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釜石で冬花火初開催 夜空の光見上げ、2025年それぞれの思い新たに…

釜石冬花火=11日、釜石港

釜石冬花火=11日、釜石港

 
 釜石市の釜石港で11日、冬の花火の打ち上げが行われた。昨年8月11日、台風5号の影響で中止となった納涼花火の代替企画。一般社団法人釜石観光物産協会が主催した。約30分の打ち上げ花火を家族連れや若者グループが楽しんだ。
 
 同市では例年、盆前に納涼花火大会を開催しているが、昨夏は台風の接近で天候悪化が予想されたため、開催日前日に中止を決定。翌日の順延も断念した。それに代わって行われたのが「釜石冬花火」。間もなく発災から14年となる東日本大震災の犠牲者の慰霊と新成人の門出を祝う目的で、震災月命日の11日に開催された。企業や団体などから寄せられていた納涼花火の協賛金を活用した。
 
震災犠牲者に思いを寄せ… 鎮魂の花火

震災犠牲者に思いを寄せ… 鎮魂の花火

 
さまざまな色や形で楽しませた

さまざまな色や形で楽しませた

 
 納涼花火の半分ほどの時間を設定。水中花火は行わず、打ち上げ花火のみで構成した。観覧場所は港町のグリーンベルトと漁港岸壁に設けられた。訪れた人たちは冬の夜空に咲く色とりどりの光の大輪を目に焼き付けたほか、カメラを向けて写真や映像に収めた。
 
 同級生ら10人で訪れた釜石中3年の岩井伶蒼さんは「とてもきれい。種類によって大きさや色合いも違ってすごかった。寒いけど、心を温めてくれるような花火」と感激。2カ月後に迫った高校受験に向けて「パワーをもらえた」と仲間と声を弾ませた。釜石高1年の女子生徒2人は「夏に見られなくて寂しかったけど、今日見られてうれしい。冬の花火は新鮮。寒かったけど見る価値あり。釜石の花火はこれからも続けてほしい」と願った。
 
港の夜景に囲まれて美しさを増した花火

港の夜景に囲まれて美しさを増した花火

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広報かまいし2025年1月15日号(No.1848)

広報かまいし2025年1月15日号(No.1848)
 

広報かまいし2025年1月15日号(No.1848)

広報かまいし2025年1月15日号(No.1848)

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【P1】
表紙

【P2-3】
釜石を元気に!高校生の挑戦

【P4-5】
2025年の抱負
日本製鉄釜石SW

【P6-7】
まもなく税の申告です

【P8-9】
【釜石営業所管内】岩手県交通バス交通系ICカード取扱開始
住民税非課税世帯へ給付金を支給します 他

【P10-11】
まちの話題

【P12-15】
保健案内板
まちのお知らせ

【P16】
市民百景

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2025010900063/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
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釜石のスポーツ発展の礎は? 市郷土資料館で26日まで企画展 各種競技で“鉄人”活躍

市郷土資料館で開かれている企画展「釜石の鉄人(スポーツマン)」

市郷土資料館で開かれている企画展「釜石の鉄人(スポーツマン)」

 
 きょう1月15日は“ラグビーのまち”釜石が最も盛り上がった日―。社会人と大学の王者が対戦するラグビー日本選手権で新日鉄釜石ラグビー部が前人未到の7連覇(1979-85年)を成し遂げた日だ。この日は当時の「成人の日」。満員の東京・国立競技場に翻る釜石応援の大漁旗は、晴れ着姿の観戦客とともに同所の風物詩となった。「北の鉄人」の異名をとった同ラグビー部をはじめ、釜石のスポーツ発展の礎を築いたのは、釜石製鉄所従業員の福利厚生組織として1920(大正9)年に発足した「真道会」。これにより各種体育部が次々と創部し、全国レベルの大会で活躍する選手が釜石市から多数誕生した。そうした同市スポーツ史にスポットを当てた企画展が鈴子町の市郷土資料館で開かれている。
 
 釜石製鉄所の「真道会」は、労働争議の反省から「人の和」の醸成を目的に組織された。実現させたのは、田中鉱山本社から赴任した盛岡出身の三鬼隆(1892-1952)。後に昭和園グラウンド(中妻町)造成に尽力した人物だ。同会結成を機に、昭和初期にかけて庭球、野球、柔道、相撲、陸上などの各部が創部。戦後は水泳、ラグビー、サッカー、銃剣道とさらに数を増やした。
 
釜石製鉄所内に組織された体育・文化活動の統合組織「真道会」について解説するパネルなどが並ぶ。写真右下は戦時中の真道会規約(新収蔵資料)

釜石製鉄所内に組織された体育・文化活動の統合組織「真道会」について解説するパネルなどが並ぶ。写真右下は戦時中の真道会規約(新収蔵資料)

 
スポーツで活力を見い出すことを考えた三鬼隆について描いた漫画

スポーツで活力を見い出すことを考えた三鬼隆について描いた漫画

 
 1932(昭和7)年創部の硬式野球部は富士製鉄時代の59(同34)年、都市対抗野球全国大会で東北勢初の準優勝を果たし、“白獅子旗”を手にした。新日鉄時代の80(同55)年にも3位となり、「東北の暴れん坊」と呼ばれた。同部出身のプロ選手も複数誕生。89(平成元)年に休部となったが、練習拠点だった小佐野球場跡地(現アミーガはまゆり敷地)には同部の功績をたたえる記念碑が残る。
 
富士製鉄釜石野球部の「都市対抗野球全国大会準優勝」を紹介する展示(昭和34年、後楽園)

富士製鉄釜石野球部の「都市対抗野球全国大会準優勝」を紹介する展示(昭和34年、後楽園)

 
 ラグビー部は1959(昭和34)年、同好会として発足。創部3年目で全国社会人大会に初出場、同6年目には国体で初優勝に輝いた。66(同41)年には全国社会人大会で初のベスト4進出。10年かけて社会人大会単独優勝を果たし、77(同52)年1月、大学王者の早稲田を破り、初の日本一に輝いた。翌シーズンは準決勝敗退で涙をのむも、2年後の79(同54)年から7連覇への快進撃が始まる。史上初の7連覇達成で、岩手県民栄誉賞、釜石市はまゆり賞を受賞した。
 
