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一緒に楽しもう!郷土色あふれる芸能 釜石虎舞の体験教室 伝承団体「仲間、求む」

釜石虎舞を体験する教室で基本姿勢を教わる子どもたち

釜石虎舞を体験する教室で基本姿勢を教わる子どもたち

 
 釜石市内各地に伝わる郷土芸能の体験教室が2日、同市鈴子町のシープラザ釜石で開かれた。地域が誇る文化遺産を継承するための人材の確保と育成につなげようと、市教委文化財が昨年度から取り組む事業で、第二弾となる今回取り上げられたのは“釜石虎舞”の世界。「尾崎町虎舞」を受け継ぐ尾崎青友会(伊藤広矢会長)がその魅力や活動の楽しさを発信した。
 
 青友会のメンバー約20人がお囃子(はやし)を響かせながら館内を練り歩いて登場。市民や観光客ら大勢が見守る中、「遊び虎(矢車)」「跳虎」「笹喰み」といった伝統演目を迫力ある動きで魅せた。
 
迫力ある演舞を間近で楽しむ人たちに笑顔が広がる

迫力ある演舞を間近で楽しむ人たちに笑顔が広がる

 
威勢のいいかけ声、おはやしに合わせた演舞で観客を魅了

威勢のいいかけ声、おはやしに合わせた演舞で観客を魅了

 
 お待ちかねの体験は、囃子を構成する太鼓、舞に使う「頭(かしら)」を操るグループに分かれて行われた。挑戦者の多くは子どもたち。太鼓が人気で、中にはメンバーをうならせる、ばちさばきを見せる子もいた。
 
太鼓の打ち方を教わり笑顔を見せる子ども

太鼓の打ち方を教わり笑顔を見せる子ども

 
虎頭を持って舞うための基本を練習する子どもたち

虎頭を持って舞うための基本を練習する子どもたち

 
 舞い手として虎頭に触れる体験では、伊藤会長(35)らが基本の姿勢を指導した。▽両足を肩幅に開く▽膝を曲げて腰を落とす▽背中は真っすぐ伸ばす▽腕は耳を隠すようにして真っすぐ上げる―などさまざまある中で、地元の小学生、竹山凛乙さん(7)が印象に残ったのは「(自分の)頭は下げること」。虎頭を持つ手(腕)は上へ伸ばすが、自分の頭も上がっていたら「ポコッとこぶのようなものがある虎に見えてしまうから」で、格好いい舞いを見せるための姿勢は「ちょっと難しかった。けど楽しかった」とはにかんだ。
 
 虎の動きとなる足さばきも教わった後は、それぞれの成果を発表。覚えたての太鼓のリズムに合わせ、かわいらしく動く虎の姿に会場からあたたかい拍手が送られた。後押しとして威勢のいいかけ声、軽快な笛の音を響かせた青友会メンバーの表情も和らいでいた。
 
格好いい虎舞を!教えてもらった動きを実践する参加者

格好いい虎舞を!教えてもらった動きを実践する参加者

 
参加者との触れ合いに笑顔を広げる尾崎青友会のメンバー

参加者との触れ合いに笑顔を広げる尾崎青友会のメンバー

 
 体験教室は「かまいし春まつり」と同時開催され、地域外の人も参加した。お囃子の音に誘われたという花巻市の小学生、佐藤煌星さん(8)は「いろんな音がして、すごかった」とびっくり。その地に根づく文化との思いがけない出合い、触れ合いに「いい経験になった」と笑顔を見せた。
 
 尾崎町虎舞は町を称した名となっているが、もとは台村と言われた現在の浜町2丁目に伝わる「尾崎虎舞」が前身。地元では「台村虎舞」と呼び親しむ人もいる。現山田町の大沢虎舞の流れをくむ釜石・甲子町の「松倉虎舞」に始まるとされる。主に尾崎神社の祭礼で奥宮のご神体が船で海上を渡る際に随行役を担い、海上安全や大漁を祈願して奉納される。漁師町でもあったことから“浜っ子気質”の威勢のいい独特の囃子と虎のたけだけしさを表した舞が特徴。1998年に「釜石虎舞」として、市の無形文化財に指定された。
 
教室に協力した尾崎青友会が伝承する尾崎町虎舞

教室に協力した尾崎青友会が伝承する尾崎町虎舞

 
舞い手としての基本の動きを伝える伊藤広矢会長

舞い手としての基本の動きを伝える伊藤広矢会長

 
 伊藤会長によると、メンバーは子どもから、長く伝承活動を続けるベテランまで合わせると約50人いるが、近年、主に活動するのは約30人。人数的にいると思われるが、30代は2人、中学生は3人など「このままだと途切れる年代がある」と危機感を持つ。伝承する舞で地域を盛り上げながら、会として発展していくためにも「次代への継承は必須」と確信。そして、「歴史あるから絶やすことはできない」と力を込める。
 
