:30から9月16日17:00まで
電話申込 0193-22-8846(先着30名締切)

その他注意事項

・小雨決行。中止の場合は、当日8:30ごろまでに連絡いたします。
・すべて徒歩での移動になります。山歩きに適した服装を準備してください。
・参加にあたり交通手段は各自ご用意下さい。(集合場所までの、バス等はありません。)
・昼食や飲み物等は、各自準備して下さい。付近に食事処はありません。
・万が一事故等があっても、土地所有者、管理者及び市に対し、請求しない旨、了解いただける方が条件となります。
・職員の指示に従い、勝手な行動はしないでください。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 世界遺産登録推進室
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話 0193-22-8846 / FAX 0193-22-3633 / メールでの問い合わせ
元記事:
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/hashino_tekkouzan/detail/1195942_3028.html
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釜石市議選の立候補手続き説明会に出席した立候補予定者や代理人=15日、市保健福祉センター

30日告示 釜石市議会 選挙選へ、22人が立候補予定〜「トリプル選」は消滅

釜石市議選の立候補手続き説明会に出席した立候補予定者や代理人=15日、市保健福祉センター

釜石市議選の立候補手続き説明会に出席した立候補予定者や代理人=15日、市保健福祉センター

 

 任期満了に伴う釜石市議会議員選挙は30日に告示、9月6日に投開票が行われる。告示を前に15日に開かれた立候補手続き説明会には、改選定数20を上回る22人の立候補予定者や代理人が出席した。9月6日は任期満了に伴う県知事選、県議選と「トリプル選挙」になる予定だったが、20日に告示された知事選は無所属の現職達増拓也氏(51)だけが届け出、無投票で3選。28日に告示される県議選も釜石選挙区(定数2)では現職で釜石市の小野共氏(46)、大槌町の岩崎友一氏(36)以外に出馬の動きはなく、釜石市議選だけが行われる見通しだ。 

 

 釜石市議選の立候補手続き説明会に出席したのは、現職15人、元職1人、新人6人。現職19人のうち川﨑勇一、小鯖利弘、菅原規夫、和田松男の4氏は出席を見送った。

 

 この22日と28日に行われる立候補手続き事前審査を経て、30日に告示。9月6日の投開票へ向け、1週間にわたり舌戦が繰り広げられる。

 

 投票率が下落傾向にある中、市選挙管理委員会(神林知明委員長)は、市民の市政への関心喚起などを訴える選挙戦を期待する。東日本大震災直後に行われた4年前の前回選に続き、期日前投票所を天神町の市役所第4分庁舎と鈴子町の市教育センターの2カ所に設けるなど、有権者が投票しやすい環境づくりを進める。

 

 期日前投票の日程は、市役所が県議選29日~9月5日、市議選31日~9月5日。市教育センターは31日~9月2日。受付時間はいずれも午前8時半から午後8時まで。

 

 震災直後の混乱の中で行われた前回は、投開票当日の投票時間を1時間短縮する措置を取ったが、今回は午前7時から午後7時までと本来の形に戻す。投票所は39カ所に設置。このうち第2は市役所第4分庁舎→かまいしこども園、第15は甲子中→甲子小、第20は箱崎町内会仮設集会所→箱崎町仮設団地B談話室、第23は片岸町不動沢内に移設された片岸町内会仮設集会所と、投票所4カ所の場所を変更する。

 

 開票は9月6日午後8時15分から釜石高校体育館で行う。投票・開票状況は市のホームページでも知らせる。

 

 釜石市の登録有権者は8月19日現在、3万748人(男1万4436人、女1万6312人)。市議選については、今年5月30日以降に転入した人は投票できない。問い合わせは市選管事務局(電話22・2111内線158、472)へ。

 

(復興釜石新聞 2015年8月22日発行 第412号より)

関連情報 by 縁とらんす
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復興釜石新聞

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只越虎舞

「只越夏祭り」5年ぶりに復活〜町内に元気、活気 虎舞メンバー立ち上がる

只越虎舞

意気盛んに舞いオープニングを飾った「只越虎舞」

 

 釜石市の郷土芸能団体「只越虎舞」とNPO法人カリタス釜石は15日、大只越町のカリタス釜石駐車場で納涼大会を開いた。東日本大震災後、失われていたお盆の風情を取り戻し、地域住民に楽しんでもらおうと初めて企画。出店や虎舞の演舞で夏祭り気分を盛り上げた。

 

