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委嘱状を手に全校生徒で記念撮影。これから特使の活動が本格化する

希望郷いわて国体〜釜石市内 全小・中学生を「おもてなし特使」に、釜石中で委嘱状交付式

委嘱状を手に全校生徒で記念撮影。これから特使の活動が本格化する

委嘱状を手に全校生徒で記念撮影。これから特使の活動が本格化する

 

 希望郷いわて国体(第71回国民体育大会)本大会開幕までちょうど100日となった23日、釜石市実行委員会(会長=野田武則市長)は、同市の開催競技を盛り上げてもらおうと市内の全小・中学生2259人(14校)を「PR・おもてなし特使」に任命。釜石中学校(川崎一弘校長、生徒349人)で委嘱状交付式を行った。

 

 式には釜石中の全校生徒が参加。代表して、生徒会長の千葉佑人君(3年)が野田市長から委嘱状を、同副会長の門脇聡志君(3年)が佐藤功教育長から記念品(クリアファイル、ボールペン、缶バッジ)を受け取った。

 

 野田市長は「選手が存分に力を発揮できるような環境を整えてあげたい。本国体は震災後の支援に感謝の気持ちを伝える場でもある。『釜石に来て良かった』と思ってもらえるよう、皆さんのお力添えをお願いしたい」と協力を呼びかけた。

 

 千葉君は「震災時は不安しかなかったが、全国の方々の温かさでここまで復興できた。ラグビー会場では、伝統の釜中ソーランを披露する。全校生徒一丸となって踊り、支援への感謝と元気になった私たちの姿を伝えたい」と特使としての決意を示した。

 

国体マスコットキャラクター「うにっち」と共に成功を誓う生徒ら

国体マスコットキャラクター「うにっち」と共に成功を誓う生徒ら

 

 同特使は、子どもたちが自主性を持って国体成功へ取り組むことで記念になる大会になればと同実行委が発案。各校では手作りの応援のぼり旗や歓迎横断幕の製作、まちを彩る花の栽培に取り組むほか、競技会場での応援などを通じて全国から訪れる選手や役員、観戦客らを”おもてなし”の心で迎える。

 

 釜石中ではすでに、来釜者へのメッセージを書いたプランター準備に取りかかっており、27日には約380株の花苗を植える予定。川崎校長は「あいさつなど普段から実践していることを改めて見つめ、市民の皆さんと一緒に釜石を訪れる人たちを温かく迎えてほしい」と期待した。

 

 式のあとは国体についての説明、○×クイズも行われ、生徒らは楽しみながら国体の知識を深めた。

 

(復興釜石新聞 2016年6月25日発行 第498号より)

 

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老人ホーム合同避難訓練 鵜住居で初めて

土砂災害を想定した訓練で老人ホームに避難した園児ら

土砂災害を想定した訓練で老人ホームに避難した園児ら

 

 6月の「土砂災害防止月間」に合わせ、釜石市鵜住居町の特別養護老人ホーム三峯の杜(齊藤敦子施設長、入所者29人・ショートステイ利用者20人)で16日、土砂災害を想定した避難訓練が行われた。隣接する鵜住居幼稚園(磯田育子園長、園児24人)、養護老人ホーム五葉寮(久保喜雅施設長、入所者50人・ショートステイ利用者2人)と合同で実施する初めての訓練。あいにくの雨模様で参加人数や内容など規模を縮小したが、園児は避難経路や場所、両施設は受け入れ体制や誘導など災害時の対応を確認した。

 

 両施設では火災などの非常事態に相互に協力できるよう連携した訓練を定期的に実施。同園でも地震、火災、防犯訓練などを独自に行っている。

 

 昨年秋ごろ、3者が加入する地元の川目町内会で防災ハザードマップづくりが行われた際、園や施設そばの山に土砂災害の危険があることを知り、防災連携を検討。園児が迅速、安全に避難できるよう、三峯の杜を1次避難、五葉寮を2次避難場所に設定した訓練内容で準備を進めてきた。

 

 この日は、年長児5人が参加。三峯の杜が園から避難の要請を受け、訓練を開始した。園児は教諭の指示で施設に移動し、施設職員の誘導で建物の1階から2階に避難。雨のため、1次避難で終了したが、園児は「ここの階段は初めてだよね。高いね」などと避難ルートを確認していた。