 拠点は浜町2丁目だが、現状、その地区に暮らす子どもや担い手は少なくなっている。東日本大震災による転居、進学や就職といった人生の変化もあり、メンバーは市内外に「てんでんばらばらになっている」と伊藤会長。それでも「好きだから」「盛り上げたいから」と、地元の祭りや催しの出演時には「駆け付けてくれる」と頬を緩める。
 
 中学校、高校への働きかけの必要性を考えたりする中で声がかかった体験教室の実施を、伊藤会長は歓迎する。自身も現在は嬉石町に住んでおり、地域にこだわらない参加を熱く呼びかける。「一緒に楽しんでくれる仲間を待っています。ぜひ!」
 
郷土芸能体験教室で触れ合った尾崎青友会メンバーと参加者

郷土芸能体験教室で触れ合った尾崎青友会メンバーと参加者

 
 体験教室は3日も開かれ、同じく市指定文化財「錦町虎舞」が伝統の舞いに触れる機会を提供した。虎舞のほかにも神楽、鹿踊など、さまざまな芸能が伝承される釜石。市教委文化財課では地域に脈々と継がれた文化を市民らが身近に感じ、なじんでもらうため、こうした取り組みを続けていく考えだ。

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持続可能な地域医療提供へ 県内初の連携法人「釜石スクラムメディカルネット」設立慢性期の適切治療推進

地域医療連携推進法人「釜石スクラムメディカルネット」の構成メンバーら

地域医療連携推進法人「釜石スクラムメディカルネット」の構成メンバーら

 
 釜石市の慢性期型病院や診療所が業務連携し適切な治療を行うための、地域医療連携推進法人「釜石スクラムメディカルネット」が本年度から始動する。5医療機関が参画し、急性期から回復期、慢性期に移行する患者の医療体制を構築するほか、医師の相互支援、医療機器の共同利用などで各機関が経営の効率、安定化を図り、持続可能な地域医療の提供を目指す。4月1日付で県知事の認定を受けた同法人が28日、中妻町の釜石医師会館で法人の設立趣旨や運営方針について説明した。
 
 連携推進法人は医療法人楽山会(せいてつ記念病院)、独立行政法人国立病院機構(釜石病院)、医療法人仁医会(財団)(釜石厚生病院、釜石のぞみ病院)、医療法人社団KFC(釜石ファミリークリニック)、一般社団法人釜石医師会、釜石市の6者で構成。楽山会の佐藤滋理事長(せいてつ記念病院長)が代表理事を務める。連携推進(対象)区域は釜石市と大槌町。
 
法人設立記者発表会であいさつする佐藤滋代表理事(医療法人楽山会理事長、左から2人目)

法人設立記者発表会であいさつする佐藤滋代表理事(医療法人楽山会理事長、左から2人目)

 
法人の設立趣旨、運営方針、主な取り組みなどが説明された

法人の設立趣旨、運営方針、主な取り組みなどが説明された

 
 法人設立は人口減少や高齢化に伴う地域医療の課題を解決するため、複数の医療機関が連携し、持続可能な医療提供体制を構築するのが狙い。各機関の専門性を生かした機能分担と業務連携で、急性期治療後の患者が状態に応じて必要な医療を受けられるよう体制を整える。合わせて、退院後の生活まで切れ目なく支えるために介護・保健・福祉との連携を強化。在宅復帰支援や在宅医療により、高齢者が住み慣れた地域で最期まで自分らしく暮らせるよう、地域包括ケア推進に寄与する。
 
 主な取り組みは▽医師の相互支援(診療援助)▽患者情報の共有▽医療機器の共同利用▽医療材料、医薬品の共同交渉、購入▽病床の融通▽在宅医療充実のための機関ごとの役割分担―など。将来的には、患者のスマートフォンなどに医療情報を入れ、救急搬送や災害時に提示することで、迅速、適切な対応が可能になるような仕組みも実現させたい考え。
 
「釜石スクラムメディカルネット」連携のイメージ図=同法人提供1"

「釜石スクラムメディカルネット」連携のイメージ図=同法人提供

 
ITを活用した取り組みについて話す成田徳雄理事(独立行政法人国立病院機構釜石病院特任参与、左から2人目)

ITを活用した取り組みについて話す成田徳雄理事(独立行政法人国立病院機構釜石病院特任参与、左から2人目)

