釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第13弾『村田 オスカロイド選手』

選手紹介2018/11/13


釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第13弾『村田 オスカロイド選手』

村田 オスカロイド(むらた おすかろいど)選手(所属先:釜石シーウェイブスRFC プロ契約)プロフィール
2016年加入/1994.1.2生(24歳)/173㎝/77㎏/オーストラリア(シドニー)出身/フレッシュウォーター高校→東海大学
 
●ラグビーを始めたきっかけ:5歳から。父親の影響で
●ポジションの遍歴:SO→WTB→CTB
●ニックネーム:Sushi
●趣味:海、ゲーム
●好きな食べ物:肉
●釜石のオススメ:海(すごくきれいでびっくりしました!)
●出身地のオススメ:海
●試合前のルーティン:スパイクのポイントを直す
●ストロングポイント:Defense
●サポーター、ファンへメッセージ:応援よろしくお願いします
(取材日:2018年10月11日)

 

釜石のために

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第13弾『村田 オスカロイド選手』

 

ーー入団のきっかけを教えてください。

 

村田選手:

桜庭さんと東海大学の監督との間でまず話し合いがあったと思うんですけど、その後に自分にオファーが来ました。ダラス タタナ先輩と大学が一緒で仲が良かったので相談したら、「釜石はラグビーのまち。ラグビーに集中できる良い環境だよ」と教えてもらいました。
 
それと、2014年に釜石に来てSWと対戦した時、釜石を応援する人たちの良い印象とかもあって、そういう色々な事が繋がって入団しました。

 

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ーー1年目は、働きながらの選手生活。職場は、宝来館(釜石市根浜)。どんな1年でしたか?

 

村田選手:

日本の旅館での仕事については、どんな仕事があるのか全く分からなくて、色々なルールがあってそれを覚えるまでが大変でしたけど、でも、辛いという事ではなかったです。
それよりも、あの場所で働いた事で色々と成長する事が出来ました。地元の皆さんから東日本大震災の津波の話も聞く事も出来たし、職場も良いファミリーという感じで良い方たちばかりで、とても仲良くなりました。今でも、釜石での試合がある時には応援に来てくれます!
 
働いたのは1年間だけでしたけど、チームやラグビー関係者の方々以外ともたくさん知り合えて、ふれ合えたのはここで働いたおかげですし、今“釜石のために”という気持ちをもってラグビーが出来ているのも、この1年間があったからこそだと思います
 
母親が釜石に来た時に、一度一緒に宝来館に泊まったことがあって、それまではベッドメイクや掃除などの裏方しか見ていなかったので、実際に自分が宿泊して、ご飯もとてもおいしいし、僕がしている仕事もお客様に喜んでもらえているんだという事を知る事が出来ました。母もとても喜んでくれて、ほんとに良かったです。

 

ラグビーに100%集中したい

 

村田 オスカロイド選手

 

ーー2年目からはプロ契約選手に。2試合除き、13番(CTB)でスタメン出場。日本国籍を取得し、名前も村田 オスカロイドへ。転機の年だったのでは?

 

村田選手:

ラグビー選手としてやっぱりプロになりたくて、とことんラグビーに集中出来る環境でプレーしたかったんです。
それで、ラグビーに100%集中したいと、桜庭さんに相談しました。
 
日本国籍を取得する際は、母親の旧姓の村田を貰って、父親の方の“ロイド”も残して欲しいと父に言われたので、そのまま残しました。
僕がラグビーを始めたのは、ラグビーをしていた父の影響です。父は釜石がとても大好きで、SWの事もすごく応援してくれています。
 
母は広島出身で、広島で試合がある時は、おじいちゃん、おばあちゃん達も応援に来てくれます。僕にとって広島は、もう一つの“ホームタウン”みたいな場所です。
でも、去年広島での試合が2回あったんですけど、まだ勝っていなくて・・・。毎回「絶対勝つ!」と、おじいちゃんおばあちゃんに言ってるんだけど(笑)。だから、今年は絶対に勝たないと!勝利をプレゼントしたいです。

