umitokibounogakuensai_thum

海と希望の学園祭 in Kamaishi

umitokibou
 
「海と希望の学園祭in Kamaishi」を11月18日(土)、19日(日)の2日間、釜石情報交流センター釜石PITと釜石市民ホールTETTOで開催します。
 
東京大学の先生方のトークイベントや海の生物を紹介する展示コーナーやおさかなバスボムづくりなどの手作りコーナー、巨大バルーンオブジェの設置や手作りバルーンのプレゼント、海の生物に触れ合えるタッチプールなど、たくさんの方が楽しめる催しをご用意し、お待ちしております。
 
海のことを学び楽しめる2日間のイベントになっておりますので、どうぞお越しください!
 
詳細はチラシをご覧ください。
海と希望の学園祭チラシ[PDF:905KB]

日時

2023年11月18日(土)、19日(日)
入場無料

会場

釜石情報交流センター(釜石PITラウンジ)
釜石市民ホールTETTO

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 総合政策課 企画調整係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
TEL 0193-27-8413 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2023102000035/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
suisha6115

農作物の恵み 存分に味わう 釜石・橋野 人気の「水車まつり」に市内外から500人

コロナ禍を経て復活2年目の「水車まつり」。市内外から訪れた多くの人たちでにぎわった

コロナ禍を経て復活2年目の「水車まつり」。市内外から訪れた多くの人たちでにぎわった

 
 釜石市橋野町の「水車まつり」が5日、産地直売所・橋野どんぐり広場周辺で開かれた。農作物の収穫を祝う11月初頭の恒例イベントで、17回目の開催。地元産の穀物や野菜を使った各種メニューが提供され、幅広い世代が郷土の食文化に親しんだ。終盤を迎えた山々の紅葉、水車による米つきの実演も楽しみ、同地域の素晴らしさを五感で味わった。
 
 同イベントは橋野町振興協議会(菊池郁夫会長)、栗橋地区まちづくり会議(洞口政伸議長)が共催。地域の魅力を発信しようと季節ごとに開催する、はしの四季まつり(春:八重桜まつり、夏:ラベンダー観賞会、秋:ニジマス釣り大会)の一つに位置付けられる。新型コロナウイルス感染症の影響で2020年以降、全面または一部中止が続いたが、今年ようやく全4イベント開催が実現した。
 
 菊池会長が歓迎の言葉を述べた後、いつも通り餅まきで幕開け。まつり準備にあたった各団体の代表が、紅白餅約1千個を軽トラックの荷台からまいた。もち米は同産直組合員の二本松農園(鵜住居町)が提供。同振興協女性部員が手作りで仕上げた。来場者は放物線を描く餅を目で追い、懸命に手を伸ばした。
 
荷台からまかれる紅白の祝い餅に老若男女が手を伸ばした

荷台からまかれる紅白の祝い餅に老若男女が手を伸ばした

 
子どもも大人も笑顔で餅まきを楽しむ。水車まつり恒例の光景

子どもも大人も笑顔で餅まきを楽しむ。水車まつり恒例の光景

 
 まつり名物のお振る舞いは、地元産野菜がふんだんに入った豚汁。約300食分が用意され、無料で提供された。手打ちそば、きびの焼き団子、雑穀おにぎりは約150~380食分を各100円で販売。開始とともに長蛇の列ができた。そば打ちには鵜住居公民館で定期的に活動する「そばの三たて会」(奥山英喜会長)が18年から協力。地域間連携でまつりを盛り上げている。各メニューは今回も早々に完売した。
 
振興協女性部が作る豚汁は毎回大好評(左)。手打ちそば(右上)、みそだれをかけたきびの焼き団子(右下)も食欲をそそる

振興協女性部が作る豚汁は毎回大好評(左)。手打ちそば(右上)、みそだれをかけたきびの焼き団子(右下)も食欲をそそる

 
お目当てのメニューを求めて長蛇の列ができた

お目当てのメニューを求めて長蛇の列ができた

 
 家族や親族10人で訪れた北上市の岩﨑慎之介君(9)は「手打ちそばが気に入った。ここは来たことがあるけど紅葉の時期は初めて。秋の景色はきれい」と感激。弟隆之介君(7)も「餅を7個拾った。焼いて食べたい。ここに来るとさわやかな気持ちになる」とご満悦。釜石市出身という母静香さん(38)は「具だくさんの豚汁、雑穀おにぎりがおいしかった。豊かな自然の中で子どもたちにはいろいろなことを学んでほしい」と期待した。
 
「どれもおいしい!」笑顔で各種メニューを味わう子どもたち

「どれもおいしい!」笑顔で各種メニューを味わう子どもたち

 
まつり来場者は近年、若い世代の親子連れも多い

まつり来場者は近年、若い世代の親子連れも多い

 
 イベント名にも入る水車は産直隣の親水公園内にあり、同所のシンボル的存在。かやぶき屋根の小屋に併設され、回転の力で中の設備が動く仕組みになっている。同まつりでは普段は公開していない小屋の中を見ることができ、来場者はきねでもみ米をつく様子を見学した。
 
 宮城県の戸田慎治さん(70)は同産直で販売される米粉団子のファンで、妻と共に年に1~2回は同所に足を延ばす。今回は偶然にもまつり開催日と重なり、イベントも楽しんだ。水車小屋では地元の方から「これでついた米はうまい」と教えてもらい、豚汁をはじめ全メニューも堪能。「そばは2杯いただいた。きび団子は素朴な甘さで最高の味わい。こういうイベントは子どもたちの食育にも最適。食の安全への理解、生産者への感謝の気持ちを育む機会になる」と話し、「地域のつながりが感じられる」と継続開催を望んだ。
 
