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艦砲射撃と釜石湾に沈んだ駆潜艇

今から70年前の昭和20年7月14日、釜石は本州初の艦砲射撃を受け2,565発もの砲弾が打ち込まれた。防空壕に避難した市民の中には砲弾の破片や爆風で死傷する者、壕の崩壊で圧死する者が相次ぎ、423人もの尊い命が失われました。

 

大橋地区に鉄鉱資源を有し、国内では唯一自給のできる製鉄所を持つ工業都市であった釜石では、同年8月9日の二度にわたり艦砲射撃を受け街は一面の焦土と化した。

 

同じ7月14日、釜石湾では日本海軍第四十八号駆潜艇が艦載機グラマンの集中攻撃を受け沈んだ。乗組員121名のうち加藤本艇長をはじめとする28名が戦死しました。

 
 

慰霊碑が建つ千鳥島は今は青々とした松が生えています。釜石の7月14日はそんな日です。

 

慰霊碑が建つ千鳥島
慰霊碑が建つ千鳥島

 

リンク
艦砲射撃 釜石市立郷土資料館

 

金野義男

タウンレポーター 金野義男

金野義男(こんのよしお)と申します。平田在住です。釜石の好きな風景は新浜町から見た南桟橋を中心とした風景と釜石湾を背景にした釜石大観音の後姿です。得意なジャンルは歴史と自然です。
世界遺産登録決定の横断幕を掲げ

「世界の宝」誇りを胸に、「橋野」世界遺産 日本の近代化はここから

世界遺産登録決定の横断幕を掲げ
世界遺産登録決定の横断幕を掲げ、万歳三唱で登録決定を祝う栗林小の児童=6日正午ごろ、橋野鉄鉱山インフォメーションセンター前

 

 「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録から一夜明けた6日、「橋野鉄鉱山・高炉跡」がある釜石市橋野町も祝賀ムードに沸いた。同町青ノ木の橋野鉄鉱山インフォメーションセンター前で行われた登録報告会には、地元住民ら約250人が参加。栗林小(菊池信男校長、児童47人)の全校児童は登録決定の横断幕を掲げ、「自分たちの手で高炉跡周辺をきれいに」と思いを新たにした。 

 

 報告会に臨んだ野田武則市長は「地元の人たちが遺跡を大事にしながら今日に至る。こうした多くの方々の取り組みも世界遺産に匹敵する。日本の近代化は、この橋野からスタートしたといっても過言ではない。日本の誇りを取り戻す聖地となる」と登録の価値を強調。地元住民でつくる橋野町振興協議会の菊池成夫会長(73)は「今後も遺跡や周辺環境の保護に努め、子どもたちが鉄について学ぶ場としたい」と地域資源の活用を誓った。

 

 鏡開きに続き、栗林小児童が掲げる横断幕を前に全員で万歳三唱。今年も高炉跡周辺の清掃活動を行った小澤一眞君(3年)は「遺跡も周辺の森も、ごみがないようにしたい」、内藤陽芽(ひめ)さん(4年)は「昔の人の苦労が分かりました。遺跡を多くの人に見てほしい」と願った。

 

 橋野高炉跡には登録勧告が出た5月4日以降、来訪者が急増。5月だけで6300人余りを数え、昨年度1年間の来訪者を超えた。日曜日の来訪者はほぼ300人に上る。市観光交流課によると、釜石駅と結んで6月から週末に運行を始めたシャトルバスも、その後JRのバスツアーが加わったことでほぼ満席状態が続く。

 

 登録決定から一夜明けた6日は平日の2倍を超す約250人が高炉跡に足を運んだ。登録決定後、団体客の第1号となったのは前沢町の納税組合の13人。その一行と一緒にガイドの説明を受けた神奈川県平塚市の中村義次さん(66)は「世界遺産になったばかりの姿を見ることができてラッキー。大したことないのかなと思って来たが、先人が培った技術はすばらしい。歴史の重みを感じる」と喜んだ。

 