国立競技場で行われたラグビー日本選手権。新日鉄釜石の活躍は市民に勇気と感動を与えた

国立競技場で行われたラグビー日本選手権。新日鉄釜石の活躍は市民に勇気と感動を与えた

 
 こうした活躍の背景には製鉄所の充実した体育施設の存在があった。▽桜木町=(通称)小川体育館、弓道場、相撲場▽甲子町松倉=陸上競技場兼ラグビー場(現市球技場)、サッカー場▽上中島町=志津川テニスコート、多目的グラウンド▽小佐野町=野球場▽中妻町=昭和園グラウンド…など記憶に新しい施設のほか、鈴子町には修道館(武道場)や25メートルプールがあった時代も。企画展ではそうした懐かしい施設の写真も展示されている。
 
釜石製鉄所の厚生施設として整備された各種運動施設

釜石製鉄所の厚生施設として整備された各種運動施設

 
写真左:昭和15年ごろの釜石製鉄所大運動会と優勝旗 同右:昭和園グラウンドはサッカー大会や釜石まつりにも使われた

写真左:昭和15年ごろの釜石製鉄所大運動会と優勝旗 同右:昭和園グラウンドはサッカー大会や釜石まつりにも使われた

 
 岩手県が開催地となった2度の国民体育大会(当時)では、釜石市も競技会場となった。1970(昭和45)年の岩手国体では水泳(市営プール)、軟式野球(小佐野球場)、バドミントン(小川体育館)の3競技が行われ、同国体を機に建設された市営プールは夏季大会の開会式会場にもなった。2016(平成28)年の同国体では初めて正式種目となったオープンウオータースイミング(根浜海岸)、トライアスロン(同海岸と周辺地域)、ラグビー成年男女(7人制、市球技場)が行われている。
 
写真左:昭和45年の岩手国体では釜石市で水泳など3競技が行われた 同右上:岩手国体記念品(昭45) 同右下:平成28年岩手国体の炬火トーチ、キャップなど

写真左:昭和45年の岩手国体では釜石市で水泳など3競技が行われた 同右上:岩手国体記念品(昭45) 同右下:平成28年岩手国体の炬火トーチ、キャップなど

 
 釜石市の花「ハマユリ」の冠が付いたスポーツ大会もあった。1987(昭和62)年に第1回大会が開かれた全国勤労者駅伝大会は「釜石はまゆり駅伝」の通称で親しまれたほか、90(平成2)年には「釜石はまゆりトライアスロン国際大会」がスタート。2000(同12)年には「釜石はまゆりハーフマラソン大会」も開催された。
 
 企画展では、大相撲の釜石巡業が行われた1958(昭和33)年の板番付ついたて、41(同16)年の釜石製鉄所産業報国真道会規約の新収蔵資料を含む74点を展示。さまざまな展示品から釜石のスポーツの歴史を垣間見ることができる。郷土資料館職員の川畑郁美さんは「釜石のスポーツは製鉄所の真道会をはじめとし、数々の優秀な成績を残してきた。三鬼隆が造成した昭和園グラウンドは東日本大震災前まで多岐に利用され、市民に親しまれた。懐かしい思い出を呼び起こしたり、若い方には釜石のスポーツの歴史を知っていただく機会にしてもらえれば」と来館を呼び掛ける。
 
写真左:昭和33年、昭和園グラウンドで行われた大相撲釜石巡業の板番付 同右上:横綱柏戸、大鵬一行(昭和39年、小佐野球場)

写真左:昭和33年、昭和園グラウンドで行われた大相撲釜石巡業の板番付 同右上:横綱柏戸、大鵬一行(昭和39年、小佐野球場)

 
釜石の弓道会は釜石鉱山田中製鉄所の技師長香村小録が発足させた。藤勇ビル(大渡町)の屋上にも弓道場があった

釜石の弓道会は釜石鉱山田中製鉄所の技師長香村小録が発足させた。藤勇ビル(大渡町)の屋上にも弓道場があった

 
 郷土資料館企画展「釜石の鉄人(スポーツマン)」は26日まで開かれる。21日は休館日。開館時間は午前9時半から午後4時半まで(最終入館午後4時)。

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「110番の日」 釜石警察署が広報活動 高齢者や子どもの防犯・安全意識アップ!

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地域住民にチラシなどを手渡す釜石警察署員ら

 
 釜石警察署は「110番の日」の10日、事件事故用の緊急ダイヤル110番の適切な利用を促す広報活動を、釜石市内各所で行った。同署釜石駅前交番(鈴子町、髙橋長武所長)は市高齢介護福祉課と連携し高齢者宅を回って啓発チラシを配布。同小佐野交番(小佐野町、川野正行所長)は手作りの啓発品を保育施設に贈って交通安全意識の向上を図った。
 

釜石駅前交番 巡回で啓発、特殊詐欺防止や鍵かけ徹底

 
 釜石駅前交番の活動は大只越町で展開され、警察官3人と市職員2人が2班に分かれて高齢者世帯を中心に巡回。チラシなど啓発グッズを手渡しながら、特殊詐欺被害や交通事故に気をつけるよう声をかけた。
 
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地図を手に地域を回る釜石駅前交番の警察官ら

 
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訪問活動を通じて住民の声を聞き取る警察官

 
 特殊詐欺に関し、市内で予兆電話や実際の被害が発生していることを伝えつつ、「変わったことはないですか?」と心配事を聞き取ったり、「詐欺に気を付けてください」「知らない番号の電話に出てしまっても、名乗らないで。ガチャっと切ってもいいから」などと対処法を助言した。在宅時にも「日常的に鍵をかけて」と呼びかけたほか、「万一の時は110番を」と促した。ただ、現在は岩手県警本部につながることから、釜石署や駅前交番の電話番号を記したチラシも渡した。
 
 髙橋所長とチームを組んだのは同課地域包括支援センターの小岩身知子さん(社会福祉士)。市内では高齢者世帯や独り暮らしが増え、空き家も多くなっているうえ、市民が抱える困り事は複雑化し、複合的な問題も少なくないという。警察、市単独での対応では解決が難しい場合もあり、関係機関の情報共有や連携を強化する機会にした。
 
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住宅街を歩く髙橋長武所長(右)と小岩身知子さん

 
 2時間ほどの活動で、髙橋所長が感じたのは住民らの防犯意識の高さ。家にいる時も玄関に鍵をかけていたり、固定電話には番号表示機能を備え、留守番電話対応にしている人が「思いのほか多かった」。また、空き家の増加を改めて認識しつつも、小岩さんの「住民同士が隣近所を気にかけ合っている」という印象に同調した。
 
