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根浜海岸に歓声戻る、震災後初 海開き〜海を楽しむ多彩なプログラム

根浜海岸に歓声戻る、震災後初 海開き〜海を楽しむ多彩なプログラム

海開きした根浜海岸での遊びを楽しむ海水浴客

海開きした根浜海岸での遊びを楽しむ海水浴客

 

今日から、思いっきり海あそびを楽しむ―。釜石市鵜住居町の根浜海岸の海水浴場が20日、東日本大震災後初めて海開きをした。津波で砂浜が失われ、再生工事が完了した約150メートルを使った海水浴場の復活の第一歩。地元団体が主催する海遊びイベントも開かれ、浜辺には9年ぶりに家族連れや海水浴客の笑顔が戻った。

 

午前9時からの安全祈願祭(釜石観光物産協会主催)が終わるころに青空が見え始めて気温も上昇。続いて行われた海開き開設式(根浜MIND主催)には海水浴客らが続々と集まってきた。

 

「たくさんの人たちの協力に感謝します。きれいな海、よみがえった砂浜で、今日から思いっきり海あそびを楽しみます」。志土富翼君(釜石小6年)、櫻庭瑠衣さん(小佐野小同)が宣言し、午前10時過ぎ、家族連れや地元の子どもたちがいっせいに海に入った。

 

子どもたちは「冷たい」「しょっぱーい」と歓声を響かせた。小佐野町の見世彬君(4)は波打ち際を走ったり、小魚や海藻を見つけて大はしゃぎ。波の感触も「気持ちいい」と満開の笑顔を弾けさせた。母親の高莉莉(こう・りり)さん(37)は「釣りで海に行くが、砂遊びも楽しむ海は初めて。新鮮。近くに海がある地域だとあらためて実感。海の良さ、楽しさを感じ、地域を好きになってほしい」と見守った。

 

イベントは21日までの2日間開催。地元住民や競技団体など20余りの団体が協力し、シュノーケリング、レスキューボート体験、漁船クルーズなど多彩なプログラムを用意した。

 

市の中心的な観光地だった同海岸は、震災で約1・3キロにわたる砂浜が消失した。県が復興交付金で人工再生に着手。採石や砂を投入し定着を図る工事を進め、150メートルを再生させた。残る300メートルの工事も継続。関係者らは来年、同海岸全体で海開きすることに期待を高めている。

 

観光地としての本格復興に向け、市はキャンプ場やレストハウスの整備を進めており、間もなく完成する見込み。野田武則市長は「たくさんの人に親しまれ愛される観光地になってほしい。山の観光と連携した取り組みを進めていく」と意欲を見せた。

 

海水浴場の開設は8月12日まで(午前10時~午後4時)。

 

(復興釜石新聞 2019年7月24日発行 第810号より)

 

復興釜石新聞

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

海浜植物の移植地で除草する釜石東中生

根浜海岸 待望の海開きへ〜震災後初 7月20日から、白砂青松復活 一部再開

海浜植物の移植地で除草する釜石東中生

海浜植物の移植地で除草する釜石東中生

 

 釜石市鵜住居町の根浜海岸で20日、東日本大震災以降初の海開きが行われることになった。これを前に10日、釜石東中(米慎司校長、生徒99人)の全校生徒が除草作業を実施。多くの海水浴客が訪れた震災前のにぎわい復活に期待を膨らませた。

 

 「白砂青松」の陸中海岸屈指の海水浴場として知られた根浜海岸は、震災で約1・3キロにわたる砂浜が消失した。県が養浜による砂浜再生事業を実施。復興交付金など約10億円を投じて人工再生に取り組み、採石や砂を投入して定着を図る工事を進め、450メートルのうち3分の1が完了した。

 

 市はこれを受け、一部で海開きをすることを決定。20日午前9時15分から安全祈願祭を行う。20、21日はシーカヤック、シュノーケリング、ヨット、ワークショップなどの体験プログラムを用意。「親子で参加を」と呼び掛ける。

 

 海水浴場は8月12日まで、いずれも午前10時から午後4時まで開設する。

 

 同海岸では地元住民、県、市、NPO法人などが地元由来の植物の再生に取り組んでいる。釜石東中は3年前から、育苗や苗の移植で協力。10日は、元々自生していた海浜植物を移植したエリアの除草と、踏み込みを防止する枠取り作業を行った。

 