橋野高炉・三番高炉跡
世界遺産登録後、団体客の第1号となった前沢町の納税組合一行。「記念すべき日と重なり、ラッキー」と喜んだ=6日午前11時ごろ、橋野高炉・三番高炉跡で

 

 一行の案内を担当した釜石観光ボランティアガイド会の川崎孝生さん(74)は「登録おめでとう―と声をかけられ、うれしかった」。2週間前に担当が決まり、ドキドキしながらこの日を待っていたという。「楽しく、飽きさせないガイドを今後も」と思いを新たにした。

 

 一方、義姉が釜石にいるという埼玉県上尾市の菊池輝美さん(73)は「この日に来ることができて良かった。ちょっと遠いけど、すごいですね」と高炉跡の石組みに手を当てた。

 

 釜石観光物産協会の委託で6月から専任ガイドとなった三浦勉さん(63)は「やっと登録の実感がこみ上げてきたが、これからさらに来訪者が増え大変なことになりそうだ。一人でも多く専任ガイドを務めてくれる人を増やして乗り切りたい」と意気込みを語った。

 

(復興釜石新聞 第400号より 2015年7月8日発行)

 

復興釜石新聞

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

登録決定の報

復興へ「希望の光」に、橋野鉄鉱山 世界遺産登録〜祝賀セレモニー 市民喜びに沸く

 釜石市の「橋野鉄鉱山・高炉跡」を含む「明治日本の産業革命遺産」は5日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録された。登録の可否を審査するユネスコの世界遺産委員会に派遣されている市の担当職員が同日午後10時過ぎ、ドイツのボンから電話で登録決定を報告。予期せぬ審査延期に気をもんでいた野田武則市長ら関係者は安堵(あんど)と喜びの声を上げた。一夜明けた6日朝には只越町の市役所本庁舎前で記念セレモニーが行われ、市職員や駆けつけた市民ら約200人が「世界遺産を希望の光に」と復興への思いを新たにした。

 

世界遺産登録記念セレモニー
世界遺産登録記念セレモニーには、かまいしこども園の園児らも駆けつけ、「おめでとう」のカードを掲げて登録決定を祝う

 

 「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録は当初、4日にも審査が行われる予定だった。しかし、歴史認識をめぐる日韓の対立が再燃し、1日先送りされる事態となった。

 

 5日、野田市長や幹部職員ら約20人が午後10時前から市長室で世界遺産委員会の模様をインターネット中継で見守り、登録決定を確認。関係者の拍手の中、野田市長は「たいへん喜ばしい。震災からの復興を目指す当市の大きな希望の光になる。ラグビーワールドカップ(W杯)、世界遺産と、『世界』と名の付く出来事が重なるのは誇らしい。全国の関係自治体と連携を深め、資産の管理保全に万全を期し、世界遺産を活用したまちづくりに取り組んでいきたい」と喜びを語った。

 

登録決定の報
ドイツのボンに派遣した職員から電話で登録決定の報が入り、拍手で喜ぶ野田武則市長ら関係者=5日午後10時過ぎ

 

 大島高任の玄孫(やしゃご)で、5月に市鉄の歴史館名誉館長に就任した大島輝洋さん(67)は「紆余曲折はあったが、やっと世界遺産に決まった。はじめは候補に挙がっていなかった釜石が最後に残り、世界遺産になった」と感慨深げ。近代製鉄発祥150周年の2007年から「鉄のふるさと創造事業」に取り組んできた大滝粂夫さん(72)は「釜石の鉄の歴史の価値が世界的に認められ、たいへん喜ばしい。子どもたちへ最高の贈りものができた」と喜びをかみしめた。

 

かまリンも万歳三唱
釜石のマスコットキャラクター「かまリン」も万歳三唱

 

 6日午前7時、市は防災行政無線を通じて市民に世界遺産決定を周知。午前9時から市役所前で行われた記念セレモニーで、野田市長は「待ちに待った登録が昨夜決まった。釜石の歴史に誇りを持ち、たわまず屈せず、新しいまちづくりに取り組んでいく」と決意を述べた。市役所屋上から垂れ幕、玄関の上には横断幕が掲げられ、くす玉を割り、全員で万歳三唱。集まった市民は「やっと決まって良かったね」などと握手を交わし、登録の喜びを分かち合った。