 駅前交番は7人体制で治安維持に努めている。「地道に歩く。これが“おまわり”の原点だ」と髙橋所長。これからも、こつこつと活動を積み重ねていく構えだ。釜石署では「事件、事故は迷わず110番」とする一方、「困り事や相談など不要不急の110番は控えて」と適正に利用するよう呼びかけている。
 

小佐野交番 紙クラフトで親近感、保育施設へ届ける

 
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小佐野交番が手作りしたペーパークラフトとデコうちわ

 
 小佐野交番ではパトカーや白バイのペーパクラフトを使った啓発品を制作し、管内のこども園など6カ所に贈った。子どもたちに110番や交通安全を呼びかけようと、交番の警察官4人でこつこつと手作り。「警察や交番を身近に感じ、親しみやすいイメージを持ってもらえたら」と思いを込めた。
 
 制作はパトカー1台が1~2時間程度、白バイは細かいパーツを組み合わせるため合計1日分の時間かかったという。「110番の日」のPRや「おうだんほどうは てをあげて わたろうね」とメッセージを入れた“デコうちわ”を添え、さらに今年のえと「巳(み)」にちなんでヘビのイラストも加えている。
 
 子どもたちの喜ぶ姿を想像しながら作業に励んだ高橋真奈華巡査(24)は「白バイが大変だったが、頑張った。事件、事故で亡くなる人、悲しむ人を減らしたい」と背筋を伸ばす。地域に入り、住民と協力しながら防犯パトロールにも取り組む矢神海輝巡査(20)は、日々感じている“やりがい”や“感謝”の気持ちも込めた。「気になることがあれば頼ってほしい。不安なことを相談しに交番に来てもらえたら、一緒に解決策を考えます」と力強く話した。
 
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「安全な地域を」と願う小佐野交番の警察官

 
 小佐野交番では場合によっては不在になるケースもあり、存在感を高めることを狙って昨年からペーパークラフトの制作、保育施設への寄贈を続ける。「細やかな活動だが…」と控えめに話す川野所長がこの活動に込めるのは、巡回中に手を振ってくれる園児への“お礼の気持ち”だ。「交番には優しいお巡りさんがいるので安心してほしい」と、変わらぬメッセージを送る。

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芸術体験フェスタin釜石・大槌/映画上映会

芸術体験フェスタin釜石・大槌

 
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開催日:2025年1月17日(金)〜19日(日)
場所:市民ホールTETTO(入場・参加無料)
 

芸術体験フェスタ!in 釜石・大槌 | 釜石市民ホールTETTO

舞台公演

1/18(土)12:30開場
・合唱(釜石市合唱協会)
・クラシックバレエ(小柳玲子バレエ教室)
・バレエ映像(太田倫功)
・日本舞踊「岩手風物詩」(岩手県邦舞協会)
・民謡(大槌一心会)
・郷土芸能「中野七頭舞」(岩手県立岩泉高等学校芸能同好会)
・郷土芸能「桜舞太鼓」(鼓舞櫻会)
・郷土芸能「浦浜念仏剣舞」(浦浜念仏剣舞保存会)
・チアダンス(盛岡チアダンスクラブ煌)
・ジャズダンス(スタジオDANCE ONE)
・フルート演奏(フルートアンサンブル釜石)
・合唱(キッズコーラスあぐどまめ)
・サクスフォーン合唱(大村 光介)
・フィナーレ合唱

芸術体験イベント

1/19(日)10:00〜15:00
・短歌に楽しむ(岩手県歌人クラブ)
*短歌を作り、自身の短歌を色紙に書いてみよう。岩手県歌人クラブが基本から指導。初心者歓迎!
・一緒に水墨画を描いてみませんか!(岩手県水墨画協会)
*水墨画の書き方体験。基本の線を選び絵を描く。タオル持参
・書道パフォーマンス(高田高等学校書道部)
*書道パフォーマンス鑑賞と揮毫体験。大きな紙に大きな筆で文字を書いてみよう。
・和太鼓体験(鼓舞櫻会)
*バチの持ち方から太鼓の打ち方を指導。リズムに合わせて演奏しよう。
・さをり織り体験をしよう(大槌はたおり連合会)
*好きな横糸を選んでさをり織りを自由に織ってみよう。所要時間30分程度。
ほか

キッチンカー出店

1/18(土)・19(日)10:00頃〜各種イベント終了まで
・こんこん
・満月
・Happice Coffee

スポーツ雪合戦体験会

開催日:2025年1月18日(土)
場所:市民ホールTETT0前広場
時間:①10:15〜10:45 ②12:00〜12:30
第35 回昭和新山国際雪合戦大会ジュニアの部優勝チーム「ウル虎ジュニア釜石」(小・中学生)によるスポーツ雪合戦のデモンストレーションと体験会を開催します!
※実際の雪球ではなく、体育館での練習や室内大会等に使うボールを使用します。

お問い合わせ先

釜石まちづくり株式会社 0193-22-3607
芸術体験フェスタに関しては 019-626-1202
 

映画上映

 
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さよなら、ティラノ

宮西達也原作の人気絵本「ティラノサウルスシリーズ」をアニメーション映画化!
 
上映日:2025年1月18日(土)
場所:釜石PIT
1回目:整理券配布10:10 開場10:40 上映11:00
2回目:整理券配布12:40 開場13:10 上映13:40
上映時間:97分
料金:小学生以上500円(未就学無料)各回70席/前売券はありません
主催:CINEPIT実行委員会(釜石まちづくり株式会社、みやこ映画生活共同組合)
上映担当:みやこ映画生協

たべることは生きること〜アリス・ウォータースのおいしい革命〜

食を通した未来を子ども達と一緒に考えませんか?
カリフォルニアの荒れた中学校から始まったエディブル・スクールヤードはアリス・ウォータースが行った「おいしい革命」の一つです。子どもたちが荒れる原因が食にあるのでは?の問いから始まったこの運動は、世界各国に広がっています。アリスが日本の各地を訪れ感じた事は何なのか、私たちはこれからどうありたいのか?ぜひ映画を観て、一緒に考えましょう。
 
上映日:2025年1月19日(日)
場所:釜石PIT
時間:開場9:45、上映10:30
上映時間:66分
料金:500円
主催:CINEPIT実行委員会(釜石まちづくり株式会社、みやこ映画生活共同組合)
共催:一般社団法人三陸駒舎
上映担当:みやこ映画生協
 

