釜石シーウェイブス 、8人新加入〜若手の育成を重視、チームの土台作りへ


2019/04/08
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ

チーム貢献を誓う(左から)阿部裕太、牛窪心希、美﨑正次、菊地諒輔、ファンデンボルト、畠中豪士=3月28日、情報交流センター釜石PIT

チーム貢献を誓う(左から)阿部裕太、牛窪心希、美﨑正次、菊地諒輔、ファンデンボルト、畠中豪士=3月28日、情報交流センター釜石PIT

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCは3月28日、3季目を迎えるトップチャレンジ(TC)リーグに向けて補強した新陣容を発表した。新加入選手は8人で、6月には外国人選手を含む2人を加え、50人でトップリーグ(TL)昇格を目指す。新加入選手は高校、大学を卒業したばかりの若手が半数を占める。桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「将来の中核となる人材を長い目で育てていきたい」とチームの土台作りに力を入れる姿勢を示した。

 

 新戦力8人のうち7人が10代、20代前半の若手。平均年齢は25歳と、2歳ほど若返る。弱点のスクラム強化を狙いに、FW第1、2列が6人を占める。桜庭GMは「一人前になるには時間がかかるが、若い選手をしっかり育てたい」と強調した。

 

 ただ一人、県内校(黒沢尻工高)を卒業して加入したロック菊地諒輔(18)は昨年度の花園にも出場した。桜庭GMは「FWの中心選手に」と大きな期待を寄せる。

 

 釜石と同リーグで競ってきた三菱重工相模原から移籍するプロップ阿部裕太(21)は「いつも釜石の声援の方が大きかった。こういう応援をされたかった。プロップらしくないプレーをお見せしたい」とアピール。

 

 トライアウトを経て近畿大から加入したロック美﨑正次(22)は「諦めない気持ちを前面に」と前向き。

 

 2年前まで釜石でプレーした村田賢治さんの紹介で大阪国際大から加わるフッカー牛窪心希(22)は「レベルの高いチームでやりたかった。強い気持ちで臨みたい」と抱負。

 

 CTB畠中豪士(22)は昨季、大学選手権まで進んだ大東大のレギュラーとして活躍。大学に籍を残したまま退部し、釜石の門をたたいた。「誰もが知っている、伝統のある釜石でやりたかった」と心境を明かす。

 

 南アフリカ出身でTLのヤマハ発動機から移籍するCTBヘルダス・ファンデンボルト(23)は「少しでも長く釜石でプレーし、貢献したい」と意気込む。

 

 スコット・ピアース新ヘッドコーチは「まずは個人のスキルを上げることに集中し、若手に多くのチャンスを与えたい」と強化方針を説明した。目標は、TLとの入れ替え戦に出場できるTCリーグ4位以内。初参戦する6月からのトップリーグ・カップについては「1次リーグ5戦のうち2つは勝ちたい」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2019年4月3日発行 第779号より)

 

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