釜石SWホーム初戦 昨季2位の三重に完敗 ディフェンスの課題修正し次節へ
時折、雪が吹き付ける中、行われた釜石SW―三重ホンダヒート戦。約1200人が観戦した
NTTジャパンラグビーリーグワン2部の釜石シーウェイブス(SW)RFCは25日、釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムでホーム初戦を迎えた。昨季2部2位の三重ホンダヒートと対戦。12-75(前半5-42)で敗れ、開幕2連敗となった。第3節は来年1月14日、夢の島競技場(東京都)で3部から昇格した清水建設江東ブルーシャークスと対戦する。
前半開始直後に連続トライを決め、勢いに乗る三重に猛攻を受けた釜石は、30分までに6トライ(6ゴール)を奪われ、0-42と大きく引き離された。初得点のチャンスは36分。ゴールポスト付近の密集からSH村上陽平がFB中村良真につなぎ、中村が左サイドにキックパス。WTB小野航大主将が確実にキャッチし、トライに持ち込んだ。ゴールは入らず、5-42で前半を折り返した。
前半36分、三重の選手を寄せ付けず、左から回り込んで初トライを決めた小野航大主将(中)
後半開始時、4人を入れ替えた釜石。2分に三重にトライを決められ5-47で迎えた8分、今季新加入、後半から出場したナンバー8セタ・コロイタマナ(フィジー出身)がゴール前のスクラムから自ら運び、相手ディフェンス4人を振り切り右隅にトライ。中村良真のゴールも決まって12-47と追い上げた。後半は敵陣に攻め込む時間帯が増えたが追加点には至らず、三重にさらに4トライを許し12-75で敗れた。
後半8分、力強い突破力でゴールに向かう新加入のセタ・コロイタマナ選手(中央)
試合後の記者会見―。須田康夫ヘッドコーチ(HC)、小野航大主将は「寒い中、応援に駆け付けてくれたファンに申し訳ない」と反省の弁。「フィジカルバトルで相手に食い込まれる部分が多く、前半の失点につながった。マイボールラインアウトでボールを取れなかったのもゲームを崩してしまった理由の一つ」と須田HC。三重のスピードのある攻撃を抑え込めず、容易に突破を許してしまったことも反省点に挙げられた。
小野主将は昨季より高いレベルが求められる2部の戦いに「このレベルで戦えないと生き残れないし、上にも上がれない。もう一度、自分たちの足りないところを明確にして3週間後、しっかり戦えるようにしたい」と立て直しを誓った。
この日は試合後のグラウンドで、釜石SWのSH南篤志選手が前節・日野レッドドルフィンズ戦で公式戦出場50試合(通算50キャップ)を達成したことも報告され、家族やチームメイトから祝福を受けた。
前節で50キャップを達成した南篤志選手(前列中央)。家族や仲間、三重の選手らに祝福された
今季、釜石SWのホーム戦には釜石、大槌の全小中学生を無料招待。オリジナルパスポートを首にかけ来場した市内の小学生ら
釜石SWは初の試みとして、釜石、大槌両市町の全小中学生(釜:約1800人、大:約700人)に、同スタジアムで行われる今季ホーム戦(全5試合)を無料観戦できるパスポートを配布。25日はこれを利用して地元の子どもたちが足を運んだ。ホーム戦残り4試合は来年3月に行われる。
ハーフタイムに披露された市内園児による「ラグビー体操」
次節の勝利に期待!課題を修正して臨む釜石SW
釜石新聞NewS
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