2年ぶりに開催!社寺を巡る「初詣ウオーク」

2年ぶり「初詣ウオーク」に笑顔 筋力維持で今年も元気な1年を!

2年ぶりに開催!社寺を巡る「初詣ウオーク」

2年ぶりに開催!社寺を巡る「初詣ウオーク」

 

 釜石市ウォーキング協会(桝井昇会長、52人)は2日、新年恒例の「初詣ウオーク」を2年ぶりに開催。新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年は中止したが、ワクチン接種などの対策が進み、感染状況も落ち着いていることから実施を決めた。協会員と一般参加者20人が参加。市内の神社や寺を詣でながら2022年の初歩きを楽しんだ。

 

 今年で17回目。これまでは桜木町の釜石製鉄所山神社を出発点に浜町の尾崎神社までの約10キロのコースで行われてきたが、会員の高齢化もあり今回から距離を短縮。中妻町の昭和園クラブハウスをスタート地点とした。

 

 最初の参詣地は八雲神社(八雲町)。同ハウスからは目と鼻の先だが、神社の急階段を回避するため、西側の大天場公園入口から緩やかな坂道を登って神社に向かった。到着後、さい銭を入れて参拝。1年の健康などを祈願した。その後も八幡神社(大渡町)、薬師山観音寺(大町)と巡り、ゴールの尾崎神社まで約8キロの道のりを元気に歩いた。途中にある歌碑なども見て回り、体力づくりと合わせ文学や歴史も学んだ。

 

八雲神社にお参りする参加者。1年の無事を祈願

八雲神社にお参りする参加者。1年の無事を祈願

 

アップダウンのあるコースも元気に歩みを進める

アップダウンのあるコースも元気に歩みを進める

 

 栗林町の小澤勲さん(79)は4年ほど前に静岡県からUターン。2年前に同協会に加入した。「1日5キロを目安に歩いている。歩かないと筋力の衰えはあっという間。今年もできるだけ続けていきたい」と新年の抱負。

 

 小澤さんのご近所という小笠原京子さん(75)は12年前に東京都から夫のふるさと栗林に移住。直後に病に倒れた夫の介護をしながら地域活動に参加するうち、地元協会員に誘われ、協会行事にも参加するようになった。初めての初詣ウオークに「知らなかった神社にも案内してもらい、気持ちよく歩けた」と心身共にリフレッシュ。「東京では日常生活でよく歩くが、こちらは車生活。主人のためにも自分が健康でいなくちゃいけないので、意識して歩くようにしている」と話した。

 

薬師山観音寺(大町)を後にし、市街地へ向かう

薬師山観音寺(大町)を後にし、市街地へ向かう

 

震災後に建てられた浜町の復興住宅前を通りゴール地点の尾崎神社へ

震災後に建てられた浜町の復興住宅前を通りゴール地点の尾崎神社へ

 

 同協会は昨年、毎月の例会は継続したが、県独自の緊急事態宣言が出された8、9月は活動を休止。例年行う県外遠征も取りやめた。桝井会長(81)は「今年の年間行事も組んだが、どこまでできるか。感染防止策を徹底しながら1つでも多く活動できれば」と意気込む。

 

 2001年に設立した協会は、50人前後の会員数を維持。発足当初からの会員も多く、平均年齢は78歳。「若い世代にも入ってもらい、末永く会を継続させたい」と桝井会長。

かねを鳴らし、高額当選を祝福する市場スタッフ

コロナ禍で落ち込む経済回復願う 市内の初売り元日からスタート

初売りは出足好調=元日午前8時すぎ/イオン釜石

初売りは出足好調=元日午前8時すぎ/イオン釜石

 

 釜石市内の初売り商戦は元日スタート。港町の大型商業施設「イオンタウン釜石」は通常より1時間早い午前8時に開店し、福袋販売などで買い物客を迎えた。鈴子町の駅前橋上市場「サン・フィッシュ釜石」は2日から初売り。人気のガラポン抽選会を2年ぶりに復活させた。新型コロナウイルス禍の影響が色濃く出た昨年に比べると客足は回復基調に。感染防止対策を取りながら、初売りならではの買い物を楽しんだ。

 

イオンタウン釜石初売り 正月3が日で約3万人来店

 

 

 イオンタウン釜石の初売りは8年目。今年もお目当ての商品を手に入れようという客が開店前から列を作った。午前8時の開店とともに目的の売り場に急ぎ、広告の品などを購入。お得な買い物に満足げな様子を見せた。

 

