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市中心部に完成した大町復興住宅4号

大町復興住宅4号完成〜1階に5店舗 ATM・美容院・介護サービスも、にぎわい創出期待

市中心部に完成した大町復興住宅4号

市中心部に完成した大町復興住宅4号。目抜き通りに面した1階部分にテナントが入る

 

 釜石市が大町に建設を進めていた大町復興公営住宅4号が完成し、12日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。市が東部地区14カ所(430戸)に整備する復興公営住宅のうち9番目の完成。大町では市民ホール(仮称)や飲食店街の建設など震災からの復興に向けて再開発が進められており、大型ショッピングセンターや情報交流センターなどにも近い4号住宅は東部地区の拠点性を担う重要施設としての展開に期待が寄せられている。1階部分には5店舗が入居し、周辺のにぎわい創出につながることへの期待も。住民や店舗の入居は14日から順次始まる。

 

 竣工式には工事関係者や地元住民代表など約40人が出席。神事を行った後、野田武則市長は「被災した方々は仮設住宅での不自由な生活を余儀なくされていたが、新しい住まいで隣近所和気あいあいと人生をスタートしてほしい。市街地に人が戻ることで、地域のにぎわいが大きく展開されることを期待する」とあいさつした。

 

4号住宅の完成を喜ぶ市、工事関係者

4号住宅の完成を喜ぶ市、工事関係者

 

 県道釜石港線と青葉通りの交差点付近に建設された同住宅は鉄筋コンクリート造り8階建て。敷地面積1566平方メートル、延べ床面積3336平方メートル。1LDK14戸と2LDK27戸で構成した。市内では独り暮らしの高齢入居者も少なくなく、同住宅では孤立防止への工夫として、プライバシーを確保しながら住戸間で”さりげなく”見守り合えるよう1LDKを2LDKで挟むように部屋を配置。1階部分には県道に面して銀行ATMや美容院、介護サービス事業所などが入る。

 

 民間事業者が設計と施工を行う建物提案型買い取り方式で整備。タカヤ(盛岡市)が施工し、市が13億2544万円で買い取った。

 

 同住宅のそばでは5号住宅の建設も進められており、完成は来年3月の見込み。2棟の1階部分には、居住者以外の人も通り抜けできる通路が設置される。

 

 市内では復興住宅1314戸を整備する予定だ。23番目の完成となった同住宅を含めると762戸、完成率は58%。本年度は1127戸、86%の完成を目指す。

 

(復興釜石新聞 2016年10月15日発行 第529号より)

 

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広報かまいし2016年10月15日号(No.1650)

広報かまいし2016年10月15日号(No.1650)

広報かまいし2016年10月15日号(No.1650)

 

広報かまいし2016年10月15日号(No.1650)

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【目次】
表紙:地域の誇りトライアスロン 国体正式競技として開催
P02:洪水・土砂災害への備えを再確認しましょう
P04:男女(みんな)の視点を取り入れ実践する地域防災力UP講座参加者募集、東京大学釜石カレッジ釜石と希望学のこれから「危機対応学」を始めます!、釜石市民ホール(仮称)の建設現場を見学をしてみませんか?
P05:「防災・暮らしのガイドブック」を作成します、小さいお子さんのいる主婦の悩みを事を解決します「子育て・お仕事 大相談会」を開催、釜石・大槌地域産業育成センター情報便13
P06まちの話題
P08:市民のひろば
P10:保健案内板
P12:まちのお知らせ
P16:ボランティア通訳リーダーズ講座参加者募集!、ラグビーカフェ釜石英語教室を開催します~Coolなキャッチコピーを作ろう~

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釜石〇〇会議

【10/29(土)より開催】釜石〇〇会議【要申込み】

釜石〇〇会議

 

昨年開催した釜石○○会議が、今年も始まります!「仲間を募ってこんなことを始めてみたい」「楽しそうな活動に自分も加わってみたい」など、ワクワクするなにかを一緒に楽しく考えてみませんか?全5回構成ですが、毎回参加できなくてもOKです。昨年参加した人もそうでない人もぜひお気軽にご参加ください!

