釜石シーウェイブス、中華台北(台湾)に大勝〜今季初戦、課題も多く IBC杯 85―7

復興釜石新聞2019/05/20

前半4分、敵陣深く攻め込むナンバー8中野裕太。ここからフッカー伊藤大輝(右)が先制トライを決める

前半4分、敵陣深く攻め込むナンバー8中野裕太。ここからフッカー伊藤大輝(右)が先制トライを決める

 

 第54回IBC杯ラグビー招待試合は12日、盛岡市のいわぎんスタジアムで行われ、釜石シーウェイブス(SW)RFCは台湾代表の中華台北に85―7(前半49―7)で大勝した。前半だけで7トライを奪い、後半も6トライを重ねて突き放した。オープン戦とはいえ、新チームになって初の試合を圧勝で飾った。課題も残したが、幸先良いスタートを切った。

 

 釜石SWは前半4分、ナンバー8中野裕太が敵陣深く攻め込み、フッカー伊藤大輝が右中間に先制トライ。7分には新加入のロック山田龍之介がWTB小野航大のキックパスをつなぎ、中央に回り込んでトライ。その後も守備の甘いアウトサイドを突き崩し、WTB関東申峻、CTB伊藤優駿、フランカー木村優太と立て続けにトライを重ねた。FBユーゲン・フィサーも7本のコンバージョンを全て決めた。

 

 後半も釜石の勢いは止まらない。交代でFBに入った星野将利のトライを皮切りに、一方的に6トライを重ね、登録25選手全員が出場する余裕の試合運びでノーサイド。大漁旗を振り、声援を送り続けた約2300人のファンに快勝で応えた。

 

 中華台北はIBC杯初の海外招待チームで情報は全くなかったが、釜石との力の差は歴然。小野主将は「スクラム、ラインアウトで圧倒できたし、アウトサイドのスペースをうまく使ってアタックできた」としながらも、「こちらもミスが多く、組織的に崩し切れていない。相手に合わせ、軽いプレーも目立った」と課題も指摘した。

 

 初采配を振るったスコット・ピアース新ヘッドコーチは「FW陣にけがが相次ぎ、満足な練習ができていない。多くの選手が経験を積めたのは今後のプラスになる」と収穫を挙げた。

 

新加入の山田 あいさつ代わりの初トライ

 

 長髪を振り乱しながら突進する新加入のロック山田龍之介(27)が一際、釜石ファンの目を引き付けた。前半7分には、あいさつ代わりの初トライも披露。「まだチームにフィットできていないが、一つ勝ったことでポジティブになれる」と意欲をみせた。

 

 立教大からトップリーグのNECに入り、5季プレー。「もっと自己表現したかった。もう少しチャレンジしてみたい」と釜石SWの門をたたいた。

 

前半7分、ファンの声援を背にトライを決める新加入ロック山田龍之介

前半7分、ファンの声援を背にトライを決める新加入ロック山田龍之介

 

 SWとは招待試合などで対戦したことがある。「ラグビーで地域の復興に貢献できる魅力的なチーム。釜石で一度やってみたかった」。しかし実際に来てみて感じたのは、「(被災地という)環境に甘えてはいないか」との自問。「持ち味のサポートプレーに徹し、勝利に貢献したい」と決意を新たにした。

(復興釜石新聞 2019年5月15日発行 第790号より)

 

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