 会場では虎舞メンバーとカリタスのスタッフ、ボランティアが焼きそばやフランクフルト、生ビールなどを販売。綿あめ、お菓子の無料サービスもあり子どもたちを喜ばせた。只越虎舞は伝統の舞で観客を魅了。同虎舞の特色の一つ”白虎”も舞い、観客から盛んな拍手を受けた。全国大会出場の実力を誇る釜石高空手道部は形の演武を披露した。

 

 大只越町に住む矢浦望羽さん(釜石小4年)、望那さん(同3年)姉妹は「家の近くでやる祭りは、すぐ来られていい。いろいろ食べたり、くじ引きしたり楽しい」とイベントを満喫。母、久美子さんは「子どもたちは朝から楽しみにしていた。地域の皆さんの協力で開催され、私たちも心が明るくなる。恒例にしていってほしい」と願った。

 

地域の宝「只越虎舞」を楽しむ地元住民ら来場者

地域の宝「只越虎舞」を楽しむ地元住民ら来場者

 

 只越地区では震災前、只越町町内会青年部が盆踊りを主体にした夏祭りイベントを開き10年近く地域住民に愛されてきたが、被災で途絶え、子どもたちは他地区の盆踊りに出向くなどして雰囲気を味わっていた。

 

 津波で住居を失い地元を離れて暮らす人たちも多く町内会活動が難しい状況の中、震災から5年目の今夏、只越虎舞の若手メンバーが立ち上がった。「規模は小さくても、できることをやろう」とイベント実施を決意。カリタスの協力を得て夏の風物詩復活にこぎつけた。「町内が元気になっていくきっかけになればと、(日ごろ応援してくれる)地元の方々への感謝の気持ちを込め企画した」と同虎舞の坂本拓史会長(36)。

 

 地元の市消防団第一分団第三部は会場周辺の交通整理などで協力した。同部部長で長年、只越虎舞の活動にも取り組んできた佐々木毅さん(59)は「若い世代の『自分たちで何かをやりたい』という気持ちを大事にしてやりたい。目標に向かって心を一つにし、力を出し合うことは虎舞の伝承にもつながる。さまざまな経験を積み、どんな場でも物おじしない姿勢を身に付けてほしい」と若手の今後の活躍に期待した。

 

(復興釜石新聞 2015年8月22日発行 第412号より)

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ラグビーW杯釜石大会の成功を呼びかける松瀬学さん

ラグビーW杯釜石大会成功へ〜東北スポーツボランティアサミットで意見交わす

ラグビーW杯釜石大会の成功を呼びかける松瀬学さん

ラグビーW杯釜石大会の成功を呼びかける松瀬学さん

 

 ボランティア意識と資質の向上、スポーツによる地域づくりへの寄与などを目的にした「東北スポーツボランティアサミット」(ラグビーワールドカップ2019釜石開催支援連絡会など主催)が8、9の2日間にわたり釜石市で開かれた。東北のほか、東京、神奈川、千葉など関東のボランティアも合わせ30人余りが参加。釜石で開催されるラグビーW杯の成功へ向け、スポーツ振興に取り組むボランティアの視点から現状や課題について意見を交わした。

 

 同サミットは2005年の山形市から始まり、今年で11回目。釜石がラグビーW杯開催地に決まったことを受け、本県では初めて開かれた。参加者はサッカーを中心に、ラグビー、マラソンなどさまざまなスポーツ分野で支援活動に取り組んでいる。

 

 初日は市球技場で行われたラグビッグドリーム、釜石SW―秋田NBの試合を観戦したあと、「スポーツの力と地域おこし」をテーマに意見交換。2日目は鵜住居町根浜の宝来館でフォーラムを開いた。

 

 ラグビーW杯のPRや支援活動に取り組むスポーツジャーナリストの松瀬学さんは「国際大会を盛り上げる3要素は、開催国の活躍、天気、ボランティア。釜石の大会には復興の遅れや財政問題など課題も多いが、ボランティアのみなさんがリーダーとなって絆を強め、スクラムを組んで成功させよう。人と人がつながり、創造的復興を成し遂げよう」と呼びかけた。

 

 本県出身の元ラグビー日本代表で、釜石大会を支援する笹田学さん(62)は「釜石がW杯開催地に選ばれたのは奇跡。地元ボランティアの熱意と活躍が、開催地決定に持ち込んだ」とたたえた。

 

 参加者からは「中心になるのはあくまで地元の人。大会後のことも考えないと、やっていけない」などの意見が出た。

 

(復興釜石新聞 2015年8月19日発行 第411号より)

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