 この取り組みを支援する県立大総合政策部の島田正明准教授(植生学)が、作業を指導。岩崎美歩さん(1年)は「根浜海岸が(海水浴客で)にぎわったことは聞いているが、見たことはない」とした上で、「去年の夏は1回だけ泳いだ。今年も泳ぎたい」と声を弾ませた。

 

 11月には、全校で育て、島田准教授が手伝った苗を2年生が移植する予定だ。

 

(復興釜石新聞 2019年7月13日発行 第807号より)

 

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【インタビュー】7月14日(日)開催 釜石駅前夏祭り

【インタビュー】7月14日(日)開催 釜石駅前夏祭り

【インタビュー】7月14日(日)開催 釜石駅前夏祭り

 

取材先:実行委員会 宮川 徹さん
インタビュー:2019年6月21日
企画・編集:釜石まちづくり株式会社
取材・文:市川香織(釜石まちづくり株式会社)

 

今年、釜石市内で開催される夏祭りのトップを切って行われる、『釜石駅前夏祭り』をご紹介します。実行委員会から、実行委員長の宮川徹さん(和の膳 みや川)に詳しいお話を聞いて来ました。

 

手を取り合って盛り上げて行こう

 

釜石駅前夏祭り 実行委員会 宮川 徹さん

 

ーーこの夏祭り開催のきっかけはどういうものだったんですか?

 

今年は、春に三陸鉄道がリアス線として全線開通し、秋にはラグビーの世界大会が釜石で開催されます。
駅前は釜石へいらっしゃる方々をお迎えする玄関口です。そう考えた時に、この駅前周辺の盛り上がりというものが大事だと、そこに賑わいをつくりたいなという想いがあったんです。
 
でも、私もそうですけれど、店を守りながら自分だけで何かしようと思っても、やっぱり限度があります。
だから、各々の将来について考えた時に、このままでは大変だな・・・と、他の業種の方々も感じていたと思います。
 
それで、一人では出来ない、一業者、一業種では出来ない事を、色々な業種の人たちが集まって、一緒に手を取り合って盛り上げて行こうと始めたのがきっかけですね。

 

釜石駅前祭り 前回の様子

釜石駅前祭り 前回の様子

 

ーーそういう宮川さんの想いや考えに共感してくれる人が多かったという感じですか?

 

いや、最初はやはり、このイベントに対する想いを理解して頂くことは大変でした。
「駅前やサンフィッシュの為に、他の地域や業種の立場で、何で手を貸さなくてはいけないんだ?」という感じの言葉も頂きました。
 
でも、そうじゃないんですと。「駅は、釜石にやってくる方々を一番初めにお迎えする場所。そこから、市内各所を巡ってもらう仕組み作りをしていかなくては。それを、JRや三陸鉄道と一緒に企画して行くのも自分達の役目だと思う」というお話をしました
 
浜の方には魚河岸テラスも出来ましたし、中心市街地にはTETTO(釜石市民ホール)があって、そして、釜石駅、鵜住居駅周辺と。それぞれの地域だけではなくて、もっと連携して行く必要もあると考えています。

 

イベントに込めた想い

 

釜石駅前夏祭り 実行委員会 宮川 徹さん 

ーーイベントの内容を決める時に大事にされている事はどんな事でしょう?

 

これからの釜石のまちを造っていく子供たちへ・・・という想いがあります。
自分達が子供の頃は、町のお祭りの規模も賑わいも大きく、楽しい思い出が皆あったと思います。だから、今の子供たちにもそういう経験をさせてあげたいし、思い出を財産として残してあげたいと思うんです。

 
それから、地域の郷土芸能も大事にしたいですね。昨年は虎舞にご出演頂きましたが、今回は神楽と桜舞太鼓です。次回は、また別の団体にもお声がけしたいと考えています。お祭りでしか見る事が出来ない団体もいますから、こういう機会に広く色々な皆さんにぜひ観て頂きたいです。
 
また、先ほど異業種間の連携の話もしましたが、三陸鉄道リアス線の同じ沿線地域として、お隣の大槌町の皆さんにも出展してもらっています。そうした、他地域との連携もこれからは重要だと考えています。

 

ーー夏祭りとしては2回目の開催となりますね。

 

今回は、JR釜石線SL銀河運行5周年記念イベントと共催です。前回(昨年7月開催)のイベントを多方面から認めて頂き、“一緒にやりましょう”と声を掛けて頂けたんだと思います。
おかげさまで様々な企業様からも応援を頂き、こうした規模で開催する事が出来ています。

 

ーー本当に内容が盛りだくさんですね!