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/keikaku_torikumi/chihousousei/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/10/12/kamaishi_marumaru_a4_1005_2.pdf

釜石〇〇会議チラシ

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日程

・第1回 10月29日(土) 13時~17時
・第2回 11月13日(日) 13時~17時
・第3回 12月10日(土) 13時~17時
・第4回 1月22日(日) 13時~17時
・第5回 2月18日(土) 13時~17時

場所

釜石・大槌地域産業育成センター
※託児サービスあります。利用を希望される方は合わせて申し込みください。

申し込み

以下申込サイトにアクセスし必要事項記入の上送信ボタンを押してください。
【申込サイト】 https://goo.gl/uWxcjM

釜石○○会議とは

地域、立場、世代を超えて様々な人が集まり、出会い、語り合い、釜石がもっと楽しくなるアクションを生み出していく場です。昨年は3月~6月に4回にわたって実施し、延べ350人の市民が参加しました。単なる会議ではなく、参加者間で結成した9つのチームが思い思いの行動を起こしており、イベントを開催したり、趣味を語り合う集いを開くなど会議終了後もそれぞれに活動を継続しています。

参加費

無料

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広報かまいし2016年10月1日号(No.1649)

広報かまいし2016年10月1日号(No.1649)

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広報かまいし2016年10月1日号(No.1649)

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【目次】
表紙:第2期釜石○○(まるまる)会議を開催します、市長のつぶや記
P02:希望郷いわて国体ラグビーフットボール(7人制)の組み合わせ
P03:平成29年度 4月入園の幼稚園児を募集します
P04:胃がん検診が始まります!
P05:B型肝炎予防接種のご案内、映画上映会「CINEPIT」下半期上映作品、縁とらんす
P06:今月のインフォメーション、おもいをつむぐはなみずき
P08:洪水・土砂災害に関する住民懇談会を開催します、台風第10号の影響により見学できない施設などをお知らせします、台風第10号の被害による各種保険の減免・免除をお知らせします

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天皇、皇后両陛下を迎える釜石市民

天皇、皇后両陛下が沿岸へ〜「優しいご様子に感動」市民も笑顔でお迎え

天皇、皇后両陛下を迎える釜石市民

天皇、皇后両陛下を迎える釜石市民=28日午後3時39分

 

 天皇、皇后両陛下は9月28日、本県入りされた。岩手国体総合開会式などのご出席を前に、同日昼は釜石市など東日本大震災の被災地に向かい、同市内の沿道では多くの市民が両陛下を歓迎した。

 

 同日午後3時40分ごろ、両陛下は釜石市新町の沿岸広域振興局庁舎に入られた。国道283号をはさんだ歩道の市民が国旗を掲げてお迎えすると、両陛下は手を振ってお応えした。市民は出発する車中の両陛下を、笑顔でお見送りした。

 

 釜石市甲子町松倉の鈴木真里さん(30)は7カ月の長男耀平ちゃんを抱いてお出迎えした。「間近に両陛下のお姿を拝見するのは初めてです。遠いところを大変でしょうが、仲むつまじいご様子に感動しました。息子が大きくなったら、きょうのこと、喜びを話してあげようと思います」と語った。

 

 嬉石町の自宅から約5キロを自転車で駆け付けた長岡薫さん(67)は、「皇太子だった昭和45(1970)年の岩手国体、震災後のご訪問と、陛下をお出迎えさせていただいています。皇后様が陛下をおいたわりなさるご様子が胸に迫りました。いいお天気でよかった」と感激していた。

 

 両陛下は被災地に3日間滞在し30日、釜石市を離れ、花巻市に向かった。

 

(復興釜石新聞 2016年10月1日発行 第525号より)

 

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大物のニジマスを狙って奮闘する子ども

魚釣り大会に家族連れ「おじいちゃんにプレゼント!」と大興奮〜橋野町親水公園

大物のニジマスを狙って奮闘する子ども

大物のニジマスを狙って奮闘する子ども

 

 釜石市橋野町、産直どんぐり広場・親水公園で24日、ニジマス釣り大会(橋野町振興協議会主催、栗橋地区まちづくり会議共催)が行われた。子どもを連れた家族連れが訪れ、太公望の醍醐味(だいごみ)を楽しみ、味わった。幼児を伴ったお父さんも竿(さお)先に集中、大物を釣り上げては得意げな笑顔を弾けさせた。

 