 
 同市の人口はかつて9万人台を記録したが、今は3万人を切り、同じ保健医療圏の大槌町と合わせても約4万人。同市には人口増加期に整備された総合病院が複数あるが、人口減少で患者数、医療従事者ともに激減し、病院経営も厳しさを増す。医療機関を存続させ、市民が継続的に必要な医療を受けられるようにするにはどうすればいいのか? 市内の医療法人などは「競争ではなく“協調”」という考えのもと、各機関の機能を重視した連携の形を模索。国が創設した「地域医療連携推進法人制度」の法人認定を目指し、2024年から準備を進めてきた。本年2月に県知事に認定を申請し、県医療審議会の協議を経て4月1日に認定された。同法人の認定は県内初。
 
 佐藤代表理事は「ゆくゆくは釜石、大槌の開業医、介護施設を含めた情報交流ができれば。法人の取り組みは開業医にとってもメリット。地域全体の医療、介護をカバーできるような組織を目指す」と話した。

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釜石駅前で楽しく!春まつり 自然の恵み、ものづくり、遊び 市民、のびのび満喫

かまいし春まつりで毛ガニ釣りを楽しむ家族連れ

かまいし春まつりで毛ガニ釣りを楽しむ家族連れ

 
 釜石市鈴子町の釜石駅前エリアを中心とした複合イベント「かまいし春まつり」(釜石観光物産協会主催、市共催)は5月の大型連休期間に合わせ、2日と3日に開かれた。駅前のにぎわい創出や交流人口の拡大を目的に、鈴子地区周辺の施設や企業・団体らと連携して地域一体で盛り上げる取り組み。訪れた人たちは、シープラザ釜石とサン・フィッシュ釜石を中心に周遊しながら“ならでは”の体験に触れた。
 
 食や遊び、ものづくり体験など地域の魅力を楽しんでもらおうとさまざまな企画を用意。2日にサン・フィッシュで人だかりができていた毛ガニ釣りでは、子どもも大人も釣り上げるたびに大きな歓声を上げた。妹夫妻(山梨県在住)と訪れ、初めて挑戦した地元釜石の吉田保さん(61)は「釣れたよ」としたり顔。“海なし県”から来訪するたび義弟をもてなそうと海釣り、夜釣りに連れ出しているそうで、「釜石のいいところを感じてもらえたら」と笑った。
 
なかなか釣り上げられず苦戦するも最後はカニをゲット

なかなか釣り上げられず苦戦するも最後はカニをゲット

 
春まつり初登場のニジマスのつかみ取りを楽しむ子ども

春まつり初登場のニジマスのつかみ取りを楽しむ子ども

 
 初企画の釜石産ニジマスのつかみ取りは2日に行われ、子どもたちに人気。素早く泳ぐ魚を追いかけた地元の小学生、白土敦士さん(10)は「めちゃくちゃ面白い」と喜んだ。3回挑み計6匹ゲット。その場で内臓をとるなど下処理をしてもらい、「焼いたりして、すぐ食べる」とうれしそうに持ち帰った。
 
 地酒や海鮮焼きなどを販売する出店も並び、地元ならではの味をPR。大渡町の工藤精肉店は自慢の焼き鳥のほか、来場者が手軽に味わえるよう厚切りベーコン焼き、お好み焼き串なども売り出した。「地元のイベントを盛り上げたい」と毎回協力しており、出店担当の工藤みゆきさん(62)は地域に親しまれている味を求める顔なじみとの再会も楽しみにする。「商売を続けられるのはお客さんあってのこと。うちの味をめがけてきてくれる人がいるから頑張れる。できることをやっていきたい」と忙しそうにしていた。
 
飲食店の出店コーナー。工藤精肉店は自慢の焼き鳥などを提供した

飲食店の出店コーナー。工藤精肉店は自慢の焼き鳥などを提供した

 
焼き物やドリンクなどを味わう親子連れ

焼き物やドリンクなどを味わう親子連れ

 
 サン・フィッシュ内の店舗から買った海の幸をその場で浜焼きにして味わうグループも。家族4人で来場した仙台市の横山克己さん(59)はハマグリやツブ貝などの香ばしい匂いを周囲に広げた。「安い。新鮮。うまい」とビールを手に堪能。三陸道など交通の利便性が高まり、小旅行を楽しんでいるようで、「非日常を味わえる。子どもたちが一緒に出かけられるうちはいろいろ行きたい」と笑顔も広げた。
 
