ロシアの軍事侵攻を非難 連合岩手が2022平和行動 釜石地区でも集会


2022/08/01
釜石新聞NewS #地域

連合岩手2022平和行動 釜石地区平和集会

連合岩手2022平和行動 釜石地区平和集会

 
 連合岩手釜石・遠野地域協議会(小島安友議長)など3団体は7月26日、釜石市大渡町の釜石教育会館駐車場で平和集会を開いた。約50人が参加。ロシアのウクライナへの軍事侵攻、北朝鮮の度重なるミサイル発射を厳しく非難するとともに、核兵器廃絶と世界の恒久平和実現への取り組み強化を確認した。
 
 参加者を前に小島議長があいさつ。ロシアの軍事侵攻、日本の防衛費増額への動きに触れ、「平和を築くには一国ではなしえないことを痛感する。こういう今だからこそ、平和行動を絶やさず、声を上げて広く進めていかねばならない」と述べた。
 
集会は釜石教育会館駐車場で夕方開かれた"

集会は釜石教育会館駐車場で夕方開かれた

 
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 北上市を拠点に映画製作などを手掛ける都鳥伸也さん(39)が連帯のあいさつ。都鳥さんは双子の兄拓也さんと、釜石が受けた艦砲射撃の記憶を後世に残すための記録映画を製作中。体験者10人から話を聞いてきた。戦後77年―。戦争を語れる人が少なくなっていく現状に都鳥さんは「体験者がいなくなった時、憲法を変え、軍事力強化を図ろうとする動きが加速していくだろう」と危惧。戦争の実態を確実に伝える意義を強調し、力を合わせ平和行動を進める必要性を訴えた。映画は来年8月の公開を目指す。
 
釜石艦砲射撃の記録映画を製作している監督の都鳥伸也さん(右)

釜石艦砲射撃の記録映画を製作している監督の都鳥伸也さん(右)

 
 集会には、核兵器廃絶への「高校生一万人署名活動」に取り組む釜石高生も参加。3年の戸澤琉羽さん、三浦滉平君、板澤亮太君が参加者に署名を呼び掛けた。戸澤さんは「日常の大切さを考えられるようになった今こそ、戦争や核兵器のない平和な世界の実現を強く訴えることができる。後輩にも署名活動を継承していきたい」と意気込んだ。
 
平和活動への思いを述べる戸澤琉羽さん(中)

平和活動への思いを述べる戸澤琉羽さん(中)

 
 最後は平和アピール案を採択。「世界平和の実現に向け、職場、地域から取り組みを継続・強化していく」「唯一の被爆国に暮らす者として、平和を願う世界中の人々の声と力を結集し、政府や国際社会へ示していく」ことなどを宣言した。
 
 同集会は連合岩手が毎年継続する平和キャラバンの一環。25日に盛岡市で出陣式を行った後、3コースに分かれて県内各地を回り、街頭宣伝活動や集会を実施。新型コロナウイルス感染拡大を考慮し、例年行う行進は取りやめ、集会への参加人数も制限した。各地の思いは28日の県中央集会に届けられた。

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