「マチナカラフル」始動、釜石大観音仲見世通り〜釜石のまちをアートで彩る、作品案募集 現地でイベント
シェアオフィス1階のギャラリーで工作を楽しむ親子
「釜石のまちをアートで彩りたい!」と活動する市民グループ、ゼロスポット(小笠原梓代表、11人)は、市内の建造物の外壁を飾るプロジェクト「マチナカラフル」を始動。現在、大平町の釜石大観音仲見世通りのシェアオフィス入り口脇に施すアート作品案を募集している。13日は、制作のイメージを膨らませてもらおうと、現地でアートや工作を楽しむイベントが開かれた。
公募作品で壁を飾るシェアオフィスは、2018年5月にオープンした「co-ba kamaishi marudai(コーバ・釜石・マルダイ)」。正面入り口左側の壁(縦190センチ、横95センチ)が“キャンバス”で、絵でも壁に貼り付ける立体造形でもOK。概ね10年程度の展示を想定する。
応募できるのは県内在住の個人や団体。1人(1グループ)3点まで応募可能で、作品案は紙媒体(A4サイズ程度)で提出する。締め切りは今月30日。作品案は10月4~31日まで同オフィス内に展示し、来場者投票を実施。11月1日の審査会では、物件オーナーの宮崎達也さん、本県在住の漫画家そのだつくしさん、釜石大観音(石応禅寺)の都築利昭住職による審査員審査と来場者投票の結果を総合し、受賞作品を決定する。受賞者には制作権と必要な画材など(上限5万円)を進呈する。
赤枠部分の壁を彩るアート作品を募集=仲見世のオフィス
13日のイベントには、応募を考えている人や工作をしたいという親子連れなどが訪れ、主催者が用意した画用紙や粘土、絵の具、段ボールなどを利用し、思い思いに制作を楽しんだ。
中妻町の桜井京子さん(36)は、工作が大好きという長女真衣さん(8)、次女綾さん(6)を連れて来場。同プロジェクトについて「まちが華やぎ、気持ちも明るくなりそう。どんな光景になるかワクワクする」と期待感を高め、「子どもたちも興味を持っているようなので、機会があれば応募させてあげたい」と話した。
「ゼロスポット」は、6期目となった昨年度の釜石○○(まるまる)会議で誕生。パブリックアートなどに興味がある中学生から社会人が集まり結成した。今回の公募にあたり小笠原代表(35)は「これからアートを始めたいという人が一歩踏み出すきっかけにもなれば。制作自体が難しいのであれば、スタッフのサポートも可能。ぜひ気軽に応募してもらいたい」と呼び掛ける。応募の詳細はゼロスポットのフェイスブックページで見ることができる。
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