 

 梅雨に入り、大雨で土砂災害の恐れが高まることも考えられる中での訓練に、磯田園長は「いざという時には高いところに逃げようと考えるが、そういう場所がそばにあると安心する。初めてのことは誰でも緊張するので、なおさら園児にはいい体験になった」と話した。

 

 齊藤施設長は「高齢者は子どもとの触れ合いを喜ぶので、何かあった時の協力体制づくりだけでなく、いっそうの交流につながれば」と期待。今回参加できなかった園児も体験し、きちんとした避難経路を覚えてもらうため、今後も同様の訓練を行うことにしている。

 

(復興釜石新聞 2016年6月18日発行 第496号より)

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協定書に署名後、3者の連携に向け握手を交わす日立製作所の星野達朗東北支社長、野田武則市長、新興事業創出機構の鷹野秀征理事長

オープンシティ戦略推進 日立製作所・JEBDA ~復興から新興へ 3者連携で地域づくり

協定書に署名後、3者の連携に向け握手を交わす日立製作所の星野達朗東北支社長、野田武則市長、新興事業創出機構の鷹野秀征理事長

協定書に署名後、3者の連携に向け握手を交わす日立製作所の星野達朗東北支社長、野田武則市長、新興事業創出機構の鷹野秀征理事長(左から)

 

釜石市と協定結ぶ

 

 釜石市、日立製作所(東京都千代田区)、一般社団法人新興事業創出機構(JEBDA、宮城県仙台市)は14日、地域の活性化に向けた取り組みに関する協定を締結した。昨年度策定した「釜石市オープンシティ戦略(市総合戦略)」を3者の連携で推進し、持続可能な地域社会の実現に貢献するのが狙い。関係者14人が出席し、市役所で協定締結式が行われた。

 

 野田武則市長、日立製作所東北支社の星野達朗支社長、JEBDAの鷹野秀征理事長が協定書に署名した。協定に盛り込まれた連携事項は、地域コミュニティーの活性化、産業振興、人材育成、高齢者・障害者支援に関することなど。復興の先にある釜石の将来像を確かなものとするため、両事業体が持つ知見やネットワーク、課題解決能力を最大限生かし、共に地域づくりを進めていく。

 

 日立とJEBDAは2012年から唐丹町とつながり、ITを活用した地域活性化策を展開。唐丹町漁協のホームページ再構築や水産加工会社釜石ヒカリフーズの業務支援を行う中で住民と絆を深め、地域全体の魅力発信、内外の人的交流促進に貢献してきた。JEBDAは市内企業の販路開拓、ブランド化支援なども手がける。

 

 締結式で星野支社長は「釜石の総合戦略は全国から注目を集める活動と認識している。日立グループのノウハウなどを提供し、市の持続的発展に力を尽くしていきたい」、鷹野理事長は「われわれが法人設立時に掲げた『復興から新興へ、支援から共創へ』という理念のもと、オープンシティ釜石を共に創る心意気でやっていく」と抱負を述べた。

 

 同戦略は、市内外の人たちが相互に連携・協力することで地域内にさまざまな市民・経済活動を生み出し、実人口(住民票)以上の活力を持った地域社会を作ることを目指す。野田市長は、日立とJEBDAのこれまでの取り組みを「まさに戦略に掲げる『つながり人口』そのもので、非常に心強い存在」とし、「協定を契機に連携を一層深め、戦略に掲げた当市の未来づくりに引き続きのご支援をお願いしたい」と協力を求めた。

 

(復興釜石新聞 2016年6月18日発行 第496号より)

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住民交流しやすいよう配慮された天神復興住宅

天神復興公営住宅完成 17日から入居開始

住民交流しやすいよう配慮された天神復興住宅

住民交流しやすいよう配慮された天神復興住宅

 

当初計画より1年10ヶ月遅れ

 