 

釜石駅前夏祭り 実行委員会 宮川 徹さん

 

幅広い年代の皆さんに喜んでもらえるのが一番ですが、親子で楽しんでもらえるプログラムもあります。
ジロー今村さんのステージは、子供さんも一緒になって楽しめる参加型で、今年の3月の時にもご出演頂いたんですがとても楽しくて、それで今回もお願いしました。
また、ファミリー限定の似顔絵コーナーもあります。先着にはなりますが、無料ですのでぜひどうぞ。
 
それから、これはやはり忘れてはいけない事として、三陸の津波を題材にした防災紙芝居があります。
読み手の横道毅さんは大船渡のご出身で、普段は東京で舞台を中心に役者をしていらっしゃる方なのですが、大船渡津波伝承館でこの紙芝居を始めとした活動もされています。以前、私もこの紙芝居を拝見したのですが、とても引き込まれます。こちらもぜひ観て頂きたいです。
 
そして一番のメインは、シープラザ釜石イベントステージの『釜石はまゆり寄席』のハマカーンさんですね!
このステージは、前からご縁があった桂枝太郎師匠のおかげで実現しました。釜石でお笑いの舞台を見る機会はあまり多くないと思うので、たくさん笑って頂きたいです!
 
また、JRさんとはスタンプラリーとコラボしています。JRさんのイベントを楽しんだ後に、食べたりステージイベントを観たりと、どちらも一緒に楽しんで頂ければと思います。
 
各事業所でもそれぞれイベントがあります。サンフィッシュではのっけ丼、シープラザ釜石とマイヤ釜石店でもセールを開催の予定です。
 
駐車場に関しては、近隣の有料駐車場をご利用ください。わからない場合は、イベントスタッフにお尋ねください。できれば、この機会に鉄道でお越し頂けるのが一番ですね!よろしくお願いいたします!

 

 

JR釜石駅 夏の特別イベント 『2019釜石駅前夏祭り』
※「SL銀河」機関車一般公開in釜石 同時開催
日時:2019年7月14日(日) 10:00~20:00
場所:釜石駅前広場
イベント詳細はこちらの チラシ をご覧ください

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

県内のご当地キャラクターが描かれたラッピング車両

岩手のゆるキャラ一丸、ラッピング列車でワールドカップ盛り上げ〜「スクラムいわてフィフティーン号」三陸鉄道運行

県内のご当地キャラクターが描かれたラッピング車両

県内のご当地キャラクターが描かれたラッピング車両

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019釜石開催実行委員会は三陸鉄道の協力を得て、大会の盛り上げを図るラッピング列車「スクラムいわてフィフティーン号」を、リアス線盛駅(大船渡市)―久慈駅(久慈市)間で運行させている。県内の自治体マスコットキャラクターたちが描かれていて、25日に釜石市鈴子町の釜石駅のホームでお披露目。岩手のゆるキャラたちも一丸となり、走って大会PR、機運醸成を応援する。

 

 車体に描かれているのは、県内のご当地キャラクターで結成したラグビーチーム「スクラムいわてフィフティーン」のメンバーたちで、ラガーそばっち(県)、ラガーかまリン(釜石市)、サーモンくん(宮古市)など35体。日本代表の赤白のユニホーム姿で、「みんなでスクラム!」などとアピールしている。

 

 背景には熱戦の舞台となるラグビー場もデザイン。釜石会場での試合出場国の国旗などもあしらった。

 

 ラッピング列車は16日から運行。この日も釜石駅に到着すると、車両を背に記念撮影する乗客の姿が見られた。観光で訪れ、宮古駅から乗車した栃木県大田原市の大竹裕則さん(68)、満子さん(67)夫妻は「こうした明るい車両があると、大会が盛り上がると思う。観戦客が大勢訪れてほしい」と期待。初めて利用した三鉄での旅も「のんびりしていて、いいね」と笑顔を重ねた。

 

 ラッピング列車は1車両で、来年6月15日まで運行する予定。同実行委は今後、市内装飾や独自ボランティアの取り組みなどを進め、大会機運をさらに高めていく考えだ。
 釜石市ラグビーW杯2019推進本部事務局の小田島徳子副主幹は「オール岩手で力を合わせ、お客さまを迎える準備をし、おもてなしの雰囲気をつくっていく」と話した。

 

