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釜石・鵜住居幼稚園 元気に餅つき「楽しい思い出を」 26年度から募集停止・休園

餅つきで交流する鵜住居幼稚園の園児と釜石東中の生徒ら

餅つきで交流する鵜住居幼稚園の園児と釜石東中の生徒ら

 
 すてきな思い出をみんなでつくろう―。釜石市立鵜住居幼稚園(同市鵜住居町、磯田育子園長)で17日、子どもたちが楽しみにしている園行事の餅つき会があった。隔年で実施しているため、本来は来年秋まで待たねばならないが、来春から休園することが決まっており前倒し。ちょうど保育体験に来ていた中学生の力も借りて餅をつき、おいしく味わった。
 
 「エイヤー」「ヘイ!ヘイ!」「ぺった~ん」。園児4人の元気な“合いの手”が園舎に響いた。「いっぱい遊んで、たくさんの思い出を」。楽しげな園児を見守る磯田園長ら職員、保護者たちの表情もどんどん柔らかくなった。
 
元気なかけ声で餅つきを応援する園児たち

元気なかけ声で餅つきを応援する園児たち

 
中学生が餅をつく様子を園児はわくわくしながら見つめた

中学生が餅をつく様子を園児はわくわくしながら見つめた

 
 餅つきに協力する陸中海岸青少年の家(山田町)が用意した、もち米2升をふかして準備。園隣接地にある釜石東中(高橋晃一校長)の3年生7人が家庭科の授業(保育単元)の一環で来園し、餅つきのキャリアが豊富な大人と力を合わせて、ある程度ついたあとで、園児にバトンタッチした。
 
 「よいっしょー」。小型のきねを持った園児は、中学生の手助けのもとで振り下ろし、餅つきを楽しんだ。つきたての餅はあんこやクルミ、きな粉などを付けて頬張った。
 
園児は中学生や大人たちの力を借りて餅つきに挑戦した

園児は中学生や大人たちの力を借りて餅つきに挑戦した

 
かけ声、力を合わせて餅をつき上げて満足げな参加者

かけ声、力を合わせて餅をつき上げて満足げな参加者

 
園児が餅を食べやすいよう手助けしたり頬張る笑顔を見つめたり

園児が餅を食べやすいよう手助けしたり頬張る笑顔を見つめたり

 
 運動会を控えた園児たちが「いっしょにれんしゅうしてくれますか」と中学生に尋ねると、生徒は「いいですよ」と返答。綱引きと玉入れで勝負し、触れ合いも楽しんだ。生徒たちはハンドベルの演奏も披露。園児は手拍子でもり立てた。
 
運動会の練習で交流。中学生はハンドベルの演奏も披露した

運動会の練習で交流。中学生はハンドベルの演奏も披露した

 
 お兄さん、お姉さんたちとの交流にはしゃぐ佐々木陽丸ちゃん(5)と小笠原涼真ちゃん(6)は「うれしい。おもしろかった」と声をそろえた。2人とも来年は小学生に。「こうていでいっぱいはしる。サッカーしたい」「せ、のびたいから、グーグーねる」と期待を膨らませていた。
 
楽しい時間を過ごし笑顔を見せる園児、中学生ら

楽しい時間を過ごし笑顔を見せる園児、中学生ら

 
 1979年創立の同園は、市立幼稚園として長年、幼児教育の役割を担ってきた。2011年の東日本大震災で全壊。他地区にあった市立幼稚園での合同保育や仮設園舎での生活を経て、17年に鵜住居小や釜石東中とともに一体で整備された現在の場所で運営する。
 
 近年は少子化の影響で園児数が減少しており、現在は3歳児2人、5歳児2人が利用する。26年度の入園見込みは2人。入園希望の対象となる子どもが「そもそもいない。入園の見込みがない」(磯田園長)といい、保護者の就労状況やニーズの変化などが背景として考えられる。
 
 市教委は、集団生活が子どもの成長に与える影響を考慮。適度な集団の中での規範意識や共同性の育成が難しく、「幼稚園としての十分な教育環境の確保が見込めない」とし、26年度の園児募集を停止して26年3月をもって休園することとした。
 
 餅つき、運動会の練習という園行事を通じた体験活動に懐かしさを感じていたのは、同園を卒園した釜石東中の松下大和さん。「人数が多かった」と仮設園舎での生活を思い出しつつ、休園の話を聞いて残念がる。「人数が少なくなっているが、きょうの交流でしっかり楽しみ合えたと思う。(園児が)けがをせず遊べるよう気を配ったし、話し方も自然にゆっくりになっていた」と笑った。
 
 磯田園長は「少人数の教育環境には良さもあるが、課題もある。だけど、多い少ないにかかわらず保育を続けるだけ。普段の生活の中で、さまざま力が育まれるのだから」と話す。遠足や作品展、季節感を味わう各種行事は変わらず行っており、その際に駆け付ける保護者たちの存在に「助けられている」と感謝する。
 
園行事の運営に協力する保護者。餅つき会でも力を発揮

園行事の運営に協力する保護者。餅つき会でも力を発揮

 
体験活動を楽しむ園児をうれしそうに見守る磯田育子園長

体験活動を楽しむ園児をうれしそうに見守る磯田育子園長

 
 笑顔の子どもたちを見つめ、「のびのびと過ごしてほしい」と磯田園長。周囲のあたたかい思いを重ね合わせた運営を続ける。

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岩手ビッグブルズ パブリックビューイング in 釜石PIT vol.10 青森ワッツ戦

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対象試合

りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON B2リーグ 第1節 GAME1 
青森ワッツ vs. 岩手ビッグブルズ(AWAY戦)

日時

10月4日(土) 15:05 TIP OFF
開場 14:30

使用映像

バスケットLIVE

入場について

・入場無料(1ドリンク制)
ご入場後、ソフトドリンク(¥150)or ノンアルドリンク(¥200)をご購入いただきます。
 
・来場者全員にスタンプカードを進呈
来場するほどお得!スタンプをためて特典GET!