 

ーーイーストリーグからトップチャレンジリーグになって初めての昨シーズンを振り返って。

 

村田選手:

1年目は、まだ日本国籍を取る前だったので、登録は外国人枠で、試合もちょこちょこリザーブに入って出してもらうくらいでした。それでも、日本人になったからと言って、簡単にレギュラーになれるわけでもないので、自分からポジションを獲る為に頑張って努力しないとダメだと思いました。
 
それで、2年目のシーズンの公式戦は、最初の2試合はリザーブだったんですけど、試合や練習で頑張ってアピールを続けて、そのあとは13番でずっと試合に出られました。
 
試合に出ると、ホントに“釜石の為に僕がなんとかしないと”という気持ちでした!
僕の調子が悪かったらチームにも影響が出てしまう、それは自分の責任だから、って思っていました。だから、毎試合レギュラーで出てしっかり活躍できるよう頑張りたかったんですよね!

 

あの場所にスタジアムが建った事がほんとに嬉しい

 

村田 オスカロイド選手

 

ーー8.19鵜住居復興スタジアムこけら落とし、ヤマハ戦。試合後、ヤマハの鹿尾貫太選手と肩を組み、集合写真の中央で皆をリードしていましたね。

 

村田選手:

大学の後輩で、僕が4年の時に彼が1年で、1年間同部屋でした。後輩っていうより友達って感じです(笑)。
4年の時でもまだ今ほど日本語も分からなかったし、日本の事もわからない事が多かったので、貫太に教えてもらったりして、すごく助けてもらいました。
 
東海の時からポジションが一緒だったので、あの試合は対面でしたね!(笑)。
大学の時は僕がレギュラーでしたが、僕が釜石に来た後に貫太は日本代表になりました!当時から上手い選手だったけど、今は貫太の方が上というか(笑)。
だから、この間の対戦は「絶対に負けないぞ!」っていう気持ちでしたね!でも、一回良いタックルもらっちゃったんですけど・・・。だから今は、貫太より上手くならないと!って思っています!

 

村田 オスカロイド選手

 

ーースタジアムの印象はどうですか?

 

村田選手:

鵜住居のスタジアムは、ほんとに良いゲームが出来る場所だと感じています。
8.19のヤマハ戦の時もそうでしたが、“ホーム感”がすごくある良いスタジアムです。あと、広い感じがしますね。走れるスペースがたくさんあるように感じるんです。たぶん、まだ周りに何もないからかもしれないですが(笑)
 
スタジアムが建った場所は、1年目の職場(宝来館)に行く時に必ず通っていた場所で、何もない時から見ていたので、あの場所にスタジアムが建った事がほんとに嬉しいです!
釜石市内の他の場所も、初めて釜石に来た2014年に見た時と、入団した2016年ではだいぶ復興が進んでいると感じたし、その頃から見ると今は更に復興が進んでいると感じています。

 

タックルでチームに貢献したい!

 

 

 

ーー今年、ここまでの戦いを振り返って。

 

村田選手:

“釜石の為に全試合レギュラーで出て頑張る!”今年もその思いは一緒です。
今年は同時にフィールドに立つ事が出来る外国人枠が5人に増えた分、日本人選手と外国人選手のコミュニケーションの部分で、やっぱりどうしても言葉の壁があるので、そういう時に僕がフィールドに居て、繋ぐ役目をしないといけないし。そういう面でも役に立っている・・・はず!です(笑)。
だから、昨年はどちらかというと自分のプレーの事でしたが、今年はまずチーム全体の連携などを考えてやっています。
 
それから、NTTドコモ戦はほんとに悔しかったです。あんなに良い入りが出来たのに、でも簡単に相手にトライを獲られてしまうと、メンタル的にも堪えて・・・。身体はもちろんバチバチに当たっているし・・・。
 
両親が観に来ていたんですけど、家に帰ってから話をした時に、「結果は真摯に受け止める必要はあるけど、プロ選手なんだから、いつまでも引きずらないで切り替える事が大切だ。負ける度に気持ちがダウンしっぱなしだったら、体にも良くないよ。」って言われたんですけど・・・本当に悔しかったです!!

