来たぞ!秋味サンマ 釜石・新浜町魚市場で今季初水揚げ 量は低調も「好転に期待」


2026/09/17
釜石新聞NewS #産業・経済

釜石港に今季初めてサンマが水揚げされた

釜石港に今季初めてサンマが水揚げされた

 
 釜石市の新浜町魚市場に14日、サンマが今季初めて水揚げされた。昨年より2週間ほど遅い。岩手県内をはじめ、全国的に水揚げ量が低調で高値での取引が続いているサンマ漁だが、魚体は大きいものも多く見られ、関係者は今後の漁の好転に期待を寄せる。
 
 午前6時過ぎ、富山県魚津市の中島漁業が所有する大型船、第八珠(す)の浦丸(199トン、乗組員15人)が釜石港に到着。秋の味覚の到来を待ち構えた釜石の漁業関係者らが手を振って歓迎した。
 
秋の味覚サンマが届き活気づく新浜町魚市場

秋の味覚サンマが届き活気づく新浜町魚市場

 
水揚げ作業を進める第八珠の浦丸の乗組員

水揚げ作業を進める第八珠の浦丸の乗組員

 
秋の使者⁉銀色の魚体が朝日に光る

秋の使者⁉銀色の魚体が朝日に光る

 
 数量は約6.4トン。拠点とする花咲港(北海道根室市)のはるか東沖の公海で捕獲した銀色の魚体を、乗組員らが勢いよく水槽に移した。1匹120グラム~140グラムの中型が多く、中には160グラムほどの大型も交じった。価格は1キロ当たり900~1200円で取引された。
 
 3日間操業し、一昼夜以上の時間をかけて釜石に入港した第八珠の浦丸の猟田雄輔漁労長(71)は、好調だった昨年を振り返ながら、「比べ物にならない。(魚影が)とにかく薄い」と苦戦する今季の出だしに顔をしかめる。だた、漁場は比較的に近いといい、「これからだと期待して漁に出る」と気持ちは前向き。三陸沿岸で秋味を届けるのは「釜石港だけ」と言い、「高値で買い取ってもらっているから、ありがたい。また寄れたらと思っているから、楽しみに」と笑みを浮かべた。
 
小野共市長が猟田雄輔漁労長(左)に飲料などを差し入れ

小野共市長が猟田雄輔漁労長(左)に飲料などを差し入れ

 
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釜石の漁業関係者もサンマを確認しながら水揚げ作業に協力

 
 今回は水揚げされた生のサンマのほか、船上で箱詰めした冷凍ものも陸揚げ。新浜町の水産加工会社「平庄」がほぼ全量を買い取った。初水揚げの数量が96トンと好調だった昨季を大幅に下回る形となったが、平野隆司社長(50)は「去年が良かっただけで、近年はこんな感じ。でも、やっぱり量が少ない。形はいい、大ぶりのもある」と静観。「海の状況、魚も変わるから」と、今後の漁が上向くことを信じて待つ。
 
 釜石港の昨年のサンマ水揚げ量は2189トン(取引額約5億9442万円)。ここ数年で見れば漁獲量、金額ともに増加したものの、漁業者にとっては依然として厳しい状況が続いている。

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