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発足10年「釜石地方梅栽培研究会」生産者最多に 梅酒製造後の“漬梅”活用で地サイダー誕生

栗林町で行われた浜千鳥によるウメの実の集荷=6月25日

栗林町で行われた浜千鳥によるウメの実の集荷=6月25日

 
 梅酒製造に使うウメの実の生産者、漬梅(製造後のウメの実)の活用業者らで組織する釜石地方梅栽培研究会(前川訓章会長、34会員)は6月25日、本年度総会を釜石市栗林町の砂子畑集会所さんあいセンターで開いた。2014年に発足した同研究会は10年を経過。梅酒を製造する地元酒造会社、浜千鳥(新里進社長)は会員からの継続的な原料の供給で、年間約9千~1万本の販売数を維持。課題だった漬梅の活用も進んでいる。総会では漬梅を活用した新商品も紹介された。
 
 総会には会員と県や市の農林担当者ら18人が出席した。前川会長(78)は「今年のウメは全国的に不作という情報を耳にした。自分のところも昨年の3分の1程度になりそう。自然界相手で結果を出すのは大変だが、新会員も増えてきている。できることをやって安定供給に努めたい」とあいさつした。
 
釜石地方梅栽培研究会が開いた2024年度総会

釜石地方梅栽培研究会が開いた2024年度総会

 
 事務局を務める浜千鳥によると、昨年度の青梅の集荷(期間:6月15日~7月5日)は6134キロ(前年度対比226%)で過去最高を記録。出荷者は22人(うち会員21人)だった。漬梅は3914キロ発生し、県内外で1074キロが再利用された。廃棄率は67%。
 
 本年度は生産者の会員が過去最多の31人に。総会では大船渡農業改良普及センターから病害虫防除の方法や収穫の注意点、市水産農林課から地域振興作物、農産物加工品開発を支援する補助金などについて説明があり、両機関の指導を受けながら栽培技術の向上、生産の安定化を図ることを確認した。来年1月に例年通り、せん定や病害虫防除の講習会を開く。役員改選では前川会長(栗林町)、山崎元市副会長(鵜住居町)が再選された。任期は2年。
 
23年度事業では市の補助金を活用しPR用のぼり旗を制作。会員5人が新たに苗木を購入した

23年度事業では市の補助金を活用しPR用のぼり旗を制作。会員5人が新たに苗木を購入した

 
 同研究会は廃棄されていた漬梅の活用策についても模索してきた。これまでに県外の業者の買い取りのほか、20年に開店した魚河岸テラスのジェラート店での活用、22年に大槌町の甘輝舎(研究会会員)が盛岡農業高と共同開発した「浜梅ジャム」の商品化が実現している。こうした取り組みで22年には廃棄量ゼロを達成した。
 
 本年4月には、釜石振興開発(研究会会員)が「梅しゅサイダー」(税込み250円)を新たに発売。漬梅をシロップに漬けてさらにエキスを抽出、風味が飛ばないようにアルコールをじっくり抜いて、釜石の“地サイダー”として仕上げた。下川原繁夫部長(かまいし特産店店長)は「アルコール度数は0.1%未満で、麺つゆなどと同レベル。子どもにも安心して飲んでもらえる。梅酒好きな方にもおいしく召し上がっていただける」と太鼓判。サンプルを提供した販売店からも注文が入っているという。「県内他地域の地サイダーとの区別化を図り、地元飲食店などでの定番需要にもつなげていければ」と下川原部長。県内では道の駅釜石仙人峠、同遠野風の丘、かまいし特産店(シープラザ釜石2階)などで販売中。
 
 片岸町の麻生三陸釜石工場(研究会会員)でも漬梅活用の研究が進む。総会では試作品を紹介し、出席者から意見を聞いた。
 
写真左:甘輝舎プロデュースの「浜梅ジャム」と釜石振興開発が販売する「梅しゅサイダー」同右:総会ではサイダーの紹介と試飲も行われた

写真左:甘輝舎プロデュースの「浜梅ジャム」と釜石振興開発が販売する「梅しゅサイダー」同右:総会ではサイダーの紹介と試飲も行われた

 
麻生三陸釜石工場は漬梅を活用した商品の試作品を配り、意見を聞いた

麻生三陸釜石工場は漬梅を活用した商品の試作品を配り、意見を聞いた

 
 総会後はウメの実の集荷も行われた。栗林地区では今季初で、会員らが収穫したばかりの青梅を持ち寄った。この日出荷したのは4人で計400キロ。3~4種、10数本を栽培する川崎充さん(76)は「昨年は一番の豊作だったので、それに比べれば今年は少ないと思う。ウメ栽培は定年後に始めた。少しでも収入になるのはいい」と話す。規模の拡大については「本数を増やすと今の時期、暑くて作業が大変」と現状維持を望んだ。
 