 釜石市が天神町に建設を進めていた天神復興公営住宅が完成し、11日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。市が東部地区14カ所(430戸)に整備する復興公営住宅のうち3番目の完成。入札不調が続いたため、民間事業者が設計施工して市が買い取る「建物提案型買い取り方式」に切り替えて建設を進めたが、作業員不足や他地区の復興公営住宅の遅延の影響もあり、当初の計画よりも1年10カ月遅れの完成となった。52戸(1LDK21戸、2LDK31戸)全ての入居者が決まっており、17日から順次入居が始まる。

 

 竣工式には工事関係者や地元住民代表など約30人が出席。神事を行ったあと、野田武則市長は「計画が二転三転し、入居希望者や地域の方々に大変な心配をかけた。一日千秋の思いで待ちわび、ようやく完成したという意味で思い入れのある住宅。今後の復興住宅や宅地整備も希望者の期待に応えられるよう取り組んでいきたい」とあいさつした。

 

完成を心待ちにしていた入居者らに公開した

完成を心待ちにしていた入居者らに公開した

 

 旧釜石一中跡地に建設された同住宅は鉄骨造りで、延べ床面積は約4070平方メートル。5階建て2棟と4階建て1棟が並び、蛇行するように配置された縁側で各棟をつないだ。通路を兼ねた縁側とバルコニーの配置が階ごとに互い違いになっており、プライバシーを確保しながらも互いの気配を感じ、住民のコミュニケーションがとりやすいよう工夫。敷地内の広場には平屋建ての集会所も整備した。

 

 同住宅は2012年11月、併設するこども園と合わせて東京の設計事務所の設計案が採用されたが、作業員不足や建設資材の高騰などの影響で建設工事の入札が3度も不調に終わった。このため市は、鉄筋コンクリート造りから、施工が簡単でコストも安い鉄骨づくりに計画を変更し、建物提案型買い取り方式を導入。大和ハウス工業岩手支店が施工し、市が14億2700万円で買い取った。

 

天神復興住宅の完成を喜ぶ関係者

天神復興住宅の完成を喜ぶ関係者

 

やっと落ち付いた生活に

 

 市内では復興住宅1314戸を整備する予定で、17番目の完成となった同住宅を含めると完成率は45%。本年度は1127戸、85%の完成を目指す。

 

 完成した住宅は早速、入居する住民に公開された。近くにある天神町仮設住宅で暮らす住民の入居が多いとのことで、只越町で被災し5年ほど一人で仮設生活を送ってきた笠森ミキさん(87)も見学。「すてきだ。今まで4畳半の狭い中で寝ているのも起きているのも同じように過ごしてきたからね。広くて掃除するのが大変そうだ」と入居を心待ちにした。「避難生活も今考えれば楽しかった」と振り返るのは只越町のみなし仮設住宅で暮らす小田島凌一さん(76)。「やっと落ち着いた生活ができそう。ただ、交流がうまくいくか心配な部分もある」と話していた。

 

(復興釜石新聞 2016年6月15日発行 第495号より)

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広報かまいし2016年6月15日号(No.1642)

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【目次】
表紙:近づく国体 希望の火をともして
P02:第24回参議院議員通常選挙
P04:トヨタ自動車ヴェルブリッツ・釜石シーウェイブス「ラグビー教室in釜石」、橋野鉄鉱山世界遺産登録一周年記念 平成28年度釜石うみやま郷土芸能大競演祭
P05:旧釜石鉱山事務所6月30日一般公開、泉沢屋敷遺跡の現地説明会を開催します
P06:釜石市空き家バンクを開設します、みんなでごみ減量へチャレンジ1
P07:食生活改善推進員活躍中!、65歳以上の人を対象とした「高齢者現況調査」を実施します
P08:まちの話題
P10:市民のひろば
P12:保健案内板
P14:まちのお知らせ
P16:かまいし徒然日記14

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1202096_2596.html
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
遠隔操作のクレーンでごみを溶融炉に投入する作業を見学

沿岸南部 クリーンセンター一般公開〜55人見学 ごみ減量へ意識高める

遠隔操作のクレーンでごみを溶融炉に投入する作業を見学

遠隔操作のクレーンでごみを溶融炉に投入する作業を見学

 