 

万歳三唱で登録決定を祝う
市役所本庁舎前で行われた世界遺産登録記念セレモニーには市職員や市民ら約200人が集まり、万歳三唱で登録決定を祝う=6日午前9時過ぎ

 

 防災無線を聞き、孫の藤原舞ちゃん(2)の手を引いてセレモニーに駆け付けた野田町の千葉由紀子さん(67)は「橋野高炉跡には毎年桜の季節に行きますが、まわりの自然の美しさに今度は歴史の重みも加わる。(世界遺産に決まった)今だけではなく、いつまでも多くの人に足を運んでもらいたいですね」と願った。

 

 市内では鈴子町のJR釜石駅や新町の県釜石地区合同庁舎にも横断幕が掲げられ、祝賀ムードを盛り上げた。

 

(復興釜石新聞 第400号より 2015年7月8日発行)

 

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にぎわい創出に期待してテープカットする関係者

にぎわい拠点に高まる期待、大町・南側広場完成 イオン、タウンポートに隣接

イオンやタウンポートに隣接して整備された大町・南側広場
イオンやタウンポートに隣接して整備された大町・南側広場

 

 釜石市が大町に整備を進める「大町広場」のうち南側広場が完成し、1日に竣工(しゅんこう)式が行われた。広場は、大型ショッピングセンター「イオンタウン釜石」や昨年12月にオープンした共同店舗「タウンポート大町」に隣接し、周辺には情報交流センターや市民ホール(仮称)も整備される。市民の新しい憩いの場、さまざまな屋外イベント会場などとして幅広い利用が期待される。

 

 式には関係者約20人が出席し、テープカットで完成を祝った。あいにくの小雨模様となったものの、野田武則市長はさっそく天然芝の広場に足を踏み入れ、「大町広場の完成は大きな一歩。イオンタウンやタウンポートなどと連携し、多くの市民に親しまれる場所にしたい」と期待を述べた。

 

にぎわい創出に期待してテープカットする関係者
にぎわい創出に期待してテープカットする関係者

 

 市は大町に「南側」と「北側」の2カ所に分けて広場を整備する。今回完成した南側広場の広さは約2300平方メートル。317平方メートルの天然芝を木製デッキ舗装(936平方メートル)とコンクリートの透水性舗装(580平方メートル)で囲む形で、約40本の樹木も植え憩いのスペースを演出する。ウッドデッキや芝生には自由に出入りできる。事業費は約3億4千万円。

 

屋外イベント会場としても利用可能

 

 階段状のウッドデッキには音響や照明用のコンセントなども備え、イベントステージとしても利用可能。広場を管理する市には、高校生バンドによる野外ライブやビアガーデン開催の申し込みも入っているという。

 

 広場の完成に合わせ、5日まで記念セールを展開しているタウンポート大町テナント会の柏舘英樹会長(釜石園芸)は「イベントでにぎわいが生まれれば」と期待する。

 

 広場は、市が復興まちづくりの中核に位置付けるフロントプロジェクト1の一環。北側広場は10月にも着工を見込む市民ホールと一体的に整備し、2017年12月の完成を目指す。

 
(復興釜石新聞 2015年7月4日発行 第399号より)

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祝世界遺産 橋野鉄鉱山・高炉跡

【世界遺産】明治日本の産業革命遺産〜岩手県釜石市「橋野鉄鉱山・高炉跡」 ※随時更新

祝世界遺産 橋野鉄鉱山・高炉跡

 

2015年7月5日、ドイツのボンで開催されていた第39回世界遺産委員会において、岩手県釜石市橋野町の橋野鉄鉱山・高炉跡が「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つとして、世界遺産に認定されました。こちらのページでは、世界遺産〜橋野鉄鉱山・高炉跡に関する情報を集約し、随時更新していきます。

 
 