 水車小屋から流れ出る最大幅1・5メートルの水路を長さ15メートルに仕切り、大きさ20センチ前後のニジマス500匹を放っていた。子どもらは竹の釣り竿など道具と餌を手にすると、群れに挑んだ。

 

 釣った魚の一部を持ち帰り、あるいはスタッフが処理して塩焼きで味わった。双葉小1年の坂本彩寧さんは兄と2年目の挑戦。「釣りは面白い。釣れるとブルブル震える。食べてもおいしい」と時間いっぱい楽しんだ。奮闘の理由は、大槌町の祖父母や大勢の知り合いにプレゼントするからだった。

 

 振興協議会の菊池成夫会長によると、大会は20年続き、栗橋地区の振興事業「はしの四季まつり」(ユネスコ世界文化遺産・橋野鉄鉱山前の青ノ木地区でのヤエザクラまつりなど)に位置づける。今年は、大雨で被災し、仮設住宅に避難する青ノ木の住民も招待、ニジマスの塩焼きで激励した。

 

(復興釜石新聞 2016年9月28日発行 第524号より)

 

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甲子川のアユを求めて訪れた遠来の釣り仲間と談笑する鈴子さん(左端)

甲子川のアユ 味は日本一、岐阜県の利き鮎会でグランプリ〜出品者の鈴子陽一さん「川を守る市民への賞」

甲子川のアユを求めて訪れた遠来の釣り仲間と談笑する鈴子さん(左端)

甲子川のアユを求めて訪れた遠来の釣り仲間と談笑する鈴子さん(左端)

 

 「甲子川のアユは日本一の味」。岐阜県主催の「清流めぐり利き鮎(あゆ)会」が18日、岐阜市で開かれ、アユ漁で名だたる全国14府県、31河川から出品されたアユの味比べで、釜石市の甲子川産が最高位のグランプリを獲得した。出品した同市大渡町3の3の7、整骨院院長の鈴子陽一さん(66)は、「おいしいアユが育つ甲子川のすばらしさが、全国で認められた。その環境を守ってきた市民のグランプリでもある。うれしい―の一言」と喜んだ。

 

 岐阜県では「清流長良川の鮎」が昨年12月、国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に認定されたことを契機に、「あゆ王国ぎふ」を掲げて食や文化のアピールに力を入れている。その一環で同王国ぎふ会議を開催。1部はパネルディスカッション、2部に利き鮎会が開かれた。

 

 利き鮎会は、元々、高知県友釣連盟が1998年から地元で開いており、今年で19回目。今年は岐阜県に協力して「スペシャルinぎふ」として開催。過去18回でグランプリ、準グランプリを獲得した河川に参加資格を与える”チャンピオン決定戦”だった。

 

 甲子川のアユは鈴子さんが出品し、15回(2012年)、翌16回と連続で準グランプリを獲得し、今回の出場資格があった。

 

味で日本一に輝いた甲子川のアユ(今年、鈴子さんが釣り、冷凍保存した一部)

味で日本一に輝いた甲子川のアユ(今年、鈴子さんが釣り、冷凍保存した一部)

 

 審査はアユの塩焼きによる。1次審査は、河川名を伏せた31河川のアユを6つのテーブル(各5~6河川)に分け、それぞれ50人が試食。姿、香り、わた、身などを総合して評価した。各テーブル1位の6河川のアユを、特別審査員の食の専門家がステージ上で公開審査し、甲子川をグランプリに選んだ。

 

 甲子川のアユ漁解禁は7月第1日曜日に固定され、今年は3日。鈴子さんは解禁早々のアユを出品していたが、「今年は何となく味に満足できず、3週間後、出品し直し、再び数十匹を送った。主催者に、出し直しは珍しいと言われた」。その判断がグランプリにつながった。

 

 味が良い大きさは18~21センチほど。姿も吟味して1匹ずつ密封、冷凍して送った。

 

 鈴子さんは釜石市に生まれたが、父親の転勤で幼児期に東京へ。小学5年生に帰郷し、中学2年生までの間に「おじから甲子川のアユなど釣りの楽しさを教えられた」。1989年に帰郷、整骨院の後を継いだ。アユ釣りを追求するうち、1990年と翌年のJFT全日本アユトーナメントを連覇した。その後、「釣りを楽しみたくなって」競技から離れた。

 