(復興釜石新聞 2019年6月29日発行 第803号より)

 

復興釜石新聞

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宮古ー気仙沼の直結を祝いテープカットする野田釜石市長ら

宮古−気仙沼直結、三陸道 釜石北−大槌開通〜ラグビーワールドカップへ観光客迎える

釜石市と大槌町がやっと高速道で結ばれ、小旗を振って喜ぶ地域住民ら=22日、大槌IC付近で

釜石市と大槌町がやっと高速道で結ばれ、小旗を振って喜ぶ地域住民ら=22日、大槌IC付近で

 

 東日本大震災からの復興道路として国が整備を進める三陸沿岸道路の釜石北インターチェンジ(IC)と大槌IC間の4・8キロが22日、開通した。これにより宮古市から宮城県気仙沼市までの106キロがすべてつながり、同区間で最後まで残っていた釜石市と大槌町の間がやっと高速道路で結ばれた。ラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催まで、あと3カ月。釜石周辺の高速交通網が完成したことで、多くの観戦客や観光客の利用が見込まれ、沿岸被災地の交流拡大や産業振興への効果も期待される。

 

 大槌IC付近で行われた開通式典には関係者ら約150人が出席した。達増拓也知事は「地域振興、震災からの復興を後押しする重要なインフラになる」とあいさつ。鈴木俊一五輪担当相は「異例の速さで工事が進んだ背景には震災の犠牲者がいる。しっかり活用し、地域振興に結びつけなければ」と呼び掛けた。

 

宮古ー気仙沼の直結を祝いテープカットする野田釜石市長ら

宮古ー気仙沼の直結を祝いテープカットする野田釜石市長ら

 

 9月に開幕するラグビーW杯を前に、滑り込む形で釜石周辺の道路の完成が間に合った。W杯日本大会のアンバサダーとして活動する釜石シーウェイブス(SW)の桜庭吉彦ゼネラルマネジャーは「W杯後も交流人口の拡大に期待する」とメッセージ。釜石市の野田武則市長は「『いのちの道』『希望の道』として活用していきたい」とお礼の言葉を述べた。

 

 野田市長、平野公三大槌町長ら関係者がテープカット。多くの地元住民らが小旗を振る中、パトカーを先導に45台の車が通り初めを行った。地元の児童生徒らによるブラスバンドの演奏、郷土芸能臼澤鹿子踊り保存会による鹿子踊りが式典を盛り上げた。一般車両の通行は午後3時半に始まった。

 

 鹿子踊りのおはやしの太鼓を担当した上野武夫さん(54)は、釜石市小佐野町にある在宅介護支援センターの所長を務める。震災前は、自宅がある大槌町小鎚から職場まで1時間以上かかり、震災後も40分ほどを要していたが、今回の開通で約20分に大幅短縮された。高速道路を降りると、目の前は職場。「朝は渋滞もあり、1時間半もかけて通勤していた時代と比べ、隔世の感。これで、やっと楽ができます」と喜んだ。

 

 同区間は釜石ジャンクション(JCT)と山田南ICの23キロを結ぶ釜石山田道路の一部で、今回の開通区間を含めた総事業費は約1038億円。国土交通省南三陸国道事務所によると、今回の開通で釜石市役所と宮古市役所の移動時間は約6分縮まる。宮古市から気仙沼市までの所要時間は約1時間50分となり、震災前と比べ約50分短縮する。

 

(復興釜石新聞 2019年6月26日発行 第802号より)

 

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まち歩きを前に、マップでルートを確認

震災風化防止へ散策楽しむ〜ゲーム感覚でまち歩き、県内外から156人参加

「フォトロゲイニング」に県内外から参加した人たち

「フォトロゲイニング」に県内外から参加した人たち

 

 地図上にあらかじめ設定されたチェックポイントを制限時間内で多く巡り獲得した合計得点を競うスポーツ「フォトロゲイニング」の三陸版イベント「三陸ジオパークフォトロゲイニングフェスティバル」沿岸南部エリア大会が15日、釜石市と大槌町で開かれた。県の三陸防災復興プロジェクトの一環。あいにくの雨模様だったが、県内外の56チーム156人が三陸の豊かな自然に触れるまち歩きやゲーム感覚での散策を楽しんだ。

 

 フォトロゲイニングは走りか歩きで移動し、制限時間内にチェックポイントで決められたポーズで写真を撮る。チェックポイントの難易度によって得点は異なり、合計点の多いチームが上位となる。観光とスポーツを組み合わせたイベントとして近年人気が高まっている。