場所

釜石PIT(岩手県釜石市大町1-1-10)

 

【駐車場について】
・斜向かいにある釜石大町駐車場または周辺の有料駐車場をご利用ください。
・自転車およびバイクは、釜石PITに隣接する駐輪駐車スペースをご利用ください。

主催

釜石まちづくり株式会社
協力:株式会社岩手ビッグブルズ

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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新本殿整備事業完遂祝う 澤田八幡神社(栗林町)例大祭 黄金色の秋風景の中、鹿踊&虎舞に住民歓喜

本殿と周辺整備の完了を祝う澤田八幡神社の例大祭=15日、栗林町同神社境内

本殿と周辺整備の完了を祝う澤田八幡神社の例大祭=15日、栗林町同神社境内

 
 釜石市栗林町沢田の澤田八幡神社の例大祭は15日に行われた。昨年、本殿の建て替え工事が行われた同神社は、周辺の環境整備が全て終了。今年の祭りは事業完遂を祝って、郷土芸能の披露などが盛大に行われた。また今年は、三閉伊一揆の指導者の一人として活躍した郷土の偉人、三浦命助の関係資料が県の文化財に指定されたことも記念し、命助の生誕地・上栗林でも踊りが奉納された。
 
 同神社は江戸時代後期、文政(1818-30)年間の建立。木造の本殿は1955年に屋根のふき替えのみ行われていたが、建物の老朽化が顕著となったことから、地元住民組織・沢田新生会(川崎浩一会長、100世帯)が中心となって、一昨年から建て替え事業を進めてきた。本殿は昨年6月に完成していたが、参道整備や新しい扁額の設置などがこのほど終了。例大祭が住民へのお披露目の場となった。
 
新築整備された澤田八幡神社の本殿(右)。新たに整備された参道(左)。参集殿の建物内を通らず参拝できる

新築整備された澤田八幡神社の本殿(右)。新たに整備された参道(左)。参集殿の建物内を通らず参拝できる

 
郷土芸能団体など関係者が三浦命助生誕の地・上栗林に建てられている顕彰碑に足を運んだ

郷土芸能団体など関係者が三浦命助生誕の地・上栗林に建てられている顕彰碑に足を運んだ

 
三閉伊一揆に参加し窮状を救った三浦命助ら村民に敬意を表し、踊りを奉納する「澤田鹿踊」

三閉伊一揆に参加し窮状を救った三浦命助ら村民に敬意を表し、踊りを奉納する「澤田鹿踊」

 
 14日夜に宵宮祭、15日は神社での神事の後、関係者が上栗林の「三浦命助顕彰碑」に足を運んだ。同碑は命助の没後100年にあたる1963年に町民一同によって建てられたもので、裏山には命助の墓がある。今年4月に命助関係資料が県指定文化財となったことを記念し、碑の前で澤田鹿踊と澤田虎舞が踊りを奉納した。命助が信仰した観音堂の前では、郷土の人々を救った命助ら先人の御霊を慰め、感謝の祈りをささげた。
 
住民らが見守る中、伝統の舞を披露する鹿踊の踊り手

住民らが見守る中、伝統の舞を披露する鹿踊の踊り手

 
2頭の雄鹿が雌鹿を奪い合う「突き合い」。観衆の掛け声で最も盛り上がる演目

2頭の雄鹿が雌鹿を奪い合う「突き合い」。観衆の掛け声で最も盛り上がる演目

 
 命助の関係親族の女性(81)は「地域の皆さんが文化財指定を祝ってくれてありがたい。自分のためではなく、みんなのために事を起こした命助さんに敬意を表したい。これからも地元の歴史としてつないでいければ」と願った。
 
子どもや若者が力を発揮した「澤田虎舞」。虎が遊び戯れる様子を表現した「跳虎」

子どもや若者が力を発揮した「澤田虎舞」。虎が遊び戯れる様子を表現した「跳虎」

 
頑張って踊る子どもたちの姿に笑みがこぼれる(下)

頑張って踊る子どもたちの姿に笑みがこぼれる(下)

 
 昼食をはさんで午後からは、神社境内で両芸能が披露された。澤田虎舞(大丸広美代表、30人)は跳虎(はねとら)、笹喰み(ささばみ)、甚句など多彩な踊りを披露した。同虎舞は片岸虎舞の流れをくむもので、明治時代から踊られているとみられる。少子高齢化による担い手不足などで、10年ほど前から近隣の砂子畑道々虎舞と相互交流。両地区神社の祭典では踊り手を出し合い、継承の一助としている。
 
収穫期を迎えた黄金色の田んぼも祭り風景を彩る。秋祭りならではの光景

収穫期を迎えた黄金色の田んぼも祭り風景を彩る。秋祭りならではの光景

 
虎頭の形状の違いも楽しめる複数の虎の競演

虎頭の形状の違いも楽しめる複数の虎の競演

 
次世代を担う子どもたちも躍動。子虎の「笹喰み」(右)に見物客もにっこり

次世代を担う子どもたちも躍動。子虎の「笹喰み」(右)に見物客もにっこり

 
 祭りでは“子虎”も大活躍。小学生らが小さな頭(かしら)を振って踊り、観客から盛んな拍手を浴びた。栗林に父方の祖父が暮らす長谷川諒さん(9、野田町)は幼いころから同虎舞に親しむ。今回も祭りに向けて「頭をちゃんと振るところや笹で歯磨きするところ(笹喰み)を頑張って練習しました」と自信をのぞかせた。出来を聞いてみると「100点!」とのこと。「虎舞はみんなで協力してやるところが楽しい。これからも続けたい」と目を輝かせた。
 
 澤田鹿踊(川崎充代表)は祝入羽(いわいりは)、向返し(こがえし)、花踊りなど5演目を披露した。メンバーは小学1年生から77歳まで約20人。同鹿踊は約330年前、房州(現千葉県)生まれの唯喜伝治という人物が沢田地区の名家に雇われた際、地区の若者たちに教えたのが始まりとされる。市内の鹿踊伝承の先駆けで、1980年に同市指定無形民俗文化財となっている。
 
祭りを盛り上げる郷土芸能は地域の宝。神社境内が一気に華やぐ

祭りを盛り上げる郷土芸能は地域の宝。神社境内が一気に華やぐ

 
幅広い世代が太鼓や笛、踊りを担当。郷土芸能は世代間交流の場にも

幅広い世代が太鼓や笛、踊りを担当。郷土芸能は世代間交流の場にも

 
澤田鹿踊は市内の鹿踊の文化財指定第一号

澤田鹿踊は市内の鹿踊の文化財指定第一号

 
 鹿踊も担い手育成は大きな課題。事務局の小澤英樹さん(53)は「とにかく続けていくことが大事。地元小学校統合の話もあり、子どもたちへの継承は難しさを増すが、何とかつないでいきたい」と伝統芸能の誇りを胸に刻む。この日は同祭りの評判を聞きつけ、県外から足を運んだ客もいて、「地域の良さを内外に広めていければ」との思いも強くする。
 
 沢田地区に暮らす菊池ウメさん(79)は終始、笑顔で郷土芸能を楽しみ、「祭りって本当にいいなあと思って。小さい子どもたちの踊りもかわいくてね…。昨日の宵宮祭もすごく良かった」と心を躍らせた。同神社の本殿が新しくなったことも喜び、「これからもみんな元気で暮らせる地域になれば」とご加護を願った。
 