親水公園に建つ水車小屋。まつりでは小屋の中も見学できる

親水公園に建つ水車小屋。まつりでは小屋の中も見学できる

 
小屋の中では水車の力できねを動かす米つきを実演。子どもたちも興味津々

小屋の中では水車の力できねを動かす米つきを実演。子どもたちも興味津々

 
 近年の極端な夏の猛暑や秋になっても続く残暑は、農作物生産者にとって悩みの種。栽培管理の苦労は年々増大する。同産直の藤原英彦組合長は「例年だと9月いっぱいは出るトマトの出荷が今年は早めに終了。米は暑さの影響は多少あったものの、幸い台風の直撃がなく、収量は例年並み。冬野菜のダイコンやハクサイは残暑の影響で成長が遅れている」と話す。野生動物による食害も生産者を悩ます。「今年は全国と同様、クマが異常に多い。クリもかなりやられ、出荷もいつもより少ない」と藤原組合長。猛暑と獣被害への今後の対策に課題を示した。
 
産直「橋野どんぐり広場」には地元産の野菜が並ぶ。これからはダイコンやハクサイが出始める

産直「橋野どんぐり広場」には地元産の野菜が並ぶ。これからはダイコンやハクサイが出始める

 
 同市では3日に最高気温26.6度を記録。同まつり開催時の同所の気温は12度で、来場者は急激な温度変化にも驚きながら、季節の移り変わりを肌で感じていた。

sanyuteirakudai_thum

三遊亭楽大の「爆笑落語会 正座の限界60分&e-sports交流会」

rakugo_202311

 

落語とe-sportsによる心の復興事業 三遊亭楽大の「爆笑落語会 正座の限界60分&e-sports交流会」

災害公営住宅にお住まいの皆様と、地域住民の交流等を目的に、方三遊亭楽大さんのよる落語会と交流会を開催します。生で落語を楽しめる貴重な機会です。近隣の皆様お誘いあわせの上、是非ご来場下さい。みんなで沢山笑いましょう!

 

日時

浪板交流促進センター
11月28日(火) 13時30分〜
金沢地区生活改善センター
11月29日(水) 10時00分〜

入場料

無料

主催・お問い合わせ

釜石まちづくり株式会社
TEL 0193-22-3607

※落語とe-sportsによる心の復興事業は、令和5年度被災者の参画による心の復興事業費補助金を活用しています。

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

koho1820thum

広報かまいし2023年11月15日号(No.1820)

広報かまいし2023年11月15日号(No.1820)
 

koho1820thum

広報かまいし2023年11月15日号(No.1820)

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 4.12MB
ダウンロード


 

【P1】
表紙

【P2-3】
釜石まつりイベントレポート

【P4-5】
野田市長 退任あいさつ
釜石市市政功労者表彰

【P6-7】
令和4年度 決算報告

【P8-9】
まちの話題

【P10】
学校給食費無償化の拡充
新型コロナワクチン接種のお知らせ 

【P11-13】
まちのお知らせ

【P14-15】
保健案内板
保健だより

【P16】
釜石エール券販売
イベント案内

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2023111500014/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
torehan1

ターゲットは石!?…近代製鉄発祥の地で宝探し こどもエコクラブ 釜石鉱山周辺の自然体感

釜石鉱山で鉱石探しを楽しむ子どもたち

釜石鉱山で鉱石探しを楽しむ子どもたち

  
 釜石市は、製鉄の町。良質な鉄鉱石が豊富にあることもあって、江戸時代末期には甲子町大橋に建設された洋式高炉で日本初の鉄鉱石を用いた製鉄(連続出銑)に成功し、近代製鉄発祥の地として知られる。が、釜石にあるのは鉄鉱石だけではない。採掘時には別の鉱石に出合うこともあり、中には“宝石”を隠しているものも。その宝を求め、子どもたちがトレジャーハントに挑んだ。
  
 宝探しは3日、発祥の地・釜石鉱山周辺で行われた。子どもたちが身近な自然に親しみながら環境保護の意識を育む「こどもエコクラブ」(市主催)の活動として企画。子ども会員約40人に保護者も加わり、80人ほどのハンターが集まった。
 
宝探しに備えて工藤さん(右)から知識を仕入れる

宝探しに備えて工藤さん(右)から知識を仕入れる

 
 鉱山の歴史に関する資料を展示公開する旧釜石鉱山事務所の見学から開始。施設の管理を担当する工藤淳子さん(市世界遺産課)が案内し、子どもたちは鉱物室に並ぶ産出岩石からターゲットとなる石の特徴を確認した。
  
 さまざまな石が積まれた敷地内の一角に移動して鉱石採取に挑戦。ターゲットは▽鉄鉱石▽銅鉱石▽柘榴(ざくろ)石▽灰鉄輝石▽緑簾(りょくれん)石▽結晶質石灰石-など9種類。ハンターは色や模様、磁石がくっつくかなどの情報を頼りに探し、工藤さんが種類を確認した。
 
鉄鉱石や一緒に採掘された鉱石が積まれた山 

鉄鉱石や一緒に採掘された鉱石が積まれた山

  
「これがいいんじゃない?」鉱石探しにみんな夢中

「これがいいんじゃない?」鉱石探しにみんな夢中

 
「これだ!」と手にした石を自慢する子どもたち

「これだ!」と手にした石を自慢する子どもたち

  
 柘榴石狙いの福士大成君(甲子小4年)は、集めた石を市職員にハンマーで割ってもらい、見事に宝石ガーネットの結晶をゲット。「よし!」と破顔した。もともと石に興味はあったが、エコクラブの活動で視野の広がりを実感。「知らなかったことを学べるし、いろんな人と交流できるから楽しい。鉄の歴史や文化をもっと勉強してみたい」と目を輝かせた。
  