 釜石市、大船渡市、陸前高田市、大槌町、住田町のごみ処理を担う釜石市平田の「岩手沿岸南部クリーンセンター」は5日、一般向けの施設見学会を開いた。6月の環境月間に合わせ2012年から実施。55人が見学に訪れ、工場棟や展示物の説明を聞きながら、施設の役割やごみ減量化への意識を高めた。

 

 見学者は施設紹介のDVDを見た後、職員の案内で工場棟へ。コンピューターで全設備の運転を24時間管理する中央操作室、遠隔操作を行うごみクレーン運転室、ごみを貯留し撹拌(かくはん)処理後、溶融炉に投入するごみピットなどを見学し、ごみ処理の過程を学んだ。

 

 展示室では、ごみの排出量など各種データを示すグラフや溶融炉から産出されるスラグ(砂)、メタル(金属)の利用法などが説明された。熱エネルギーを活用する浴場も開放された。

 

 鵜住居町の仮設住宅に暮らす男性は「風呂にはたまに来るが、施設見学は初めて。広域のごみ処理は復興にも役立っているのでは」と関心を深めた。

 

 同センターは沿岸南部の5市町が共同で建設し、ガス化溶融炉2炉を有する。11年4月1日から稼働予定だったが、3月に震災が発生。津波による大きな被害は免れたが、電気設備の復旧のため11日からの本格稼働となった。家庭や事業所のごみに加え、14年8月まで被災4市町の災害廃棄物処理を行い、3万トン余りの災害廃棄物を処理した。

 

 現在は1日に約130トンのごみを処理する。余熱を利用した蒸気タービン発電で施設の電力をまかない、余剰電力は売電。余熱で沸かす風呂は月~金曜日の昼間に無料で開放され、年間2万人以上が利用する。熔融物のスラグは道路の路盤材や建築骨材、メタルは重機のカウンターウエートなどに活用され、循環型社会に適応する環境に配慮した施設になっている。

 

 センターを運営管理する岩手沿岸南部広域環境組合(管理者・野田武則釜石市長)の岩間成好事務局長は「見学で施設を身近に感じ、日ごろからごみを減らすなどの意識づけにつなげてもらえれば」と期待。6月の見学会以外にも学校の社会見学や行政視察などを受け入れており、昨年は管内の10小学校から245人の児童が訪れたという。

 

(復興釜石新聞 2016年6月8日発行 第493号より)

関連情報 by 縁とらんす
岩手沿岸南部広域環境組合 – 釜石市
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復興釜石新聞500号発行記念企画

復興釜石新聞500号発行記念企画〜「復興釜石新聞へメッセージを届けよう」

復興釜石新聞500号発行記念企画

 

復興釜石新聞500号の広告枠及び縁とらんすの地域情報ページに掲載する皆さまからのメッセージを募集しています

 

2011年3月11日に発生した東日本大震災から3ヶ月後となる6月11日。「釜石を愛し、住み続けてほしい」という大きな見出しがつけらた『復興釜石新聞』の創刊号が市内全戸に配布されました。

 

そして本日、2016年6月11日、復興釜石新聞は創刊から5年を迎えます。更に、来月7月2日には500号目が発行されます。

 

復旧ままならない時期から、この地域とここで生きる人々の今を伝え残してきた復興釜石新聞の5年、そして500号という節目を記念し、”かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす”を運営する釜石まちづくり株式会社では、復興釜石新聞への応援メッセージを広く募集いたします。

 

皆様からお預かりした全てのメッセージは復興釜石新聞を発行する釜石新聞社へお届けいたします。また、釜石まちづくり会社による選定のうえ、復興釜石新聞500号の広告枠(3段通しを予定)での掲載のほか、かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんすでの地域情報記事としても掲載させて頂きます。

 

市内の方はもちろん、市外県外の方からも広く募集しております。皆さまからのメッセージを心よりお待ちしております。ご協力よろしくお願いいたします。

 

※広告枠及び縁とらんすにてメッセージを掲載する際、レイアウトの都合により文面を調整する場合があります。
※本企画は釜石まちづくり株式会社の主催企画であり、釜石新聞社の企画ではありません。

 

応募方法

以下の応募フォームより必要事項とメッセージを入力のうえご応募ください。

 