祭りを楽しむ見物客。昨年に続く郷土芸能披露に喜びの表情

祭りを楽しむ見物客。昨年に続く郷土芸能披露に喜びの表情

 
祭りを通して地域の素晴らしさを実感。子どもたちの健やかな成長にもつながっている

祭りを通して地域の素晴らしさを実感。子どもたちの健やかな成長にもつながっている

 
 同神社氏子総代長も務める新生会の川崎会長(61)は「多くの皆さんのご奉賛をいただいて本殿を新しくでき、感謝の気持ちでいっぱい。祭りは伝統芸能の継承にも欠かせない。力を合わせ、芸能を含めた地域文化の継承に努めていきたい」と思いを新たにした。

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三浦命助 一揆指導者の素地、宗教者の顔… 東北学院大 兼平賢治教授が釜石で講演

「三浦命助関係資料」の県文化財指定を記念した講演会=14日、釜石PIT

「三浦命助関係資料」の県文化財指定を記念した講演会=14日、釜石PIT

 
 江戸時代末期、嘉永の三閉伊一揆(1853年)の指導者の一人だった栗林村(現釜石市栗林町)の三浦命助(1820-1864)。本年4月、命助の関係資料が県指定文化財となったことを記念した講演会が14日、同市で開かれた。講師は同文化財指定に尽力した東北学院大学文学部の兼平賢治教授。一揆を率いた命助の知られざる実像に迫り、約100人が耳を傾けた。
 
 県文化財に指定された「三浦命助関係資料」は、一揆後、命助が仙台藩領へ逃走していた時の日記、入牢中に記し家族に送った獄中記、平田番所通行時に着用していた装束など35点(文書31、版木2、装束2)。命助の本家筋にあたる三浦家が所蔵していたもので、命助の足跡や思想、近世後期から幕末期の盛岡藩と民衆の動向をひもとく上で貴重な資料群として、4月11日付けで指定された。記念講演会は釜石市教委が主催。会場となった釜石PITには同文化財リストとともに現物8点が特別展示された。
 
県指定文化財となった資料群。僧侶だったことを物語る版木・折本(左上)、大福帳(右上)、獄中記(下)

県指定文化財となった資料群。僧侶だったことを物語る版木・折本(左上)、大福帳(右上)、獄中記(下)

 
35点の資料の中から8点が講演会会場で公開された。貴重な資料に興味津々の来場者

35点の資料の中から8点が講演会会場で公開された。貴重な資料に興味津々の来場者

 
 三浦命助は村の肝いりだった父のもとに生まれた。大飢饉(ききん)のため、17歳で秋田藩の院内銀山に出稼ぎ。帰村後は農業のほか、沿岸と内陸を行き来し、農海産物の荷駄商いをして生計を立てていた。18歳で結婚し、5人の子どもに恵まれている。
 
 日本最大級とされる三閉伊一揆は、藩の追加課税に苦しむ民衆が1847(弘化4)年11月と、53(嘉永6)年6月の二度にわたり起こした。命助は34歳の時、1万6千人以上が参加した嘉永の一揆に加わり、仙台藩に越訴。45人の代表者の一人として交渉し、免税など要求のほとんどを認められた。一揆後、村に戻るも、村内の騒動で身の危険を感じ仙台藩領へ出奔。出家し寺の住職を務めた後、京都に上り、二条家の家来になった。57(安政4)年、帰村しようと藩境の平田番所を越えたところ、脱藩の罪で捕らえられ、盛岡の牢に入れられた。その後、6年8カ月も勾留され、45歳で牢死した。
 
 講演で兼平教授は、命助が一揆の頭人(指導者)となる要素はどこにあったかに着目。院内銀山への出稼ぎ、広域の商売で幅広く識見を得ていたことに加え、幼いころからの観音信仰でさまざまな知識を蓄えていたことが影響していると明かした。熱心な信仰は、一揆後に命助が宗教者としての道を歩むことにもつながっていく。当初、「義乗」と名乗ったとされるが、三浦家に伝わる版木には「義参」の文字があり、「義参が正しいと考えられる」と兼平教授。出家後は「明英」と名乗っている。
 
記念講演会の講師を務めた東北学院大学文学部の兼平賢治教授。盛岡藩南部家について江戸時代を通して研究している

記念講演会の講師を務めた東北学院大学文学部の兼平賢治教授。盛岡藩南部家について江戸時代を通して研究している

 
三浦命助に関するさまざまな資料をスクリーンで見せながら進んだ講演会

三浦命助に関するさまざまな資料をスクリーンで見せながら進んだ講演会

 
 出奔した仙台藩領では曹洞宗積雲寺(現宮城県加美町)に入り、後に天台宗箆峯寺西ノ坊(同涌谷町)の弟子に。さらに南小牛田村(同美里町)に居住し、当山派修験である東寿院の住持(住職)となった後、京都へ上る。兼平教授は、これまでに研究者が示してきた一揆の指導者や修験になり得た背景を紹介。命助が弁舌や筆のたつ人物だったことが伝えられた。
 
 兼平教授は8月に実施した宮城県公文書館での調査、小牛田のフィールドワークの成果についても説明。同館所蔵の村絵図や命助が記した日記をもとに、関係寺社の場所や居住地域をおおむね特定したという。逃亡の身であった命助が京都に向かい、二条家の家来になった理由については、慶應義塾大文学部古文書室の「二条家文書」展示品解説を引用。二条家の家紋が入った提灯や御用絵符は、命助が帰村するための身の保証であったが、命助が二条家から「永御暇」となったことを知った盛岡藩は、プレッシャーをなくし捕縛に至ったと考えられるという。
 
兼平教授の最新の調査成果も公開。命助が南小牛田村で僧侶をしていた時の暮らしぶりや人間関係について語った

兼平教授の最新の調査成果も公開。命助が南小牛田村で僧侶をしていた時の暮らしぶりや人間関係について語った

 
講演会には市内外から約100人が来場し、関心の高さを伺わせた

講演会には市内外から約100人が来場し、関心の高さを伺わせた

 
 同講演会は「かまいし歴史文化プロモーションを通じた関係人口創出事業」の一環として開催。来場者はこれまであまり知られていなかった三浦命助の素地や逃亡中の生活、宗教者としての顔に触れ、さらなる学びを得ていた。

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ゲリラ豪雨想定で避難、炊き出しなど訓練 中小川町内会自主防が実施 上小川住民も初参加

豪雨災害を想定した避難訓練=13日、釜石市中小川地区

豪雨災害を想定した避難訓練=13日、釜石市中小川地区

 
 釜石市の中小川町内会自主防災会(佐々木正雪会長)は13日、ゲリラ豪雨による洪水、土砂災害を想定した防災訓練を行った。周りを山に囲まれ、沢水の大量流出や小川川の増水で住宅地への浸水、崖崩れなどの恐れがある同地域。住民がいち早く危険を察知し、迅速な避難行動をとれるようにと実施した。避難のほか、炊き出しや消火、防災資機材の使い方も訓練。いざという時の備え、命を守る行動へ意識を高めた。
 