石割り作業を興味深く見つめる子どもたち

石割り作業を興味深く見つめる子どもたち

 
「誰だキミは?」「ガーネットです」。お宝ゲット

「誰だキミは?」「ガーネットです」。お宝ゲット

 
こちらは緑簾石。「エピドートの結晶だ」

こちらは緑簾石。「エピドートの結晶だ」

  
 ほかにも、重みのある石を割ると銅が混じっていたり、白い石が「大理石だね」と確認されたり、参加者はそれぞれ宝を手にした。中には複数の特徴が見られ判断に迷うものがあり、「自分で調べてみる」と探究心をくすぐられた子も。鉱石探しを通じ、鉄とともに歩んできた地域のルーツに触れた。
  
 最後はネイチャーゲーム体験。自然の中に置かれた人工物の数を見極める「カモフラージュ」で、観察の目を養った。伸び伸びと遊びまわる子どもたちの姿を少し離れた場所から見守っていた福士君の父大輔さん(42)は「自然に触れることで、気づきを得られる。言いたいことはあるけど、口は挟まない。自分から行動することで何かを感じてもらえたら」と期待。エコクラブの活動は年に6回ほど計画されるが、「増やしてほしい」と望んだ。
  
人工物(黄色い囲み)を探すネイチャーゲームも体験

人工物(黄色い囲み)を探すネイチャーゲームも体験

 
宝を求めて集ったハンターは秋色も満喫する

宝を求めて集ったハンターは秋色も満喫する

 
 エコクラブサポーターの加藤直子さんは、大橋での鉄づくりの成功にちなんで制定された「鉄の記念日」(12月1日)に触れながら、「たくさんの人が働きながら頑張ってくれた場所。そこで使われたのが、地球の中にある土や石」などと自然環境と人間のかかわりを伝えた。鉄づくりの歴史から地球の成り立ちや、石の生成過程に興味持ってもらうのが狙い。周囲は秋色が増し、色づいた木々の葉が落葉していて、「冬の準備を始めている」と季節の移ろいを感じる楽しさも共有した。
  
 これまで生物や星空の観察を実施。昆虫採集は天候の影響で中止したが、番外編的に市外での屋外活動・キャンプを催した。次回は12月上旬に海の生物観察会(ウニの解剖など)を予定。来年1~2月ごろの活動も計画中だ。
 
 

katagishi5861

「悼む・忘れない・伝える」釜石・片岸町に震災大津波記念碑 待望の完成 教訓を確実に後世へ

片岸町に建立され、4日に除幕された「東日本大震災大津波記念碑」

片岸町に建立され、4日に除幕された「東日本大震災大津波記念碑」

 
 東日本大震災の津波で町内の8割が被災、33人が犠牲になった釜石市片岸町に、住民の思いが詰まった大津波記念碑が建立された。犠牲者を悼み、教訓を伝え、未来の命を守ろうと、片岸町内会(鈴木匠会長、121世帯)が建立実行委(委員長=鈴木町内会長)を組織し、実現に向け取り組んできた。津波で破壊された神社の鳥居、石橋を石材として活用。「人」の形に組んで地域の支え合いを表現するなど、デザインにもこだわった。住民だけでなく多くの人に立ち寄ってもらい、津波の教訓を感じ取ってもらうことを期待する。
 
 4日、記念碑の除幕式が現地で行われ、住民や関係者約80人が出席した。海に向かって黙とうをささげたあと、実行委の鈴木委員長(71)があいさつ。かさ上げを含む土地区画整理事業の長期化、新型コロナウイルス禍の影響で、これまで建立がかなわなかった経緯を説明した上で、「亡くなった人にみんなで手を合わせ、思い出す場が欲しかった。復興の象徴にもしたかった。未来につながる防災の決意をここで示していきたい」と碑に込めた思いを明かし、協力者に深く感謝した。町内の子どもらが除幕。完成した記念碑が姿を現した。
 
式の冒頭、海の方角に向かって震災犠牲者に黙とうをささげる出席者

式の冒頭、海の方角に向かって震災犠牲者に黙とうをささげる出席者

 
片岸町内の子どもたちの手によって記念碑の除幕

片岸町内の子どもたちの手によって記念碑の除幕

 
 同記念碑は片岸稲荷神社への上り口付近の私有地(永年貸与)に建立。横幅6.5メートル、奥行き2.5メートルの台座に据えられた。正面向かって左側に、津波で倒壊した同神社鳥居の笠木部分を組んだ「人」という字のモニュメント(高さ2.5メートル、花こう岩)を設置。中央の2本の石柱は鳥居の柱部分を使ったもので、1本は「東日本大震災大津波記念碑」と刻字、もう1本には町内の中高生6人が考えた未来に伝えたい教訓を名前と共に四方に刻んだ。右側の町民から寄付された石には、被害の概要と記念碑に込めた思いが文章で刻まれた。台座には神社の石橋だったものが使われた。
 
中央の石柱のうち1本には、中高生が考えた未来に伝えたい言葉が刻まれた(写真両端)

中央の石柱のうち1本には、中高生が考えた未来に伝えたい言葉が刻まれた(写真両端)

 
台座の右側に設置された碑文。石材は町民が寄付

台座の右側に設置された碑文。石材は町民が寄付

 
 建立された記念碑の近くには山裾に並ぶ形で、被災後に再設置された明治、昭和の三陸大津波の記念碑、江戸時代の神社関連の石碑群などもある。目の前には市が整備した片岸稲荷公園が広がり、同所は国道45号からも見通せる。
 
