税の高校生作文で釜石商工高生2人表彰 釜石税務署
入賞を喜ぶ村越さん(左から2人目)、佐藤さん(中央)
国税庁主催の「税に関する高校生の作文」で県立釜石商工高(菊池勝彦校長、生徒234人)の村越梨緒菜さん(総合情報科2年)が最高賞の国税庁長官賞に次ぐ仙台国税局長賞に選ばれた。佐藤凜さん(同)は釜石税務署長賞を受賞。2人は16日、同校を訪れた同税務署の霜崎良人署長から賞状と記念品を受け取った。
高校生作文は租税教育の充実を目的に、1962年度から毎年実施。今回は全国1563校から17万8807編、同国税局管内(東北6県)では147校1万4750編の応募があった。
釜石税務署では受賞作をポスターにして税に関する啓発に役立てる
同校では同科2年生35人が夏休みの課題として取り組んだ。村越さんの受賞作の題は「人を支える『税』」。税金の使われ方や納税の仕組みを調べ、国全体で支え合っていることに気づいた一方、超高齢化社会による労働力不足で納税の負担は大きくなるだろうと考察する。税に関する問題はこれからを担う自分たちこそが目を向けるべきと強調。「一年後に選挙権を得る。国民全員が平等に、より良い暮らしができるよう投票を通じて参政することで、支える人になりたい」と結んだ。
佐藤さんの作文のテーマは「消費税」。増税のメリット、デメリットを分析し、「賛否はあるが、増税分がどう使われ、どれほど重要かを理解したうえで意見を出すべき。将来、自分たちの生活にも関わってくることであり、税の重要性を考えてみてほしい」と求めている。
2人は「受賞は驚いた。聞いたことがない言葉が多くて難しかったが、知識が深まった。これからも税について興味を持って調べてみたい」と前向きに捉えた。
釜石市役所本庁舎1階税務課に掲示中の高校生作文
霜崎署長は「自分の考えをしっかり持ち、心強く感じた。税の意義、役割を理解し、生活に役立ててほしい」と期待。2人の作文は只越町の市役所本庁舎1階税務課窓口、鈴子町のシープラザ釜石に掲示されている。11月末まで。
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