やわらかく不思議な甘さ、甲子中1年生「甲子柿」収穫体験


2020/11/19
復興釜石新聞アーカイブ #地域

収穫作業を見学し、甲子柿の生産現場に理解を深めた甲子中1年生

収穫作業を見学し、甲子柿の生産現場に理解を深めた甲子中1年生

 

 煙でいぶして渋を抜く釜石市特産「甲子柿」の生産体験学習が10日にあり、甲子中(柏舘秀一校長、生徒140人)の1年生42人が柿のもぎとりや実の仕上げ作業に挑戦した。「柿室(かきむろ)」と呼ばれる農作業小屋を見学し、試食もした。 

 

 体験学習は甲子町の生産農家柏木充夫さん(80)の柿畑で行われた。長男幹彦さん(51)が柿の木の手入れや収穫作業について説明。「約200本を栽培しているが、今年は天候不順のため育てるのが大変だった。時期を見極め収穫したので、残った実が少ない」とし、生徒2人が代表して柿もぎを体験した。

 

 柿室でいぶす様子を見学。床におがくずが敷かれ、もうもうと煙を出していて、幹彦さんは「甲子柿になるまで約1週間。温度は20度前後に保つ。糖度は14~15度になる」などと解説した。

 

 実のへた取りと磨きの仕上げ作業は柏木さんが実演。生徒たちは見よう見まねで、ハサミを使ってへたを切り取り、軍手で丁寧に磨いた。

 

 中村司恩君は脚立に上り収穫を体験し、いぶした柿を次々に頬張った。「あんなに硬かったのに、こんなに柔らかくて甘くなるなんて不思議。煙もすごかったのに焦げたにおいもしない。何個でも食べられる。地元にある食のおいしさを知った感じ」と笑顔だった。

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