 式の中で町内に暮らす藤原菜穂華さん(大槌高1年)は震災の記憶がない、経験していない中高生が考えた言葉について「感慨深い。ぜひ見ていただきたい」と話し、「なぜここに記念碑ができたのか、一人一人が考えてくれたら」と思いを込めた。
 
上段:今回設置した記念碑の近くには昭和と明治の三陸大津波記念碑が並ぶ(右側)下段:記念碑は国道45号からも見える場所にある

上段:今回設置した記念碑の近くには昭和と明治の三陸大津波記念碑が並ぶ(右側)下段:記念碑は国道45号からも見える場所にある

 
左:遺族代表であいさつする山﨑長也さん(前片岸町内会長)右:中高生の言葉について思いを述べる藤原菜穂華さん

左:遺族代表であいさつする山﨑長也さん(前片岸町内会長)右:中高生の言葉について思いを述べる藤原菜穂華さん

 
 片岸町は市の北部に位置し、大槌町に隣接する。同震災で当時の住民662人のうち33人が犠牲になり、家屋252軒中199軒が被災した。前町内会長の山﨑長也さん(87)は妻トシさん(当時73)が行方不明のまま。式で遺族を代表してあいさつし、「(犠牲になった家族を)思い起こすたび心が定まらないが、碑ができたことで亡くなられた方、遺族の方々も幾分、心安らかになるのではないか。通りがかった方々も手を合わせていただければ」と願った。
 
 「間もなく(震災から)13年。これまでみんなでやってきたことがこれに凝縮されたような気持ち。一つのけじめができたと思う」と鈴木委員長。今回、町内5カ所の津波到達地点には「これより高台に逃げろ」と刻んだ石柱も設置した。総事業費は約200万円で、資金は住民や町内の団体からの寄付金で賄われた。
 
記念碑について出席者に説明する鈴木匠実行委員長(右)

記念碑について出席者に説明する鈴木匠実行委員長(右)

 
完成した記念碑に献花する出席者

完成した記念碑に献花する出席者

 
震災犠牲者の冥福を願い、祈りがささげられた

震災犠牲者の冥福を願い、祈りがささげられた

peter-and-the-wolf-kamaishi-v20231024thum

音楽劇 ピーターとオオカミ

音楽劇 ピーターとオオカミ
 
音楽劇 ピーターとオオカミ

 

『公文協アートキャラバン事業 劇場へ行こう3』参加事業

 
世界中で愛される音楽物語、
プロコフィエフ作曲の<ピーターと狼>…
演劇要素が加わり、音楽スコア、ストーリーも
新たに編曲・脚色された、
新しいアプローチによる≪ピーターとオオカミ≫を
生演奏による音楽と
ドラマリーディング(朗読)での上演…
 
ストーリー
森の牧場におじいさんと暮らしていた少年ピーターは、ある日、扉を閉め忘れ、飼っていた動物たちを逃がしてしまいます。そこへ狼が現れ、大事なアヒルを丸呑み!
ピーターは、残された動物たちとともに、アヒル救出作戦を開始。
通りがかった狩人の協力も得て、果たしてアヒルは無事助け出されるでしょうか?
 
ご来場される皆様へ【ご協力お願い】
○発熱や体調不良時には来館や来場をお控えください。○施設内でのマスク着用は個人の判断となります。混雑時や継続的な発声を伴う公演等、必要に応じて着用してください。○施設内での咳エチケットや手洗いの励行を推奨します。

助成


文化庁文化芸術振興費補助金
(統括団体による文化芸術需要回復・地域活性化事業(アートキャラバン2)
独立行政法人日本芸術文化振興会

出演

西村 まさ彦 Masahiko Nishimura 語り
俳優。12月12日生まれ、富山県出身。近年、映画では「お終活 熟春!人生百年時代の過ごし方」「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」などに出演。またNHKドラマ「白い濁流」NHK BS時代劇「剣樹抄」テレビ東京「警視庁考察一課」など様々な作品で幅広い役を演じている。
 
大嶋 吾郎 Oshima Goro 音楽監督・編曲、ボーカル、ギター、打楽器他
スタジオ、サポートミュージシャンとしてコーラス、ギターを担当。プレイヤーとしてのキャリアは30年に及ぶ。近年では舞台音楽の作編曲家としての活動も多い。幅広い音楽の嗜好と引き出し、あらゆる楽器、ノイズを駆使したサウンドメイキングにて日々楽曲を生み出している。
 
副田 整歩 Naomu Soeda サクソフォン、クラリネット、打楽器他
サックス奏者で作編曲家。ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの全サックスの他、ピアノ、フルート、クラリネットを演奏。シンセサイザーやプログラミングにも精通している。クラシックとジャズ両方の素養を活かしアーティストサポート、ライブ、レコーディング、作編曲、プロデュースを行う。自宅スタジオを拠点にレコーディングや楽曲制作、音楽配信も行っている。Nam Jazz Experimentのリーダー。

日時

2023年12月23日(土) 14:00〜16:00予定(開場13:30)

会場

釜石市民ホールTETTO ホールA

料金

全席指定 一般:3,000円 高校生以下:1,500円 当日各500円増
◎割引(各2割引/TETTOのみ取扱い)
友の会:会員証提示で2枚まで
シルバー:65歳以上証明書提示で一般チケット1枚まで
まとめ:10枚以上同時購入
※未就学児入場不可

料金

前売券好評発売中!
プレイガイド窓口
【釜石】釜石市民ホール、イオンスーパーセンター釜石店
【大槌】シーサイドタウンマスト
【大船渡】サン・リア、リアスホール
【盛岡】カワトク
【北上】さくらホール
 