 「全国の有名な川で釣り、甲子川のアユの味がとくにすばらしいことを知っていた。だから、利き鮎会にも自信を持って出品した。一般に、産卵時期の関係で北国のアユは成長が早い。甲子川のアユも魚体の粒がそろい、味の良さで全国にファンがいる。今年は天然そ上が多く、魚影も濃かった」。味を左右するのは餌となるコケ。国内には数百種あるといわれ、「甲子川のコケも良質だということ」と鈴子さん。

 

 鈴子さんには甲子川の環境を守り、アユなどの資源をまちづくりにつなげる夢がある。「市民のみなさんは、毎日のように甲子川に接している。アユやサケなど魚がいて、いろんな種類の鳥も当たり前の自然と見ている。アユの味・日本一で、それが、得難い貴重な環境だと気付いてくれるだろう。多くの人に、甲子川のアユを味わってほしい。甲子川の正当な価値を守り、高めるためにも、かつてあった河川漁協の創設を目指したい」と
語った。

 

(復興釜石新聞 2016年9月24日発行 第523号より)

 

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市主催の敬老会で、長寿のお年寄りに祝い金を贈る野田市長

健康、長寿喜び合う〜釜石市敬老会、虎舞や民謡が花を添える

市主催の敬老会で、長寿のお年寄りに祝い金を贈る野田市長

市主催の敬老会で、長寿のお年寄りに祝い金を贈る野田市長

 

 「敬老の日」の19日、釜石市と市社会福祉協議会主催の敬老会が釜石中屋内運動場で開かれた。市内の喜寿(77歳)、米寿(88歳)、卒寿(90歳)の招待対象者1001人のうち224人が出席。虎舞や民謡など余興を楽しみながら互いの健康長寿を喜び合った。

 

 式典で野田武則市長は「困難を乗り越え歩んだ歴史を次の世代につなぐ大切さを実感。培ってきた経験、知識を地域の財産として伝えてほしい」と式辞。市議会の佐々木義昭議長が祝辞を述べ、まちの発展に尽くしてきたお年寄りたちに感謝した。

 

 卒寿の代表として野田市長から祝い金を受け取った箱崎町の三浦清さんは「大東亜戦争に志願するため体を鍛えたこと、マグロ船に乗って世界の海へ出たことが今の健康につながっている」と振り返った。米寿の早坂テツさん(定内町)は「自分の好きなことをして楽しむ」と長生きのこつを話した。

 

 唐丹町の鈴木正さん、充子さん夫妻はそろいで喜寿の代表に。「知ってる顔、懐かしい人に会えるのがいい。次に招待されるときも2人で参加できるよう元気に過ごしましょうね」と顔を合わせてほほ笑んだ。

 

 ステージでは祝いの舞として、鵜住居青年会の虎舞、釜石芸能連合会の民謡や踊り、釜中生によるソーランが次々に披露された。大平町の木村哲さん(90)は「元気が良い舞台を見せてもらって力になった。健康で長生きするのが目標」と話した。

 

 市によると、高齢化率(65歳以上)は8月末現在で36・6%。100歳以上は男性1人、女性20人の計21人で、最高齢は108歳の女性。

 

(復興釜石新聞 2016年9月21日発行 第522号より)

 

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降りしきる雨の中、日向グラウンド内を練り歩く鵜住神社のみこし=18日昼前

新みこし、2年目の渡御〜鵜住神社祭典、まちの復興へ心ひとつに

降りしきる雨の中、日向グラウンド内を練り歩く鵜住神社のみこし=18日昼前

降りしきる雨の中、日向グラウンド内を練り歩く鵜住神社のみこし=18日昼前

 

 釜石市鵜住居町の鵜住神社(花輪宗嗣宮司)のみこし渡御祭が18日行われ、約500人の祭り行列が震災復興を目指す地域に活気をもたらした。昨年、津波で流されたみこしを全国からの支援で新調。祭りのシンボル復活2年目の渡御を地域住民らが喜び、雨に負けず熱演する郷土芸能団体に盛んな拍手を送った。

 

 同神社祭典実行委(前川義博委員長)主催の祭りは16日に宵宮祭、17日に例大祭を行い、18日にみこしが町内に繰り出した。復興工事の関係で国道45号の渡御は見送ったが、車両でみこしを運び、神ノ沢地区仮設企業団地(旧釜石北高跡地)内の御旅所で、神事と芸能の奉納を行った。

