三陸鉄道、訪日外国人向けにラッピング列車〜多言語で「ようこそ三陸へ」
報道陣に公開されたラッピング列車=22日、大船渡市の三鉄車両基地
県と三陸鉄道は22日、インバウンド(訪日外国人)向けに地域の魅力をアピールする「ラッピング列車」を大船渡市の三陸鉄道盛駅構内車両基地で報道陣に公開した。来月1日から沿岸13市町村を会場に開かれる「三陸防災プロジェクト2019」やラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催に向け、インバウンドの呼び込みを後押しする。
ラッピング列車は県沿岸広域振興局(石川義晃局長)が企画した。ホタテやアワビなど三陸でとれる海産物をイメージしたイラストとともに、「ようこそ三陸へ」というメッセージが、英語やフランス語、スペイン語、韓国語のほか、中国語の簡体字と繁体字の計6言語で書かれている。
訪日外国人のおもてなしをアピールする国際交流員
ラグビーボールを持って走る選手や郷土芸能の虎舞、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で有名になった「北限の海女」などが描かれたイラストもデザイン。停車中の窓から乗客が顔を重ねる形で記念写真が撮れるよう工夫されており、県は「SNSなどで三陸を広く情報発信してほしい」と呼び掛ける。
ラッピング車両は1両で、3月から盛―久慈間で不定期に運行している。来年2月まで運行する予定。
石川局長は「海外の人たちに複数回来てもらうため、岩手全体でもてなしたい。『ウエルカム』の気持ちを伝え、車両を見て喜んでもらえたらうれしい」と期待する。
(復興釜石新聞 2019年5月25日発行 第793号より)
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