電話予約
〇釜石市民ホールTETTO 0193-22-2266へお電話ください。
 
専用申込フォーム
下記QRコードまたはリンクからもお申込みいただけます。

https://forms.gle/oWBr1kNPWHiYGCwA9
〇この申込フォームからの申込可能期限は、2023年12月21日(木)17:00までとなります。
〇座席場所はおおまかに希望することができます。希望がない場合はホールにお任せとなります。希望する場所に座席が無い場合は、近い座席から良席をご案内させて頂きます。
〇お申込いただいた後チケットが確保でき次第、登録のメールアドレスへお知らせいたします。迷惑メール設定や受信設定等のご確認をお願いいたします。お知らせは下記お問合せメールアドレスより送付いたします。
〇チケット代金のお支払いは、釜石市民ホールTETTO総合案内にて現金でお願いいたします。当日精算もできます。
★友の会、シルバー、まとめ買い割引をご希望の場合は、チケット引換の際にお申し出ください

お問い合わせ

釜石市民ホールTETTO
TEL:0193-22-2266
mail:daihyo*tetto-kamaishi.jp *を@に変えて送付お願いします

備考

【駐車場について】
当ホールには、専用駐車場がございません。車でご来場の際は、市営大町駐車場など近隣の有料駐車場をご利用くださいますようお願いいたします。
 
【大町駐車場割引券サービス】
公演当日、ホール総合案内に本公演チケットと大町駐車場券を提示いただくと、駐車1時間サービス券を2枚進呈いたします。ぜひご利用ください。
 
【親子鑑賞室について】(要申込)
客席での鑑賞が難しいお子様連れの方に、多目的鑑賞室のご利用ができます。
[定員]約4~5名
ご利用を希望される方はホールまでお申込みください。
※客席後方3階から見下ろす形になります。予めご了承ください。

主催等

【主催】釜石市民ホール、(公社)全国公立文化施設協会
【共催】釜石市
【後援】釜石市教育委員会、岩手日報社

釜石市民ホール TETTO

釜石市民ホール TETTO

問い合わせ: TEL 0193-22-2266 / FAX 0193-22-3809 / 公式サイト
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-9

france1

世界とつながる釜石 フランス派遣のアマラグビーチーム、中学生 成果を報告

フランスでの体験を報告した選手や中学生ら

フランスでの体験を報告した選手や中学生ら

 
 フランスで9月に開催されたラグビーワールドカップ(W杯)に合わせ、同国で初開催されたアマチュア世界大会に特設チーム「いわて釜石ラグビーフットボールクラブ(RFC)」が出場。同時期に、海外体験学習として釜石の中学生も同国を訪れた。2つのチームに与えられたミッションは▽東日本大震災復興支援への感謝の発信▽W杯日本大会のレガシー(遺産)継承▽スポーツを通じた国際交流-。10月28日に釜石市大町の市民ホールTETTOで報告会を開き、市民ら約60人に現地での活動を伝えた。
 

スポーツ交流 いわて釜石RFC選手ら「刺激に」

 
活動報告するいわて釜石RFCの選手たち

活動報告するいわて釜石RFCの選手たち

 
 いわて釜石RFCが参加したのは、「ワールドアマチュアラグビーフェスティバル」。9月23~30日に仏南部のプロバンス地方で開かれた。W杯参加国を中心に16カ国が出場。日本からは、開催地の一つディーニュ・レ・バン市と姉妹都市提携を結ぶ釜石市に出場の打診があったことから、岩手や釜石にゆかりある選手30人を選抜してチームを派遣した。
 
 報告会には選手10人が参加した。ヘッドコーチも務めた市スポーツ推進課の佐伯悠さん(38)によると、他国は既存のクラブチームが出場。いわて釜石RFCは予選リーグでイングランド、アルゼンチン、チリのチームと対戦し全敗。ジョージア、ベルギーとの順位決定戦にも競り負け、最下位の16位に終わった。そんな中、12-19と競り合ったアルゼンチン戦では三田唯力選手(25)=県警=がマン・オブ・ザ・マッチに選出。佐伯さんは「全試合、ホームゲームのような応援の中で戦えた。各選手が活躍し、順位以上にいろんなものを得ることができた」と充実した日々を振り返った。
 
チームの戦いぶりを振り返る佐伯さん

チームの戦いぶりを振り返る佐伯さん

 
 釜石シーウェイブスOBらも多く、「またガチなラグビーができ、いい思い出になった」「刺激的な日々。やっぱりラグビーは楽しい」などと感想を伝えた。木村優太選手(30)もそんな一人で、「全敗は悔しいが、選ばれた仲間と戦えたことは誇り。選手を引退したわけではないので、この経験を今後に生かしたい」と言葉に熱を込めた。
 
「ありがとうを伝えに」。現地の新聞で紹介された

「ありがとうを伝えに」。現地の新聞で紹介された

 
 アマ大会は、ラグビーが大好きなディーニュ市の若者が実現させた夢の形。小さなまち釜石が被災から立ち上がり、W杯日本大会の開催地になったストーリーに触発された挑戦だったといい、選手たちは釜石開催のレガシーが着実につながっていることを肌で感じてきた。ラグビー普及コーディネーター(市地域おこし協力隊)の竹中伸明選手(34)は多くの歓迎に感激。「受け取ったパスを広く釜石市民に届け、交流というパスを交換し続けるようにしたい」と前を向いた。
  
 野田武則市長は「復興支援への感謝を世界に伝え、国際交流の振興に貢献してくれた」とねぎらい、派遣事業を進めた実行委の小泉嘉明会長は「若い人の交流が進めば、いい関係が続く。平和にもつながる。ラグビー県、ラグビーのまち釜石を前に進めていこう」と期待を込めた。
  

