両石アパート完成、内覧〜新しい生活に思いはせ、今月下旬から入居開始

復興釜石新聞2018/05/21

国道45号沿いに完成した県営両石アパート

国道45号沿いに完成した県営両石アパート

 

 釜石市両石町に整備が進められてきた災害公営住宅、県営両石アパート(24戸)が完成し、12日、入居予定者らを対象に内覧会が開かれた。これにより県が市内に整備する災害公営住宅8カ所(373戸)は全て完了。入居は今月25日以降を予定し、入居者たちは震災から7年2カ月を経て始まる新たな住まいでの暮らしに思いをはせた。

 

 同アパートは国道45号沿い、盛り土造成された土地に建設された。鉄筋コンクリート造り5階建てで、敷地面積3125平方メートル、延べ床面積1865平方メートル。1DK4戸、2DK18戸、3DK2戸で構成した。

 

 1階部分には集会所、備蓄倉庫、物置、自転車置き場などを配置。駐車場は36台分を確保し、広場や植栽エリアなども設けた。建築工事は日本住宅(盛岡市)が担い、昨年5月に着工した。

 

 内覧会では4階の3タイプの部屋が1室ずつ公開され、入居予定者らが見学。メジャーで窓の大きさを測ったり、「冷蔵庫はここに置こう」などと間取りを確かめながら、新居のイメージをつかんだ。

 

部屋の間取りを確認しながら新生活に備える入居予定者ら

部屋の間取りを確認しながら新生活に備える入居予定者ら

 

 同アパートには震災前、同町で暮らしていた18世帯が入居を予定する。「あら、奥さまいらっしゃいませ。眺めがいいよ」「やっぱりここ(両石町)がいいね」。市内各地で離れて生活し、久しぶりの再会、会話を楽しむ姿も見られた。

 

戸建て住宅の整備も進む両石地区

戸建て住宅の整備も進む両石地区

 

 上中島町の仮設住宅に住む佐々木良子さん(81)は「やっぱり生まれ育った場所に住みたい。何もなくなったが、ふるさとだからね。海も見えていた方がいい」と、心待ちにしていた住まいの完成を喜んだ。仮設住宅暮らしで夫を失い、現在は一人で生活していて、「2、3年で戻れると思っていたが、こんなにかかるなんて」と複雑な思いもくすぶっている様子。それでも「みんなも戻ってくる。交流は生きがいになる。これからが楽しみ」と笑みを浮かべた。

 

 同アパートには若干の空き室があり、今後、日程を調整し再募集する。

 

(復興釜石新聞 2018年5月16日発行 第689号より)

 

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