復興釜石新聞へのメッセージ

復興釜石新聞へのメッセージ – Google フォーム

応募フォームは、PCやスマートフォン等からどなたでもご利用できます。
リンク


 

募集期間

2016年6月11日(土)〜18日(土)

お問い合わせ

釜石まちづくり株式会社(電話 0193-22-3607)

 

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

大船渡方面の坑口から、建設中の唐丹第1高架橋を望む

吉浜釜石道路 荒川トンネル貫通〜唐丹小児童 祝いのソーラン、18年度開通へ見通しも明るく

大船渡方面の坑口から、建設中の唐丹第1高架橋を望む

大船渡方面の坑口から、建設中の唐丹第1高架橋を望む

 

 「復興道路」として整備が進む三陸沿岸道路・吉浜釜石道路(大船渡市三陸町吉浜―釜石市甲子町14キロ)の荒川トンネル(1169メートル)が貫通し、1日、現地で式典が行われた。工事関係者や唐丹小の児童ら約150人が参加。節目の貫通に、関係者は「目標とする2018年度開通も見えてきた」と喜んだ。

 

 貫通発破のスイッチを押す野田市長や唐丹小の児童ら

貫通発破のスイッチを押す野田市長や唐丹小の児童ら

 

 貫通式典は、工事を請け負う大林・富士ピーエス特定建設工事共同企業体が主催。野田武則市長と唐丹小の児童代表らが発破のスイッチを入れると、ドドンという大きな音とともにトンネルの穴をふさいでいた幕が落とされた。作業員らが樽(たる)みこしを繰り出し、唐丹小の5・6年生20人が「よさこいソーラン」を披露。最後に参加者全員で万歳三唱し貫通を祝った。

 

万歳三唱で荒川トンネルの貫通を祝う関係者

万歳三唱で荒川トンネルの貫通を祝う関係者

 

 野田武則市長は「震災で亡くなった多くの犠牲者があって整備が進む”尋常ならざる道路”ということに思いをはせ、一日も早い完成を願う」とあいさつ。工事を発注した国土交通省南三陸国道事務所の金ケ瀬光正所長は「トンネルは工期内で貫通した。18年度開通も見えてきたのではないか」と述べた。

 

 荒川トンネルは、釜石南インターチェンジ(IC)と釜石唐丹IC(共に仮称)の間にあり、14年9月から掘削が進められてきた。事業費は約103億円。吉浜釜石道路に建設されるトンネルのうち2番目の貫通で、道路全体の完成は18年度を見込む。

 

 吉浜釜石道路には5本のトンネルと3つの橋が建設されるが、1千メートルを超えるトンネルは荒川トンネルなど3本。工事は約75%まで進んでおり、新鍬台トンネル(3330メートル)は今秋、唐丹第3トンネル(2998メートル)は来春の貫通を見込む。

 

(復興釜石新聞 2016年6月4日発行 第492号より)

 

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作業前にハートのマグネットで彩られた仮設住宅の前で記念撮影する参加者

団地を彩るマグネット取り外し〜6月撤去へ中妻町仮設住宅(昭和園)、感謝のお別れイベント

作業前にハートのマグネットで彩られた仮設住宅の前で記念撮影する参加者

「ありがとう、昭和園」。作業前にハートのマグネットで彩られた仮設住宅の前で記念撮影する参加者

 

 津波ですべてを流されて5年余り。釜石市では復興公営住宅の整備とともに、仮設住宅の集約が本格化し、被災者の住環境が大きく変わる時期を迎えた。6月に撤去されることが決まっている中妻町仮設団地(昭和園)では5月28日、お別れイベントを開催。同団地の壁を彩るハートマークをあしらったカラフルなマグネットが役目を終えることから、元住民らが生活の場だった仮設住宅に感謝しながら取り外した。

 

 マグネットの装飾は同団地に住んでいた寺崎幸季さん(釜石高3年)が発案。「仮設」を「家」と呼べる雰囲気を作り、愛着を持って暮らしてもらえたら―との思いに共感した市内外の支援者が製作した6千枚を昨年9月に住宅の壁に飾り付けた。

 