 ウメの実の収量はその年の気候に左右されるという。今年は春先の気温が高めに推移し開花が進んだが、満開の後に気温が降下。実になり始めたころに強風に見舞われ、多くの実が落ちてしまったという。前川会長は「毎年のことだが、良い悪いはどうしてもある。平均して右肩上がりにいけばいいが、そうもいかないのがウメ」と難しさを語る。それでも遊休農地などを活用し生産者は少しずつ増えていて、今後、出荷可能になる木も増えていくとみられる。
 
浜千鳥の担当者は会員が持ち込んだ青梅を計量、集荷した

浜千鳥の担当者は会員が持ち込んだ青梅を計量、集荷した

 
会員らは今季のウメの出来具合について確認し合いながら出荷

会員らは今季のウメの出来具合について確認し合いながら出荷

 
 浜千鳥の梅酒は2011年7月から発売。720ミリリットル入りに加え、21年からはコロナ禍の巣ごもり需要を背景に300ミリリットル入りが仲間入りしている。

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夢いっぱいの短冊ゆらめく 七夕飾りで彩りを JR釜石駅「季節感を楽しんで」

JR釜石駅でササ竹に短冊を飾り付ける子どもたち=6月25日

JR釜石駅でササ竹に短冊を飾り付ける子どもたち=6月25日

 
 夏のおもてなしに―。釜石市鈴子町のJR釜石駅(髙橋恒平駅長)に、子どもたちの願いが詰まった短冊などを取り付けた七夕飾りが設置されている。駅利用者も思いをつづって飾れるよう短冊を用意。グループ会社の職員が手作りした吹き流しと合わせ、15日まで駅舎内を彩る。
 
 駅利用客に七夕の雰囲気を楽しんでもらおうと、2017年から実施し、今年で8回目。飾り付けには、天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児84人)が毎年協力している。
 
 「かなうといいね」。丁寧に短冊をくくり付ける園児ら

「かなうといいね」。丁寧に短冊をくくり付ける園児ら

 
駅員の手を借りて飾り付けを頑張る子どもたち

駅員の手を借りて飾り付けを頑張る子どもたち

 
 設置は6月25日から。この日、同園の年長児17人が、全園児と園職員らが願い事を書いた短冊約120枚を持って同駅を訪れ、駅職員らと一緒にササ竹3本に短冊をくくり付けた。「サッカーがじょうずになりますように」「はやくはしれるようになりたい」…。園児のさまざまな夢で彩られたササ竹の前で「たなばたさま」を元気に歌った。
 
園児は「たなばたさま」を元気いっぱいに歌った

園児は「たなばたさま」を元気いっぱいに歌った

 
 駅員らが作った星形や網飾りなどの飾り付けもお手伝い。出来栄えに満足げな千代川拓磨ちゃん(5)に願い事を聞いてみると、「筋肉マッチョになって、鉄棒が上手になりたい」と答えが返ってきた。友達の短冊ものぞき込んで、「かなうといいね」と笑った。
 
協力して七夕の飾り付けをした駅員と園児たち

協力して七夕の飾り付けをした駅員と園児たち

 
夏の装いでお迎え。ササ飾りや吹き流しで彩られるJR釜石駅構内

夏の装いでお迎え。ササ飾りや吹き流しで彩られるJR釜石駅構内

 
 髙橋駅長は「子どもたちの力強い願い事を見て、元気づけられている。夏の風物詩として駅利用者に季節を感じてもらえたら。短冊も用意しているので、自由につづってもらえたらうれしい」とにこやかに話した。地域の皆さまが笑顔で元気に過ごせますように―。駅員たちの思いがつづられた短冊も揺らめいている。

