SL銀河、今季最終運行 釜石駅で見送り~来春の引退決定も…「また絶対乗る!」


2022/12/10
釜石新聞NewS #観光

今季最終運行を迎えたSL銀河。雄姿をカメラに収める乗客らでにぎわった

今季最終運行を迎えたSL銀河。雄姿をカメラに収める乗客らでにぎわった

 
 JR釜石線(花巻―釜石間)を走る蒸気機関車「SL銀河」が4日、今シーズンの運行を終えた。最終日も家族連れらでにぎわい、乗車率はほぼ満員となった。始発駅の釜石駅ホームでは地元関係者が横断幕を掲げ、大漁旗を振りながら花巻行きの列車をお見送り。来春に運行終了を控える中、鉄道ファンや住民らも雄姿を目に焼き付けようと詰め掛け、SLをバックに記念写真を撮影していた。
 
「ありがとう!また来年」と横断幕を掲げる乗客も

「ありがとう!また来年」と横断幕を掲げる乗客も

 
「C58239」をバックに記念写真。ホームに笑顔が広がった

「C58239」をバックに記念写真。ホームに笑顔が広がった

 
 釜石駅には午前9時57分の発車に合わせ、市外内から多くの人が集まった。機関車の前で機関士と写真を撮ったり、運転台の様子をのぞかせてもらったり交流。「ありがとう!また来年」と横断幕を掲げて客車に乗り込む人もいた。
 
 千葉県茂原市の澤井穂高君(萩原小2年)は今年2回目の乗車。機関車の迫力やレトロな雰囲気の客車、プラネタリウムがお気に入りで、「来年も絶対乗る」と目を輝かせた。首から下げたコンパクトカメラのシャッターを切る息子の様子を見守る父康男さん(39)は「思い出を大切に残してほしい。三陸の魚を味わいにまた来たい」と自身も楽しみをキープした。
 
白い制服に「一日駅長」のたすきを掛けた利重剛さん(右)、髙橋恒平釜石駅長

白い制服に「一日駅長」のたすきを掛けた利重剛さん(右)、髙橋恒平釜石駅長

 
 来年公開予定の映画「釜石ラーメン物語」に出演する俳優の利重剛さんが一日駅長に委嘱され、白い制服姿でホームに登場した。髙橋恒平駅長とともに手を挙げて出発の合図。見送りの大漁旗が翻る中、大きな汽笛、黒煙とともに列車がホームを滑り出した。
 
大漁旗を振って花巻行きの列車を見送る釜石市民ら

大漁旗を振って花巻行きの列車を見送る釜石市民ら

 
今季最終列車はほぼ満員。乗客は手を振って見送りに応えた

今季最終列車はほぼ満員。乗客は手を振って見送りに応えた

 
 駅から少し離れた場所で、線路を力強く進むSLを待ち構える人の姿も多数。只越町の多田國雄さん(79)は普段、聞こえない汽笛の音がこの日は耳に届き、「(写真を)撮りに来い―ということ。行かねば」と駆け付けた。モクモクと黒煙をはきながら走る機関車を正面から捉えてパチリ。「いいのが撮れた」と満足げだった。
 
釜石駅に停車中のSL銀河。少し離れたところで出発を待ち構えるファンも

釜石駅に停車中のSL銀河。少し離れたところで出発を待ち構えるファンも

 
】黒煙を上げ釜石を後にするSLを沿線から多くの人が見送った

黒煙を上げ釜石を後にするSLを沿線から多くの人が見送った

 
 SL銀河は蒸気機関車C58形239号機を復元し、東日本大震災の復興支援や観光振興を目的に2014年4月に運行を開始した。JR東日本盛岡支社によると、9年目の今季は4~12月の期間で、土日・祝日を中心に上下計72本(定員各176人)を運行。平均乗車率は8割と好調を維持した。14年4月から今年11月までの乗客数は約5万7000人。沿線住民、鉄道ファンらに愛されているが、旅客車の老朽化などに伴い来春の運行後に終了することが決まっている。来年の運行日程は今後決定するという。
 

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