パワフル演奏「トモダチ作戦」、米空軍音楽隊 釜石で支援コンサート
パワフルな演奏で釜石市民にエールを送ったパシフィック・トレンズのメンバー
震災で大きな痛手を受けた釜石市に音楽でパワーを──と23日、米軍の音楽隊が訪れ、シープラザ遊で無料の復興支援コンサートを開催。ポップスやジャズなどパワフルな演奏で市民にエールを送った。
コンサートを行ったのは、横田基地に所属するアメリカ空軍太平洋音楽隊「パシフィック・トレンズ」のメンバー8人。国境を越えた音楽親善大使として、国際交流を目的に演奏活動を行っている。震災後は仙台市周辺を中心に支援コンサートを展開。岩手県内では初めて、釜石を訪れた。
メンバーはいずれもプロのミュージシャンで、ギター、ドラム、キーボード、ボーカルなどで構成。1950年代にヒットしたポップスやジャズなどを力強く、軽快に聴かせた。エルビス・プレスリーやマイケル・ジャクソンなどのおなじみの曲も。復興応援ソング「花は咲く」も演奏され、会場に詰めかけた約100人の市民も一緒に声を合わせた。
ステージからメンバーが降り、客席の市民と握手を交わすなど、直接エールを送る場面も。震災直後に米軍が被災地で展開した「トモダチ作戦」を思い出させた。
太平洋音楽隊の隊長で女性大尉のヘイリー・アームストロングさんは「楽しい時間を共有できて、うれしい。日本とアメリカは強い友情で結ばれている。私たちはいつも、みなさんのことを考えている。日本を非常に愛している」とあいさつし、客席から大きな拍手が送られた。
同音楽隊の受け入れに協力した釜石市国際交流協会の福成和幸会長は「陽気なアメリカンミュージックに力をもらった」と感激していた。
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