 避難訓練は短時間に集中的に激しい雨が降り、小川川が危険水位に達したとの想定で行われた。地区内3カ所で警戒にあたっていた消防団員らから連絡を受けた佐々木会長が、市防災行政無線の屋外拡声子局の放送設備を使用し、川から離れた高台道路を通っての避難を呼びかけた。住民らは家族や隣近所で声をかけ合い、避難を開始。要支援者は車いすを使って搬送した。集合した上小川・中小川集会所駐車場で5つの地区ごとに避難者数を確認。この日は子どもから大人まで計94人が避難行動を取った。
 
中小川町内会自主防災会の佐々木正雪会長が防災無線で避難を呼びかける

中小川町内会自主防災会の佐々木正雪会長が防災無線で避難を呼びかける

 
住民が小川川から離れた高い場所を目指し避難。上小川・中小川集会所駐車場で地区ごとに避難者数を確認した

住民が小川川から離れた高い場所を目指し避難。上小川・中小川集会所駐車場で地区ごとに避難者数を確認した

 
 駐車場では仮設トイレや担架の組み立て、おにぎりを握る炊き出し訓練などを実施。協力した釜石消防署署員の指導で消火器(この日は訓練用水消火器使用)の操作訓練も行った。同型の消火器1本には3キロの粉末消火薬剤が入っているといい、署員は「少しの量でも視界が悪くなる。必ず逃げ道を確保し、無理をせず、命を守ることを優先して」と注意を促した。火災時の煙の充満を再現したテント内を歩く体験もあった。訓練用の無害な煙の中を進んだが、実際の火災では有毒な一酸化炭素を含む黒い煙が発生するため、口や鼻をタオルなどで覆って低い姿勢で避難することが大事。参加者は見通しのきかない怖さを体験し、火災予防への意識を強めた。
 
仮設トイレ(写真右)や担架(同左)を組み立てる訓練

仮設トイレ(写真右)や担架(同左)を組み立てる訓練

 
消防署員、団員らの指導で消火器(訓練用)の操作も体験した

消防署員、団員らの指導で消火器(訓練用)の操作も体験した

 
火災現場を再現。煙(訓練用)が充満するテントの中を歩く。前が見えず立ち止まってしまう人も…

火災現場を再現。煙(訓練用)が充満するテントの中を歩く。前が見えず立ち止まってしまう人も…

 
 中小川町内会は本年度、町内会活動の休止が続いていた上小川地区の住民を受け入れ、組織を再編。両地区合わせ380世帯、745人の町内会組織となった。同訓練に初めて参加した上小川の岩間みき子さん(68)は「自宅近くの川は少しの雨でも水位が上がりやすく心配。危険を感じたら、警報になる前に安全な場所へ早めの避難をすることを家族で確認している」と話し、訓練にも3世代で参加。孫の羽叶さん(9)は「いざという時はお家の人と一緒に逃げたい。訓練で消火器を初めて使った。ちょっと難しかった」と振り返った。
 
 訓練の様子を見守った市防災危機管理課の大澤翔防災係長は「ゲリラ豪雨の場合、通常の台風と違い、避難のための時間が限られる。気象のほか、昼か夜かによっても状況が異なる点を理解し、より安全に身を守る方法を普段から考えておいてほしい」と願う。地区内では昨年、台風による土砂崩れの影響で、市街地に通じる道路が片側通行になる状態が続いた。「訓練をしてみて分かることもある。地域によって危険性や課題は変わってくるので、地区ごとに訓練を重ね、共助の力を高めてもらえれば」と話す。
 
おにぎりをつくる炊き出し訓練は町内会婦人部を中心に実施

おにぎりをつくる炊き出し訓練は町内会婦人部を中心に実施

 
負傷者などを担架で運ぶ訓練

負傷者などを担架で運ぶ訓練

 
 同町内会自主防は東日本大震災を契機に2014年に発足。以来、年1回の防災避難訓練を続けている。小川川上流には1997年に日向ダムが完成。佐々木会長(75)によると、これまでに大規模な洪水被害はないというが、近年増加するゲリラ豪雨など短時間で集中的に激しい雨が降った場合、想定を上回る川の増水や家屋への浸水、土砂崩れによる道路の寸断なども考えられる。佐々木会長は「緊急連絡網や要支援者の避難誘導など体制は整えているが、近年の異常気象で何が起こるか分からない時代。地区内は山から複数の沢が流れ込む地形で、一番心配なのは川の氾濫。高齢者も多いので、とにかく早め早めの避難を心がけてほしい」と呼びかける。

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奏でる多彩なリズム 地域に元気「うのスタ☆音楽の日」 釜石ゆかりの出演者ら「気持ちいい」

釜石鵜住居復興スタジアムで開かれた「うのスタ☆音楽の日」

釜石鵜住居復興スタジアムで開かれた「うのスタ☆音楽の日」

 
 釜石鵜住居復興スタジアムコンサート「2025うのスタ☆音楽の日」(釜石ラグビー応援団主催、釜石市共催)は14日、同市鵜住居町の現地で開かれた。ゆかりのあるアーティストや一般公募で出演権を得た12組が競演。ジャンルを超えた音色を響かせ、地域を活気づけた。
 
 この音楽イベントはスタジアムの活用策の一つで、交流人口の拡大、にぎわい創出、地域活性化につなげるのを狙いにする。昨年、初めて企画・開催され、ロックバンド「スターダスト☆レビュー」が熱演。流れを継続すべく、今年は岩手を拠点に活動する音楽ユニット「underpath!」(アンダーパス)や、大槌町出身のアーティストNorishige(ノリシゲ)がプロデュースする音楽プロジェクト「ナンダ★モンセ」ら4組をゲストとして招待したほか、アマチュアの出演者らを一般公募。抽選の結果、8組の出演が決まった。
 
「うのスタ☆音楽の日」は絶好の屋外コンサート日和に

「うのスタ☆音楽の日」は絶好の屋外コンサート日和に

 
 出演者は地元釜石のほか、大船渡市、盛岡市、北上市、関東を中心に音楽活動をするバンド、ソロ、楽団などさまざま。ロック、昭和歌謡、ダンスと多彩なジャンルの演奏、演目を披露した。
 
 「音楽の日、みんなでつくっていこう」と盛り上げたのは、アンダーパス。「たらりら」では地元の子ども、ラグビーチーム釜石シーウェイブス(SW)の選手らと元気いっぱいのステージを繰り広げた。正福寺幼稚園の鍵寧花ちゃん(5)は「おもしろかったし、たのしかった。(踊りの振り付けが)むずかしくてきんちょうしたけど、うまくできた」と胸を張った。
 
