愛称は「甲子かきまる」甲子柿イメージキャラクター
「甲子かきまる」のぬいぐるみを手に、笑顔を見せる藤井会長(右)。甲子柿を活用した活動の活発化に意欲を新たにした
釜石市の甲子地区活性化協議会(藤井サエ子会長)は10日、特産品「甲子柿」のPRを目的に考案したイメージキャラクターの名前を「甲子かきまる」に決定したと発表した。甲子町の道の駅「釜石仙人峠」で開かれた名称発表会で、手作りのぬいぐるみも登場。手にした藤井会長は「末永くかわいがってもらえるよう、大好きな柿を中心に、キャラクターやスタッフと一緒に甲子地区を盛り上げていきたい」と意欲を新たにした。今後は、出荷する際の箱やパック用のシール、物産イベントやリーフレットなどに使用し、市内外に甲子柿をPRする。
同協議会は甲子柿を守る会や生産組合などで構成し、今年4月に発足。甲子地区ならではの魅力を再発見し、磨き上げ、活用し、発信するのを目的に、甲子柿の新商品開発・販売、観光マップの作成に取り組んでいる。
活動の一環として、キャラクターづくりを企画。震災後の復興支援をきっかけに、釜石の宿泊施設やNPO法人の活動のサポートを続けている福岡市在住の画家ニシノミサさんに作画を依頼した。
キャラクターは、いぶされて渋柿から甘い柿に生まれ変わった甲子柿の妖精(男の子)という設定。「自然豊かな甲子地区のおおらかさやのどかさ、つややかで甘くてぷるりとして、ほっぺたが落ちそうなくらいおいしい甲子柿の豊かさ」をイメージし形にしたという。開いた両手には「夢や希望をつかむ」との意味があり、甲子柿を一つのきっかけに地域が元気に、みんなが夢を持って生きるきっかけの一つになればとの願いを込めた。
名称は、同協議会が10月に開いたイベントで募集。市内外から72件の応募があった。関係者による協議の結果、「柿の丸い形をイメージさせ、言葉の響きの柔らかさや親しみやすさ」との点から埼玉県在住の60代男性が応募した「かきまる」を採用。「甲子」という名字を付けて地域性をプラスした。
名称発表会では、細胞を壊さずに冷凍できるCAS冷凍機を使った冷たい柿、ジェラート、たれやジャムなど加工品づくりの研究を進めていることも説明。今後、商品化に向けた活動を活発化させていく方針だ。
(復興釜石新聞 2015年12月16日発行 第445号より)
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