異文化体験 生徒ら視野広げ「地域のために」

  
海外体験事業でフランスを訪れた中学生

海外体験事業でフランスを訪れた中学生

  
 中学生海外体験事業で渡仏した生徒は6人で、期間は9月24日~10月1日まで。ディーニュ市などの学校で同年代の子と交流し、ホームステイ先では現地の文化に触れた。姉妹都市提携のきっかけとなったジオパーク資産・アンモナイト化石群も見学。復興支援に尽力した化粧品メーカー「ロクシタン社」を訪ね、感謝を伝えた。いわて釜石RFCの応援、W杯の日本代表・サモア戦も楽しんだ。
 
スライドを使って体験活動の様子を紹介する生徒

スライドを使って体験活動の様子を紹介する生徒

 
 6人はいずれも、多くの出会いと発見がある貴重な体験をさせてもらったことへの感謝を口にした。初めての海外という緊張感や語学に対する不安も共通だったが、現地では不慣れなフランス語や英語を駆使する生徒らに理解を示し、親切に接してもらったと声をそろえた。
 
 ラグビー経験のある前川航紳さん(釜石中3年)は世界の舞台で戦う選手たちのプレーに感動。次に続こうと闘志を燃やした。外国人との交流では語学力だけでなく、自分たちが暮らす地域を知って伝えることが大事だと実感。「さまざまなことにチャレンジし、身につけて釜石の国際交流に貢献したい」と背筋を伸ばした。
 
生徒たちの交流の様子も現地の紙面で伝えられた

生徒たちの交流の様子も現地の紙面で伝えられた

 
 来年4月にはディーニュ市との姉妹都市提携30周年を迎える。聴講した人から「どんな釜石を紹介したい?」と質問されると、生徒たちは鉄の歴史やスタジアムを挙げたり、「フランスで印象に残ったのは街歩き。通りを見ることでも異国の雰囲気を感じられる」とアイデアを出した。釜石で暮らす外国人との交流を求める声もあり、6人は自分たちの可能性を信じながら「得た経験を地域に生かす」との思いを強めた。
 
国際交流の継続を期待する選手や中学生ら

国際交流の継続を期待する選手や中学生ら

tsuyako5605

「芸は津波に流されない」 釜石最後の芸者“艶子姐さん” 波乱万丈の生涯を語り、踊り舞台で再現

伊藤艶子さんが伝えた「釜石浜唄」なども披露した舞台「艶子姐さん~釜石最後の芸者物語」

伊藤艶子さんが伝えた「釜石浜唄」なども披露した舞台「艶子姐さん~釜石最後の芸者物語」

 
 古里釜石で踊りや三味線の芸の道一筋に生き、2016年に89歳で亡くなった伊藤艶子さんの生涯が、語りと踊りの舞台でよみがえった―。10月29日、釜石市大町の市民ホールTETTOで上演された「艶子姐さん~釜石最後の芸者物語~」。俳優名取裕子さんの語り、伊藤さんの芸を引き継ぐ東京・八王子の芸者衆の踊りなどで構成された舞台を約450人が鑑賞した。製鉄、水産業による釜石繁栄の時代、社交の席を踊りや唄で華やかに盛り上げ、多くの市民に親しまれた伊藤さん。来場者は在りし日の“艶子姐さん”の姿を思い浮かべながら、舞台に見入った。
 
 同公演は釜石市民ホールと、名取さんと親交のある小田島弘枝さんが代表を務める遠巣谷の森文化交流センター(西和賀町)が企画。名取さんの語りで15年から始まった「みちのく巡礼話芸劇場」シリーズの第3弾として行われた。名取さんは伊藤さんの言葉を釜石弁で熱演。4度の津波、2度の艦砲射撃など数々の困難に負けず、たくましく生き抜いた姿を巧みな話術で伝えた。東日本大震災後の避難所訪問を機に、伊藤さんからお座敷唄「釜石浜唄」などを教わった東京・八王子の芸者衆5人が踊りで華を添えた。劇中の唄は釜石出身の民謡歌手、佐野よりこさんが担当した。
 
オープニングで客席を通ってステージに向かう俳優名取裕子さん

オープニングで客席を通ってステージに向かう俳優名取裕子さん

 
釜石出身の佐野よりこさんが歌い、八王子芸者が踊る「釜石小唄」で幕を開けた

釜石出身の佐野よりこさんが歌い、八王子芸者が踊る「釜石小唄」で幕を開けた

 
芸の道を貫いた伊藤艶子さんの生涯を朗読劇で伝える名取裕子さん

芸の道を貫いた伊藤艶子さんの生涯を朗読劇で伝える名取裕子さん

 
伊藤さんやまちの歴史などの写真を映し出しながら舞台が進められた

伊藤さんやまちの歴史などの写真を映し出しながら舞台が進められた

 
 伊藤さんは1926(大正15)年、釜石に生まれた。裕福な家庭だったが、父親が病に倒れ、13歳で入学した高等女学校を4カ月で中退。幼いころから大好きだった踊りで身を立てたいと、浜町の格式高い料亭「幸楼」で住み込みの芸者修業を始めた。
 
 戦禍などを経て、27歳で単身上京。日本舞踊・藤間流の門をたたき、名取として「藤間千雅乃」の名を授かった。三味線も身に付け、29歳で帰郷。釜石は製鉄のまちとして繁栄を極め、人口9万人を超える時代に入っていった。伊藤さんは稽古場を開き、昼は弟子に舞踊を教える師匠、夜は幸楼のお座敷に上がる芸者“艶子姐さん”として2足のわらじを履いた。
 