 イオンでは各専門店合わせ約2100個の福袋を用意。コロナ対策として密集を避けるため、昨年に続き、年末の12月29日から販売を開始したことで、客も余裕を持って購入できた。例年行ってきた餅まきは今年も中止したが、2日には唐丹町の桜舞太鼓が演奏を披露し、正月気分を盛り上げた。

 

お得な福袋は初売りならでは。購買意欲をそそる

お得な福袋は初売りならでは。購買意欲をそそる

 

 正月3が日の来店者は約3万人。コロナ禍前の4万人台には及ばないものの、昨年比120%と回復基調を見せた。元日は午後2時から3時ごろが来店のピークとなった。

 

 甲子町の伊藤康一さん(51)は「(イオンは)それなりに品ぞろえがあるので普段から利用している。ここ何年かは初売りにも来ている」と新年の楽しみを満喫。コロナの影響を受ける飲食店や商業施設の厳しい現状に「市民としても何とか協力できればと思う」と話した。

 

 イオン釜石には昨年新たに、飲食など4店が出店。コロナ禍ながら、消費者ニーズを捉えた魅力ある店舗展開を図ってきた。野村武男モールマネジャーは「昨年はコロナ対策に明け暮れた1年だった。各店とも従業員の苦労やストレスが大きかったと思う」と話し、「今後も感染対策を第一に、イベントやセールの開催を考えていきたい」と気を引き締めた。

 

イオン釜石で開催中の「イーハトーブ写真展」

イオン釜石で開催中の「イーハトーブ写真展」

 

 現在、2階イベントスペースでは、JR釜石線と三陸鉄道沿線の風景などを収めた「イーハトーブ写真展」を開催中。展示は10日まで。

 

サン・フィッシュ釜石 2年ぶりのガラポン抽選会で初売りの景気付け

 

サン・フィッシュ初売り恒例「ガラポン抽選会」

サン・フィッシュ初売り恒例「ガラポン抽選会」

 

 サン・フィッシュ釜石の初売りは例年通り、2日午前8時にスタート。新春吉例「ガラポン抽選会」は、昨年は中止したため2年ぶりの開催となり、楽しみに待っていた人たちが午前10時の開始を前に並んだ。

 

 先着50人限定の同抽選会は、500円で福引に参加し、出た玉の色で1千円~2万円分の商品券がプレゼントされるお得な初売り企画。今年も家族連れなどが運試しを楽しんだ。参加者は高額券への期待を込め、ハンドルを一回し。転がる玉の色に一喜一憂した。商品券は当日限り有効で、参加者はさっそく市場に繰り出した。

 

かねを鳴らし、高額当選を祝福する市場スタッフ

かねを鳴らし、高額当選を祝福する市場スタッフ

 

商品券を手に市場内の各店舗で買い物を楽しむ

商品券を手に市場内の各店舗で買い物を楽しむ

 

 松原町の大久保聖子さん(40)は家族5人で9千円分の商品券をゲット。「正月の楽しみの1つ。今日は、近年高値となっているサケの新巻きやスジコなどを買った。今晩のおかずです」。次女杏弥(あみ)さん(6)は「千円当てた。お魚好き」と笑顔を広げた。

 

 同市場を運営する釜石駅前商業協同組合(5店)の八幡雪夫理事長(東鮮魚店)は「やっぱりいいね。できて良かった」と抽選会復活を喜び、今年の来店者増に期待。年末年始は、この時期需要が高まるサケやイカが少なく、商品確保に苦労した。サケの不漁など水産物を取り巻く環境は依然厳しいが、消費者のためにさまざまな努力を重ねる。

 

 今年は市場内の付加価値化にも取り組む。空き区画を改造し、一般客が利用可能なキッチンを備えたにぎわいスペースを作る計画で、本年度中の完成を目指す。新たな変異ウイルスの感染確認でコロナの今後はなかなか見通せないが、八幡理事長は「何とか夏ごろまでには収まってくれて、売り上げ改善につながっていければ」と強く願う。

建立から10年となる「釜石復興の鐘」の継承に思いを新たにするプロジェクトメンバーら

「釜石復興の鐘」建立から10年 震災の記憶継承、慰霊の思い新たに

建立から10年となる「釜石復興の鐘」の継承に思いを新たにするプロジェクトメンバーら

建立から10年となる「釜石復興の鐘」の継承に思いを新たにするプロジェクトメンバーら

 