子どもや釜石SW選手も参加したアンダーバスのステージ

子どもや釜石SW選手も参加したアンダーバスのステージ

 
パフォーマンスも交流も全力で楽しむ笑顔がいっぱい

パフォーマンスも交流も全力で楽しむ笑顔がいっぱい

 
 釜石ゆかりの一般出演者の一人、長山時盛さん=栃木県在住=は、1981~92年に新日鉄釜石ラグビー部で活躍した経歴を持つ異色のミュージシャン。今回、「釜石を盛り上げたい」と応募し、オリジナル曲「恋の峠」「釜石イズオールライト」などを力強く歌った。「空が広い。この素晴らしい環境でアマチュアの私がパフォーマンスできて感激。聴いてくれて、ありがとう」と、客席となったスタンドから届く拍手に応えた。
 
ギターの弾き語りで釜石への思いを熱く歌う長山時盛さん

ギターの弾き語りで釜石への思いを熱く歌う長山時盛さん

 
 ゲスト出演の臼澤鹿子踊保存会=大槌町=は荒々しく激しい舞いを披露。ナンダ★モンセは中南米・ラテン音楽と大槌の方言を融合させた、ご当地感満載の楽曲で新感覚の音や言葉の世界を発信し、聴衆の心に不可思議な余韻を残した。
 
力強い舞いで魅せた大槌町の郷土芸能「臼澤鹿子踊」

力強い舞いで魅せた大槌町の郷土芸能「臼澤鹿子踊」

 
方言を交えた楽曲で聴衆を楽しませた「ナンダ★モンセ」

方言を交えた楽曲で聴衆を楽しませた「ナンダ★モンセ」

 
釜石やラグビーにゆかりのある出演者が奏でる音色を楽しむ

釜石やラグビーにゆかりのある出演者が奏でる音色を楽しむ

 
 陸前高田市の外国語指導助手(ALT)、イヴォンナ カスティリヨさん(27)=フィリピン出身=は県内のALT仲間と足を運び、「すごく楽しい。思いや言いたいことをミュージックで伝えていると感じた。天気もいいし、気持ちいい」と喜んだ。釜石・浜町の60代男性は「このスタジアムを遊ばせておくのはもったいない。人が集うよう、だめもとで、何でもやってみてほしい。若者のためにも」と望んだ。
 
 ゲスト出演した釜石高校音楽部は2年生部員4人が「星影のエール」「サザンカ」を伸びやかに、爽やかに歌い上げた。ラグビーやスタジアムに「ぴったり」と選んだ2曲に込めたのは、明るさと夢を追う人への応援。八幡陽梛子部長は「マイクの反響がすごくて戸惑いもあったけど、練習してきたことを出しきれた。すごく気持ちよかった。何かを頑張っている人たちに思いが届いたら、うれしい」と充実感をにじませた。
 
「思い届け」。爽やかな風に歌声を乗せた釜石高校音楽部

「思い届け」。爽やかな風に歌声を乗せた釜石高校音楽部

 
来場者は演奏に合わせ歓声を送ったり、拍手でもり立てた

来場者は演奏に合わせ歓声を送ったり、拍手でもり立てた

 
 主催者らは今後も音楽イベントの開催を続ける考えで、「演奏しやすい環境づくりやプロモーション活動を行いながらコンサート誘致を進めたい」としている。

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秋の全国交通安全運動スタート 県内死亡事故多発注意報発令中 法令順守、マナー向上を

交通安全を呼びかける釜石市国際外語大学校の学生=19日、マイヤ釜石店前

交通安全を呼びかける釜石市国際外語大学校の学生=19日、マイヤ釜石店前

 
 秋の全国交通安全運動が21日から始まった。本県では8月から死亡事故が多発し、県警は「交通死亡事故多発注意報」を発令中。ドライバー、歩行者ともにより一層の事故防止意識が求められる。運動スタートを前に釜石市では19日、交通安全関係団体や警察などによる街頭指導が行われた。30日までの運動期間中、啓発活動が続けられる。
 
 19日は街頭活動に先立ち、鈴子町で出発式が行われ、関係者122人が集まった。釜石市交通安全対策協議会(会長・小野共市長)の菊地敏文副会長(県自家用自動車協会釜石支部長)が会長のあいさつを代読。「県内では8月7日から9月1日までの26日間で、11人が交通事故で亡くなっている。釜石市では本日までの758日間、死亡事故は発生していないが、1千人あたりの飲酒運転検挙人数が県内ワースト3と、いつ死亡事故が発生してもおかしくない状況」と説明し、交通事故撲滅に向けた活動への協力を呼びかけた。
 
 日本製鉄釜石交通安全推進会(高瀬賢二会長)が住民の交通安全意識向上、事故の未然防止を願い、同協議会に交通安全物品を贈呈。外舘康治副会長が目録を読み上げ、現物が紹介された。寄贈されたのは▽横断幕▽のぼり旗3種(各100本)▽横断旗200本。同推進会は同社と構内企業など関係各社の従業員らで組織され、会予算から費用を拠出した。横断幕は鈴子町内の十字路交差点に掲示、のぼり旗と横断旗は市内で活用される。
 
「秋の全国交通安全運動」街頭啓発活動の出発式=鈴子町

「秋の全国交通安全運動」街頭啓発活動の出発式=鈴子町

 
日本製鉄釜石交通安全推進会から市交通安全対策協議会に横断幕、のぼり旗、横断旗が寄贈された

日本製鉄釜石交通安全推進会から市交通安全対策協議会に横断幕、のぼり旗、横断旗が寄贈された

 
交通安全宣言を行う釜石市国際外語大学校日本語学科2年の(左から)カトワル スザンさん、ティアヤット ミナさん、シャヒ ドゥルガーさん

交通安全宣言を行う釜石市国際外語大学校日本語学科2年の(左から)カトワル スザンさん、ティアヤット ミナさん、シャヒ ドゥルガーさん

 
 この日の活動には、釜石市国際外語大学校日本語学科の2年生16人も参加した。代表の3人が交通安全宣言。交通ルールの順守や自転車のヘルメット着用など3点について宣誓し、「安全を第一に考えた行動ができるよう、お互いに声をかけ合い、支え合っていく」と決意を示した。同校の外国人学生は全員が自転車通学。入学時に警察の交通安全講習を受け、教職員らによる日常的な指導も行われている。
 
 参加者は銀行やスーパーなど4施設の入り口で、運動のチラシや夜光反射材などの啓発物品を配布。国道283号沿いではハンドポップやのぼり旗を掲げ、ドライバーに安全運転を呼びかけた。本運動のスローガンは「反射材 わたしとかがやく 夜の道」。これから冬にかけて日没が早まり、視野がとりづらい状況となるため、歩行者の反射材着用、車ライトの早め点灯、自転車利用時のヘルメット着用―など事故防止への意識的な行動を呼びかける。
 
ネパール出身学生が日本語で「交通安全お願いします!」と声をかけながら啓発物品を配布した

ネパール出身学生が日本語で「交通安全お願いします!」と声をかけながら啓発物品を配布した

 
国道283号沿道ではハンドポップを使ってドライバーに安全運転を促した

国道283号沿道ではハンドポップを使ってドライバーに安全運転を促した

 
日本製鉄釜石交通安全推進会寄贈の「のぼり旗」もさっそく活躍!