魚屋さんから調達した海の幸をその場で焼いて味わう家族連れ

魚屋さんから調達した海の幸をその場で焼いて味わう家族連れ

 
 地域ならではの体験で盛り上がったのは、シープラザで行われた名物・釜石ラーメンの早食い競争「腹ペコまつり」。“食士”たちはアツアツの麺、スープを汗だくになりながら胃に流し込んだ。特徴の一つ、極細縮れ麺は忙しい労働者のために素早く提供できるよう工夫されたもので、そうした歴史をかみしめる人もいれば、初めて食べる機会にも関わらず味わいより早さを優先させた挑戦者も。会場で見守る応援者たちからは熱い声援が飛んだ。
 
アツアツの釜石ラーメンの食べる早さを競う「腹ペコまつり」

アツアツの釜石ラーメンの食べる早さを競う「腹ペコまつり」

 
ラーメンの早食いで繰り広げられた熱戦。上位3人には景品が贈られた

ラーメンの早食いで繰り広げられた熱戦。上位3人には景品が贈られた

 
 「食べて満腹ー」と叫んだ加賀洋希さん(40)は「いつも食べている。おいしかったけど、熱かった」と汗をぬぐった。4月に大槌町で発生した山林火災の影響で不安な日々が続いた吉里吉里地区に住み、「負けない力強さを見せたい」と参加。釜石地方森林組合の職員で、出店団体の一員として木工教室コーナーも担当し、くぎを打ち込む子どもらに「まっすぐ強く」とアドバイスした。2日午後に延焼拡大の恐れがなくなったとして町が「鎮圧」を宣言。「少しでも早く、もとの豊かな森が戻るように」と再生への思いを強めていた。
 
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汗だくになりながらも笑顔で完食をアピールする加賀洋希さん(左)

 
地元産材の良さをPRする木工教室では子どもたちの活動を見守った

地元産材の良さをPRする木工教室では子どもたちの活動を見守った

 
 家族向けの遊びとして初めて催されたのは、プラスチック製のレールなどをつないで列車を走らせる「おもちゃの電車広場」。4歳の長男と3歳の長女が夢中になる様子を見つめた30代の母親は「家にもあるけど、数は多くないから。広いスペースで伸び伸びできて楽しそう。遠出は時期をずらしてと思っていて、近場で遊ばせることができてよかった」と歓迎した。
 
子どもたちが夢中になった「おもちゃの電車広場」も初開催

子どもたちが夢中になった「おもちゃの電車広場」も初開催

 
 電車広場で使われたおもちゃは市民らからの寄付。3月まで同協会に所属していた市商工観光課の横木寛裕さん(25)=市地域プロジェクトマネジャー=が中心となって準備を進めた。きっかけはJR、三陸鉄道の釜石駅長らの「鉄道のおもちゃで遊べるコーナーが駅周辺にあったらいいよね」といった声。横木さんは「家庭で眠っているものを有効活用できるのでは。次の人、みんなで使っていくのがいいと思う。今後もイベントで活用したい」と考えをめぐらせた。
 
 同協会の菊池公男事務局長は「お祭り的なイベントで、観光で訪れた人には釜石を知ってほしいし、市民の皆さんにも地元の魅力を再認識してもらえたらいい」と話す。春まつりは一時、隣町の大槌町であった山林火災を考慮して開催を迷ったというが、「明るい話題を届けられたら」と実行。また今年、シープラザ釜石は開業30周年を迎えることから、「周辺施設と連動し、人が行き来できるイベントを続けていきたい」と先を見据えた。

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大島高任生誕200年企画展 Teson(大橋)で 5日「こどもの日」は中学生以下無料、プレゼントも

釜石鉱山展示室Tesonで開催中の大島高任生誕200年を記念した企画展

釜石鉱山展示室Tesonで開催中の大島高任生誕200年を記念した企画展

 
 5月11日は、日本の近代製鉄の礎を築いた大島高任(1826-1901)の誕生日。本年は生誕200年にあたる。大島が西洋の技術を導入し、日本で初めて鉄鉱石を原料とした鉄生産に成功した釜石市では18日まで、記念の企画展を開催中。大島の西欧人との交流にスポットを当てていて、その人物像を垣間見ることができる。会場は同市甲子町大橋の釜石鉱山展示室Teson(てっさん)。期間中、来場者には記念品を贈呈。あす5日「こどもの日」は中学生以下の入館が無料になり、子ども向けに鉱石のプレゼントがある。
 
 盛岡藩に生まれた大島は17歳で上京し蘭学を学んだ後、長崎、大阪で砲術や大砲鋳造の技術を習得。水戸藩那珂湊での反射炉建設、大砲鋳造を経て、1857(安政4)年、良質な鉄鉱石が産出される釜石・大橋に高炉を建設し、磁鉄鉱を用いた鉄の連続出銑に成功した。大島は高炉建設に至る前、オランダ人ヒュゲーニンが執筆した大砲鋳造法や高炉技術の書物の翻訳者伊東玄朴に師事し、同翻訳にも関わったとされる。釜石の高炉は外国人の直接的な指導を受けることなく、翻訳した蘭書を頼りに築造された。この時、大島32歳。
 