 製鉄所の合理化で高炉の火が消えると、同市の人口は減少の一途をたどっていく。2011年、東日本大震災発生―。伊藤さん84歳の時だった。津波で自宅が被災。避難所生活を余儀なくされていた伊藤さんの元に、三味線が届けられた。持ってきたのは今回の舞台に出演した芸者衆を率いる八王子の置屋「ゆき乃恵」の女将、めぐみさん。「釜石の芸を八王子で受け継がせて下さい」。めぐみさんの申し出を受け、伊藤さんによる「釜石浜唄」と「釜石小唄」の踊りの稽古が避難所で始まった。その後、伊藤さんは東京にも招かれ、釜石の芸を披露した。12年には津波の教訓を歌にした「スタコラ音頭」の制作を手掛け、踊りは同市の夏祭り「釜石よいさ」の会場で踊られるようになった。
 
「スタコラ音頭」の完成発表会。伊藤さんの三味線で関係者らが歌った=2012年6月、幸楼

「スタコラ音頭」の完成発表会。伊藤さんの三味線で関係者らが歌った=2012年6月、幸楼

 
発表会の席で熟練の舞を披露する伊藤艶子さん

発表会の席で熟練の舞を披露する伊藤艶子さん

 
 89歳で亡くなるまで「釜石最後の芸者」として現役を貫いた伊藤さん。「津波で全部持ち物は流されたが、私の芸だけは流されなかった。芸は人と人をつないでくれる。本当にありがたい」。舞台の最後には伊藤さんの生前の歌声も聞かせ、出演者全員で「釜石浜唄」を披露して幕を閉じた。
 
「釜石浜唄」の披露では名取さんも三味線で共演

「釜石浜唄」の披露では名取さんも三味線で共演

 
 演じながら涙する場面もあった名取さんは「感情を抑えきれなかった。目に見えないものが人を支えてくれることを艶子姐さんから教えられた気がする」。伊藤さんから浜唄の指導を受けた佐野さんは「歌の間(ま)、三味線の弾き方も教えてもらった。釜石出身者として大事に歌っていきたい」と思いを新たにした。
 
 橋野町の小笠原栄吉さん(83)は1989(平成元)年の第4回釜石市民劇場「剣にこだまする 牧庵鞭牛」で主役を演じた際、劇中に出てくる踊りを伊藤さんから習った。「何事にもめげずに頑張り、市民に勇気を与えてくれた方。今日見に来た人たちの中には(お座敷などで)顔なじみの人も多いだろう。舞台上に掲げられた(伊藤さんの)写真を拝見し、懐かしさでいっぱいになった」と話した。
 
 市内の舞踊関係者からは「藤間の先生」と呼ばれていた伊藤さん。伊藤さんの三味線で踊る機会の多かった小川町の瓦田季子さん(86)は「まさに最後の芸者。釜石で跡を継ぐ人がいないのは非常に残念」と惜しむ。それでも生前、伊藤さんが願った“正調”の釜石浜唄、釜石小唄の末永い継承のため、有志6人で稽古を続けている。
 
 「ゆき乃恵」の女将、めぐみさんは「このような舞台で教えられた踊りを披露でき、艶子姐さんにもいい報告をさせていただける」と感謝。伊藤さんとの出会いは、地元の唄などその地に根付くものを見直す機会にもなったという。「お名前の通り艶のある声、愛らしいしぐさの一方で、自分の芸に対してはとても厳しい方だった。私の目標とする人物」とめぐみさん。伊藤さんがつないだ釜石との縁。「今後も芸能を通じたさまざまな交流ができれば」と思いを込めた。
 
舞台に出演した芸者衆を紹介するめぐみさん(左から2人目)

舞台に出演した芸者衆を紹介するめぐみさん(左から2人目)

 
会場には多くの人たちが訪れ、出演者の熱演に大きな拍手を送った

会場には多くの人たちが訪れ、出演者の熱演に大きな拍手を送った

parede1

お願い!火の用心 ちびっこ消防隊パレード 釜石・甲東こども園 予防運動に合わせ

「火の用心」を呼びかける甲東こども園の防火パレード

「火の用心」を呼びかける甲東こども園の防火パレード

 
 秋の火災予防運動が9日、全国一斉に始まった。暖房器具を使い始めたり、空気が乾燥したりするなど火災が発生しやすい時期を迎えたことから、15日までの期間中、釜石市内では消防署員や消防団など関係者が被害防止に向けた啓発活動に取り組む。開始を前にした2日には、野田町の甲東こども園(野田摩理子園長、園児120人)が「ちびっこ消防隊防火街頭パレード」を展開。園周辺の約1・5キロを回って「火の用心」を呼びかけた。
 
ちびっこ消防隊の行進を地域住民が見守った

ちびっこ消防隊の行進を地域住民が見守った

 
 防火パレードは今年で39回目。同園を運営する学校法人野田学園の佐藤猛夫理事長が「命を大切にするには、安全安心な生活が一番。心を込め、みんなで歩こう」と激励し、3~5歳児89人に職員や保護者を加えた約120人で元気に園を出発した。
 
 指揮者を先頭に、ポンポン隊、拍子木隊、防火の要点をプリントした手作りの「ちょうちんのお守り」を地域住民にプレゼントするちびっこ隊員が続いた。園児は、火の用心の歌に合わせて「戸締まりよーじん!火のよーじん!」と大きな声でアピール。消防署の広報車、消防団のポンプ車も隊列に加わって火災予防の意識啓発を図った。
 
役割分担しながら火災予防を呼びかける子どもたち

役割分担しながら火災予防を呼びかける子どもたち

 
住民らにお守りを手渡して「火の用心をお願いします」

住民らにお守りを手渡して「火の用心をお願いします」

 
 園に戻って「防火の集い」。園児代表が「火遊びはしません。みんなで気をつけます」と誓い、「マッチ一本、火遊び危ない 火事のもと」と消防標語に声を合わせた。釜石消防署の小林太副署長は「立派なパレード。火の用心という大切な心が地域の人たちに伝わったと思う。誓いを守って命を守れる大人になってほしい」と協力に感謝した。
 