日本製鉄釜石交通安全推進会寄贈の「のぼり旗」もさっそく活躍!

 
 釜石警察署によると、本年1月から8月末までの釜石市の交通事故発生件数は人身事故が6件(負傷者8人、前年同期比4件減)、物損事故は283件(同比33件減)。物損事故は駐車場の壁や縁石にぶつかるといった単独事故やシカとの衝突事故が多いという。
 

“かわいい”反射材で事故防止を! 小佐野交番員が今年も手作り デザイン5種「どれつける?」

 
「今年も作りました!」 手作りの反射材キーホルダーと地域安全血圧手帳をPRする小佐野交番の矢神海輝巡査

「今年も作りました!」 手作りの反射材キーホルダーと地域安全血圧手帳をPRする小佐野交番の矢神海輝巡査

 
 釜石警察署小佐野交番(川野正行所長)は秋の全国交通安全運動に合わせ、オリジナルの「反射材キーホルダー」を手作り。希望する住民に配布している。小佐野交番連絡協議会(多田慶三会長、32人)が協力する昨年に続く取り組みで、今年はデザインを5種に増やすなどバージョンアップ。「楽しくつけて事故防止を!」と幅広い世代の活用を呼びかける。
 
 反射材キーホルダーは同交番勤務の署員4人で作成。市販の反射テープに警察庁の広報用キャラクターなどをプリントした絵柄を貼り付け、ラミネートフィルムで加工している。今年は「ここにいる!いつでもピカッと反射材」「暗い道 命を守る反射材」などの交通安全標語も加え、署員それぞれの独創性あふれるデザインに仕上がっている。現在までに約150個を作成。最終的に200個を目指す。
 
楽しいデザインが目を引く反射材キーホルダー。小佐野交番で配布する<

楽しいデザインが目を引く反射材キーホルダー。小佐野交番で配布する

 
 同交番勤務2年目の矢神海輝巡査(21)は「ユーモアも交え、親しみを持ってつけてもらえるよう工夫した」と太鼓判。反射材の視覚効果は大きい。「少しの光でも“ピカッ”とすれば、ドライバーも『人がいるのでは』と注視し、事故防止につながっていく」と話す。
 
 同交番で配布するほか、管内の公民館や集会所で開催される「百歳体操」や「お茶っこの会」の参加者にも配る予定。同交番では、交通安全や防犯に関わる標語が記された地域安全血圧手帳も作成していて、2025年度版もお目見え。反射材キーホルダーと合わせ、自分の身を守る一助としてほしいと願う。両グッズについての問い合わせは小佐野交番(電話0193・23・5149)へ。
 

高齢者ら 最新の「サポートカー」を体験 認知機能診断で安全意識向上も

 
釜石警察署で開かれたサポカー体験会=19日

釜石警察署で開かれたサポカー体験会=19日

 
 釜石警察署(松本一夫署長)は19日、秋の全国交通安全運動の取り組みの一環として、サポートカー(通称サポカー)体験会を同署で開いた。高齢運転者が交通事故の当事者となるケースが増える中、事故の危険性を再認識し、事故防止への意識を高めてもらおうと開催され、約40人が参加した。
 
 スバル東北岩手営業部釜石松倉店が協力。最先端の運転支援システムを搭載した新型「フォレスター」(4月発売)を持ち込み、自動でブレーキがかかる機能を体感してもらった。搭載の義務化が進む自動ブレーキは、カメラやレーダーが前方の車や歩行者を検知し、衝突の危険がある場合に音やランプでブレーキ操作を警告。操作がない場合に自動でブレーキを作動させ、衝突回避や被害軽減を図るもの。体験会では前方に立てたマットを先行車に見立てて時速6キロで走行。ドライバーがブレーキ操作をせずに進み、マットとの衝突を避ける状況を、助手席や後部座席に乗って体験した。体験者は自動でブレーキがかかり、衝突を回避する機能に感心しつつ、「6キロでもけっこうな衝撃」「後部座席もシートベルトは必須」などと話し、ドライバーが早めに危険を察知し、適切なブレーキ操作をする大切さを実感していた。
 
自動でブレーキがかかる機能を体験し、驚きの声を上げる参加者。衝突の危険を検知すると音やランプで警告する(写真左上)

自動でブレーキがかかる機能を体験し、驚きの声を上げる参加者。衝突の危険を検知すると音やランプで警告する(写真左上)

 
先行車に見立てたマットの約1メートル手前で止まり、衝突を回避

先行車に見立てたマットの約1メートル手前で止まり、衝突を回避

 
 甲子町の78歳男性は「いざという時に身を守る助けにはなるので、安心して乗れるのかな。運転サポートの面では有効なんだろう」と感想。それでも事故防止は「スピードを出し過ぎず、車間距離を十分に取って走ることが基本。後期高齢者なのでその辺は慎重に」と気を引き締めた。
 
 同車両には、衝突時に歩行者や自転車利用者を保護するためにフロントガラス外側に展開するエアバッグ、事故発生や体調不良などの緊急時に同社のオペレーターとつながるSOSボタンなどの装備もあり、参加者は最新システムに驚きながら説明に聞き入った。
 
写真上:認知機能の簡易診断を受ける参加者 同下:頭と体を同時に動かす「コグニサイズ」に挑戦

写真上:認知機能の簡易診断を受ける参加者 同下:頭と体を同時に動かす「コグニサイズ」に挑戦

 
 この他、損害保険ジャパン岩手支店の協力で、運転に必要な認知機能の簡易診断、同機能を維持・向上させるのに有効な頭と体の同時運動「コグニサイズ」の体験も行われた。唐丹町の77歳女性は「自分ではまだ運転は大丈夫と思っているが、年とともに認知機能の衰えは避けられない。十分な注意を怠らずに運転したい」と話した。

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いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング in 釜石PIT vol.9 沖縄SV戦

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対象試合

2025年 第27回日本フットボールリーグ JFL 第23節
vs. 沖縄SV AWAY戦 

日時

2025年9月27日(土) 18:00 キックオフ(開場 17:30)

場所

釜石PIT(岩手県釜石市大町1-1-10)

 

【駐車場について】
・斜向かいにある釜石大町駐車場または周辺の有料駐車場をご利用ください。
・自転車およびバイクは、釜石PITに隣接する駐輪駐車スペースをご利用ください。

入場料

入場無料(ワンドリンク制)
ソフトドリンク150円 or ノンアルドリンク200円のいずれかをご購入いただきます

特典

特典① 来場者全員にグルージャ盛岡のホームゲームチケットプレゼント!
特典② グッズ購入された方は、グルージャオリジナル缶バッジガチャが引ける特典付きです。(1購入につき1回)

主催

釜石まちづくり株式会社
協力:株式会社いわてアスリートクラブ

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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第34回 釜石よいさ