 と、ここまではよく知られた史実だが、今回の企画展は、その後の大島の活躍につながる西欧人との交流について紹介している。大島は釜石での高炉操業成功から3年後の1860(万延元)年、江戸幕府が洋書翻訳や洋学教育のために設立した蕃書調所(ばんしょしらべしょ)に教授手伝いとして招へいされる。箱館(函館)奉行所勤務となった62(文久2)年には、幕府が雇った米国人パンペリー、ブレイクの北海道の炭鉱調査に同行し、採掘のための発破技術も学ぶ。展示では、オランダ語翻訳の腕を見込まれ、蕃書調所から大島に届いた“早急に来てほしい”という旨の手紙、炭鉱調査のことを記した大島の日記の実物が公開される。
 
蕃書調所から大島に送られた手紙。「プロイセン王国(現ドイツ)条約のオランダ語翻訳のため、明日27日早朝に来てほしい」といった内容

蕃書調所から大島に送られた手紙。「プロイセン王国(現ドイツ)条約のオランダ語翻訳のため、明日27日早朝に来てほしい」といった内容

 
蝦夷地(北海道)の炭鉱調査について記された大島の日記(左)。パンペリーの記載がある。大島の日記などを活字にした「大島高任行実」のコピーも並べて展示

蝦夷地(北海道)の炭鉱調査について記された大島の日記(左)。パンペリーの記載がある。大島の日記などを活字にした「大島高任行実」のコピーも並べて展示

 
 明治に入ると、大島は新政府の鉱山権正(鉱山局次長)に任命され、国内の鉱山開発に着手する。71(明治4)年には、不平等条約の改正交渉を目指した「岩倉使節団」に随行。米国、欧州を歴訪し、ドイツを視察した際、一人残ってフライベルク鉱山学校で学んだ。外遊中に大島が記した“ローマ字日記”は、明治初期としては非常に貴重なものとされる。
 
岩倉使節団の外遊中に大島が記したローマ字日記。写真は1873(明治6)年1月のページ

岩倉使節団の外遊中に大島が記したローマ字日記。写真は1873(明治6)年1月のページ

 
 幕末から明治にかけては、いわゆる“お雇い外国人”が次々に日本に招かれ、西欧の技術が導入されていった時期である。帰国した大島はそうした外国人と関わる機会が増えていく。74(明治7)年には、ドイツ人ビアンヒーと釜石を訪れ、官営製鉄所建設地選定のための調査にあたった。大島は10トン炉5基を大只越に建設する案、ビアンヒーは25トン炉2基を鈴子に建設する案を出したが、政府はビアンヒー案を採用。企画展ではビアンヒーが釜石から帝国鉱山寮に宛てた報告書なども展示される。
 
 76(明治9)年にはフランス人コワニエと北海道の鉱山視察に向かった。札幌では「ボーイズ ビー アンビシャス(少年よ 大志を抱け)」の名言で知られる米国人クラークと会食。クラークは同年、開校した札幌農学校で教頭を務め、数カ月という短い赴任期間ながら学生らに大きな影響を与えている。大島らは、72(明治5)年に来日し、北海道で地質調査を行っていた米国人ライマンの痕跡も確認。コワニエ、クラークらの名前は大島の日記にも登場する。展示会場では、ライマンが中心となって76年に作成した日本初の北海道の地質図の復刻版も見ることができる。
 
コワニエ、クラーク、ライマンの記述がある大島の日記帳(1876年)。この時、大島は51歳

コワニエ、クラーク、ライマンの記述がある大島の日記帳(1876年)。この時、大島は51歳

 
ライマンが作成した「日本蝦夷地質要略之図」の1961(昭和36)年復刻版。北海道の地質調査の結果が記される

ライマンが作成した「日本蝦夷地質要略之図」の1961(昭和36)年復刻版。北海道の地質調査の結果が記される

 
 大島はその後、小坂鉱山(銀・銅)や阿仁鉱山(銀)、佐渡鉱山(金・銀)など全国の主要鉱山の近代化に尽力。90(明治23)年には日本鉱業会初代会長に就任した。大島が日本の近代化に貢献できたのは、生涯を通じてのあくなき探究心、外国人にも物おじせず積極的に学ぼうとする姿勢があったことが要因の一つと考えられる。
 
