三陸学童野球大会、小佐野クラウン準優勝〜最後の単独出場飾る
最後の単独チーム出場を準優勝で飾った小佐野クラウン
第34回岩手日報杯三陸海岸学童軟式野球大会兼第22回マクドナルドカップ県大会(県野球協会など主催)は16日から18日まで釜石市の平田公園野球場などで行われ、地元釜石市代表の小佐野クラウンスポーツ少年団が決勝まで進出。決勝では太陽の子スポ少(胆沢区)に4-11(六回コールド)で敗れたものの、見事準優勝に輝いた。もう一方の地元代表、かっしジャイアンツスポ少は2回戦で石鳥谷スポ少(花巻市)に敗れ、上位進出はならなかった。
▽決勝
太陽の子
260102 11
100030 4
小佐野クラウン
(六回コールド)
(太)遠藤、阿部琉―阿部琉、遠藤
(小)木下、岡島、坂本―川崎
▽本塁打 坂本(小)
▽三塁打 遠藤(太)
▽二塁打 小野寺、阿部琉、遠藤(太)
小佐野は一回に2点を先制され、二回にも打者一巡で6点を奪われるなど苦しい試合展開となった。一回に1点、五回には坂本麗のランニング本塁打で一挙に3点を返したものの反撃もここまで。六回に追加点を許しコールド負けに終わった。
優秀選手に坂本麗(山田南小5年)、打撃賞には準決勝、決勝で打率10割(7打数7安打)の猛打で大暴れした川崎秦(甲子小6年)が選ばれた。
■単独チームでの最後を飾る
小佐野クラウンの藤原洋監督(47)は「もう少し食らいつきたかったが、最後に県内トップクラスの成績を残すことができて満足」と準優勝を素直に喜んだ。
1回戦で松尾スポ少(岩手北)を11-2、2回戦は矢巾アローズ(紫波町)を4-2、準決勝では普代オーシャンズ(下閉伊)を15-8で破り、決勝まで進んだ。
しかし決勝では、それまで3試合を戦って疲れが見える投手陣が四球を連発。二回には打者一巡の猛攻を受け大量6点を奪われる。四回までに8点差となりコールド負けが迫ったが、五回に1番坂本麗のランニング本塁打で3点を奪い、意地を見せた。
13人の団員のうち9人を6年生が占め、来年は単独チームでの出場が難しくなる。来季は双葉との統合チームで臨む予定という。
岡島洸主将(小佐野小6年)は「相手は強かったが、最後まであきらめずにやれたのが良かった。この悔しさをばねに来年は優勝を目指して頑張ってほしい」と後輩にエールを送る。
震災前からコーチとしてチームを指導してきた藤原監督は「バントや走塁など細かいこともきちんと今後につないでくれた」と、さらなる成長に期待する。
(復興釜石新聞 2016年7月20日発行 第505号より)
復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)
復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3