 

 50年以上続く「新神大黒舞」は、町民から提供された詩に曲と振りを付けた「新神甚句」を初披露。メンバーの小澤厚子さん(68)は「地区の財産になる。みんなで守り伝えていきたい」と伝承へ意欲を見せた。

 

 近くに住む岩鼻トモエさん(81)は「みこしが来てくれてありがたい。孫たちも鹿踊りに出ているので、雨でも見たいと思ってね」と笑顔を広げた。

 

 祭り行列は、旧国道の長内橋付近から出発し、日向橋を渡って御旅所の日向グラウンドまでの道のりを進んだ。沿道では住民らが出迎え、みこしに手を合わせた。

 

 同神社と、同じ敷地内に祭られる古峯神社のみこしは震災の津波で損壊。2012、13年には東京、京都の自治会組織などから子どもみこしの寄贈を受け、うち1基を古峯神社の新みこしに据えた。昨年は、全国からの寄付や日本財団の支援で、本みこし復活にこぎつけている。

 

 3基のみこしは地元在住、出身者のほか、鵜住居の復興工事関係者らの協力で担がれている。今年も大林JVなどから24人が協力。初参加のUR都市機構釜石事務所の黒田潤貴さん(28)は「地元の方も祭りを頑張っている。願いに応えられるよう私たちも一日も早く復興させたい」と共に歩む姿勢を見せた。

 

 雨脚が強まる中、グラウンドで虎舞、鹿踊り、手踊りの参加7団体が祭りへの心意気を示す舞を見せ、悪天候を吹き飛ばす元気を住民に届けた。被災3県のドキュメンタリー映画の撮影で訪れた尹美亜監督(41)は「幅広い世代が参加し、生活の中で受け継がれてきた祭りだと感じる。映画で復興6年目の住民の姿を伝えたい」と思いを込めた。

 

仮設企業団地で舞を奉納する神の沢鹿踊

仮設企業団地で舞を奉納する神の沢鹿踊

 

 鵜住神社の祭りは被災から立ち上がる原動力を生み出し、まちの復興を支え続けている。二本松富太郎総代長は「鵜住居の住民は祭りで気持ちを一つにしてきた。来年は、境内へ続く石階段の拡幅を含む参道整備が完了する見込み。一の鳥居も建て、神社全てを復興させて祭りを迎えたい」と願った。

 

 花輪宮司は「祭りは、震災で離れ離れになった住民同士が年に1回、顔を見て安心する場にもなっている。力を合わせてくれる関係者に感謝。みんなで復興していく気持ちをさらに強めたような気がする」と話した。

 

(復興釜石新聞 2016年9月21日発行 第522号より)

 

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住宅の模型も示した地域型復興住宅推進協議会のブース

被災者の住宅再建をサポート〜釜石で「いわて復興住宅祭」

住宅再建希望者に住まいの情報を提供した復興住宅祭

住宅再建希望者に住まいの情報を提供した復興住宅祭

 

 東日本大震災の被災者の住宅再建を支援する「いわて復興住宅祭」(県主催)が10、11の両日、釜石市鈴子町のシープラザ遊で開かれた。住宅メーカーや工務店、住宅設備関連会社など22の企業、団体が出展。来場者にさまざまな情報を提供し、相談にも応じた。

 

 各出展者が展示ブースを設け、自社のモデルプランや商品を提案。11日は公的支援制度、災害復興住宅融資などに関する住宅再建セミナー、建築士や弁護士など専門家による個別相談会も開かれた。

 

 被災者の家計負担に配慮した低廉で品質の良い住宅を提供しようと、県内の建築関係団体と県が2011年に立ち上げた「岩手県地域型復興住宅推進協議会」は、木材供給から設計・施工、維持管理までグループで対応する仕組みを構築。「地域住宅生産者グループ」として135グループ(1465社)が登録し、同協議会が建て主と業者のマッチングサポートを行っている。

 

 協議会によると、高齢者世帯の自宅再建では、資金調達の難しさから1千万円以下を希望するケースが圧倒的に多いという。かさ上げによる宅地造成工事の遅れから「土地がまだ決まっていない」という不安を抱える人も。

 