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釜石PIT 2024年7月のスケジュール

 

釜石PITの7月のスケジュールです。
太字で表示されているイベントは一般の方も参加できます。イベントに関するお問い合わせは、各主催者までお願いいたします。
 
施設に関する詳細はこちらのページをご覧ください。

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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店開きは金曜日!? 釜石の事業者有志、買い物弱者ら支援で移動販売開始 交流の場創出にも

釜石市の事業者が連携して始めた移動販売で買い物をする利用客ら=6月28日、上平田ニュータウン

釜石市の事業者が連携して始めた移動販売で買い物をする利用客ら=6月28日、上平田ニュータウン

 
 スーパーの閉店、公共交通の減便や廃止などで深刻化する「買い物難民」。高齢者世帯が増え、交通が不便で買い物に行くのも大変という釜石市平田地区で、そんな“弱者”たちを支える取り組みが始まっている。市内の事業者有志による週1回の移動販売で、住民らの評価は上々。買い物難民の解消だけでなく、高齢者の交流の場、対面販売することで商店や商品の名も売る事業者支援の場としての役割が期待される。
 
 「車の運転免許を返納したから、移動の足はバス。知り合いの車に乗せてもらうこともあるけど、毎回というわけにはいかない。移動販売を近くでやってもらうのはありがたい」。買い物を済ませた後、70代の女性がにこやかに語った。
 
 移動販売が行われているのは、上平田ニュータウン地区。数年前に閉店したスーパーの敷地を利用し、毎週金曜日に店開きする(午前10時半~正午ごろ)。地元農家が育てた新鮮野菜、米屋の手作りおにぎりや総菜、菓子店の団子などがずらり。訪れた住民らが品定めしながら次々と手を伸ばした。
 
閉店したスーパーの軒先を利用して店開きする移動販売

閉店したスーパーの軒先を利用して店開きする移動販売

 
運び込まれる総菜や菓子などを品定めする買い物客ら

運び込まれる総菜や菓子などを品定めする買い物客ら

 
 シュークリームなどを買った1人暮らしの高齢女性は「今日のおやつ。ランチしに来る人がいるから2人分買った」と頬を緩めた。最も近いスーパーはバスで5分ほどの場所にあるが、運行は1時間に1本。週に1、2回出掛けるが、待ち時間があるのが少し気になっているという。移動販売の場所までは歩いて10分ほどかかるが、「散歩がてら。外に出る日が増える」と心待ちにしている様子だ。
 
 バスで片道約30分かけて市街地のスーパーに行っている人も。移動販売が始まって、往復で600円ほどかかる運賃を食費に回すことができ、「安く上がる」と喜ぶ。手押し車を押してやってきた高齢者は「元気だった?」と、顔見知りを見つけておしゃべり。帰り際、「お互いの安否確認だ」と笑った。
 
買い物を楽しむ地域住民ら。自然と会話も生まれる

買い物を楽しむ地域住民ら。自然と会話も生まれる

 
「高齢者にいいね」。小分けされた米は手ごろな価格で即完売

「高齢者にいいね」。小分けされた米は手ごろな価格で即完売

 
 この移動販売は、同市上中島町の菓子製造販売・卸業「小島製菓」(菊地広隆社長)が中心となって運営する。きっかけとなったのは、同じ場所で冬場に同社単独で実施した移動販売。自社製品の和洋菓子を売り出していたが、徐々に「〇〇がほしい」「××があったらいいな」と声が寄せられるようになった。高齢化率40%超という市内の状況と、利用者との触れ合いから高齢者の1人暮らしや移動手段に困難を抱えている人が増えていると感じた菊地社長(41)。一方、「やってくる人たちはたくさん買ってくれる」との感覚もあって、事業者の収入増になるのではと個人商店主らに声がけをした。
 
 それに3社が応え、今年5月24日に「さわやか移動販売」と銘打ち活動を始めた。市内の小澤商店が場所を提供し、芽吹き屋の団子なども陳列。佐々木仁平商店はおにぎりや弁当、小分けした米(2合)などを安価で売り出す。「作っているの、知らなかった」と驚く人も多い漬物は、食品容器などを製造・販売する菅原紙器の自家製品。人気の野菜は農家などから仕入れている。そして、小島製菓の菓子類ももちろん並ぶ。
 
