特別賞を受けた大久保亜美ちゃん(左)
三陸鉄道(本社宮古市、中村一郎社長)が沿線の保育園児などを対象に募集した本年度の「お絵かき遠足列車作品」で、釜石市特別賞に小佐野保育園の大久保亜美ちゃん(5)、市さんてつくん賞に鵜住居保育園の藤原凪ちゃん(6)が選ばれた。表彰式は22日に園ごとに行い、入賞者にそれぞれ賞状と記念品が贈られた。
遠足列車は県三鉄強化促進協議会(会長・達増拓也知事)と三鉄が主催。本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で運行を見合わせたが、作品は募集した。
釜石市内から4保育園、こども園が参加し、計98点を応募。入賞2点を含む全作品は昨年12月に市内の商業施設で展示された。
さんてつくん賞に選ばれた藤原凪ちゃん(右)
小佐野保育園(佐々木幾子園長、園児73人)の表彰式には、野田武則市長、三鉄盛・釜石駅の山蔭康明駅長が出席。野田市長は「コロナを乗り越えたら、三鉄に乗って、いろんなまちを訪ね、いいところを見たり楽しんでほしい」と期待を込めた。
同園では三鉄釜石駅に出向いてホームでお絵かき。停車した車両が開放され、写真撮影も楽しんだ。亜美ちゃんは鉄道旅の思い出を描き、家族の笑顔が印象的な作品に。「(車両が)かわいかった。(賞をもらって)うれしい」とはにかんだ。
鵜住居保育園(勝又和子園長、園児82人)を訪問したのは、山蔭駅長。「上手に描いてくれた。いつか、三鉄に乗りに来て。遠足を楽しみ、景色を見ながら、たくさん絵を描いてほしい」と思いを伝えた。
同園でも鵜住居駅や線路そばの公園に足を運んで車両を見学。凪ちゃんの作品はたくさんの友達の顔が描かれていて、「みんなで乗りたい」との願いや楽しみ、わくわく感を詰め込んだ。「うのすまい」と文字を添えた駅舎も加え、地域をアピール。「上手に描けた」と満足げだった。