日本の近代化を支えた釜石と鉄との歴史

 
江戸時代から始まり、明治〜大正〜昭和と日本の近代化とともに歩んできた釜石と鉄との関わりについては、こちらのページをご覧ください。
近代製鉄発祥の地 | かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

 
 

世界遺産登録に関連するイベント

 

橋野鉄鉱山の鉄鉱石採掘場、運搬路(非公開)及び高炉場跡の見学会

【情報ページ】https://en-trance.jp/event/4251.html
申し込み:9月1日 8:30から9月16日17:00まで 電話申込 0193-22-8846(先着30名締切)
日時: 平成27年9月23日(水・祝) 9:30から13:00ごろまで(予定)
集合場所: 橋野鉄鉱山インフォメーションセンター
参加費:500円(資料代、保険料として)

 

【鉄の歴史館】シルバーウィークイベント

【情報ページ】https://en-trance.jp/event/4428.html
鋳造体験
日時: 9月20日(日)~22日(火)の3日間
1. 9:30 ~ 10:15
2. 11:00 ~ 11:45
3. 13:00 ~ 13:45
4. 14:30 ~ 15:15
※予約は必要ありませんが、定員は10名で先着となります。
 
敬老の日入館優待
65歳以上の方、無料!
日時:9月21日(月)限り
 
特別企画「橋野高炉 写真・模型展」
場所:鉄の歴史館2階会議室
展示品:橋野鉄鉱山関連写真22点、高炉模型4点

 

世界遺産登録記念式典

【情報ページ】https://en-trance.jp/news/local/3609.html
日時: 8月1日(土)
・基調講演
 (一財)産業遺産国民会議専務理事 加藤 康子 氏
・パネルトーク
コーディネーター:
岩手大学工学部准教授 小野寺 英輝 氏
パネラー(予定):
(一財)産業遺産国民会議専務理事 加藤 康子 氏
内閣参事官 岩本 健吾 氏
日鉄鉱業㈱名誉顧問 小野崎 敏 氏
日本工学会フェロー 稲角 忠弘 氏
2. 記 念 祝 賀 会 18:30 ~ 20:30
会場:ホテルサンルート釜石

 

「明治日本の産業革命遺産」図書展

【情報ページ】https://en-trance.jp/event/3334.html
日時: 7月8日(水)~7月14日(火)
(平日 午前9時~午後6時 / 土日 午前9時~午後5時)
場所: 図書館 1階 展示ホール

 

登録決定報告会

日時: 7月6日(月)11:30〜
場所: 橋野鉄鉱山インフォメーションセンター玄関前

 

登録決定セレモニー

日時: 2015年7月6日(月)9時〜
場所: 役所第1庁舎玄関前
関連記事:
明治日本の産業革命遺産〜橋野鉄鉱山 世界遺産登録決定セレモニー【動画あり】

 

 
 

関連リンク

 

釜石市 橋野鉄鉱山
釜石市 橋野鉄鉱山(橋野高炉跡及び関連遺跡)の見学
釜石市 釜石市立鉄の歴史館
橋野鉄鉱山・高炉跡|釜石|ストーリー&サイト|明治日本の産業革命遺産

世界遺産登録決定セレモニー くす玉開花

明治日本の産業革命遺産〜橋野鉄鉱山 世界遺産登録決定セレモニー【動画あり】

世界遺産登録決定セレモニー 野田市長挨拶
釜石市役所第一庁舎前で行われた世界遺産登録決定セレモニー

 

本日7月6日(月)9時より、釜石市役所第一庁舎前にて橋野鉄鉱山を含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の世界遺産登録決定セレモニーが開催されました。

 

朝方、市の防災無線にてセレモニーの開催がアナウンスされ、世界遺産登録を待ちに待った多くの市民、近隣の保育園児、関係者や市職員など、たくさんの人々と報道関係者が集まりました。

 

