神社や寺を詣でながら初歩き 正月恒例ウオーキング 釜石で20回目 気分すがすがしく


2025/01/08
釜石新聞NewS #地域

20回目を迎えた釜石市ウオーキング協会主催の「初詣ウオーク」=2日

20回目を迎えた釜石市ウオーキング協会主催の「初詣ウオーク」=2日

 
 釜石市ウオーキング協会(遠野健一会長、会員50人)主催の「初詣ウオーク」は、今年も正月2日に行われた。新年最初の例会行事として定着する“初歩き”は回を重ね20回目。同協会員だけでなく誰でも参加可能で、1年のスタートにあたり、健康づくりの一歩を後押ししている。参加者は気持ちも新たに歩みを進め、立ち寄った神社なで無病息災、心願成就などに祈りを込めた。
 
 釜石のほか盛岡、北上、遠野、大船渡の各協会から計28人が参加。中妻町の昭和園クラブハウス前で行われた出発式で遠野会長は巳(み)年にちなみ、「ヘビは脱皮することで丈夫に大きくなるという。私たちは脱皮はできないが、『一皮むける』という言葉がある。そういう気持ちで1年を過ごしていければ」とあいさつ。ストレッチで体をほぐし、ウオーキングに向かった。
 
 コースは八雲神社(八雲町)、八幡神社(大渡町)、薬師山観音寺(大町)、尾崎神社(浜町)を巡る10キロ。体力に合わせ、途中から合流する5キロコースも設けられた。松飾りや門松などで正月の風情漂う市街地のほか、甲子川沿いの遊歩道も歩き、豊かな自然を満喫。この日は元日とは一転、強めの風が吹く厳しい寒さとなったが、青空のもと参加者はすがすがしい気分で、仲間との初歩きを楽しんだ。
 
最初に訪れた八雲神社。1年の無事を祈る。境内にある石像にも興味津々(写真右下)

最初に訪れた八雲神社。1年の無事を祈る。境内にある石像にも興味津々(写真右下)

 
甲子川河川敷の遊歩道では野鳥の群れがお出迎え

甲子川河川敷の遊歩道では野鳥の群れがお出迎え

 
陽光に輝く製鉄所の火力発電所、三陸鉄道の鉄橋など釜石ならではの風景も楽しみながら…

陽光に輝く製鉄所の火力発電所、三陸鉄道の鉄橋など釜石ならではの風景も楽しみながら…

 
 釜石の初詣ウオークは初めてという北上市協会の鈴木文雄さん(75)は「アップダウンの多いコースは海岸部ならではで面白い。海も好きなので」と満喫。今年もまずは「健康第一」。趣味の旅行を兼ね、「全国各地のウオーキングイベントにも足を運びたい」と心を躍らせる。ウオーキング歴は10年ほど。腰の手術で歩けなくなった時期もあるが、「何とか回復できた。足は第二の心臓とも言われる。できる限り歩きたい」と意欲を見せる。
 
 2001年発足の釜石市協会は地元を中心とした月2回の例会開催のほか、県内外のウオーキングイベントにも参加。ただ歩くだけではなく、自然散策や史跡めぐりなどを取り入れたさまざまな企画で、健康づくりプラスアルファの魅力を発信している。初詣ウオークは05年にスタート。新型コロナウイルス感染症の影響による21年の中止以外は毎年続けられてきた。遠野会長は「会員の入れ替わりはあるが、ここまで続いてきたのは会の絆が強いから。コースは同じでもやはり新年は気が引き締まる。今年も世の中の平穏を願いつつ、会員みんなが健康で楽しく参加できるよう願う」と話した。
 
きつい勾配の石階段を上り切りこの表情!=八幡神社(大渡町)

きつい勾配の石階段を上り切りこの表情!=八幡神社(大渡町)

 
高台の八幡神社の敷地からは市中心市街地が一望できる

高台の八幡神社の敷地からは市中心市街地が一望できる

 
門松などが飾られ正月の装いの商店街を歩く=大町目抜き通り

門松などが飾られ正月の装いの商店街を歩く=大町目抜き通り

 
人生100年時代に欠かせないのが運動。中でもウオーキングは誰でも手軽に始められる。釜石市協会では昨年から、通常例会に会員でなくても参加できるようにした。「今後は協会だけでなく、行政や観光団体とタイアップしながら行事を組んで、より多くの人に歩く楽しみを感じてもらえたら」と遠野会長。1月18日の例会は「里山ウオークin栗林」と題し、史跡などが多い栗林町を歩く予定。当日は午前9時、砂子畑集会所集合。参加料は300円。申し込みは当日受け付ける。
 
最後の参拝地、尾崎神社まであと少し。息を弾ませながら進む

最後の参拝地、尾崎神社まであと少し。息を弾ませながら進む

 
写真右:中妻町から浜町までのコースを完歩し充実の表情を見せる参加者 同左:「皆さんも一緒に歩きませんか?」仲間が増えることを願う遠野会長

写真右:中妻町から浜町までのコースを完歩し充実の表情を見せる参加者 同左:「皆さんも一緒に歩きませんか?」仲間が増えることを願う遠野会長

釜石新聞NewS

釜石新聞NewS

復興釜石新聞を前身とするWeb版釜石新聞です。専属記者2名が地域の出来事や暮らしに関する様々なNEWSをお届けします。

取材に関する情報提供など: 担当直通電話 090-5233-1373/FAX 0193-27-8331/問い合わせフォーム


釜石のイベント情報

もっと見る

釜石のイチ押し商品

商品一覧へ

釜石の注目トピックス