 生誕200年の節目にあたり、市教委文化財課世界遺産室の森一欽室長は「大島高任のいろいろな側面を周知できれば。今回はそのキックオフ。普段公開していない資料も多く展示しているので、ぜひこの機会にご覧いただければ」とアピール。市では本年度、鉄の週間(鉄の記念日12月1日の前後1週間)を中心に、大島を深く掘り下げるシンポジウムや企画展などを計画する。大島の生誕地である盛岡や、医学、オランダ語などを学んだ大阪・適塾(史跡・重要文化財)でも企画展(5月26日~6月7日)が開かれる予定。なお、現大島家から釜石市に寄託されていた「大島家資料」694件は本年3月、市立鉄の歴史館に寄贈された。
 
 企画展では、ライマンらが日本初の広域的な地質図(北海道)を作成したことに由来する5月10日の「地質の日」にちなみ、ドイツ人ナウマンが手がけた日本列島東北部の地質図の実物とレプリカの比較展示も実施している。
 
ナウマンの地質図(東北部)の実物(1886年)とレプリカ(2024年)を並べて展示。「本物はどっち?」

ナウマンの地質図(東北部)の実物(1886年)とレプリカ(2024年)を並べて展示。「本物はどっち?」

 
 企画展開催期間中は大島高任カード、生誕200年記念缶バッジのどちらかを来館者にプレゼント。あす5日の「こどもの日」特別開館では、中学生以下の子どもに釜石鉱山で取れた鉱石のうち、好きな1点をプレゼントする。
 
企画展開催期間中の来館者にはカードか缶バッジのどちらかを贈呈

企画展開催期間中の来館者にはカードか缶バッジのどちらかを贈呈

 
5日「こどもの日」には訪れた子どもたちに釜石鉱山の鉱石1個をプレゼント。お好きな石をどうぞ!

5日「こどもの日」には訪れた子どもたちに釜石鉱山の鉱石1個をプレゼント。お好きな石をどうぞ!

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日本製鉄釜石シーウェイブス パブリックビューイング in 釜石PIT Supported by J SPORTS vol.8 日野レッドドルフィンズ戦

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対象試合

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26 ディビジョン2 第13節
vs. 日野レッドドルフィンズ ビジター戦 
https://kamaishi-seawaves.com/news/game/30453/

 

日本製鉄釜石シーウェイブスを見るならJ SPORTS!
J SPORTSオンデマンドではジャパンラグビー リーグワンDiv.1~3の全試合を徹底配信

日時

2026年5月3日(日) 12:00 キックオフ(開場 11:30開場)

場所

釜石PIT(岩手県釜石市大町1-1-10)

 

【駐車場について】
・斜向かいにある釜石大町駐車場または周辺の有料駐車場をご利用ください。
・自転車およびバイクは、釜石PITに隣接する駐輪駐車スペースをご利用ください。

 

■入場無料
■来場者全員にスタンプカードを進呈…来場するほどお得!スタンプカードをためて特典GET!
■飲食・飲料の持込可。(アルコールは不可) 

主催

一般社団法人釜石市―ウェイブスRFC
協力:釜石ラグビー応援団/釜石まちづくり株式会社

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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かまいし春まつり

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ゴールデンウィークの5月2日(土)、3日(日)に「かまいし春まつり」をシープラザ釜石とサン・フィッシュ釜石で開催します。催しや企画があるほか抽選会も開催しますので、沿岸釜石にお立寄りの予定がある方は、是非JR釜石駅隣のシープラザ釜石とサン・フィッシュ釜石にお越しください。

 

日時

2026年5月2日(土) 10:00〜16:00 、5月3日(日) 10:00〜15:00 

場所

シープラザ釜石周辺
サン・フィッシュ釜石

内容

■シープラザ釜石 西側駐車場
・西側駐車場出店コーナー キッチンカー、テント出店
・のりもの広場 電動カートの走行 1〜10才対象 有料200〜500円
・親子木工教室 市産材を使った木工教室 10:00〜15:00

 

■シープラザ釜石 館内
・おもちゃの電車広場
・釜石ラーメン腹ペコまつり
両日 11:00〜 参加料500円
ラーメン早食い参加者募集中!
・伝統芸能体験
5/2 尾崎青友会 14:00〜
5/3 錦町虎舞  14:00〜
・浜千鳥聞き酒体験
5/2 15:00〜 参加料500円
参加者募集中!