 

 発着点の釜石市民ホールTETTO屋外広場で開会式が行われ、県同プロジェクト推進室の小野寺宏和室長が「三陸では初めての開催。豊かな自然、魅力を感じてもらいながら、震災復興の現状を見てほしい」と激励した。

 

 釜石港を一望できる「魚河岸テラス」や自然に囲まれた「釜石鵜住居復興スタジアム」、「ひょうたん島」の愛称で親しまれている蓬莱島など、三陸沿岸の景勝地や震災遺構、みちのく潮風トレイルを取り入れた39カ所をチェックポイントに指定した。2市町をまたがっているため、シャトルバスも運行。各チームは会場で配られた地図を基に作戦を練ってから出発した。

 

まち歩きを前に、マップでルートを確認

まち歩きを前に、マップでルートを確認

 

 参加者は雨が降る中、「しんどい」と漏らしつつ歩き回り、チェックポイントに着くとポーズを決めて写真撮影。地元釜石から参加した川端海惺君(双葉小6年)は「ずっと住んでいるけど、行ったことのない所がある。まちの良さをたくさん見つけたい」と歩みを進めた。

 

 奥州市の梅内悠登君(胆沢第一小4年)は「大変だったけど楽しかった。シカを見た」とにっこり。母恵さん(47)は「観光スポットを無駄なく回れた。(悠登君が)復興の様子も見て何かを感じてもらえたら」と見守った。

 

 震災の風化防止、三陸地域に関心を持ってもらうとの期待が込められた同フェス。沿岸北部エリア大会は7月6日に普代村と野田村で開かれる。

 

(復興釜石新聞 2019年6月19日発行 第800号より)

 

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大勢の来場者と握手を交わし、三陸に元気を届けた振分親方

「さんりくるっと」三陸の元気発信、防災復興プロジェクトと連動〜振分親方 笑顔で握手、特製ちゃんこも振る舞う

大勢の来場者と握手を交わし、三陸に元気を届けた振分親方

大勢の来場者と握手を交わし、三陸に元気を届けた振分親方

 

 三陸の食やステージ、体験イベントなどで地域の元気を発信する「さんりくるっと」(同実行委主催)が1日、釜石市の大町広場周辺で開かれた。イベントには大相撲、東関部屋の振分親方(元小結高見盛)も招かれ、握手会やちゃんこのお振る舞いで来場者と交流。老若男女が喜びの笑みを広げた。

 

 同イベントは、南三陸の若手経営者らが中心となり企画。震災後、復興のリーダー輩出を目的に岩手、宮城の沿岸被災地で開講した人材育成道場の元塾生が、横のつながりを生かし開催する。2017年の大船渡市、18年の気仙沼市に続き3回目となった今回は、釜石市民ホールで開幕した三陸防災復興プロジェクトと連動して開かれた。

 

 釜石、気仙沼、南三陸の3市町から9事業者が出店。自慢の水産物を使った料理や加工食品、飲料などを販売した。ステージではアンパンマンショーや気仙沼のご当地アイドルなどのライブがあり、家族連れや若者グループが楽しんだ。今秋、釜石で開催されるラグビーワールドカップ(W杯)のPRを兼ね、ストリートラグビー体験や釜石シーウェイブスRFC選手との触れ合いコーナーもあった。

 

 振分親方は部屋の力士3人(美登桜、高見劉、青乃潮)と来釜。ちびっこ相撲体験、記念撮影で楽しませ、同部屋特製ちゃんこを振る舞った。開始から長い列ができ、親方と握手を交わした人たちは、包みこまれるような大きな手や優しい笑顔に癒やされた。

 

 甲子町の柴田陽子さん(81)、小舘礼子さん(81)は「(ロボコップの愛称で親しまれた)土俵上の気合入れが印象的。いつもテレビで応援していた。握手してもらい元気になった」と感激で声を弾ませた。

 

 釜石訪問は初めてという振分親方は「山も海も近く自然が豊か。初めての土地でいろいろな人と触れ合えるのはうれしい」と感謝。復興の現状を目の当たりにし、「自力で頑張れるようになってこそ、本当の再生を実感できるのでは。今日お会いした人たちからは『大丈夫。復活する』と思わせるものが感じられた」と三陸の底力を確信していた。

 

(復興釜石新聞 2019年6月8日発行 第797号より)