「大震災のあと、この世界遺産登録を受け、釜石人としての誇りをもう一度取り戻し、撓まず(たわまず)屈せず、新しい釜石の魅力づくりに取り組むことを約束し、市民の皆さんと喜びを分かち合いたい。新しい釜石は今から始まります。」と力のこもった野田市長の世界遺産登録決定報告のあと、大島高任の玄孫で鉄の歴史館名誉館長の大島輝洋さんら関係者が、子供たちと一緒にくす玉を開花し、集まった市民と共に万歳三唱が行われました。

 

釜石市野田市長
世界遺産登録を報告する野田釜石市長

 

世界遺産登録決定セレモニー くす玉開花
くす玉が開花されると大きな拍手が響き渡る

 

世界遺産登録をお祝いするかまリン
世界遺産登録のハチマキを巻いた釜石の公式マスコット「かまリン」
 

セレモニーの様子は、こちらの動画からもご覧いただけます。

 

本日11時30分からは、橋野町の橋野鉄鉱山インフォメーションセンター玄関前にて、登録決定報告会が行われます。

 

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内

橋野鉄鉱山が世界遺産に登録されました

橋野鉄鉱山(橋野鉄鉱炉跡及び関連遺跡)を含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業」は、ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会で世界遺産に登録されました。

 

市長コメント

 国内では、19番目、県内では平泉の文化遺産に続いて2番目の世界遺産となります。大変喜ばしい限りであり、東日本大震災からの復興を目指す当市にとっては、大きな希望の光となります。「明治日本の産業革命遺産」を構成する各自治体、そして釜石市民の皆さまとともに、喜びを分かち合いたいと思います。

 

 また、これまで多大なご指導をいただいた内閣官房をはじめとする関係省庁や、国内外の専門家の方々、企業や団体など、ご理解とご協力をいただいた全ての皆さまに、心から深く感謝を申し上げます。

 

決定セレモニー、報告会開催のお知らせ

世界遺産登録を祝し、決定セレモニー及び報告会を開催します。

 

登録決定セレモニー


日 時  7月6日(月)9時から
場 所  市役所第1庁舎玄関前

 

登録決定告会


日 時  7月6日(月)11時30分から
場 所  橋野鉄鉱山インフォメーションセンター玄関前

 

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 世界遺産登録推進室
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町15番2号
電話 0193-22-8846 / FAX 0193-22-3633 / 問い合わせメール
元記事:
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/hashino_tekkouzan/detail/1194692_3028.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
橋野高炉跡

橋野鉄鉱山・高炉跡 〜「明治日本の産業革命遺産」ユネスコでの審議の中継がネット配信されます(追記あり)

橋野高炉跡

 

明治日本の産業革命遺産の構成群の1つとして世界遺産登録が期待されている岩手県釜石市の「橋野鉄鉱山・高炉跡」。

 

昨日7月3日から5日にかけての3日間、ドイツのボンで開催されている第39回世界遺産委員会のLive中継がユネスコより配信されています。

 

Live-Webcast
https://www.39whcbonn2015.de/de/presse-und-medien/live-webcast.html

 

UNESCO World Heritage Centre – 39th session of the Committee
https://whc.unesco.org/en/sessions/39com/#live

 

審査順は13番目の予定で、議事が予定通りに進めば、本日4日の夕方から夜にかけて、橋野鉄鉱山・高炉跡を含む明治日本の産業革命遺産の審議に入るようです。

 
 

縁とらんすの下記ページでは、釜石と鉄との歴史をまとめております。ページ下段には、橋野高炉跡で撮影されたGoogle ストリートビューもご覧いただけます。
近代製鉄発祥の地 | かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

 

【7月4日 18:10 追記】
メディアのニュースによると、本日予定されていた審議入りが延期になる可能性もあるとのことです。審議の開始につきましては、各ニュースをご確認ください。

 

縁とらんす

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

縁とらんす編集部による記事です。

問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内


 

パシフィック・トレンズのメンバー

パワフル演奏「トモダチ作戦」、米空軍音楽隊 釜石で支援コンサート

パシフィック・トレンズのメンバー
パワフルな演奏で釜石市民にエールを送ったパシフィック・トレンズのメンバー

 