映画緒了後アフタートーク(11:40頃~20分程度)

〇エディブル・スクールヤードって?現地視察シェア会
〇地域おこし協力隊による釜石栗林小学校におけるエディブル・スクールヤード実践報告シェア会
〇感想シェアタイム
地域おこし協力隊三科宏輔さんによるエディブル・スクールヤードの実践の報告も予定しています。

お問い合わせ先

釜石まちづくり株式会社 0193-22-3607
映作品に関しては:みやこ映画生協 0193-64-5588

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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焚き上げに込める祈りと感謝 釜石・八雲神社どんと祭 子どもたちが餅つきで彩り

八雲神社で行われた新春恒例の「どんと祭」

八雲神社で行われた新春恒例の「どんと祭」

 
 松明けの7日、正月飾りを焚(た)き上げる伝統行事「どんと祭」が釜石市八雲町の八雲神社(成瀬幸司宮司)で行われた。参道の石段の下に焚き上げ場が設けられ、朝早くから住民らが松飾りなどを持ち込んだ。午前7時過ぎに点火され、勢いよく炎が上がると、訪れた人たちは静かに手を合わせ、新しい年の多幸や平穏を祈った。
 
 焚き上げ場のそばに立ち、世話役と火の監視役を務めたのは同神社神和会の氏子や地元の消防団第2分団の団員たち。周辺から歩いて訪れる人、車やタクシーで駆け付ける人たちから松飾りなどを受け取り、ビニール袋を取り除いて火の中に投じ続けた。
 
正月飾りを持ち寄った人たちが感謝を込めて手を合わせる

正月飾りを持ち寄った人たちが感謝を込めて手を合わせる

 
地域の消防団員が飾りを受け取り、分別して火に投じた

地域の消防団員が飾りを受け取り、分別して火に投じた

 
 近くに住む佐々木静子さん(79)は「秋には80歳になるので、無事に一年を過ごせたらいい。百歳体操を続ける仲間とおしゃべりを楽しみたい」と穏やかに話した。
 
 成瀬宮司によると、この伝統行事は「神様に一年間、守っていただいた感謝を伝える祭り」という。そして、「生かされていることに感謝し、全ての人のために幸せや平和を祈る場」でもある。「ありがとう」と手を合わせた後は、「陽気に邪気をはらう」のが習わし。同神社では拝礼を終えた人たちにあたたかい甘酒、つきたての餅を振る舞った。
 
社務所前で餅や甘酒をお振る舞い。おみくじを結ぶ光景も

社務所前で餅や甘酒をお振る舞い。おみくじを結ぶ光景も

 
 餅つきは新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって、行うのは5年ぶり。以前から子どもたちが役目を担っていて、今回も“常連”の中妻子供の家保育園(海藤祐子園長、園児59人)の4、5歳児15人が往復1.5キロを歩いて訪れ、きねを振るった。「よいしょー」。元気なかけ声が周囲の笑顔を誘った。
 
 梅島涼成君(6)は「楽しかった」と笑い、ご褒美のきな粉をまぶした餅をおいしそうに頬張った。春には小学生になり、「ドリルをがんばりたい」と期待を膨らませた。
 
「よいしょー」。餅つきを楽しむ子どもたち

「よいしょー」。餅つきを楽しむ子どもたち

 
感謝や祈りを伝え、手を合わせ願う安寧…これからも

感謝や祈りを伝え、手を合わせ願う安寧…これからも

 
 にこやかに見守った第2分団の柳一成分団長(68)は「これからが始まり。災害が少ない一年であればいい」と願う。昨年は元日に能登半島地震が襲った。被害状況を伝える映像を目にして、東日本大震災での被害や復旧、復興の歩みを改めて思い起こされ、「地域を守る」気持ちが深まったという。能登地震の半年後に被災地に入ったというが、「何もできなかった」と心残りがある。そして、豪雨による被害も加わった現地を思い、「今年は奥能登に行き、できることをしたい」。何か、誰かを支える活動を続けていく。

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釜石、2025年の船出 市魚市場、市役所で仕事始め「厳しさあるも、力強く前進」

釜石市魚市場にマイワシを水揚げする漁業者=4日

釜石市魚市場にマイワシを水揚げする漁業者=4日

 
 2025年、新しい一年が本格的に動き出した。釜石市内では、各業界で働く人たちが仕事始めを迎えた。市魚市場(魚河岸)の初売り式では前年を上回る水揚げがあり、幸先のいいスタートを切った。市役所(只越町)では小野共市長が年頭訓示。「気概を持ってまちづくりを進めよう」と奮起を促した。
 

水揚げ好調、漁業関係者「上々のスタート」

 
朝早くから動き出す釜石市魚市場=4日

朝早くから動き出す釜石市魚市場=4日

 
 市魚市場では4日、初売り式が行われた。午前6時ごろから定置網船が次々と入港し、マイワシを中心に約95トンを水揚げ。24年初日の約14トンを大幅に上回り、上々の出だしとなった。
 
 同市場の24年4~12月の水揚げ量は6268トン(23年同期比66%増)、金額は16億3100万円(同45%増)。サンマ棒受け網漁業、かご漁業の好調が押し上げ要因となった一方、秋サケの記録的な不漁やサバなどの取扱量は伸び悩みも見られた。市漁業協同組合連合会の木村嘉人会長は「不透明さが増す状況にあっても、巻き網船やサンマ船の取り扱い増加を重点に積極的な誘致活動に取り組む」と意気込みを語った。
 
 市場開設者の小野市長や漁業関係者らが鏡開きや手締めをして景気づけ。初競りでは買い受け人が真剣な表情で鮮魚を見定め、取引を進めた。
 
初売り式で関係者が鏡開きをし、豊漁を祈った

初売り式で関係者が鏡開きをし、豊漁を祈った

 
買い受け人らの掛け声が響き活気づく魚市場

買い受け人らの掛け声が響き活気づく魚市場

 
 萬漁業生産組合(萬文貴組合長)も、この日が初漁日。萬宝丸(19トン)など2隻で暗いうちから水揚げ作業を続けた。いくら揚げてもなかなか魚槽の底が見えず、「飽きた」とこぼす漁師もいたが、声の主の顔をのぞくと、目尻は下がっていた。「おー、イキがいい」。うれしそうに手を動かした。
 