 

ーー今シーズン、上位チームの対面には、体が大きく、強くて速い選手とのマッチアップが多いですよね。

 

村田選手:

僕は、相手が強ければ強いほど、自分の強みの“タックル”でどれだけやれるかっていうのを実戦で試す事が出来るので、マッチアップするのが楽しみなんですよね!
センターというポジションとしても、僕が良いタックルをして相手を止める事ができれば、チームを助ける事が出来るし。タックルは得意というか、大きなケガをした事も無いからか、全然怖くもないし好きです!

 

村田 オスカロイド選手

 

ーーポジションは、今のセンターが一番しっくりくる感じですか?

 

村田選手:

オーストラリアの時はSOをやっていたんですけど、大学で東海に来た時に、最初は日本語も話せなかったしチームメイトとコミュニケーションを取る事が出来なくて・・・。
SOは特にコミュニケーションが必要なポジションなので、監督に「今の状態だとSOは難しいから、足も速いしウィングをやってみて」と、チャレンジの機会をもらってウィングをやっているうちに、その時にいたコーチの先生が「オスカはタックルが強いから、ウィングじゃもったいない、センターが良いよ」ってアドバイスをくれて、それからセンターでレギュラーに定着して、大学選手権の試合にも出る事が出来ました。
 
それからずっとセンターなので、自分としては一番合っていると思います。タックル、パス、ボールを回すスキルとかも必要なポジションだから、SOの時の経験が役に立っていると思うし、やっていても楽しいです!

 

ーー1stステージ、残り3試合(注:インタビュー時<10/11>)。ここからの戦いについて。

 

村田選手:

ここまでの1stステージを戦って出た課題も一つ一つ皆で修正しながらやってきて、どんどん“ONE TEAM”になって来て、自分達のラグビーを出来る様になってきていると思います。
 
TOP4に行けるチャンスがまだあるので、まず“勝つ!”そして“ボーナスポイントも獲得する”という事にもこだわって行きたいです。その為に、僕自身としてはやはり“タックル”を大事にチームに貢献して行きたいです。
今まで練習でやって来た事を出し切ることが出来れば、残りの試合も勝つ事が出来ると思います!

 

<編集部注>
最終節(11/4・栗田工業)までTOP4の可能性を残して奮闘したシーウェイブスですが、残念ながら最終成績2勝5敗・勝点11の5位にて、セカンドステージはBグループ(5~8位)での戦いとなりました。
(詳細日程等は後段に記載)

 

釜石SW今後の公式戦試合日程

 

ファーストステージ全7節が終了、釜石SWの順位は8チーム中5位となり、続くセカンドステージはBグループへ回る事が決まりました。

 

トップチャレンジリーグ セカンドステージ Bグループ日程

第1節 11月18日(日) 14:00キックオフ
対戦相手:九州電力(8位)
試合会場:宝ヶ池公園運動施設球技場

 

第2節 12月02日(日) 14:00キックオフ
対戦相手:中国電力(7位)
試合会場:足利総合運動公園陸上競技場

 

第3節 12月08日(土) 14:00キックオフ
対戦相手:マツダ(6位)
試合会場:コカBJIラグビー場

 

全3節終了後、5、6位チームはトップチャレンジリーグ(TCL)に残留、7、8位チームは下部リーグチームとの入れ替え戦に進み、そこで勝利すればTCL残留、敗戦すれば下部リーグへ降格となります。

 

試合詳細については、釜石SW公式サイトでご確認下さい。
http://www.kamaishi-seawaves.com/

 

来季以降に繋がるよう、残り3戦を気持ち良く勝利して今シーズンを終えましょう!


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