 釜石市鈴子町のJR釜石駅前広場に建つ「釜石復興の鐘」は、2021年12月31日で建立から10年を迎えた。東日本大震災の犠牲者の鎮魂と復興への祈りが込められた鐘は、全国の支援者の協力で建てられ、傷ついた市民の心を癒やす音(ね)を響かせてきた。鐘を設置した市民団体「釜石復興の風プロジェクト」(八幡徹也代表)は毎年、建立日の打鐘を欠かさず、「震災を忘れない」思いを発信し続けている。

 

 恒例となった“大みそか打鐘”は11回目。活動に協力する若者団体「小さな風」(八幡達史代表)のメンバーも加わり、夕刻に鐘を鳴らして祈りをささげた。鐘の周辺にはLEDキャンドルをともした竹灯籠約70個を並べた。北九州市の「小倉城竹あかり実行委員会」(世話人:同市職員/森井章太郎さん)から釜石観光物産協会を通じて贈られた300個の一部。22年の3・11には、この灯籠を生かした慰霊行事も予定する。

 

 同鐘は復興うちわの販売収益と寄付金を資金に、震災があった11年に建立。大みそかに除幕し市に寄贈された。鐘の四方には、野田武則市長が揮ごうした「鎮魂」「復興」「記憶」「希望」の4つの言葉が刻まれる。駅前という好立地にあることで観光バスの立ち寄りも多く、市外の人に震災の事実を知ってもらう場にもなっている。

 

恒例の“大みそか打鐘”には一般の人も参加。震災の記憶を後世につなぐ=昨年12月31日 

恒例の“大みそか打鐘”には一般の人も参加。震災の記憶を後世につなぐ=昨年12月31日

 

 自らも被災した同プロジェクトの八幡代表(69)は「この10年はあっという間。全てを失い、生きるのに必死だったころが今でも鮮明に思い出される」と回顧。同鐘建立に協力した全国の支援者にあらためて感謝し、「皆さんの『釜石頑張れ』という気持ちを、いつまでも忘れてはいけない。若いメンバーを増やし、確実に引き継いでいける方法を考えたい」と気を引き締める。

 

 プロジェクトには今なお、個人から毎月支援金が送られてくるといい、寄せられた善意は鐘の維持管理や関連行事の費用などに充てられている。「今後は震災をいかに伝えていくかが大事。細々でも活動を続け、風化防止の一翼を担いたい」と八幡代表。

観音像の入り口で新年初のお参り。幸多き年に

願うは「コロナの早期収束」 先行きに不安抱え2022年がスタート

 「寅年」の2022年が幕開け。釜石虎舞も躍動

「寅年」の2022年が幕開け。釜石虎舞も躍動

 

 新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、始まった2022年―。今季最強寒波の襲来で、釜石市内も大みそかから元日にかけて厳しい冷え込みとなったが、コロナ感染が抑えられたこともあり、各地の初詣の人出は昨年より増加。「寅年」の本年に、郷土芸能「虎舞」が盛んな同市の市民からは御利益を期待する声が聞かれた。収束が見えぬまま3年目に入るコロナとの戦い。初詣客は神仏に手を合わせ、元の生活に戻れるよう一層強く願った。

 

鵜住神社の年越し 地元青年会の虎舞奉納で華やかに新年幕開け

 

新年初の虎舞を奉納する鵜住居青年会=元日午前0時15分、鵜住神社

新年初の虎舞を奉納する鵜住居青年会=元日午前0時15分、鵜住神社

 

 鵜住居町の鵜住神社(花輪宗嗣宮司)には年越しに合わせ、地元の虎舞伝承団体「鵜住居青年会」のメンバー約30人が集まり、新年初の舞を奉納した。昨年はコロナ感染拡大防止を考慮し、中止したため2年ぶりの演舞。境内などで手踊りを含む5演目を披露し、初詣客に祝いムードと明日への活力を届けた。

 

 昨年は目に見えて少なかった初詣客の数も今年は復活。虎舞奉納の後、地元住民や帰省客らが順に参拝し、昨年の加護に感謝しながら新年の無事を祈った。兄弟ら5人で訪れた舘鼻鉄心君(釜石東中2年)は「マスク生活が続き息苦しかった」と昨年を振り返り、「今年はプラス指向で何事も楽しくできるようにしたい。受験勉強も頑張る」と前を向いた。

 

「良い年に」と願いを込める参拝客。年越しの人出は昨年を上回った

「良い年に」と願いを込める参拝客。年越しの人出は昨年を上回った 

 

寅年のスタートを手踊りで祝う青年会メンバー

寅年のスタートを手踊りで祝う青年会メンバー

 

 コロナの影響で虎舞を披露する機会が減ってしまった同青年会の小原正人会長(34)は“寅年”への期待を込め、「ウイルスに負けないという意味でもたくさん踊って、見てくれた人たちが健康に過ごせるような1年になれば」と望んだ。

