次代に誇れるまちづくり、今年こそ実感できる年に〜2017年 新年交賀会、本格復興 誓い合う


2017/01/11
復興釜石新聞アーカイブ #地域

新年交賀会で鏡開きし、復興のさらなる前進を誓い合う釜石市内各界の代表

新年交賀会で鏡開きし、復興のさらなる前進を誓い合う釜石市内各界の代表

 

 2017年仕事始めの4日、釜石市の新年交賀会が大町のホテルサンルート釜石で開かれた。市、市議会、釜石商工会議所が主催する年頭の恒例行事。市内各界の代表や市民ら約200人が出席し、本格復興と市勢発展を誓い合った。

 

 「君が代」を斉唱したあと野田武則市長が年頭のあいさつ。「昨年は復興を実感できる年にしようと一生懸命頑張ったが、いまだ仮設住宅で生活されている人もおり、力不足だった」と振り返った上で、「今年こそ市民一人一人が復興を実感できる年にしたい」と決意を述べた。

 

 今年は市制施行80周年、近代製鉄発祥160周年の記念すべき年。市が10年をめどに進める復興計画後期(2017~20年)がスタートする年にも当たる。野田市長は、橋野鉄鉱山の世界遺産登録やラグビーワールドカップ誘致、海洋エネルギー実証フィールド選定、岩手大の水産系学部開設などの明るい材料を挙げ、「国、県、周りの支えや協力によって大きな事業ができる見通しが立った。形になりつつあるものを現実的なものにするのがこれからの4年間の課題。まさに正念場。新しいまちづくり、次の世代に誇れる魅力あるまちを目指す、はばたきの年にしたい」と力を込めた。

 

 佐々木義昭・市議会議長のあいさつに続き、釜石商工会議所の山崎長也会頭が「震災から6年を迎える今年、震災後から平時への取り組みへと一歩を踏み出す時期。行政施策の後押しはもちろん、地域資源を活用した新産業の可能性、港湾や道路などインフラ整備の必要性といった地方創生に向けての提言を積極的にしていきたい。少しずつ生活再建が進み、日常に戻りつつある今、市内の企業と共に震災以前にも増した郷土をつくるべく努力をしていく」と意欲を示した。

 

 黄川田徹衆議院議員らが加わり、威勢よく鏡開き。沿岸広域振興局の小向正悟局長の音頭で乾杯し、新しい年を展望しながら懇談した。

 

(復興釜石新聞 2017年1月7日発行 第552号より)

 

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