 

■サン・フィッシュ釜石
・毛蟹釣りチャレンジ(有料)
両日 1回2匹まで 2,500円(釣れなくても1匹は保証します)
・ニジマスのつかみ取り
5/2 1回2二匹まで 500円
・マグロ重量当てチャレンジ
5/3 10:00〜12:00
13:00〜結果発表 一番近い方にマグロの柵をプレゼント!
・マグロ解体ショー&販売会
5/3 12:00〜、13:00〜販売会

 

■JR釜石駅
・釜石駅クイズラリー
JR釡石駅内の主なスポットに隠されるキーワードやクイズを探して答えると、達成の方にオリジナルの景品をいずれか1点プレゼント!
5/2 ①10:00〜 ②13:00〜
※改札内入場は入場券150円を買い求める必要有り

 

■スタンプラリー抽選会
イベント会場内(シープラザ釜石、サン・フィッシュ釜石、キッチンカー&物産コーナー)各店舗でのお買い物、お食事1会計で1つスタンプ。スタンプ3つでシープラザ釜石駅側「釜石観光案内所」でガラポン抽選会にチャレンジできます!

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主催

一般社団法人釜石観光物産協会

共催

釜石市

協力

JR釜石駅、釜石地方林業振興協議会、釜石駅前商業協同組合、シープラザテナント会

問い合わせ

釜石観光案内所
TEL 0193-27-8172

かまリン

(一社)釜石観光物産協会

釜石市内の観光情報やイベント情報をお届けします。

公式サイト / TEL 0193-27-8172 / 〒026-0031 釜石市鈴子町22-1 シープラザ釜石

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いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング in 釜石PIT vol.7 Y.S.C.C.横浜戦

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対象試合

2026 JFL CUP [東グループ] 第6節
vs. Y.S.C.C.横浜 AWAY戦 

日時

2026年5月2日(土) 13:00 キックオフ(開場 12:30)

場所

釜石PIT(岩手県釜石市大町1-1-10)

 

【駐車場について】
・斜向かいにある釜石大町駐車場または周辺の有料駐車場をご利用ください。
・自転車およびバイクは、釜石PITに隣接する駐輪駐車スペースをご利用ください。

入場無料

・ワンドリンク制
ソフトドリンク(¥150)or ノンアルドリンク(¥200)のいずれかを購入いただきます
・会場限定のオリジナルグッズ販売あり

主催

釜石まちづくり株式会社
協力:株式会社いわてアスリートクラブ

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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釜石PIT 2026年4月のスケジュール

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太字で表示されているイベントは一般の方も参加できます。イベントに関するお問い合わせは、各主催者までお願いいたします。
 
施設に関する詳細はこちらのページをご覧ください。

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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はしの四季まつり -春満開- 「橋野鉄鉱山八重桜まつり」

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鵜住居川沿いにスギやマツの濃色と新緑のダイナミックなコントラストが続く中、田畑の畦、沿道の庭々に咲く花を楽しみながら県道35号を西進すると、そこは世界遺産「橋野鉄鉱山」。
橋野町振興協議会では栗橋地区まちづくり会議と共催し、大島高任の生誕200年を胸に恒例の橋野鉄鉱山八重桜まつりを開催します。
 
今年も、餅まきやトン汁のお振る舞いのほか、移動産直やキッチンカーの出店、橋野鉄鉱山のガイドツアー、お楽しみイベントなどでおもてなしする予定です。
 
【昨年のイベントの様子】
花の見頃はお預けもにぎわい 「橋野鉄鉱山」で八重桜まつり 世界遺産登録10周年をお祝い – 釜石新聞NewS

日時

2026年5月10日(日) 10時〜13時

場所

橋野鉄鉱山インフォメーションセンター周辺

内容

10時:どんぐり広場移動産直、キッチンカー(コンコン、満月)開店
10時30分:橋野鉄鉱山ガイドウォーク
11時30分:餅まき、トン汁のお振る舞い

その他お楽しみイベント(予定)

無料バスの運行について

会場まで黄色の無料バスを運行します。
希望者は5月8日(金)までに(株)岩手旅行社(TEL:31-1300)までお申し込み下さい。
 
おおよその時刻は次のとおりです。
《無料バス運行表(行き)》
9:00 ビレッジハウス洞泉前
9:05 松倉駅前
9:10 小佐野駅前
9:15 昭和園前
9:20 釜石駅前
9:25 釜石中央
9:35 鵜住居
9:45 砂子畑
9:50 上栗林
※帰りは、会場を13時頃に出発します。
※片道だけのご利用の場合はその旨をハッキリお伝え下さい。

問い合わせ

栗橋地区まちづくり会議事務局 TEL 0193-57-2111
橋野町振興協議会事務局 TEL 090-4639-3225

 

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橋野町振興協議会

橋野町振興協議会

問い合わせ:TEL 090-4639-3225 / FAX 0193-57-2212 / 〒026-0041 岩手県釜石市橋野町34-13-12

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春山シーズン到来!五葉山 岩手・三陸の最高峰で山開き 幻想的な道中に“霧中”!?