水揚げ、仕分け作業に励む漁師の目元は…緩む

水揚げ、仕分け作業に励む漁師の目元は…緩む

 
「とれるものをとる」と話す萬文貴組合長(奥)

「とれるものをとる」と話す萬文貴組合長(奥)

 
 まとまったマイワシの水揚げは昨年末から続き、「予定通り」と淡々と話す萬組合長(47)。とはいえ漁業の厳しさは依然として残り、「秋サケも諦めたくはないが、自然の状況に合わせてとれるものを狙う。それが漁師だ」と語る。自身は巳(み)年生まれの年男で、「事業拡大を視野に入れ、攻めていきたい。チャンスを得てチャレンジすれば、いいことがある。努力していかないと」と粘りを見せる。
 

市長、訓示「気概を持って前へ」

 
仕事始め式で訓示する小野共市長=6日

仕事始め式で訓示する小野共市長=6日

 
 市の仕事始め式は6日に市役所議場で行われ、小野市長が幹部職員ら約60人を前に訓示。手探りだった就任1年目を振り返りつつ、「令和7年は小野カラーを出していく」と強調した。人口減少や地域経済の悪化などを課題に挙げ、「原因や理由を探り、それに基づいた施策や事業を考える必要がある」と指摘。その上で、「まず歳入のことを考えながら事業などの精度を上げていく。長期的に体質を変えていく必要がある」と、財政健全化に本腰を入れる考えを示した。
 
 持続可能なまちづくりに向け、人材育成や、都市機能を縮小・集約して維持する「コンパクトシティー」化も進めたい考え。職務に臨む姿勢として、「釜石を引っ張っていくという気概を持って前に進んでいこう。能力をまちのために役立ててほしい」と協力を求めた。
 
訓示を聞き、身を引き締める幹部職員ら

訓示を聞き、身を引き締める幹部職員ら

 
 巳年生まれという中村達也総務企画部長は「住んでよかった、来てよかったと誇りに思えるまちづくりを進めたい。より実のある取り組みをしていかなければ」と気を引き締めた。来年、定年を迎えるにあたり「引き継ぎもしていかないと」と引き際を意識し始めている様子も。まちの持続性を守るため、行政マンとしての経験も後進に伝えていく。

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釜石PIT 2025年1月のスケジュール

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釜石PITの1月のスケジュールです。
太字で表示されているイベントは一般の方も参加できます。イベントに関するお問い合わせは、各主催者までお願いいたします。
 
施設に関する詳細はこちらのページをご覧ください。

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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釜石SW 開幕2連敗 ホーム初戦で東葛に17-59 規律修正し11日の江東戦へ

リーグワン2部第2節で激しい戦いを繰り広げる釜石SW(赤)とGR東葛=釜石鵜住居復興スタジアム

リーグワン2部第2節で激しい戦いを繰り広げる釜石SW(赤)とGR東葛=釜石鵜住居復興スタジアム

 
 NTTジャパンラグビーリーグワン2部、日本製鉄釜石シーウェイブス(SW)の今季2戦目は昨年12月28日、釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで行われた。ホーム初戦の相手は昨季2部3位のNECグリーンロケッツ東葛。開幕戦を落とした両チームは勝利への闘志を燃やし、激しい攻防を見せた。釜石は強いフィジカルの東葛に圧力をかけ、いい形での攻撃も幾度となくあったが、反則から失点を招くなどし、17-59(前半17-31)で敗れた。次戦はあさって11日、3部から昇格した清水建設江東ブルーシャークスと対戦する。
 
会場には約1200人が訪れた。試合前、かまいしラグビー応援団はSW応援歌で選手を鼓舞

会場には約1200人が訪れた。試合前、かまいしラグビー応援団はSW応援歌で選手を鼓舞

 
 前半、先に2トライを奪われた釜石は19分、自陣10メートルライン付近でCTBヘルダス・ファンデルボルトが相手パスをインターセプト。そのままゴールまで走り切り、初トライを決めた。今季新加入のSOミッチェル・ハントは難しい角度からのゴールキックを決め、7-14。その後、連続トライを許すも、28分にはスクラムから出したボールをハントが的確な判断で絶妙な位置にショートパント。走り込んだCTBトンガ モセセがボールを確保し、後から追ってきたSH村上陽平にパス。スピードに乗ったまま、トライに持ち込んだ。ハントのゴールも決まり14-26。36分にはペナルティーゴールで追加点をあげ9点差に詰め寄ったが、前半終了間際の東葛のトライで再び離され、17-31で折り返した。
 
前半19分、相手パスをインターセプトしたCTBヘルダス・ファンデルボルトが独走し釜石初トライ

前半19分、相手パスをインターセプトしたCTBヘルダス・ファンデルボルトが独走し釜石初トライ

 
前半28分、ショートパントのボールをCTBトンガ モセセからSH村上陽平につなぎ2本目のトライ

前半28分、ショートパントのボールをCTBトンガ モセセからSH村上陽平につなぎ2本目のトライ

 
正確なキックでこの日、7得点を挙げたSOミッチェル・ハント

正確なキックでこの日、7得点を挙げたSOミッチェル・ハント

 
 後半、風下の釜石はキックによる陣地回復に苦戦。自陣で粘りのディフェンスが続いた。随所で相手に圧力をかけるタックルも見られたが、勢いに乗る東葛のペースを崩すことができなかった。後半残り10分を切り、釜石は相手ゴール前のスクラムやラインアウトから攻撃を繰り返すが、得点には至らず試合終了。後半4トライを追加した東葛に17-59で敗れた。
 
東葛の外国人選手のアタックを止める釜石

東葛の外国人選手のアタックを止める釜石

 
後半残り10分を切り、釜石は何度もゴール前に運ぶが、東葛のディフェンスに阻まれる

後半残り10分を切り、釜石は何度もゴール前に運ぶが、東葛のディフェンスに阻まれる

 
 前半は集中したディフェンス、テンポのいいアタックで一時、拮抗する展開もあったが、グラウンド中盤での反則から失点につながるなど反則の多さで課題を残した釜石。村上陽平主将は「相手のフィジカルに対し、全体的に引いてしまった、受けてしまった印象。そこでゲインラインを取られて、オフサイドなどラック周辺の不用意な反則が増えてしまった」と反省。「チームの規律をもう少し修正していかないと試合にならない」と意識徹底を課題に挙げた。
 