菅原紙器の漬物。移動販売は事業者の商品を紹介する機会にも

菅原紙器の漬物。移動販売は事業者の商品を紹介する機会にも

 
 開始から約1カ月、6月最後の金曜日となった28日、菊地社長は集荷、陳列、販売対応と大忙し。住民らが楽しく買い物を楽しむ様子を見つめ、「自分で商品を手にとって選ぶことができるというのは、とても大切なこと。対面販売するスタッフや、住民同士の交流もできる。この風景がいいよね」と意義を強調する。
 
「笑顔のやりとり、いいね」。対面販売の良さを実感する菊地広隆社長(右)

「笑顔のやりとり、いいね」。対面販売の良さを実感する菊地広隆社長(右)

 
 「高齢者の生き生き生活応援」も狙いの一つ。委託販売的な形にし、参加事業者から受け取る手数料を人件費に充てている。スタッフとして活躍する菊池利教さん(71)は道の駅駅長を務めるなど長年接客に携わった経験を生かして住民らを迎えたり、事業者との調整役も担う。「楽しみにしてくれる人が一人でもいたら来ないとね。週1の活動は自分の健康管理にもなる」と腕をまくった。
 
 この日は新たな事業者が仲間入り。中妻町の「お茶の丸山園」が茶葉を並べた。消費者だけでなく事業者の高齢化も進み、後継ぎ不足などもあって個人商店が減る中で、商売の大変さを感じていた井ケ田昌信代表取締役(57)。「待っているだけではやっていけない。こちら側から地域に出ていき、一つでも多く買ってもらえたらありがたい」と参加する。
 
地域を盛り上げる取り組みに事業者も客もみんな笑顔

地域を盛り上げる取り組みに事業者も客もみんな笑顔

 
 「同じように感じる事業者は少なくない」と菊地社長。他にも参加の申し出があるといい、「個人商店をつないで商品を運んで販売する、そんな仕組みづくりをしているところ。お客さんとなる住民のニーズも聞きながら続けられる形を見いだしたい」と前を向く。ただ、「常設は無理。週に数回、2、3時間の活動が程よい」と実感。できる範囲で取り組みつつ、「他地区にも広げていければ」と展望した。
 
 そばにある高齢者施設付近も巡回。そこでもやりとりは続く。
 「来てくれて助かる」「お買い上げ、ありがとう。また、来週金曜日に」

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釜石湾養殖「はまゆりサクラマス」 水揚げ順調 大きさ、味も“うまい”と分かりマス⁉

釜石市魚市場に水揚げされる「釜石はまゆりサクラマス」=6月26日

釜石市魚市場に水揚げされる「釜石はまゆりサクラマス」=6月26日

 
 釜石湾で養殖される「釜石はまゆりサクラマス」が、今季も順調に水揚げされている。昨季より魚体が大きく、3キロ超のものも増加。1キロ当たり1000円前後で取引されており、こちらも高めで推移している。生産に取り組む泉澤水産(釜石市両石町、泉澤宏代表取締役)はこの春に養殖に関する国際認証「ASC」を取得し、価値を高めた安全で安心な水産物を届け続ける構え。その恵みに市内の水産加工業者や飲食店、スーパーの関係者らが視線を送っていて、店先、売り場で消費者が目にする機会も増えそうだ。
 
 今季の水揚げは6月24日に始まった。3回目となった26日は午前4時半ごろから同市魚河岸の市魚市場に次々と運び込まれ、同社の社員らが重さによって選別した。この日は約11トンが揚がり、体長約60センチ、重さ2~2.5キロのものが中心。昨季より100円ほど高値で取引され、主に地元の加工業者などが買い取った。水揚げは7月10日ごろまでの予定。200トンの漁獲を見込む。
 
釜石湾で養殖したサクラマスを水揚げする関係者

釜石湾で養殖したサクラマスを水揚げする関係者

 
魚市場に次々と水揚げされる養殖サクラマス

魚市場に次々と水揚げされる養殖サクラマス

 
重さ別に仕分ける関係者。魚市場が活気づく

重さ別に仕分ける関係者。魚市場が活気づく

 
 サクラマスの養殖は2020年、同社や市、岩手大などで構成するコンソーシアムが試験的に開始。22年に同社が事業化した。今季は直径40メートルのいけす2基に約11万9000匹の稚魚を投入。餌の中身を見直したり、自動給餌器と人による餌やりを併用するなど工夫しながら成長させた。昨季は約160トンの水揚げで1匹の平均は2キロ未満だったが、今季は2割ほどが3キロ以上に。漁獲量も増えそうで、養殖での生産量は日本一になるという。
 
