箱崎白浜 魅力満載まち歩きマップ〜観光振興へ体験プログラム、「復興・創生インターン」大学生が発表

復興釜石新聞2020/03/24

箱崎白浜への思いが詰まった観光マップの発表に聞き入る地元住民ら

箱崎白浜への思いが詰まった観光マップの発表に聞き入る地元住民ら

 

 復興庁の「復興・創生インターン」で2月からかまいしDMCに所属し、釜石市箱崎白浜地区の観光マップ作りに取り組んできた大学生2人が13日、協力を得た地元住民らに成果を発表。地域の魅力満載のまち歩きマップ、体験プログラムを紹介するパンフレットのレイアウトを見せ、意見を聞いた。完成後は、地元民泊施設「御箱崎の宿」や市内の観光案内所などに置く予定で、震災復興を目指す同地区の活性化、交流人口拡大に役立てる。

 

 箱崎白浜集会所で開かれた発表会には、住民ら約20人が集まった。インターンプログラムで同地区の観光開発に挑戦したのは、東洋大1年の長田尚華さん(19)と東京女子大2年の西海明莉さん(20)。長田さんは2月3日から、西海さんは同11日から釜石に滞在。漁業・料理体験、地理把握の散策、住民の聞き取り調査を基に、地域の魅力をアピールするマップなどを作成した。

 

 まち歩きマップと体験プログラムパンフは共にA3版。一部を手書きにし、ぬくもり感を演出。訪れてみたいと思わせる効果的な写真が目を引く。

 

作成途中のマップを見せながら地区のアピールポイントを説明する長田さん(中左)、西海さん(左)

作成途中のマップを見せながら地区のアピールポイントを説明する長田さん(中左)、西海さん(左)

 

 マップは「美しい海と温かい人に出会えるまち」をコンセプトに、地図上でお薦めのビュースポット(5カ所)や神社、遺跡、震災前後のまちの変化などを紹介。集落から離れた自然の造形美「鬼岩」「小白浜」「千畳敷」も盛り込んだ。裏面では▽知る▽楽する▽発見する▽まねる(頭文字をつなげると“しらはま”)―をキーワードに、まちの変遷や豊富な海の幸、絶景ポイントなどを詳しく説明する。

 

 体験プログラムは8種を掲載。船上や陸上での漁業体験(ホタテ、ワカメ、ウニなど)、千畳敷トレッキング、漁船クルーズ、郷土料理体験(ところてん、かま団子など)―と、海を主体としたメニューがそろう。漁獲時期や地域行事の日程を記した年間カレンダーやアクセスも記載する。

 

 このほか、地域住民の温かさに魅せられた2人が、住民に会いに行くツールとして作成したのが「住民紹介カード」。略歴や趣味、話したいことなどを顔写真入りのカードにし、御箱崎の宿に置いて、交流のきっかけにしてもらうという。

 

 発表を聞いた住民は「古里を再生する上で大変心強い」「若さのパワーをもらった」「今後の発信力に期待が高まる」などと喜び、短期間でここまで形にしたことに驚きの声を上げた。

 

 「来てくれてありがとう。家族や仲間とまた(遊びに)来てね」

 

 わずか1カ月ながら住民らと心を通わせてきた2人は、感謝の言葉に感極まって涙声になる場面も。西海さんは「多くの方と接し、人との関わりの大切さを強く感じた。地区は高齢化や人口減少が進むが、住民のやさしさなど、誇るべき一番の魅力は人の良さ」、長田さんは「釜石の情報発信に貢献できれば。手持ちマップの拡大版を御箱崎の宿に掲示し、実際にまち歩きをした人に新たな情報を書き込んでもらえるようにもしたい」と話した。

 

 同社のインターンには今回、山添俊さん(大阪経済大2年)、川合杏奈さん(南山大3年)も参加。観光や防災に関する課題解決に取り組んだ。

 

(復興釜石新聞 2020年3月18日発行 第876号より)

 

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