すすめよう 私のスポーツ、釜石健康マラソン〜幼児から70代まで426人駆け抜ける、秋色の沿道 家族も声援
完走を目指し勢いよくスタートを切る3.2キロの部。大勢の市民ランナーが元気な走りを見せた
「すすめよう、私のスポーツ」をスローガンに、体育の日を記念した釜石健康マラソン大会が7日、釜石市甲子町の市球技場と周辺をコースに開かれた。市、市陸上競技協会、市体育協会が主催し、今年で43回目。2歳の子どもから73歳の高齢者まで426人が参加し、4種の距離で健脚を競い合った。
力強い走りで健やかな成長をアピールする幼児
雨のため、例年の開会式を省略。大会開始宣言で菊池達男大会委員長(市体協理事長)が「あいにくの天候だが、最後まで走り切り、頑張り通すことを学んでください」と激励した。
準備運動で体を温め、午前9時45分、3・2キロの部からスタート。小学校高学年から一般まで幅広い年代のランナーが一斉に駆け出した。球技場を抜け甲子川沿いを東進、県立釜石病院裏の橋のたもとを折り返すコースで、精いっぱいのレースを繰り広げた。沿道では家族や仲間が熱い声援を送り、参加者の走りを後押しした。
沿道の声援を受け、秋模様のコースを懸命に駆ける
トップでゴールしたのは市内の会社員、藤田洸さん(27)。「何年か前に1位になった時に比べ、20秒ぐらい遅い。(年齢とともに)やっぱり落ちてきているのかな」と苦笑い。地元の陸上チームに所属。「いずれはフルマラソンにも挑戦してみたい」と夢を広げる。同大会について「年々、参加者が減っている感じがするので、もっと外からも人が集まる大会になれば」と期待を込めた。
2・3キロ(小学校中学年)、1・5キロ(同低学年、親子など)の部も同様のコース上で行われ、それぞれに全力を尽くした。双葉ミニバス少年団に所属する竹内恋さん(双葉小4年)は、校内マラソン大会のリベンジを果たそうと2・3キロに初めて参加。「30位以内に入れなくて、ちょっと悔しかった」と残念そうだったが、ミニバスの練習と併せ、さらなる頑張りを誓った。
笑顔で走る仮装姿の久保閏雅君と父卓也さん
球技場内では、約400メートルの特設コースを1周する幼児の部を実施。恒例の仮装したちびっこも登場し、応援する人たちの笑顔を誘った。鵜住居保育園に通う久保閏雅君(5)は、ゲームキャラクター”マリオ”のいでたち。マリオの敵キャラ”クッパ”姿の父卓也さん(37)と元気に駆け回った。「楽しかった。けど疲れる」と閏雅君。同大会で走るのは小学校以来という卓也さんは「伴走して走れるのは最初で最後なので、いい思い出になった。上の子の野球スポ少の練習にも連れていくので一緒に運動する機会は多い。よく食べて大きく育ってほしい」と願った。
リレーの部(小学生、一般)、ニュースポーツ(リングキャッチなど)の体験コーナーもあり、スポーツに親しむ機運を盛り上げた。
(復興釜石新聞 2017年10月14日発行 第630号より)
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