第34回 釜石よいさ
 
第34回釜石よいさパンフレットはこちら

日時

2025年9月23日(火・祝) 12:30~16:00

場所

釜石鵜住居復興スタジアム
(岩手県釜石市鵜住居町第18地割5-1)

プログラム

11:30 開場(フードコーナー・おまつり広場オープン)
12:30 オープニングアクト -桜舞太鼓-
12:50 オープニングセレモニー~開会宣言
13:00 佐野よりこ民謡ライブ~釜石小唄ほか1曲
13:10 こどもよいさ
13:30 お囃子隊&よいさ小町お披露目~前囃子
13:35 釜石よいさ①
14:00 けん玉パフォーマンスショー
14:20 YOIYASSAプレッシャーけん玉対決 <予選>
14:30 釜石よいさ②
14:50 虎舞 -只越虎舞-
15:10 スタコラ音頭 with よいさ小町
15:20 釜石よいさ③
15:40 YOIYASSAプレッシャーけん玉対決 <FINAL>
15:50 ごちゃまぜよいさ
    〜所属団体関係なくみんな混ざって踊りましょう〜
16:00 フィナーレ
16:30 フードコーナー・おまつり広場終了
 
※踊りにはグランド(芝生)ではなく外周部を使用します
※雨天決行/荒天中止
※シャトルバス等の運行は予定しておりません

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主催

釜石よいさ実行委員会

 

昨年の模様(釜石新聞NewS)
https://en-trance.jp/news/kamaishishinbun-news/41819.html

釜石よいさ公式サイト
https://www.yoisa.jp/

釜石よいさ実行委員会

釜石よいさ実行委員会

釜石よいさは釜石の夏の風物詩として市民から親しまれているお祭りです。

問い合わせ:080-1194-0413 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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2025ラグビッグドリーム~釜石絆の日~

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ラグビーワールドカップ2019日本大会釜石開催のメモリアルイベントとして、釜石鵜住居復興スタジアムでのラグビー交流試合を基軸とした以下のイベント開催を行いながら、これまでの多くの支援者との絆を継承いたします。
 
開催日:9月20日(土)・21日(日)
会場:釜石鵜住居復興スタジアム 10時00分 開場

ラグビッグドリーム〜釜石絆の日〜案内チラシはこちらから

9月20日 13:00キックオフ
日本製鉄釜石シーウェイブス 対 静岡ブルーレヴズ

9.20ともだマッチ無料入場整理券は9/4より配布開始
9月20日(土)のイベントのみスタジアムの入場に入場整理券が必要となります。
〇無料の入場整理券チケット案内窓口
・釜石観光物産協会(JR釜石駅となり)
・釜石情報交流センター
・釜石シーウェイブスRFC ほか
※市外の来場者は、当日スタジアム入場口で入場整理券をお受け取りのうえ入場願います。
また、当日スタジアムにご来場できない方は、次の方法で試合中継をご覧いただくことが可能です。

YouTube釜石市公式チャンネル〜ラグビーのまち釜石〜
地元ケーブルテレビ〜三陸ブロードネット〜※契約者に限ります。

9月21日(日)10:30キックオフ
釜石SWアカデミー・静岡BRラグビースクール・弘前サクラオーバルズ交流試合

静岡ブルーレヴズの来場にあわせて静岡ブルーレヴズラグビースクール(中学生)、釜石シーウェイブスアカデミー、弘前サクラオーバルズとの交流を深めます。
前日の、トップチームのラグビー試合同様、中学生交流試合も熱い声援をお願いいたします。

9月21日(日)11:30キックオフ
釜石合同 対 宮古合同(高校生絆マッチ)

9月21日(日)11:30キックオフ 高校生絆マッチとして、釜石合同(釜石高校・釜石商工・大船渡東高) 対 宮古合同(宮古高校・宮古商工)の試合が行われます。
地元高校3年生の引退記念試合と開催されますので、皆様、熱いご声援をお願いいたします。

 
イベントの詳細についてはこちらをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 観光物産係
住所:〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
TEL:0193-27-8421 / FAX:0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2025080400043/
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知ってほしい!「大槌刺し子」 釜石商工高生、地域イメージし商品づくり 「よいさ」で販売へ

一針一針に思いを込めた手作り品をPRする釜石商工高生

一針一針に思いを込めた手作り品をPRする釜石商工高生

 
 釜石商工高(小松了校長、生徒176人)の総合情報科3年の有志5人が、課題研究の授業の一環で「大槌刺し子」の技術を学んでいる。伝統文化の発信と担い手不足の解決に向け取り組む中で、「普及は地元から」と考察。地域をイメージしたデザインを施した商品を作り、9月23日に開かれる祭り「釜石よいさ」の会場で販売することにした。高校生らしい発想から生まれたデザインとの出合いがあるはず。生徒たちは「一針に込めた思いを感じてほしい」とアピールする。
 
 同校の課題研究で大槌刺し子をテーマにするのは2年目。担い手の育成を考える中で技術の習得にも挑み、昨年は大槌刺し子のブランド「SASHIKO GALS(サシコギャルズ)」の商品づくりの一部を担ったほか、ブランドを東京で紹介する販売会に参加するためクラウドファンディングを実施。販売内容に関わる計画やマーケティング、広報、交通費の算出などに関わり、商業系の学びも深めた。
 
 今年は、捨てられるはずだった廃棄物や不用品に手を加え、より付加価値の高い商品へと生まれ変わらせる「アップサイクル」という視点を取り入れた作品づくりに挑戦。一定の間隔で同じ方向に刺していき、幾何学模様で布地を埋め尽くす「一目(ひとめ)刺し」の技術習得を目指し、週3時間、大槌刺し子の職人から学んでいる。
 
課題研究で生徒たちがつくった一目刺しの刺し子作品

課題研究で生徒たちがつくった一目刺しの刺し子作品

 
 「持続可能な商品づくり」として選んだのは、布でアルミなどの金具を包んだ「くるみボタン」のストラップ。「伝統文化の発信は地元から」と考え、人が集まるイベントでの販売も計画した。それが学校祭(10月)と、地域の祭り・よいさ。より関心を持ってもらえるよう、「釜石と言えば」と思い浮かべた「海」をモチーフにした図柄も取り入れ、5人それぞれがイメージしたデザインを布に描いている。
 
 9月3日には、刺し子を施した布と金具などを組み合わせる作業を授業の中で行った。講師は大槌刺し子事務所スタッフの佐々木加奈子さん(48)。生徒たちは一人30枚、刺し子作品を持ち込み、仕上がり具合を確認してもらった。「糸の状態が緩いね。直せるものはしっかりと」「商品は見栄えが大事。買う人の目線になって」と、ものづくりに必要な視点や大切にすべき心得を教わった。
 
