ラグビーW杯へ合同事務所開設、シープラザ釜石に「スクラムセンター」〜市、県、組織委、準備に本腰


2018/04/13
復興釜石新聞アーカイブ #地域

合同事務所の開設で連携推進を宣言する3機関の関係者ら

合同事務所の開設で連携推進を宣言する3機関の関係者ら

 

 2019ラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催に向け、釜石市、県、組織委員会の3機関は2日、合同で事業の推進を図る拠点事務所を鈴子町のシープラザ釜石に開設。これを記念し、関係者約50人が出席してキックオフセレモニーが行われた。3機関が入る2階フロアは「スクラム・センター」と命名。来年に迫った大会へ向け、さまざまな情報発信に本腰を入れるなど本格的な準備に移る。

 

 3機関合同の事務所開設は、開催12都市で初めて。シープラザ釜石2階フロアの約300平方㍍を事務所に充て、W杯組織委員会岩手・釜石地域支部(菊池学支部長、9人)、県W杯推進室釜石市駐在(代表・小田島弘特命課長、4人)、市W杯推進本部事務局(正木隆司総括部長、13人)の計26人が駐在する。

 

 この場所にあったラグビーカフェは施設の中央へ移し、2階全体をW杯の情報発信拠点とする。

 

 セレモニーの冒頭であいさつした野田武則市長は「震災があった7年前は、ここに災害対策本部を置いた」と感慨深げ。「3機関が一体で効率的な取り組みを進め、情報発信拠点として大いに活用していきたい。ここに多くの人が足を運んでいただき、釜石発展の糸口としたい」と期待を述べた。

 

 本年度から新設された県文化スポーツ部の菊池哲部長は「今年夏には鵜住居復興スタジアムも完成する。県民一人一人が連携してボールを前に進めたい」とエール。W杯アンバサダーとして活動する釜石シーウェイブス(SW)RFCの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー兼監督は「一生に一度の“お祭り”に向け、大いに盛り上げていきたい」と決意を新たにした。

 

キックオフで合同事務所の開所を祝う野田市長ら

キックオフで合同事務所の開所を祝う野田市長ら

 

 このあと3機関の代表が桜庭GM兼監督の笛を合図にボールをキックオフ、事務所の開所を祝った。

 

 2階フロアには釜石ラグビーに関するパネルなども展示。合同事務所はチケット購入の相談窓口も担う。

 

(復興釜石新聞 2018年4月7日発行 第679号より)

 

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