 開幕2戦を終え、須田康夫ヘッドコーチは「今年取り組んできた部分はいい形で出せている。修正点はコンタクトエリアの部分。自分たちの成長にフォーカスして、またしっかり準備し次戦に臨みたい」と話した。第3節の次戦は11日午後2時半キックオフ。江東区夢の島競技場(東京都)で清水建設江東ブルーシャークスと対戦する。
 
この日は子どもたちも数多く来場。小中学生限定のスタンプカード企画も

この日は子どもたちも数多く来場。小中学生限定のスタンプカード企画も

 
釜石応援フラッグチーム「ちあ釜」はハーフタイムにパフォーマンスを披露。釜石SWフラッグも初お披露目(写真左)

釜石応援フラッグチーム「ちあ釜」はハーフタイムにパフォーマンスを披露。釜石SWフラッグも初お披露目(写真左)

 

釜石高生の震災語り部(夢団)うのスタで今季も始動 率先避難呼び掛ける

 
 日本製鉄釜石シーウェイブスのホーム戦では、釜石鵜住居復興スタジアム内の震災祈念碑「あなたも逃げて」の前で、釜石高生が語り部を行っている。同校生徒有志で結成する震災伝承、防災活動グループ「夢団~未来へつなげるONE TEAM~」の活動の一環。今季も試合日に東日本大震災の経験、教訓を伝えていく。
 
 SWのホーム初戦となった12月28日は1、2年生5人が活動。同所での活動は初めてとなる1年生2人は、災害避難時に自宅玄関に掲示するオリジナル安否札を来場者に配りながら、語り部活動を紹介。2年生3人が震災の経験や教訓を伝えた。
 
釜石高「夢団」の震災伝承、防災啓発活動。1年生はオリジナル安否札を配布

釜石高「夢団」の震災伝承、防災啓発活動。1年生はオリジナル安否札を配布

 
2年生は語り部を担当。それぞれが伝えたい教訓をまとめ、来場者に防災意識の高揚を呼び掛けた

2年生は語り部を担当。それぞれが伝えたい教訓をまとめ、来場者に防災意識の高揚を呼び掛けた

 
 加藤祢音さん(2年)は同震災の津波で祖母、臨月のおば、保育園児のいとこを亡くした。車避難の渋滞に巻き込まれたとみられるという。自身は当時3歳で震災の記憶はほとんどないが、両親から聞いたことを語った。その上で、三陸地方に伝わる津波避難の教え「津波てんでんこ」について説明。「自分と大切な人を信じ、それぞれが自分の身を守る行動を取ることが多くの命を救う一つの道」とし、日ごろから災害時の行動を家族や友人と話し合う大切さを訴えた。これまでの活動で、涙をにじませながら話を聞いてくれる人の姿も目の当たりにしてきた。「ちゃんと相手の心に響いているのを感じ、やっていて良かったと思う。後輩たちにもこの活動を次の世代に伝えていってほしい」と願う。
 
来場者は釜高生らの話に熱心に耳を傾けた

来場者は釜高生らの話に熱心に耳を傾けた

 
 釜石SWの次のホーム戦(対レッドハリケーンズ大阪)は同震災命日の3日前、3月8日。同震災から今年で14年―。2019年のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催を機に始まった釜石高生の震災伝承活動は今年で7年目に入る。

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神社や寺を詣でながら初歩き 正月恒例ウオーキング 釜石で20回目 気分すがすがしく

20回目を迎えた釜石市ウオーキング協会主催の「初詣ウオーク」=2日

20回目を迎えた釜石市ウオーキング協会主催の「初詣ウオーク」=2日

 
 釜石市ウオーキング協会(遠野健一会長、会員50人)主催の「初詣ウオーク」は、今年も正月2日に行われた。新年最初の例会行事として定着する“初歩き”は回を重ね20回目。同協会員だけでなく誰でも参加可能で、1年のスタートにあたり、健康づくりの一歩を後押ししている。参加者は気持ちも新たに歩みを進め、立ち寄った神社なで無病息災、心願成就などに祈りを込めた。
 
 釜石のほか盛岡、北上、遠野、大船渡の各協会から計28人が参加。中妻町の昭和園クラブハウス前で行われた出発式で遠野会長は巳(み)年にちなみ、「ヘビは脱皮することで丈夫に大きくなるという。私たちは脱皮はできないが、『一皮むける』という言葉がある。そういう気持ちで1年を過ごしていければ」とあいさつ。ストレッチで体をほぐし、ウオーキングに向かった。
 
 コースは八雲神社(八雲町)、八幡神社(大渡町)、薬師山観音寺(大町)、尾崎神社(浜町)を巡る10キロ。体力に合わせ、途中から合流する5キロコースも設けられた。松飾りや門松などで正月の風情漂う市街地のほか、甲子川沿いの遊歩道も歩き、豊かな自然を満喫。この日は元日とは一転、強めの風が吹く厳しい寒さとなったが、青空のもと参加者はすがすがしい気分で、仲間との初歩きを楽しんだ。
 
最初に訪れた八雲神社。1年の無事を祈る。境内にある石像にも興味津々(写真右下)

最初に訪れた八雲神社。1年の無事を祈る。境内にある石像にも興味津々(写真右下)

 
甲子川河川敷の遊歩道では野鳥の群れがお出迎え

甲子川河川敷の遊歩道では野鳥の群れがお出迎え

 
陽光に輝く製鉄所の火力発電所、三陸鉄道の鉄橋など釜石ならではの風景も楽しみながら…

陽光に輝く製鉄所の火力発電所、三陸鉄道の鉄橋など釜石ならではの風景も楽しみながら…

 
 釜石の初詣ウオークは初めてという北上市協会の鈴木文雄さん(75)は「アップダウンの多いコースは海岸部ならではで面白い。海も好きなので」と満喫。今年もまずは「健康第一」。趣味の旅行を兼ね、「全国各地のウオーキングイベントにも足を運びたい」と心を躍らせる。ウオーキング歴は10年ほど。腰の手術で歩けなくなった時期もあるが、「何とか回復できた。足は第二の心臓とも言われる。できる限り歩きたい」と意欲を見せる。
 