 この約8カ月後、集約により寺崎さんは上中島町の仮設住宅に転居。「5年間の思い出が詰まっている。生活する中で課題を発見して、どうにかしようと行動するようになり、自分が成長できた場所でもある。寂しい気持ちもあるが、楽しくやりたい」と、この日の作業に取り組んだ。

 

 ありがとう、昭和園――。イベントには寺崎さんのような元住民、近隣住民、マグネット製作にかかわった人ら約50人が集まった。約4年を過ごした60代と40代の女性の親子は「最後だから見納めに」と参加。昨年春に上中島町の復興住宅に移って新しい生活をスタートさせたが、「ここ(仮設)での生活が長かったので、復興住宅より落ち着く。帰る場所を間違えている気になることも。寂しさがある」としみじみ話した。

 

 取り外したマグネットは水洗いして保管。寺崎さんによると、釜石情報交流センターやほかの仮設住宅での活用を検討しているという。「先月、地震があった熊本にも仮設ができると思うので、飾り付けに行きたい。同じ被災地の思いを共有できれば」とも。だが、「仮設はいつまでもあり続けてはいけないもの。違った形の活動もしていきたい」と前を向いた。

 

 昭和園グラウンドにある同団地(118戸)は震災1カ月半後の2011年4月下旬に入居が始まった。現在市内では復興住宅の整備など徐々に進んでいるものの、閉鎖時期の今年5月末までに多くの復興住宅や移転地が未完成のまま。集約先となる別の仮設住宅への転居を余儀なくされる世帯もあり、数世帯を残して退去済み。団地は近く解体予定で、跡地は津波で全壊した釜石警察署などの再建地になるという。

 

(復興釜石新聞 2016年6月1日発行 第491号より)

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作業を終え、笑顔を見せる飛行船関係者と仮設住宅住民ら

仕分け作業が絆つなぐ、移行期迎えた桜木町仮設団地〜栃木から今も届く支援物資

届いた野菜を手分けして箱詰めする桜木町仮設団地の住民ら

届いた野菜を手分けして箱詰めする桜木町仮設団地の住民ら

 

 東日本大震災から5年がたち、釜石市では東部地区などで整備中の復興公営住宅の完成が相次ぎ、仮設住宅からの引っ越しがこれから本格化する。仮設住宅の集約も始まり、被災した人たちの住環境が大きく変わる時期を迎えており、桜木町仮設団地でも来月以降、新住宅への入居などで退去者が増える見込み。そんな中、同団地に月に一度届けられる支援物資の仕分け作業が26日にあり、住民らはこれまでつないだ絆を生かした連携プレーで作業に取り組んだ。

 

 ワゴン車いっぱいに積み込まれた大根や雪菜、シュンギク、トマト、甘夏……。栃木県鹿沼市のリサイクルショップ「飛行船」(桶田正信社長)が震災直後から釜石や大槌の仮設団地などに届けている支援物資で、今回で109便になる。野菜は自社農場で採れたものや地元農家の差し入れ、果物などは全国の支援者から寄せられたもの。同団地には2013年春ごろから届けられるようになった。

 

 この日は楽しみにしていた同団地の住民、近くで暮らすみなし住宅の住民ら約20人が談話室前の広場に集合。届いた野菜や果物の取り分け作業を分担し、希望のあった41世帯分の物資を箱に詰めた。

 

作業を終え、笑顔を見せる飛行船関係者と仮設住宅住民ら

作業を終え、笑顔を見せる飛行船関係者と仮設住宅住民ら

 

 最大約110世帯あった同団地は昨年北側の約50戸が撤去され、現在は60戸に約50世帯が暮らす。山本理悦子自治会長によると、同団地から新しい住宅に移り住むのは8月までに10世帯ほどが予定しているという。一方、同団地は「拠点集約地」となる見通しで、仮設団地の集約により新しい住民の入居も見込まれる。

 

 今回が、これまで参加していた住民の転居が始まる前の最後の作業。来月初めに大町の復興住宅に移る70代の女性は「月に一度の贈り物が楽しみで、本当にありがたかった。普段あまり外に出なくとも、この日に集まって顔を合わせる人もいて交流も楽しめた。つながったものがなくなるのかなと、寂しさもある」と名残惜しそうだった。

 

