天皇、皇后両陛下が沿岸へ〜「優しいご様子に感動」市民も笑顔でお迎え
天皇、皇后両陛下を迎える釜石市民=28日午後3時39分
天皇、皇后両陛下は9月28日、本県入りされた。岩手国体総合開会式などのご出席を前に、同日昼は釜石市など東日本大震災の被災地に向かい、同市内の沿道では多くの市民が両陛下を歓迎した。
同日午後3時40分ごろ、両陛下は釜石市新町の沿岸広域振興局庁舎に入られた。国道283号をはさんだ歩道の市民が国旗を掲げてお迎えすると、両陛下は手を振ってお応えした。市民は出発する車中の両陛下を、笑顔でお見送りした。
釜石市甲子町松倉の鈴木真里さん(30)は7カ月の長男耀平ちゃんを抱いてお出迎えした。「間近に両陛下のお姿を拝見するのは初めてです。遠いところを大変でしょうが、仲むつまじいご様子に感動しました。息子が大きくなったら、きょうのこと、喜びを話してあげようと思います」と語った。
嬉石町の自宅から約5キロを自転車で駆け付けた長岡薫さん(67)は、「皇太子だった昭和45(1970)年の岩手国体、震災後のご訪問と、陛下をお出迎えさせていただいています。皇后様が陛下をおいたわりなさるご様子が胸に迫りました。いいお天気でよかった」と感激していた。
両陛下は被災地に3日間滞在し30日、釜石市を離れ、花巻市に向かった。
(復興釜石新聞 2016年10月1日発行 第525号より)
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