今期のサクラマスは3キロを超えるものを増えた

今期のサクラマスは3キロを超えるものを増えた

 
関係者は笑顔を見せながら水揚げ、選別作業を進めた

関係者は笑顔を見せながら水揚げ、選別作業を進めた

 
 秋サケの不漁などを受け、サーモン養殖が広がっている三陸沿岸。釜石では日本の在来種で、地域で「ママス」としてなじみのあるサクラマスに着目してきた。主力の定置網漁業で記録的な不漁が続くサケの供給不足を補う手段として、事業を手がけてきた同社。泉澤代表取締役は「想定よりもいい仕上がり。単価を下げないことが大事で、工夫しながら他地域との差別化を図りたい。日本の固有種であることが一つの特徴。アピールしながら、特産品としての市場価値を高めたい」と力を込めた。
 
 同社では、自然や地域環境に配慮して生産された水産物であることを示すASC認証を受けた漁場で今季、ギンザケの養殖も始めた。6月中旬から水揚げしており、重さが4キロ以上のものも確認。こちらも200トンの出荷を目指す。
 
養殖事業へ期待を高める泉澤代表取締役(左)ら漁業関係者

養殖事業へ期待を高める泉澤代表取締役(左)ら漁業関係者

 
水揚げに合わせて行われた試食会で関係者らが味を確かめた

水揚げに合わせて行われた試食会で関係者らが味を確かめた

 
 26日は試食も用意され、関係者らが刺し身や市内の旅館で提供されている献立で味を確かめた。釜石湾漁業協同組合の佐藤雅彦組合長は「今年のサクラマスはいい。見ただけで脂がのっているのが分かる。食べても、やっぱりうまい」と太鼓判。市漁業協同組合連合会の木村嘉人会長は「市場にどんどんサクラマスが揚がり、釜石の活性化につながれば」と期待した。
 
 「脂がさっぱりしていて食べやすかった。生臭みもなく、魚が苦手な人にも味わってもらえると思う」と話したのは、港町のイオンタウン釜石内のイオンスーパーセンター食品商品部の清水大輔水産マネジャー。今季初めて仕入れ、切り身などにし店頭に並べた。「養殖なので、刺し身で食べられるのも売り。地元でとれるものを認知してもらえるようアピールに協力していければ」と強調。釜石店のほか、県内の同センター6店舗でも売り出される。

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広報かまいし2024年7月1日号(No.1835)

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広報かまいし2024年6月15日号(No.1834)

広報かまいし2024年7月1日号(No.1835)

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【P1】
根浜海岸海水浴場を開設します
海で楽しく遊ぶために

【P2-3】
イベント案内 他

【P4-5】
令和6~8年度介護保険料を改定します
HPVワクチンのキャッチアップ接種には期限があります 他

【P6-7】
まちのお知らせ

【P8】
かまいしエール券を販売します
フランス共和国ディーニュ・レ・バン市姉妹都市提携30周年記念事業

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2024062400057/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。

子どもたちの学びの場を広く公開 新校舎移転3年目 釜石祥雲支援学校「学校へ行こう週間」

 

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「学校へ行こう週間」で小学部の授業を見学する地域住民=27日、釜石祥雲支援学校

 

 釜石市平田町の県立釜石祥雲支援学校(安達史枝校長、児童生徒53人)は6月24日から28日まで、授業の様子や校内の施設、設備などを保護者や地域住民に公開した。学校教育への理解と関心を高めてもらい、開かれた学校の推進を図る本県の取り組み「学校へ行こう週間」の一環。5日間で約50人が来校し、同校の指導体制や教育環境へ理解を深めた。

 