 

 東日本大震災で甚大な被害を受けた鵜住居町。10年を経て自宅再建などまちの復興は進んだが、「心の復興はまだまだ」との声も聞かれる。心の復興には人的交流が不可欠。花輪宮司は「何の心配もなく人々が自由に行き来できるようになり、にぎわいを取り戻せれば」とコロナの早期収束を願う。

 

「初日の出」に希望託し、新年の誓い新たに

 

両石漁港から臨む初日の出。神々しい陽光が湾内に差し込む=午前7時13分

両石漁港から臨む初日の出。神々しい陽光が湾内に差し込む=午前7時13分

 

 元日朝、釜石市内の海岸部には「初日の出」を拝もうという人たちが多数訪れた。釜石の日の出時刻は午前6時52分ごろ。両石町の漁港には海から昇る朝日を目当てに人が集まり、今か今かと日の出を待った。

 

 水平線上にはあいにく雲がかかり、太陽が顔を出したのは午前7時10分すぎ。まばゆい光が湾内に差し込むと、美しい光景を写真や動画に収め、手を合わせて祈りを込める姿が見られた。

 

 地元両石町の久保秀悦さん(62)は「今年1年、頑張ろうという気持ちになる」とすがすがしい表情。震災で被災し、平田の仮設住宅に暮らしていた時も毎年欠かさず足を運び、初日に手を合わせてきた。2018年に自宅を再建。民泊も受け入れ、19年のラグビーワールドカップ(W杯)の際には、海外から訪れる観戦客をもてなした。「あの時の楽しさが忘れられない。早くコロナが収まり、多くのお客様を迎えられるようになれば」と思いを語った。

 

市内最大の初詣スポット釜石大観音 元日のにぎわい再び

 

初詣客でにぎわう釜石大観音=元日午前10時半

初詣客でにぎわう釜石大観音=元日午前10時半

 

 大平町の釜石大観音は大みそか午後10時に開館。年越しの午前0時前後、初日の出を拝める元日午前7時前後を中心に多くの参拝客が訪れ、日中も人の流れが続いた。「日の出の時間帯の人出は、昨年と比べ格段に増えている。ありがたい」と佐々木富也部長代理。コロナ禍で迎える2回目の正月に、低迷する拝観者数回復への希望をつないだ。

 

 新型コロナワクチンの接種、PCR検査などの体制整備が進んだ今年は、初詣客の出足も昨年より好調。久しぶりに帰省した人たちが実家の家族と連れ立って、参拝に訪れる姿も見られた。

 

観音像の入り口で新年初のお参り。幸多き年に

観音像の入り口で新年初のお参り。幸多き年に

 

 千葉県の中野一寿さん(40)一家は、妻愛美さん(37)の山田町の実家に帰省。長女瑠梛ちゃん(4)と「元気でいられますように」と観音様に手を合わせ、「今年はたくさんお出かけしたいね。昨年は(コロナで)どこにも行けなかったから」と顔を見合わせた。愛美さんの母川﨑フジ子さん(70)は2年ぶりとなる娘家族との初詣に笑顔を広げ、「家族みんなの健康と孫の高校受験合格を祈願した」。宮古市で被災、山田町に自宅を再建して暮らすフジ子さんは「震災はもう嫌。全国でいろいろな災害もあり心配」と行く末を案じた。

 

青空に映える観音像。正月3が日は厳しい寒さながらおおむね好天に恵まれた

青空に映える観音像。正月3が日は厳しい寒さながらおおむね好天に恵まれた

 

 釜石大観音はコロナの影響で、昨年1年間も金・土・日曜のみの開館を継続。佐々木部長代理は「団体観光客の予約も全てキャンセルとなり、非常に厳しい。雇用調整助成金だけではやっていけない。宗教法人にも何らかの支援策を」と窮状を訴える。願うはコロナの1日も早い収束。「何とか事業を安定させたい」と意を強くする。

広報かまいし2022年1月1日号(No.1775)

広報かまいし2022年1月1日号(No.1775)

広報かまいし2022年1月1日号(No.1775)

 

広報かまいし2022年1月1日号(No.1775)

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【P1】
表紙
【P2-3】
市長年頭あいさつ
第25回釜石市郷土芸能祭 他
【P4-5】
【10万円給付】子育て世帯への臨時特別給付金
経営支援給付金 他
【P6-7】
まちのお知らせ
【P8】
松飾りの収集
水辺の鳥観察会

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2021122800031/
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