 2001年発足の釜石市協会は地元を中心とした月2回の例会開催のほか、県内外のウオーキングイベントにも参加。ただ歩くだけではなく、自然散策や史跡めぐりなどを取り入れたさまざまな企画で、健康づくりプラスアルファの魅力を発信している。初詣ウオークは05年にスタート。新型コロナウイルス感染症の影響による21年の中止以外は毎年続けられてきた。遠野会長は「会員の入れ替わりはあるが、ここまで続いてきたのは会の絆が強いから。コースは同じでもやはり新年は気が引き締まる。今年も世の中の平穏を願いつつ、会員みんなが健康で楽しく参加できるよう願う」と話した。
 
きつい勾配の石階段を上り切りこの表情!=八幡神社(大渡町)

きつい勾配の石階段を上り切りこの表情!=八幡神社(大渡町)

 
高台の八幡神社の敷地からは市中心市街地が一望できる

高台の八幡神社の敷地からは市中心市街地が一望できる

 
門松などが飾られ正月の装いの商店街を歩く=大町目抜き通り

門松などが飾られ正月の装いの商店街を歩く=大町目抜き通り

 
 人生100年時代に欠かせないのが運動。中でもウオーキングは誰でも手軽に始められる。釜石市協会では昨年から、通常例会に会員でなくても参加できるようにした。「今後は協会だけでなく、行政や観光団体とタイアップしながら行事を組んで、より多くの人に歩く楽しみを感じてもらえたら」と遠野会長。1月18日の例会は「里山ウオークin栗林」と題し、史跡などが多い栗林町を歩く予定。当日は午前9時、砂子畑集会所集合。参加料は300円。申し込みは当日受け付ける。
 
最後の参拝地、尾崎神社まであと少し。息を弾ませながら進む

最後の参拝地、尾崎神社まであと少し。息を弾ませながら進む

 
写真右:中妻町から浜町までのコースを完歩し充実の表情を見せる参加者 同左:「皆さんも一緒に歩きませんか?」仲間が増えることを願う遠野会長

写真右:中妻町から浜町までのコースを完歩し充実の表情を見せる参加者 同左:「皆さんも一緒に歩きませんか?」仲間が増えることを願う遠野会長

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2025年スタート 家族、親族、仲間で迎える新年 集う喜びひしひしと 各所の初詣にぎわう

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 2025年が幕を開けた―。国内では能登半島地震発生から1年が経過。海外ではロシアの侵攻を受けるウクライナでの戦争が4年目に入ろうとしている。頻発する自然災害に長期化する戦争…。心穏やかに暮らせる日々のありがたみをより強く感じさせる中での新年スタートとなった。釜石市内では年末年始を古里で過ごそうと帰省した人たちが多く見られ、正月三が日、各地の神社や寺は初詣客でにぎわった。
 

栗林町沢田・八幡神社 本殿建て替え後、初の年越し 地域住民らが参拝

 
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昨年建て替えられた八幡神社本殿の前で参拝する家族連れ=元日午前0時20分ごろ、栗林町沢田

 
 昨年6月、本殿の建て替え工事が完了した栗林町沢田の八幡神社は初めての年越しを迎えた。元日午前0時を回ると地域住民らが参拝に訪れ、新しい本殿の前でさい銭をあげて手を合わせた。
 
 近くに住む小林康生さん(36)は一家6人で参拝。バレーボールに励む小中高生の娘3人の活躍、次女の高校受験合格などを祈願した。箱崎町で東日本大震災津波に遭い、仮設住宅での生活を経て栗林町に自宅を再建。「こちらに来て10年以上になる。地域の方々がやさしく、とても暮らしやすい。生活も落ち着いた」と新天地での人生を歩む。願うは“子どもたちの健やかな成長”。一家の大黒柱として家族を守る。
 
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沢田八幡神社の新本殿(写真上)。前の建物に近い形で改築された。本殿は参集殿より高い場所にある(同下)

 
 同神社は文政年間(江戸時代後期)の建立。参集殿から続く階段を上った先に別棟の本殿がある。木造の本殿は1955年に屋根のふき替え(かや→瓦)のみが行われていたが、本体の老朽化が進んだため、地元町内会の沢田新生会(川崎浩一会長、98世帯)が中心となって建て替えを計画。地域住民や縁故者、企業から寄付を募り、一昨年春に工事に着手。地元産のケヤキ、ヒノキ材を使い、屋根は銅板で仕上げた。
 
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かしわ手を打ち、新年の無事などを祈る地域住民(写真上)。参集殿には神社の歴史を物語る写真が飾られている(同下)

 
 工事を担当した菊池建設(橋野町)の菊池浩代表取締役(60)は「若い職人にとってもいい経験で、技術の継承にもつながった」と貴重な機会を喜ぶ。栗林町民でもある菊池代表は元日の初詣一番乗りで、川崎会長(61)らと新年のあいさつを交わした。川崎会長は「昨年秋の祭りは本殿改築を祝って盛大に行われた。新しい年が災害や事故のない穏やかな1年になれば」と地域の安全を願った。
 

海面照らすまばゆい光 初日の出は洋上の雲から 明るい1年に期待

 
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仮宿漁港から望む2025年の初日の出=元日午前7時27分ごろ

 
 晴れ予報で「初日の出」への期待が高まった元日朝の釜石。市内でも数少ない海面から昇る初日を拝める場所、箱崎町仮宿地区には、午前6時52分の日の出時刻に合わせ、家族連れなどが訪れた。漁港を臨む集落の高台から日の出を待つも、洋上に雲がかかり、なかなか太陽が顔を出さない。同7時14分ごろ、雲の隙間から一時、陽光が差すも、再びお預け。雲の上部から太陽が見え始めたのは同7時25分ごろで、数分の間に漁港内に神々しい光の帯が延びた。
 
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午前7時14分ごろ、雲の間から陽光が漏れる。集まった人たちは今か今かと日の出を待つ

 
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刻一刻と変化する光景に目が離せない。雲の上部から光が差し込むと見物客に笑みが広がった

 
 いとこ同士という同地区出身の女性4人は愛犬と初日の出を拝んだ。小学5年の臺彩華さん(11)は「めっちゃきれい。いい気持ちで新しい年を始められる」とにっこり。最上級生となる今年は「1~5年生を引っ張っていけるような6年生になりたい」と頼もしさを見せ、「運動会のリレー選手になれるよう頑張る」と目標を掲げた。福島県から帰省した高彩世さん(23)は「この4人で初日の出を見るのが恒例。今年も見られた」と喜びの表情。昨年は保健師となり、社会人としての第一歩を踏み出した。「国家試験に初めての仕事…。何とか乗り越えてこられた。2年目の今年も甘えなく」と気を引き締める。原動力は常に心の中にある古里“仮宿”。「震災で一時期、減った住民もだいぶ戻ってきた。仮宿は自然豊かで、おっとりした感じが好き。一番落ち着く場所」と愛着をにじませた。
 