 物資を届けた同社の桶田博信専務(37)は「この物資支援活動をレクリエーションの一つに感じてもらえれば」と願う。昨年9月に関東などで発生した記録的な大雨で鹿沼市も大きな浸水被害がありながら活動を続けており、「お互いさま。だからこそ頑張れる」と博信専務。「必要とされる限り続ける。コミュニケーションの場として活用してもらえたら、いい」と、移行期の被災地に通い続ける思いを話した。

 

 山本自治会長は「長く続けることは簡単じゃない。離れていても見守る人がいて、心をつなぐことができるのはうれしいこと」と感謝。今後も届く物資の仕分け作業には、「せっかくつないだ絆だから大切にしたい」と、同団地を離れた住民も参加できるようにするという。

 

(復興釜石新聞 2016年5月28日発行 第490号より)

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広報かまいし2016年6月1日号(No.1641)

広報かまいし2016年6月1日号(No.1641)

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【目次】
表紙:市営住宅の入居者を募集します、市長のつぶや記
P02:洪水・土砂災害から身を守るために緊急避難場所を確認しましょう
P04:肺がん(結核)検診が始まります!
P05:住宅関係の助成事業を行っています、国民健康保険のお知らせ
P06:今月のインフォメーション、おもいをつむぐはなみずき
P08:都市計画の変更案の説明会・縦覧を行います、釜石地区被災者相談支援センターをご利用ください、ごきんじょぶ釜石市板

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抽選に臨む入居者ら

顔合わせ交流 新生活へ一歩〜大町1号復興公営住宅、入居者の部屋決め抽選会

抽選に臨む入居者ら

若い番号が出るよう願いを込め、抽選に臨む入居者ら。求めていた落ち着ける住まいに希望が膨らむ

 

 釜石市大町3丁目の旧市営駐車場跡地に市が建設した「大町1号復興公営住宅」の入居が始まるのを前に22日、入居者の部屋決め抽選会が情報交流センター釜石PITで開かれた。2~6階に配置された44戸(1LDK12戸、2LDK32戸)に入る世帯が全て決定。入居者らは居住階ごとに集まり、顔合わせ交流で新生活の一歩を踏み出した。

 

 抽選会には入居者本人のほか、付き添いや代理の家族ら約80人が参加。入場時の整理券の番号順に予備抽選を行い、本抽選の順番を決めた。抽選は、番号の入ったカプセルを箱の中から引く形で行われた。

 

 本抽選で手にした番号順に、希望する部屋を決めていった。ペット飼育世帯用に4戸、優先世帯(75歳以上のみ、重度障害者、要介護度3~5のいずれかに該当)用に19戸が設定されており、各世帯の事情に応じて選んだ。1階部分の駐車場23区画の抽選も行われた。

 

 市と市社会福祉協議会が連携し、抽選後、居住階ごとに交流の場を設けた。入居者は互いに自己紹介し、顔と名前を知り合った。市は、課題となっている復興住宅のコミュニティー形成に力を入れる。地域づくり推進課の見世健一課長は「まずは隣近所だけでも顔を覚えてもらいたい。段階を踏んで交流会も重ねていく」とし、今後につながる顔合わせの重要性を示した。

 

居住階ごとに入居者が自己紹介し、顔合わせをした交流会

居住階ごとに入居者が自己紹介し、顔合わせをした交流会

 

 この日は担当課から、入居手続きや仮設住宅の退去、引っ越し補助金などについての説明もあった。

 

 入居者の谷澤泰夫さん(86)、八重さん(84)夫妻は、浜町で被災後、盛岡市にある八重さんの実家の貸家で避難生活を送ってきた。「私としては生まれた土地だからね。何としても老後はここ(釜石)でと思っていた」と泰夫さん。部屋が決まり安堵(あんど)した様子で、5年ぶりに古里で暮らせる喜びをかみしめた。八重さんは「盛岡でもそうだったが、与えられた所で上手に過ごそうと思って。近所の顔も分かり心強い」と、新しい環境にも不安より期待のほうが大きい。子や孫は独立しており、「まあ、何とか夫婦2人でやっていこう」と顔を見合わせ、ほほ笑んだ。

 

(復興釜石新聞 2016年5月25日発行 第489号より)

 

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