佐々木加奈子さん(手前左)に教わりながら作品づくりに挑戦中

佐々木加奈子さん(手前左)に教わりながら作品づくりに挑戦中

 
刺し子の仕上がりを確認し、くるみボタンづくりを進める

刺し子の仕上がりを確認し、くるみボタンづくりを進める

 
 今回は使われなくなった藍染めの布を再利用する。縫い目が加わった布は厚みが増し、くるみボタンづくりは予想外に苦戦。菊池風音さんは「不器用だから難しいし、大変」と苦笑いした。それでも地域の伝統文化に触れ、「趣味で続けていけたら」と楽しみながら取り組む。海柄のモチーフとして選んだのはヒトデ。「海の星だから、希望という意味を込めた。買ってくれる人の希望になるものになったらうれしい」と期待する。
 
専用の打ち具やハンマーを使った作業に力が入る

専用の打ち具やハンマーを使った作業に力が入る

 
かわいく見えるのは…中心を決める作業は慎重に

かわいく見えるのは…中心を決める作業は慎重に

 
 菊池さん以外の生徒がモチーフにした海柄には、魚やホタテ貝がある。クラゲは2種あり、「絆、再生」との意味や、「きれいだから」といった素直な気持ちを込めたという。「お気に入りのものを手に取ってほしい」。授業のほか、休み時間も使いながら手を動かしている。
 
 生徒たちが課題研究に熱を込める理由の一つが、大槌刺し子の立ち上がりの物語にある。東日本大震災で被災した女性たちの生きがいづくりにと、2011年に復興支援プロジェクトで発足。「おばあちゃんたちが避難所で暇にしていた時に始まったというのが心に響いた。残ってほしいし、守りたい」と、5人は同じ思いを重ね合わせる。
 
生徒たちが思いを込めて手づくりする刺し子のくるみボタン

生徒たちが思いを込めて手づくりする刺し子のくるみボタン

 
 釜石よいさは23日に釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムで開かれる。午前11時半開場。釜石商工高生の販売ブースは、よいさグッズ販売や縁日コーナーなどが並ぶ「おまつり広場」の一角に設けられる予定。

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釜石・根浜海岸の歌碑「おかえりなさい」 島倉千代子さんの十三回忌前に ファンら集う

島倉千代子さんの歌碑の前でファンらが記念撮影

島倉千代子さんの歌碑の前でファンらが記念撮影

 
 釜石市鵜住居町の根浜海岸に、2013年に亡くなった歌手島倉千代子さんが歌った「おかえりなさい」の歌碑がある。♪あなたの帰りを待っている…。この歌い出しや呼びかけるような歌詞に東日本大震災被災地への思いを重ねていた島倉さんの気持ちをくみ取ったファンらが15年に建立した。今年は十三回忌にあたり、ファンらでつくる後援会が歌碑のそばでしのぶツアーを企画。9月12日、全国から集った18人が刻まれた歌詞を見つめながら「大好きな人」を思い浮かべた。
 
 07年に発表された同曲には「おかえりなさい」「帰っておいで」との歌詞があり、島倉さんは震災(11年)を受け、犠牲になった人やいまだ行方が分からない人へ向けた呼びかけのように感じていたという。「被災地が落ち着いたら、歌いに行きたい」と望んだが、その思いを遂げられぬまま、13年11月8日に他界した。
 
 そうした思いを聞いていた後援会が寄付を募り、縁があって釜石に歌碑を立てた。場所は旅館「宝来館」の裏山にある避難路入り口付近。17年には歌碑近くに音声装置を設置した。
 
根浜海岸に立つ「おかえりなさい」の歌碑と音声装置

根浜海岸に立つ「おかえりなさい」の歌碑と音声装置

 
 後援会メンバーらは除幕式や七回忌など節目に訪れてきた。4回目となる今回は「十三回忌奉納花火パブリックビューイングツアー」として実施。新潟県小千谷市片貝町の「片貝まつり(浅間神社秋季例大祭奉納大煙火)」の模様を、島倉さんが思いを寄せた場所で一緒に見ることにした。
 
 関西、関東を中心に集まったツアー参加者は旅館に着くと、すぐに歌碑の前へ。音声装置のボタンを押し、島倉さんの温かみのある歌声を聴いた。♪あなたの帰りを待っている 変わらぬ心がここにある……おかえりなさい。声を合わせて歌ったりした。
 
避難路の入り口から優しいまなざしの島倉さんが海岸を見守る

避難路の入り口から優しいまなざしの島倉さんが海岸を見守る>

 
島倉さんの曲にちなみ避難路に植えられたカラタチの木を見上げるファンら

島倉さんの曲にちなみ避難路に植えられたカラタチの木を見上げるファンら

 
 島倉さんの付き人だった綿引あつ子さん(82)=千葉県=もファンの一人。「会って話したいことがあるから」と来釜した。着物姿でしっとり、か細く、優しい人柄で守ってあげたい印象の島倉さんに引かれたというが、素は「芯がしっかりし、頼れる人。決断が速い。意外にも普段着はジーパンにTシャツなの」としのぶ。歌碑を見つめ、「今も心にとめ集まってくれるファンがいる。今で言う“押し”への情熱が本当にすごい」と、つぶやいた表情にはうれしさがにじんでいた。
 
ボタンを押すと「おかえりなさい」が流れ、笑顔を見せるファン

ボタンを押すと「おかえりなさい」が流れ、笑顔を見せるファン

 
 夕食時にユーチューブ配信された片貝まつりのライブ映像を視聴。奉納した花火(大スターマイン)には、地震や台風、豪雨などで被災した人らに対し「一日も早く『おかえりなさい』『ただいま』と言えるような心休まる日常を取り戻せますように」との願いを込めた。花火の打ち上げに向け募った寄付金や、関西の後援会が催すビデオ上映会でのグッズ販売の益金などを充てたという。
 
 歌碑建立の計画時から中心的な役割を担った関西地区の後援会代表の吉田恵美子さん(75)=大阪府=は「全国のファンの応援、協力があったからできた」と感謝する。ツアーを企画することで、初めて現地を訪れることができたファンもいて、「良かった。この場所で島倉さんの思いや、震災のことを考えてもらえたら」と希望。「ここは帰る場所。『おかえりなさい』と待っているから、一日も早く『ただいま』と家族の元へ帰ってきてほしい」と祈るように話した。
 
島倉さんをイメージしたポーズで写真撮影したり歌ったりして交流を楽しんだ

島倉さんをイメージしたポーズで写真撮影したり歌ったりして交流を楽しんだ

 
 後援会メンバーやファンは年齢層が高めで、活動は控えめになっているという。そんな中、30代のファンが資料館を運営したりツアーの調整役を担ったり、うれしい動きも。吉田さんは頼もしく感じている。「(島倉さんは)魅力がある人だから」。忘れない―大切な人を思う場所であり続けることを切望する。
 
 片貝まつり奉納花火の模様は10月18日にBSフジで午後7時から放送(録画)される予定だという。