ラッピング列車をペーパークラフトに〜釜石線全線開業70周年へ、中妻岩友会


2020/09/24
復興釜石新聞アーカイブ #地域 #観光

釜石線開業70周年記念ラッピング列車のペーパークラフトを手にする岩銀中妻支店の行員

釜石線開業70周年記念ラッピング列車のペーパークラフトを手にする岩銀中妻支店の行員

 

 釜石市中妻町の岩手銀行中妻支店(猪俣広志支店長)の取引先でつくる親睦団体「中妻岩友会」(小泉嘉明会長、会員64事業者)は、JR釜石線全線開業70周年を記念し運行されているラッピング列車のペーパークラフトを作った。1千枚製作し、半分を会員に配布。地域のイベントなどでの利用も考えており、「釜石線の誕生日を地域で共有できるものになれば」と願う。

 

 釜石線は10月10日に全線開業70周年を迎える。JR東日本盛岡支社はこれを記念し、8月下旬から釜石線70周年の文字をデザインしたラッピング列車を運行している。

 

 この列車の企画を提案、協賛したのが同会。新型コロナウイルス感染症の影響で団体の行事や地域のイベントを行うことができない中でも「元気を発信したい」「華やかな列車を走らせ、地域の活性化につなげたい」と思いを込めた。

 

 ペーパークラフトは同支社が監修した。車両のデザインを担当したのは、文字を独創的な形にアレンジした魅力的な造形表現を特徴とする釜石市出身のアーティスト小林覚さん。カラフルなデザインの中に「釜石線70周年記念銀河ドリームライン」の文字が隠れている。福祉企画会社ヘラルボニー(花巻市)がプロデュースした。

 

 模型は長さ27センチ、幅7センチ、高さ7・5センチほど。型抜きされていて、ミシン目に沿って切り取り、折り目を付けて、のりやテープなどで接着すれば10分ほどで完成するという。

 

 同会の事務所を置く同支店では窓口に模型を置いてPR。猪俣支店長は「コロナ禍で地域活動が制限されるが、できることで70周年の誕生日、地域を盛り上げたい」と力を込める。

 

復興釜石新聞

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