 協議会では建て主の要望を実現できる生産者グループの情報を提供し、スムーズな業者選定、早期着工・完成につなげている。このシステムは震災被災者の再建だけでなく、県内の一般建物も対象。15年度までに推計で約1万3千戸が施工されている。

 

住宅の模型も示した地域型復興住宅推進協議会のブース

住宅の模型も示した地域型復興住宅推進協議会のブース

 

 会の事務局を務める一般社団法人岩手県建築士事務所協会の鍋倉孝行副会長は「被災者の再建支援と共に地域住宅産業の活性化、地域材の活用にも効果が期待される。地元業者が手がけることで、後のメンテナンス面でも安心できるのでは」とメリットを示した。

 

 大槌町で被災し夫婦で仮設住宅に暮らす男性(75)は、地域型復興住宅の説明を聞き、「思っていたより安く建てられそう。土地が引き渡されるのは、区画整理事業が完了する来年度の見込み。不安もあるが、何とか再建にこぎつけたい」と話した。

 

 県では12年から沿岸被災地3会場で、被災者支援の住宅祭を実施。他にも住宅再建相談会を月に数回、沿岸各地で開いており、自立再建の補助金制度の継続と合わせ、支援体制を維持していきたいとしている。

 

(復興釜石新聞 2016年9月17日発行 第521号より)

 

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広報かまいし2016年9月15日号(No.1648)

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【目次】
表紙:国体初競技のオープンウォータースイミング 支援への感謝を伝え、にぎやかに開催
P02:台風第10号による被害とその対応状況について
P04:2016希望郷いわて国体
P06:ペットボトルを資源物として試行回収します
P07:犬の登録と狂犬病予防注射を実施しましょう、秋の臨時福祉給付金の申請を受け付けます
P08:保健案内板
P10:まちの話題
P12:市民のひろば
P13:まちのお知らせ
P16:復興住宅の入居者を再募集します、上平田定住促進住宅の入居者を募集します

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地方創生アドバイザーに就任し、意欲を語る小安美和さん

釜石を女性活躍の場へ、小安美和さんアドバイザーに〜潜在労働力発掘をサポート

地方創生アドバイザーに就任し、意欲を語る小安美和さん

地方創生アドバイザーに就任し、意欲を語る小安美和さん

 

 釜石市は8月29日、「まち・ひと・しごと創生総合戦略(市オープンシティ戦略)」の策定・推進に関し助言する「地方創生アドバイザー」に、女性の就労・キャリア形成、女性のリーダー育成支援などに取り組む「Will Lab」(東京都港区)代表の小安美和さん(45)を委嘱した。同アドバイザーは12人目。

 

 小安さんは東京外国語大学を卒業後、日本やシンガポールの新聞社、出版社、大手人材・情報サービス会社勤務を経て、今年7月に会社を設立。企業向け女性活躍プログラムの設計、運営などに携わるとともに、社内改革を専門とする会社「チェンジウェーブ」のエグゼクティブパートナーも務めている。

 

 市のオープンシティ戦略は、復興後の先を見据えた将来のまちづくりの羅針盤となるものとして昨年度策定された。「市民一人一人が役割を持つ最も開かれたまち」を基本思想に掲げる。地域の中で積極的に活動する市民を「活動人口」、外から支えてくれるサポーターやファンを「つながり人口」と定義し、市内外の人材が相互に連携・協力することで地域内にさまざまな市民活動、経済活動を創出して活力を持った持続可能な地域社会の形成を目指す取り組みだ。

 

 小安さんは労働や雇用、女性活躍の専門家として、仕事と子育ての両立しやすい環境整備やワーク・ライフ・バランスの推進、シニア層・女性を中心とした潜在的な労働力の発掘・活用に向けた施策の推進に関し具体的なサポート、助言をする。戦略推進に向けた市職員の勉強会、求職者や事業者などを対象にしたセミナー、講演会での講師も務める。

 

 委嘱状交付式は市役所で行われ、小安さんは「人不足に向き合う今が女性活用のチャンス。ニーズを聞きながらできることに取り組み、日本で女性が活躍している場所は釜石―となるのが目標」と意欲を見せた。

 

 野田武則市長は「小安さんの存在はつながり人口として心強い。ノウハウや知見を十分還元してほしい」と期待した。

 

(復興釜石新聞 2016年9月3日発行 第517号より)

 

復興釜石新聞

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