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イベント民泊の受け入れを決めた櫻井さん(左)と協力を呼び掛ける清藤さん

「イベント民泊」受け入れ募る、ラグビーワールドカップもてなしへ〜異文化体験 出会いに期待、中妻町の櫻井さん W杯盛り上げへ いち早く応募

イベント民泊の受け入れを決めた櫻井さん(左)と協力を呼び掛ける清藤さん

イベント民泊の受け入れを決めた櫻井さん(左)と協力を呼び掛ける清藤さん

 

 釜石市が会場の一つとなっているラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会の開幕まで、残り4カ月を切った。市は、多くの来訪者が予想される釜石会場での試合開催期間中に限定し、市内の住宅で来訪者を受け入れる「イベント民泊」の受け入れ先を募集している。市オープンシティ推進室イベント民泊事務局は「民泊を通じて市民と観光客が触れ合うことで釜石ファンが増え、リピーターにつながることを期待。市民全体で観光客をおもてなしするという意味で協力いただきたい」と呼び掛けている。募集は7月31日まで。

 

 観光イベントに合わせて自治体が行うイベント民泊は、受け入れ先となる一般家庭が旅館業法に基づく許可などを得なくても宿泊サービスが可能になる。市では昨年、仙人峠マラソンに合わせ試行的に実施。5軒ほどの家庭が受け入れた。

 

 市内の宿泊施設は6つのホテルが中心だが、W杯期間中は大会関係者や選手らで満杯状態となる見込み。一般家庭に観光客が有償で宿泊するこの企画は、宿泊場所の提供だけでなく、観光客に市民目線で食や文化を発信しながら、もてなすことができる効果も期待できる。

 

 同事務局によると、4月16日に募集を開始したが、申込件数はいまだ1桁台。目標の50件に向け、PRに力を入れていく考えだ。

 

 そんな中、いち早く受け入れを決めたのが、中妻町の会社員、櫻井徹さん(38)。築50年ほどの木造2階建てに、妻京子さん(35)、4歳と7歳の娘の4人で暮らしている。

 

 昨年8月に英国スコットランドからのボーイスカウトのメンバーを受け入れたのを機に、市内企業が企画した体験プログラムに参加したラオスの子どもや仙人峠マラソン参加者の日本人にも部屋を提供してきた。京子さんによると、魅力は「家族以外の他人との触れ合い」。特に、子どもたちは言語に関わらず交流を楽しみ、日本にいながら留学、異文化を疑似体験できる機会になっているという。

 

 建物は徹さんの母親の実家で、祖母が亡くなり2011年から空き家になっていた。耐震補強を施すなど内装をリニューアル、火災報知機も設置して5年ほど前に家族で入居。台所や居間など4部屋がある1階を家族のスペースとして使い、2階の和室2部屋(4・5畳と6畳)を宿泊用として提供している。

 

 宿泊では、市内の飲食店や見どころなどを案内しながら交流。利用した人がそれぞれの国や地域に帰った後も交流サイト(SNS)を通じて近況を報告したり、細く長い交流がつながっている。「どんな出会いがあるか楽しみ」。京子さんはW杯開催を待ち望んでいる。

 

 イベント民泊は釜石で予定される2試合に合わせて期間限定で実施。フィジー―ウルグアイ戦(9月25日)、ナミビア―カナダ戦(10月13日)それぞれの開催日と前後1日を含めた2泊3日で募集する。募集要件に合致すれば、誰でも応募が可能。料金は受け入れ家庭が設定する。

 

 受け入れ希望者は専用の申込書・同意書に記入し、同事務局に提出。申込書などは市のホームページからも取得できる。

 

 6月15日にイオンタウン釜石2階イベントスペースで経験者らを招いた事前説明会を開く予定。同事務局の清藤美穂さんは「W杯を盛り上げ、関わることができる機会と捉えてほしい。釜石ラグビーの歴史を知る高齢の方に前向きに検討してもらえたら」と期待する。

 

 問い合わせは市オープンシティ推進室イベント民泊事務局(電話0193・27・8463)へ。

 

(復興釜石新聞 2019年6月1日発行 第795号より)

復興釜石新聞

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三陸防災復興プロジェクト2019

三陸防災復興プロジェクト2019

三陸防災復興プロジェクト2019

 

三陸防災復興プロジェクト2019実行委員会では、復興に取り組む地域の姿を発信し、三陸の魅力を国内外へ発信することを目的とした「三陸防災復興プロジェクト2019」を開催いたします。

