正月彩るミニ羽子板作り ぼく、わたしだけの一枚に笑顔 冬休みの思い出 まちづくり会社が後押し

オリジナルの飾り付けを楽しんだ「羽子板作りワークショップ」
釜石まちづくり会社主催の羽子板作りワークショップが昨年12月27日、釜石市大町の情報交流センターで開かれた。正月飾りや冬休みの工作に活用してもらおうと、初めて開催。帰省した親子を含む市内外の15人が参加し、レーザー加工機や豊富な装飾パーツを使ったミニ羽子板作りに挑戦した。同社は長期休み中の子ども応援企画第2弾として、あす10日には「冬休み 市内いっせいしゅくだいの日」イベントを市民ホールTETTOなどで開く(詳細は同社インスタグラムで)。
レーザー加工機を使った製品の製作販売を行う大槌町吉里吉里のNRC(細川恵子代表取締役社長)が協力。同社取締役企画部長の井上藍さん(37)が持ち込んだ小型加工機を使って、下地作りからスタートした。羽子板の形にカットしたヒバ材(縦20センチ、横9センチ)に、参加者が選んだ年号やえとの図柄を配置。タブレットでデータ入力し、同加工機で刻印した。

羽子板の形、表面に施す図柄を選び、タブレットで配置場所や大きさを調整

入力されたデータ通りにレーザー加工機が図柄を刻印。機械の動きに子どもたちも興味津々
機械の稼働中に、参加者は板に貼り付ける装飾パーツを選んだ。井上さんが準備した木製パーツのほか、まちづくり会社社員が手作りした水引、手芸用の飾りなど豊富な種類が用意され、完成形をイメージしながら好みのものを集めた。木製パーツにはマジックで色付けも。子どもたちはレーザーで模様が刻まれていく様子も見学し、普段あまり見ることのない作業に目がくぎ付けになった。

えとの“ウマ”にちなんだ木製パーツや手作りの水引など種類豊富な飾りが用意された。「どれにしようかな?」
刻印が終わると最後の仕上げ。選んだ装飾パーツをバランスを考えながら板に並べ、木工用ボンドやグルーガンで接着した。幼児は保護者に手伝ってもらいながら作業。小学生は冬休みの宿題の工作にも応用しようと、それぞれに創造力を発揮した。完成品を手にした子どもたちは、うれしそうな表情を浮かべ、間もなく迎える正月を心待ちにした。

着色したパーツを木工用ボンドやグルーガンで貼り付け。ベースデザインとのバランスも考えながら…
小佐野小の前田瑛里さん(4年)、陸仁さん(1年)姉弟(きょうだい)は、ものづくりが大好きで、今回も自ら参加を希望。製作後、感想を聞くと、「楽しかった~」と声をそろえた。陸仁さんは木製パーツを組み合わせ、“雪だるま”や“ミカン”の形に。「頭で想像して形を作るのが楽しかった」と声を弾ませた。瑛里さんは「レーザーで模様が浮かび上がってくるところを初めて見た」と目を輝かせ、オリジナルの“デコ”羽子板を「自分の部屋に飾りたい」と楽しみにした。 2人を見守った母梨沙さん(35)は「一生懸命考えながら、頑張って作っていた。ものづくりを通して、いろいろな発想が豊かになっていけば」と期待した。

前田さん姉弟の作品。右が姉瑛里さん、左が弟陸仁さん作。出来は「100点満点!」だそう

「すてきな羽子板ができました!」。大満足の子どもたち(前)と主催者ら(後)
NRCの井上さんは、東日本大震災後の緊急雇用制度を活用した一般社団法人の活動で、レーザー加工機の操作技術を習得。現会社ではオリジナル雑貨の製作販売のほか、企業や個人からの依頼で記念品などの受注製作を行っている。今回のようなワークショップは「子どもたちが喜んでくれるのがうれしい。レーザー加工機に興味を持ってくれる子もいる。将来、ものづくりに携わる仲間が増えてくれれば」と期待。釜石市ではこれまでにも製作実演会などを行っていて、今後も機会があればイベント協力していきたい考え。まちづくり会社の下村達志事業部長は「楽しんでもらえて良かった。これからも季節に応じたワークショップを開催していきたい」と話した。

釜石新聞NewS
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