ミッフィー誕生祝うファッションショー、わくわくパーティー 26日まで多彩に〜釜石×オランダ交流フェア
ファッションショーに出演した子どもたち。ミッフィーに負けないかわいらしい姿で客席にアピール
昨年12月にオープンした釜石市大町の釜石情報交流センターで、施設内に開設されている「ミッフィーカフェかまいし」のキャラクター、ミッフィーの誕生日(6月21日)を祝うイベントが19日から始まった。釜石×オランダ交流フェアとして開催。初日はミッフィーが来場者を迎え、市内外から訪れた家族連れらが楽しい時間を過ごした。「わくわくパーティウィーク」と題したイベントは26日まで展開される。
家族連れ フェイスペイントに大喜び
19日は午前と午後の約30分間、ミッフィーが来場者と触れ合った。愛くるしい姿と動きのミッフィーが登場すると、心待ちにしていた子どもらが駆け寄り、笑顔を広げた。来場者は、ふわふわの体と抱き合ったり記念撮影をしたりと大喜び。グッズ販売では通常よりも多くの種類が並び、気に入った商品を買い求める人たちでにぎわった。
ミッフィーのリュックを背負った盛岡市の佐々木葵さん(松園小5年)は、家族4人で初めて同所を訪れた。大好きなミッフィーとの対面に「顔がかわいい」とにっこり。ラグビーボールを抱えた釜石オリジナルのミッフィーぬいぐるみを購入し、思い出の1日となった。
ふわふわのミッフィーに抱きつく子ども。その愛らしい姿に子どもも大人もメロメロ
会場にはフェイスペイントコーナーも。中妻町の熊谷莉緒さん(双葉小1年)は妹と頬にミッフィーの絵を描いてもらい、「うれしい」と声を弾ませた。母親の奈々さん(41)は「子どもたちはミッフィーの絵本や番組をよく見ている。こうして子どもたちが楽しめる場所ができて良かった」と見守った。
フェイスペイントを施した横浜市の岡本淳子さん(44)は釜石出身。主婦のかたわら釜石シーウェイブスの応援など、仲間と釜石を元気にする活動を続けている。祖父は100歳を越えてマスターズ陸上で活躍した故・下川原孝さん。震災で祖父と両親を亡くした。「家族がお世話になった釜石の皆さんに恩返しができれば」と今回のイベントにも協力し、「私も震災後、しんどい思いをした。釜石の人に笑顔になってもらえることに力を入れたい」と思いを語った。
フェイスペイントをしてもらう子ども
この日の注目はファッションショー。2~11歳の子どもたち10人が、ミッフィーの衣類やアクセサリー、バッグなどを身に着けて登場し、決めのポーズで客席を楽しませた。
ミッフィーカフェではイベント期間中、特別メニューとして「三陸シーフードパングラタン」を1日10食限定で提供。旬の生ウニなど地場の魚介を使い、1食で2~3人前というボリュームたっぷりのメニューは、初日から好評で早々に完売した。ミッフィー誕生日の21日には、食事を注文した人にミニサイズのバースデーケーキをプレゼント。期間中は、カフェで800円利用ごとにスピードくじにも挑戦できる。(23日はカフェ定休日)
フェアに合わせて新商品が並ぶミッフィーグッズの販売。期間中、センターラウンジで開催
オーナーの大和田宣之さん(38)は「イベントに新潟や神奈川など遠方から来てくださった方もおり、全国から愛されているのを感じる」と感謝。ミッフィーの国内常設カフェは釜石だけで、旅行の目的にする観光客も多いという。「カフェだけでなくテーマパーク的要素が大きい。時には団体予約も入る」と大和田さん。一方で平日の誘客が課題で、「ミッフィーのコンセプトを守りつつも、地元の人たちのニーズに合ったメニュー、男性客や家族連れが気軽に立ち寄れるような料理も充実させたい」と今後の展開を見据える。
イベントはこの後、25日にミッフィーの素焼きぬりえワークショップ、26日にはミッフィーの映画上映会などが開かれる。問い合わせは、釜石まちづくり会社(電話0193・22・3607)へ。
(復興釜石新聞 2016年6月22日発行 第497号より)
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