釜石シーウェイブス、NECに敗れる〜トップリーグの壁、まだ厚く 北上ラグビーフェスティバル
後半36分、敵陣ゴールラインを前にモールで攻める釜石SW。このあとボールを右に回し、四ノ宮のトライにつなげる=北上総合運動公園陸上競技場
今季からトップチャレンジリーグに参戦する釜石シーウェイブス(SW)RFCは25日、北上市の北上総合運動公園陸上競技場で行われた第19回北上ラグビーフェスティバルでトップリーグ(TL)のNECと対戦し、10―33(前半3―7)で敗れた。18日に静岡県で行われた招待試合で、TLのヤマハに大敗して1週間。同じTLのNECに敗れはしたものの、小村淳ヘッドコーチ(HC)は「けが人も多い中、ここまでやれたことをプラスに考えたい」と前を向いた。
釜石は前半2分、PGで先制。その後、逆転されたものの、1トライに抑えて折り返した。後半、さらに2トライを奪われたが、36分、敵陣ゴールライン前のモールからWTB四ノ宮マイケルがサイドを突いてトライ。しかし、この後あっさりと2トライを許し、突き放された。
春シーズンを締めくくる一戦。ラインディフェンスのスピードが上がり、相手のミスを誘う場面もあった。
小村HCは「やろうとすることはある程度できたが、コミュニケーションミスもあった。もっと精度を上げていかなければ」と受け止める。
HC就任から3カ月。「これまで体重アップを重点に取り組んで来たが、運動量は大分減っている。きょうの試合も後半は足が止まっていた」と指摘。「ウエートを落とさず走れる身体に」と、これから夏の本格強化に向ける。
副主将としてチームを引っ張る小野航大は「自分たちの形が出る場面が少なすぎる。相手のミスにも助けられた」と反省。「練習メニューは昨季までとガラリと変わっている。個々のスキルアップが求められている。遂行できる形にしないと」と気を引き締める。
今後さらに外国人選手2人を補強。9月の開幕へ向け、8月には東京でTLチームなどを相手に〝出げいこ〟を重ねる。
【釜石SW出場メンバー】
①高橋拓也 ②中村彰 ③水本裕也 ④菅原貴広 ⑤ダラス・タタナ ⑥中野裕太 ⑦木村優太 ⑧須田康夫 ⑨スコット・ゲイル ⑩中村良真 ⑪小野航大 ⑫ロコツイ・シュウペリ ⑬佐々木裕次郎
TCリーグ日程決まる 釜石の初戦は三菱と
関東ラグビー協会は26日、今季から新設するトップチャレンジ(TC)リーグの日程を発表した。釜石シーウェイブス(SW)RFC(昨季トップイーストリーグ3位)の初戦は9月10日、釜石市球技場で三菱重工相模原(同1位)と対戦する。初戦を含め4試合が県内で行われる。
TCリーグは、昨季TLのホンダと3地域リーグ上位の計8チームが第1、第2ステージ計10試合を実施。第1ステージは総当たりのリーグ戦を行い、第2ステージは第1ステージの1~4位、5~8位に分かれたリーグ戦で最終順位を決める。
1位はTLに自動昇格、2~4位はTL下位との入れ替え戦に回る。5、6位は残留。7位は下位リーグとの入れ替え戦に回り、8位は自動降格する。
釜石SWの対戦日程は次の通り。
①9月10日=三菱重工相模原(釜石市球技場/午後3時)
②同17日=ホンダ(東京・秩父宮ラグビー場/午後0時30分)
③同24日=九州電力(釜石市球技場/正午)
④10月7日=日野自動車(盛岡市・いわぎんスタジアム/午前11時30分)
⑤同21日=中国電力(北上市・北上総合運動公園/午後1時)
⑥11月18日=マツダ(福岡市・コカコーラウエストラグビー場/午後1時)
⑦同25日=中部電力(名古屋市・パロマ瑞穂ラグビー場/午前11時30分)
(復興釜石新聞 2017年6月28日発行 第600号より)
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