 震災で大きな痛手を受けた釜石市に音楽でパワーを──と23日、米軍の音楽隊が訪れ、シープラザ遊で無料の復興支援コンサートを開催。ポップスやジャズなどパワフルな演奏で市民にエールを送った。

 

 コンサートを行ったのは、横田基地に所属するアメリカ空軍太平洋音楽隊「パシフィック・トレンズ」のメンバー8人。国境を越えた音楽親善大使として、国際交流を目的に演奏活動を行っている。震災後は仙台市周辺を中心に支援コンサートを展開。岩手県内では初めて、釜石を訪れた。

 

 メンバーはいずれもプロのミュージシャンで、ギター、ドラム、キーボード、ボーカルなどで構成。1950年代にヒットしたポップスやジャズなどを力強く、軽快に聴かせた。エルビス・プレスリーやマイケル・ジャクソンなどのおなじみの曲も。復興応援ソング「花は咲く」も演奏され、会場に詰めかけた約100人の市民も一緒に声を合わせた。

 

 ステージからメンバーが降り、客席の市民と握手を交わすなど、直接エールを送る場面も。震災直後に米軍が被災地で展開した「トモダチ作戦」を思い出させた。

 

 太平洋音楽隊の隊長で女性大尉のヘイリー・アームストロングさんは「楽しい時間を共有できて、うれしい。日本とアメリカは強い友情で結ばれている。私たちはいつも、みなさんのことを考えている。日本を非常に愛している」とあいさつし、客席から大きな拍手が送られた。

 

 同音楽隊の受け入れに協力した釜石市国際交流協会の福成和幸会長は「陽気なアメリカンミュージックに力をもらった」と感激していた。

復興釜石新聞

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広報かまいし2015年7月1日号(No.1619)

広報かまいし2015年7月1日号(No.1619)

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/07/01/1619.pdf

広報かまいし 2015年6月15日号(No.1618)

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【目次】
表紙:よいしょ!よいしょ!大きく育ってね
表紙:観光客に「おもてなし」の心を、市長のつぶや記
P02:復興情報 被災地区のまちづくり-vol.1
P06:今月のインフォメーション、おもいをつむぐはなみずき
P08:大腸がん検診を受けましょう

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/detail/1194693_2594.html
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「銀河のウオール」の前で笑顔を見せる大谷剛志さん

「銀河鉄道の夜」をヒントに、甲子町洞泉こすもす公園 クライミングウォールまた一つ

「銀河のウオール」の前で笑顔を見せる大谷剛志さん

「銀河のウオール」の前で笑顔を見せる大谷剛志さん(右)と金田駿佑さん

 

 釜石市甲子町洞泉、希望と笑顔のこすもす公園(藤井了代表)に夢あふれる遊具が、また一つ加わった。大人気の「クライミングウオール」の第3弾。2013年に大手出版社、NPOの支援で制作された1基目から連作に発展した。構想を進めてきた東京都の大谷剛志さん(34)は「3部作の集大成。(1、2基目と合わせ)どんどん遊んでもらえたら」と願う。

 

 3基目のウオールは、今年4月に完成した「希望の鐘」に通じる入り口看板をはさみ、1、2基目に並ぶ形で配置。20日に同公園で開かれたイベント「第5回キャンドルナイト」で、お披露目された。木製で、これまで2作と同サイズの幅3・6メートル、高さ2・7メートル。制作費は45万円。インターネットサイトで支援を呼びかけ、賛同者からの寄付金を充てた。

 

 「銀河のウオール」をテーマに掲げた今回は、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」からヒントを得た。惑星や、無数の星が光り輝く天の川、宇宙を旅する銀河鉄道―。壁に描かれた絵には物語の世界観が広がる。「銀河鉄道は亡くなった人と今を生きる人をつなぐ。津波で逝ってしまった人たちと通じ合えるモチーフ(場所)を公園に置けたらと考えた」と大谷さん。

 