 

開催期間

2019年6月1日(土)から8月7日(水)まで

場所

岩手県沿岸13市町村全体を会場としたオープンエリア型

釜石市で行うイベント

三陸防災復興展示会
期間: 6月1日(土)~2日(日)
場所: 釜石市民ホールTETTO、釜石港公共埠頭
内容: 地震体験室を備えた県の防災指導車を活用した防災訓練や避難所運営、擬似体験の実施、関係機関の災害支援車両の展示、民間企業の防災グッズ(非常食など)の展示を行います。
三陸防災復興展示会(6,232 KB pdfファイル)

 

三陸ジオパークワクワクフェスタ 岩手の海とジオの魅力展
期間: 6月1日(土)~8月7日(水)
場所: 釡石市郷土資料館、もぐらんぴあ(久慈市)、崎山貝塚縄文の森ミュージアム(宮古市)、大船渡市立博物館など
内容: 三陸ジオパークに点在する博物館施設が、三陸のひとつの大きな博物館として三陸ジオパークの地質、歴史、生物などに関する展示を行い、三陸ジオパークの魅力に触れます。 釡石市郷土資料館では、漁火の会による地域に語り継がれる民話を披露します。※6月8日㈯、22日㈯、7月6日㈯、20日㈯、8月3日㈯の14時~15時
ワクワクフェスタチラシ(24,304 KB pdfファイル)

 

さんりく文化芸術祭2019 復興支援活動を行う芸術団体との連携企画
日時: 7月13日(土)16時30分開演(開場16時)
場所: 釡石市民ホールTETTO
内容: 復興支援活動を行うReborn-Art Festivalとの協働で、宮沢賢治をモチーフにしたオペラを上演します。post rock opera「四次元の賢治 ―完結編―」(3,000円:市民ホール窓口でチケット販売中)

 

さんりく絆スポーツフェスタ
日程: 7月27日(土)
場所: 釜石鵜住居復興スタジアム
内容: 「スポーツの力による復興」をテーマとしたトップアスリートなどによる応援メッセージのパネル展などを実施します。

 

さんりく音楽祭
日時: 8月1日(木)18時30分開演(開場18時)
場所: 釜石市民ホールTETTO
内容: 東日本大震災後、継続して復興支援に取り組んできた佐渡裕さんとスーパーキッズ・オーケストラによるコンサートと音楽クリニックを実施します。

公式ホームページ

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三陸防災復興プロジェクト2019公式ホームページ

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訪日外国人のおもてなしをアピールする国際交流員

三陸鉄道、訪日外国人向けにラッピング列車〜多言語で「ようこそ三陸へ」

報道陣に公開されたラッピング列車=22日、大船渡市の三鉄車両基地

報道陣に公開されたラッピング列車=22日、大船渡市の三鉄車両基地

 

 県と三陸鉄道は22日、インバウンド(訪日外国人)向けに地域の魅力をアピールする「ラッピング列車」を大船渡市の三陸鉄道盛駅構内車両基地で報道陣に公開した。来月1日から沿岸13市町村を会場に開かれる「三陸防災プロジェクト2019」やラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催に向け、インバウンドの呼び込みを後押しする。

 

 ラッピング列車は県沿岸広域振興局(石川義晃局長)が企画した。ホタテやアワビなど三陸でとれる海産物をイメージしたイラストとともに、「ようこそ三陸へ」というメッセージが、英語やフランス語、スペイン語、韓国語のほか、中国語の簡体字と繁体字の計6言語で書かれている。

 

訪日外国人のおもてなしをアピールする国際交流員

訪日外国人のおもてなしをアピールする国際交流員

 

 ラグビーボールを持って走る選手や郷土芸能の虎舞、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で有名になった「北限の海女」などが描かれたイラストもデザイン。停車中の窓から乗客が顔を重ねる形で記念写真が撮れるよう工夫されており、県は「SNSなどで三陸を広く情報発信してほしい」と呼び掛ける。

 

 ラッピング車両は1両で、3月から盛―久慈間で不定期に運行している。来年2月まで運行する予定。

 

 石川局長は「海外の人たちに複数回来てもらうため、岩手全体でもてなしたい。『ウエルカム』の気持ちを伝え、車両を見て喜んでもらえたらうれしい」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2019年5月25日発行 第793号より)

 

復興釜石新聞

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