地域を回って呼びかけした後は園庭で防火の集い

地域を回って呼びかけした後は園庭で防火の集い

 
火災予防の約束事を確認したり鼓隊演奏を披露したりした

火災予防の約束事を確認したり鼓隊演奏を披露したりした

 
 今回の火災予防運動では「火を消して 不安を消して つなぐ未来」を統一標語に掲げる。重点目標は▽住宅防火対策の推進▽乾燥時や強風時の火災防止▽放火対策の推進▽大勢が集まる催しの火災予防指導-など6項目。釜石署管内では新型コロナウイルス感染症の影響で戸別の防火訪問指導は中止するが、市消防団による防火広報活動や、年間を通して行う保育施設での防災教室、事業所の立ち入り火防点検・消防訓練は継続する。
  
 釜石署によると、市内で今年発生した火災はこれまで8件。前年同時期と比較すると多くなっているという。暖房器具の出番が増えるこの時期は全国的にも火災の発生が多い傾向にあり、「住宅用火災警報器の点検や更新(10年)の確認を。防火に努めてほしい」と注意を促す。

DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング ギラヴァンツ北九州戦

DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング ギラヴァンツ北九州戦

DAZN presents いわてグルージャ盛岡 パブリックビューイング ギラヴァンツ北九州戦

 

\ いわてグルージャ盛岡を一緒に応援しよう! /

 

DAZN Presents パブリックビューイング in 釜石PIT
いわてグルージャ盛岡の応援企画として、アウェイ戦を中心にパブリックビューイングを開催します!

対象試合

2023明治安田生命J3リーグ 第35節
いわてグルージャ盛岡 vs ギラヴァンツ北九州(AWAY)

日時

2023年11月11日(土) 14:00 キックオフ
開場 13:30

場所

釜石PIT(岩手県釜石市大町1-1-10)

参加費(運営協力費)

大人300円/高校生以下無料
※運営協力費は、本パブリックビューイング開催のための運営費の一部として使用いたします。会場でお支払いください。

その他

・いわてグルージャ盛岡公式グッズを会場にて販売!
・ソフトドリンク/ノンアルドリンクを会場で販売!
・来場ごと特典GETのチャンス!スタンプカードも導入中!

主催

釜石まちづくり株式会社

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

kourou1

「魅力ある釜石」へ 社会福祉、郷土芸能継承、防災…各分野で活躍 市勢功労者に12人

市勢の発展に貢献し功労者表彰を受けた市民ら

市勢の発展に貢献し功労者表彰を受けた市民ら

  
 釜石市は10月30日、大町のホテルクラウンヒルズ釜石で2023年度の市勢功労者12人(自治功労9人、特別功労3人)を表彰した。野田武則市長は「行政では力の及ばない課題も多く、市民の協力が不可欠。培ってきた豊かな識見と経験のもと、一層の協力を」と式辞。受賞者を代表して沼澤庸(いさお)さん(88)が「市民が安心して暮らせるまち、より魅力的なまちとなるよう新たな気概で力を尽くす」と謝辞で応えた。
  
代表して謝辞を述べる沼澤庸さん

代表して謝辞を述べる沼澤庸さん

  
まちの発展に尽くす気持ちを新たにする受賞者ら

まちの発展に尽くす気持ちを新たにする受賞者ら

  
功労者と功績は次の通り。
【自治功労表彰】
▽伊藤悦子さん(75)=小川町 2000年から通算22年間、民生委員・児童委員を務める。小佐野地区委員協議会長の要職も務め、社会福祉の増進に貢献
▽岩間久一さん(66)=浜町 1991年に釜石虎舞保存連合会を設立以来、会長を継続。こども園などでも指導し、郷土芸能の発展と継承に貢献市
▽後川司さん(70)=唐丹町 消防団員として47年間にわたり地域防災の任に当たるとともに、市消防団第8分団長の要職を務め、民生の安定に貢献
▽小野寺喜代子さん(76)=鵜住居町 2007年から通算15年間、民生委員・児童委員を務める。鵜住居地区委員協議会長の要職も務め、社会福祉の増進に貢献
▽川﨑喜久治さん(73)=栗林町 消防団員として43年間にわたり地域防災の任に当たる。市消防団第7分団長、市消防団長の要職も歴任し、民生の安定に貢献
▽沼澤庸さん(88)=上中島町 統計調査員として55年間にわたり業務を遂行。2009年から通算13年間、市統計調査員協議会長を務め、行政運営の進展に貢献
▽前川耕一さん(70)=平田町 消防団員として44年間にわたり地域防災の任に当たるとともに、市消防団第3分団長の要職を務め、民生の安定に貢献
▽村上輝子さん(77)=中妻町 06年から通算16年間、行政連絡員を務める。釜石地区会長の要職も務め、行政運営の進展に貢献
▽八幡哲夫さん(74)=橋野町 07年から通算15年間、民生委員・児童委員を務める。栗橋地区委員協議会長の要職も務め、社会福祉の増進に貢献
  
【特別功労表彰】
▽菊地次雄さん(82)=大平町 19~22年まで通算3年間、釜石商工会議所会頭を務め、地域経済の発展と東日本大震災の復旧・復興の推進に貢献
▽木村琳藏さん(76)=唐丹町 19~23年まで通算4年間、市議会議長を務め、地方自治の伸展と市勢の振興発展に貢献
▽丸木久忠さん(75)=大町 03~23年まで通算20年間、市社会福祉協議会長を務め、社会福祉の増進と地域福祉の推進に貢献