 同校では同週間の学校公開を年2回実施。保護者にとっては授業参観の意味合いもあり、期間中、都合のいい日、見学したい授業に合わせて足を運べるメリットもある。本年度1回目の今回は午前中に見学時間が設けられ、事前に予約した保護者や地域住民らが訪問。訪れた人たちは各教室で行われている2~4校時の授業を見学したほか、校内の各種特別教室やプールなども見て回った。

 

写真上:旧釜石商業高跡地に立地する新校舎。同下:見学者は校内のさまざまな教室も見て回った

 

 現在、同校には小学部に19人、中学部に9人、高等部に16人が在籍するほか、定内町の国立病院機構釜石病院内のしゃくなげ分教室で9人が学ぶ。小学部は病弱・肢体不自由、知的障害、重複障害のクラスがあり、日常生活の指導、生活単元学習、遊びの指導などを実施。実態に応じた国語や算数、自立活動の学習もあり、一人一人に合った教育で、日常生活に必要な力を身に付けながら心豊かな生活を送れるようにサポートしている。

 

小学部の自立活動の授業。カタツムリを触ったり季節を感じながら歌や太鼓を楽しんだ

 

新聞紙をちぎって紙の感触を味わう。音楽に乗せて紙のシャワーも

 

 27日に訪れた平田町内会の中川崇司会長(72)は「先生方が愛情を持って接し、子どもたちも信頼しきっている様子がうかがえる。家ではできないいろいろな経験もでき、とてもいい環境で学べているようだ」と実感。少子化の進行、不登校の増加と教育課題が複雑化する中、地域全体で子どもたちを見守り、関心を寄せる必要性も感じ、「地域の学校は一度は見ておくべき。ここも縁あってこの地に立地した。見学の機会を通して距離を縮め、登下校時にはあいさつを交わせるような関係ができれば」と期待を寄せる。

 

 同校は前身の県立釜石養護学校時代に建設された定内町の校舎で小、中学部が学び、高等部は甲子町の釜石高に併設されていたが、校舎の老朽化などの課題解決のため移転新築。旧釜石商業高跡地に新校舎が建設され、2022年8月に移った。これにより小中高の一貫指導が可能に。木材を基調とした新校舎は車いすの行き来がしやすい広い造りで、体育館やプール、広いグラウンドも整備されたことでより良い教育環境が整った。児童生徒らは伸び伸びと学んでいて、小中高各部間の交流も増え、喜んでいるという。

 

木のぬくもりが感じられる明るい校内。プールは2つの水深で子どもたちに合った利用が可能

 

 「引っ越してきたばかりで、地域の方もどんな子がいてどんな勉強をしているのか、まだ分からない部分もあると思う」と中館崇裕副校長。学校公開など住民理解を図る取り組みは今後も継続していきたい考えで、「これから何十年とこの地でお世話になることと思う。学校のことを地域住民に少しずつ理解してもらい、いろいろな地域資源の活用にもつなげていけたら」と展望する。

橋野鉄鉱山フラワーガーデン ラベンダー観賞会

橋野鉄鉱山フラワーガーデン ラベンダー観賞会

橋野鉄鉱山フラワーガーデン ラベンダー観賞会

 

橋野町振興協議会が育てたグロッソラベンダーが見頃を迎えます。橋野町振興協議会と栗橋地区まちづくり会議の共催による「ラベンダー観賞会」を開催します。

日時

2024年7月13日(土)〜15日(月・祝)
10時〜15時 ※観賞は時間外でもできます

場所

橋野鉄鉱山フラワーガーデン(橋野鉄鉱山インフォメーションセンター手前)
岩手県釜石市橋野町2-6

内容

グロッソラベンダーを自由に観賞してください。
摘み取り体験(一束300円で販売)のほか、苗や匂い袋の販売も行われます。
また、13日のみラベンダースティック・リース作り体験会を 開催(参加費100円)します。
※今年は、見頃が早まる可能性があります。
※荒天の場合、イベントを中止することがあります。

 

橋野鉄鉱山フラワーガーデン ラベンダー観賞会
 

橋野鉄鉱山フラワーガーデン ラベンダー観賞会

 

問い合わせ

橋野町振興協議会 TEL 090-4639-3225

橋野町振興協議会

橋野町振興協議会

問い合わせ:TEL 090-4639-3225 / FAX 0193-57-2212 / 〒026-0041 岩手県釜石市橋野町34-13-12