 長年の友人で前作に協力した金田駿佑さん(24)=東京都=が絵のデザインから着色まで引き受け、3カ月かけて完成させた。一角にはピンク色のコスモスの花を描き、宇宙の濃紺色とのコントラストも目を引く。金田さんは「難しかったが、思いを込めて描いた。こうして遊び場を提供できるのは素敵なこと」と、子どもたちが楽しむ姿をうれしそうに見つめた。

 

 こすもす(コスモス)は、英語で「宇宙」も意味する。壁をよじ登るための突起(ホールド)には、人気漫画「宇宙兄弟」のキャラクター、アポ(犬)とヒビット(うさぎ)も使われた。出版元の講談社、作者の小山宙哉さんが所属するエージェント会社コルクの了承、応援を受け、小山さんの原画プリントによる公園看板も設置できた。

 

 甲子小1年の中村友紀君は「上まで登れたよ。手足をかけて登るのが面白い」と夢中。父・幸博さん(45)は「人の手で作られた感じが良い。息子3人とも体を動かすのが好き。思い切り遊べる場はありがたい」と家族で公園を楽しんだ。

 

 1基目のウオール制作を皮切りに、希望の壁画プロジェクト、各種公園イベントへの協力などで同公園とつながり続けてきた大谷さん。「当初は思いもしなかったが、ここでの活動が広がっていく中でアイデアが生まれ、3部作が実現した」と感慨深げ。3年間所属したクライミングのNPO法人を離れ、9月からは夢だった自然栽培の農業の道に進む。「もちろん、こすもす公園とは末永く、つながり続けます」

関連情報 by 縁とらんす
創作農家こすもす公式ページ

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マグロ解体ショー

豪快 マグロ解体ショー〜お年寄り、地域住民に刺し身振る舞う 甲子町洞泉グループホーム

東京の嵯峨さん
解体したマグロを振る舞い、新たな住民コミュニティーづくりを応援した嵯峨さん

 

 釜石市甲子町洞泉のグループホームさくら(平野泉代表、入所18人)で21日、黒マグロの解体ショーが豪快に行われた。重さ33キロの大きなマグロは余すところなく約200人前の刺し身にされ、ホームのお年寄りや地域住民ら約100人に振る舞われた。

 

 解体ショーで支援したのは、東京・日本橋でマグロを中心に海鮮専門の居酒屋「おさかな本舗たいこ茶屋」を経営する仙台市出身の嵯峨完(みつる)さん(66)。東日本大震災以降、被災地でマグロを提供し、今回の釜石で20回目となる。なじみの客で、嵯峨さんの活動を応援する盛岡市出身の根田芳男さん(53)=モルドバ復興支援協会東京支部=ら仲間と共に訪れた。

 

 マグロは島根県境港港で水揚げされ、東京・築地市場で仕入れた。嵯峨さんはマグロ販売にかかわって50年、独立して33年になる。解体しながら確かな目利きを披露。「おいしいマグロの見極めは腹の肉厚、尾の断面の肉質と、顔。餌を悠々と食べたマグロは優しい顔をしている」などと解説した。

 

 「赤身、中トロ、大トロ、頭などの身だけじゃない。脊髄の軟骨もコラーゲンたっぷり。生きがいいから食べられる」という嵯峨さんの誘いに、女性らは争うように試食した。

 

コラーゲンたっぷり?マグロのずいを味わう女性
コラーゲンたっぷり?マグロのずいを味わう女性

 

 甲子小6年の佐々木美結さんと川原美冴さんは2人前を味わい、軟骨も食べてみた。「マグロは大好き。解体を見たのも軟骨を食べるのも初めて。軟骨もおいしかった」と満足そうに話した。

 

 嵯峨さんは「苦しい時、ふるさzとの仲間に助けられた。私も東北人。被災地に『ガッツ』を届けたい。おいしいものを食べて、喜ばない人はいないから」と語った。今後も2カ月に1回の被災地訪問を続けたいという。

 

 地元住民は「被災した人が一帯に家を建て、アパートに入っている。新しい住民との交流機会を大事に考えている。マグロでみんなが集まった」と、豪勢なイベントを歓迎した。

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おさかな本舗 たいこ茶屋
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