新集会所完成で開所式 釜石の向定内町内会、住民交流の促進期待


2022/03/22
釜石新聞NewS #地域

新しい集会所の完成を喜ぶ向定内町内会の住民ら

新しい集会所の完成を喜ぶ向定内町内会の住民ら

 

 釜石市が定内町に整備した向定内集会所が完成し12日、開所式が現地で開かれた。管理を担う向定内町内会(三浦一志会長)の役員や野田武則市長ら市関係者約20人が出席。新集会所が町内活動の核となり、地域の活性化につながることを願った。

 

 定内町2丁目で暮らす約220世帯、420人で構成する同町内会では、小佐野公民館向定内分館を町内活動の拠点として活用してきたが、築50年以上が経過し、雨漏りや床板の傷みなど老朽化が目立っていた。10年以上前から新しい集会施設の整備を市に要望。土地の確保や予算など、一つずつ問題を解決し、念願の新集会所が完成した。

 

 定内橋そばに建てられた新集会所は木造平屋で延べ床面積168・93平方メートル。ホール(約70平方メートル)や和室1室(12畳)、調理室、倉庫・納戸などを備えた。車いすでホールに入ることができるようスロープデッキを設置。建設地は山際で土砂災害などの危険性があり、擁壁を整備。建設費用は8536万円で、過疎債を活用した。

 

完成した集会所を見学する住民ら

完成した集会所を見学する住民ら

 

 開所式で、野田市長は「大いに活用し、互いに見守り合い、安心して暮らせる地域づくりに役立ててほしい」と期待。住民らは、日高寺(礼ケ口町)により営まれた神事で「あたたかな笑顔を発信できる、和合の象徴」となることを願った。

 

 同町内会では集会所を町内会の会合や、住民によるグループ活動、子ども会の集まり、高齢者の体操などに活用する方針。三浦会長(79)は「立派な集会所を大切に使い、地域の交流を図っていきたい」と意欲を見せた。

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