地域防災機能アップ 新消防ポンプ車配備、釜石・平田地区の第3分団3部


2022/03/21
釜石新聞NewS #地域 #防災・安全

新しい消防ポンプ車の配備を喜ぶ第3分団3部団員

新しい消防ポンプ車の配備を喜ぶ第3分団3部団員

 

 釜石市消防団(川﨑喜久治団長、団員563人)の第3分団第3部(平田地区、川向真吾部長、11人)に、新しい消防ポンプ車1台が配備された。新車両の操作説明会が9日に鈴子町の釜石大槌地区行政事務組合消防本部庁舎で行われ、川向部長(52)ら4人が参加。納入業者から車両の付帯装置について説明を聞き、積載ポンプの放水能力を確認した。

 

 新車両は四輪駆動のオートマチック車で、毎分2000リットルの放水能力を持つポンプを搭載している。乗車定員5人。自動ブレーキシステム、電子サイレン、カーナビとバックモニター連動装置、ドライブレコーダーなど防火・広報活動に必要な最新機器を装備した。購入金額は2629万円。

 

 庁舎前で車両の運転特性や装備の操作など説明を受けた後、甲子川の対岸、千鳥町の河川敷に移動し、実際に放水能力を確認した。川向部長は「新しい車両に気持ちも引き締まる。操作に早く慣れるため、しっかりと訓練する必要がある。初心に帰り、みんなと協力しながら活動を頑張りたい」と力を込めた。

 

新車両の装備について説明を受ける団員ら

新車両の装備について説明を受ける団員ら

 

甲子川河川敷で新車両の放水能力を確認した

甲子川河川敷で新車両の放水能力を確認した

 

 旧車両は1998年に配備され、20年以上が経過した。この後廃車となる予定で、団員歴約30年の川向部長は「愛着があるから…寂しい」とぽつり。東日本大震災(2011年)時には車両で寝泊まりしながら地区の見守りをし、尾崎半島の大規模山林火災(17年)ではともに懸命に取り組んだ消火活動を振り返り、感慨深げな様子だった。

 

 2021年度の車両更新は今月中に資機材搬送車1台も見込む。

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