霧に包まれた五葉山。山頂を目指して歩を進める登山者

霧に包まれた五葉山。山頂を目指して歩を進める登山者

 
 釜石、大船渡、住田の3市町にまたがる五葉山(標高1351メートル)は4月29日、山開きした。霧雨が降るあいにくの天気だったが、登山者は湿り気のある道を踏みしめながら山頂へ。“分け入っても霧”という幻想的な山の景色を味わいつつ、春山シーズンの到来を喜んだ。一方、岩手県内では昨年、今年と山林火災が相次いだこともあり、地元消防団が注意喚起のチラシを登山者に配布。安全に、そして安心して山歩きを楽しむためのルールを再認識してもらった。
 
 「昭和の日」の祝日に設定されている山開きは、3市町で組織する五葉山自然保護協議会(会長=小野共釜石市長)が主催。今年も釜石、大船渡の市境となる赤坂峠登山口で安全祈願祭が行われた。関係者、登山者ら約50人が集まり、山や自然への感謝の気持ちを込めて玉串をささげて拝礼。五葉山神社の奥山行正宮司は登山道を清めて無事故を祈った。
 
五葉山赤坂峠登山口で行われた安全祈願祭

五葉山赤坂峠登山口で行われた安全祈願祭

 
山の安全を祈る神事や登山道の状況説明に臨む登山者ら

山の安全を祈る神事や登山道の状況説明に臨む登山者ら

 
 同協議副会長を務める渕上清大船渡市長が「今年も多くの方々が五葉山を訪れ、四季折々の美しさを感じながら、安全に登山を楽しんでほしい」とあいさつ。自然保護管理員の松田陽一さん(62)=釜石市=は「残雪もなく、登山道は歩きやすくなっている」と状況を説明したうえで、「特に危険な場所はないが、雨が降ると登山道上にある土のうが滑りやすくなるので転倒のないように。低体温症などにも注意して」など呼びかけ、登山客を送り出した。
 
登山道の入り口にある名簿箱。登山者は名を記して山道へ

登山道の入り口にある名簿箱。登山者は名を記して山道へ

 
 濃い霧が立ち込める中、登山者は足元を確認しながら慎重に歩いた。時折顔を上げて立ち止まり、植物の芽吹きや新緑など、この時季ならではの眺望を楽しむ姿も。傘をつえ代わりにして「行けるところまで」とゆったりペースで歩を進めるグループもあった。
 
足元に気を配りながら力強い一歩を踏み出す登山者

足元に気を配りながら力強い一歩を踏み出す登山者

 
時には植物の芽吹きや新緑の景色を味わいながら歩く

時には植物の芽吹きや新緑の景色を味わいながら歩く

 
 五葉山は「花の百名山」としても知られ、初夏にかけてツツジやシャクナゲが見頃を迎える。咲き誇る花の美しさに魅了された盛岡市の佐々木浩正さん(64)、圭子さん(64)夫妻は、春山の登り始めとして毎年五葉山へ。「体慣らし、足慣らしにちょうどいい」と笑顔を重ねる。今年は少し早めのスタートになったため、「花のきれいな時季にまた訪れたい。シャクナゲの最盛期はまだ見たことがないから…ね」と再訪を構想。さらに今シーズンは入山規制が緩和される見通しの岩手山の登頂も計画しているようで、「楽しみはこれから」とワクワク感を漂わせた。
 
「装備はしっかりと」。余裕の笑顔と軽快な足取りの登山者

「装備はしっかりと」。余裕の笑顔と軽快な足取りの登山者

 
霧の中へ。登山を愛好する仲間とともに山頂へ向かう

霧の中へ。登山を愛好する仲間とともに山頂へ向かう

 
 山開きに合わせ、山火事への注意を呼びかける啓発活動を行ったのは五葉山を管轄する大船渡市消防団第9分団。昨年は大船渡で、今年は大槌町で大規模な山林火災が発生しているため、団員3人が入山者に声をかけ、チラシを配った。佐藤雄分団長(52)は「登山者の皆さんも火の取り扱いに十分に気をつけてほしい。ご安全に登山を」と協力を求めた。
 
登山口で入山者にチラシを配る大船渡市消防団第9分団の団員

登山口で入山者にチラシを配る大船渡市消防団第9分団の団員

 
 豊かな自然、雄大な景観を有する五葉山は三陸沿岸の最高峰。季節ごとに表情を変える植生、山頂から臨む三陸の海、早池峰山や奥羽山系の山並みは訪れる人々の心を癒やし、力を与える。こうした価値があらためて認められて、今年3月に三陸ジオパークのサイトに正式に登録された。