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初日の出にパワーをもらった仮宿出身の女性ら。「今年も1年がんばるぞ!」

 

「巳」にちなんだ墨絵で活力届ける・日高寺

 
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「今年の一絵」を囲む参拝者の表情はにこやか=元日午前、日高寺

 
 礼ヶ口町の日高寺(菊池錬城住職)では元日、新春祈祷(きとう)に続き、「今年の一絵」と題した墨絵の書き初めが披露された。約2メートル四方の紙に描かれたのは、干支(えと)の「巳(み)」にちなんだヘビ。親しみを感じる表情や力強い筆致に、参拝者らは「きっといいことあるね」と笑い、活力を得た。
 
 同寺には毎月1日に参拝する「月参り」という風習がある。自由参拝としていて、この日の祈祷もその延長で行われた。40人ほどが心身を清めるとともに、新しい年の始まりにあたって家族の健康や仕事の成功など、それぞれの願いを胸に手を合わせた。家族7人で訪れた市内の鈴木照子さん(71)は巳年生まれ。墨絵を見つめながら、「家族みんなが健康であれば。力強い絵のように、じっくり構えて目標を達成させたい」と心の奥にある思いをそっと口にした。
 
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菊池錬城住職は心身を清める「加持祈祷」を行った

 
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「春の海」の音色に合わせて墨絵を描く菊池住職(右)

 
 「皆にご利益があるように」と、一筆ごとに気持ちを込めて絵を仕上げた菊池住職。「ヘビは金運をもたらす存在とされるが、即効性はなく、粘り強くいこうという意味もある。例えば、ヘビは獲物をとらえても時間をかけてのみ込む」とした上で、「じっくり取り組んで好機を待つ。辛抱強く続けることで、希望したものが手に入る」と、心の持ちようについてヒントを示した。
 

釜石大観音に初詣客続々 正月3が日、天候にも恵まれ約8千人が拝観

 
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初詣客でにぎわう釜石大観音=観音像入り口、元日午前11時35分ごろ

 
 市内最大の初詣スポット、大平町の釜石大観音には市内外から大勢の初詣客が訪れた。今年は曜日配列の関係で5日までの正月休みとなった人も多く、分散参拝の傾向に。客足は4、5の両日も続いた。正月3が日で昨年並みの約8千人が参拝に訪れた。
 
 おおみそか午後10時に開館。年越しの午前0時前後、初日の出を拝める元日午前7時前後を中心に境内は多くの人でにぎわい、駐車場は午後3時半ごろまでほぼ満車状態が続いた。今年はコロナ禍明け2年目の正月で、帰省した家族もさらに増えた印象。訪れた人たちは昨年の加護に感謝しながら手を合わせ、今年1年の無事や達成したい願いを胸に祈りをささげた。
 
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子どもたちもきちんと手を合わせてお参り。「今年の願いは??」

 
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無事に新しい年を迎え、笑顔満開の家族連れ。境内では観音像や海をバックに記念撮影する姿が見られた

 
 参拝後はお守りやお札を買い求めたり、おみくじを引いたりと正月ならではの光景が広がった。青空に映える白亜の観音像、眼下に臨む釜石湾の絶景をバックに記念撮影する人たちも。境内には市内外のキッチンカー4台も出店し、温かい飲み物や食べ物が好評だった。
 
 釜石市の佐々木貴幸さん(43)は家族5人で初詣。「昨年は子どもたちのクラブ活動や習い事の応援で忙しかった」と振り返り、「今年も家族みんな元気でいられますように」と願いを込めた。中学3年の長男柚貴さん(15)は「修学旅行で行った東京ディズニーシーが楽しかった」と昨年の思い出を話し、「今は高校進学に向けて受験勉強の真っ最中。合格して思い出深い高校生活を送りたい」と意気込んだ。
 
 神奈川県から釜石の実家に帰省したディアズ麻紀さん(26)は米国出身の夫、長女、実弟と参拝。夫の仕事の関係で近い将来、米国に移住する見込みで、「最後の機会になるかもしれないので」と足を運んだ。「家族で健康に過ごせる1年に」と手を合わせ、長女(2)の成長を楽しみにした。つかの間の正月休み。「主人も釜石が大好き。心も体もリラックスできています」。長女の出産時はコロナ禍で、家族の立ち会いができなかった。「みんなで普通に同じ場所にいられることは本当に幸せなこと」と麻紀さん。
 
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引いたおみくじに見入る家族連れ(写真左上) 釜石湾の絶景も楽しむ(同下) 仏舎利塔も青空に映えて…(同右上)

 
 同市を代表する観光スポットでもある釜石大観音。小野寺俊雄係長は観光客数について、「コロナ禍明けで一気に伸びたが、以降は横ばい。昨年は安産祈願やお宮参りが増え、少子化の中でも明るい兆し」と喜ぶ。新年を迎え、願うのは世界の平穏。長引く戦争で多くの命が失われている海外の現状を憂慮し、「観音様が建てられた目的の一つが世界平和。その願いが世界に届けば」と話した。

釜石冬花火

 

昨年8月に台風の影響で開催を断念した納涼花火に代わって、冬の澄んだ空気のなか、東日本大震災の月命日に犠牲になられ方々を慰霊すると同時に、成人の日を迎える新成人の門出を祝う意味も込めて「釜石冬花火」実施いたします。 

日時

2025年1月11日(土) 18:00〜18:30

観覧場所

グリーンベルト、港町漁港付近
※チラシの地図をご確認ください。

観覧場所

臨時駐車場2ヶ所、市内有料駐車場
※チラシの地図をご確認ください。

注意事項

●花火鑑賞は指定の場所でお願いします。
●打ち上げは30分以内を予定しています。
●会場には仮設トイレの設置はありません。
●露店等の出店はありません(無許可での出店は禁止します)。
●ドローンを使った撮影飛行は出来ません。

かまリン

(一社)釜石観光物産協会

釜石市内の観光情報やイベント情報をお届けします。

公式サイト / TEL 0193-27-8172 / 〒026-0031 釜石市鈴子町22-1 シープラザ釜石