釜石の写真家hanaさん 作品展「思い出」 アート・アット・テット第2弾


2021/10/27
釜石新聞NewS #文化・教育

釜石市民ホールギャラリーで開かれているhanaさんの作品展

釜石市民ホールギャラリーで開かれているhanaさんの作品展

 

 釜石市上中島町の写真家小澤はなさん(68)=活動名・hana=の作品展「Remember」が、大町の市民ホールTETTOギャラリーで開かれている。地域の四季折々の風景や表情豊かな人物、自然の中で生きる動植物などを独自の視点で切り取った作品約30点を展示している。31日まで、入場無料。

 

 hanaさんが個展を開くのは3回目。今回の「Remember」には「思い出」という意味を当てはめている。笑顔弾ける新1年生、伝統を受け継ぐ職人たちの誇り、命をつなぐ営み。「一枚一枚に思い入れがあり、撮影時を思い出す。今まで撮りためた歴史、思い出を楽しみ、優しい気持ち、癒やしになれば」と厳選した。

 

 会期中の2日間はワークショップも行った。23日に参加した釜石商工高写真部の安藤大翔君、吉岡颯世君(いずれも機械科1年)はカメラマンに撮影してもらう体験をしながら、写真を今より上手に撮るこつを教えてもらった。2人は風景写真を撮ることが多いというが、「光の加減、背景のぼかしとか、なるほどと思うことがたくさんあった。人物や背景にこだわったものとかも撮ってみたい」と刺激を受けていた。

 

hanaさんの思い出に触れる作品が並んでいる

hanaさんの思い出に触れる作品が並んでいる

 

 hanaさんが本格的に写真を撮るようになったのは50歳を過ぎてから。親の介護を終え、自分の時間が持てるようになった頃に友人から勧められてブログを始めたのがきっかけだという。自己流ながらカメラを相棒に写真を学んで10数年、現在はカメラマンとして成人式や七五三、ブライダルなどの撮影を請け負っている。地域の魅力を発信するイベントで撮影技術を教える講師を務めることもある。

 

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23日に行われたワークショップで出会いを楽しんだhanaさん(右)と釜石商工高生ら

 

 写真の魅力は「カメラを通した出会い」とhanaさん。ジャンルにこだわらず、「いいな」と心動かされたモノの一瞬をとらえるのが「快感」だという。「見るものすべてが被写体」と言い切り、これからも「思い出」という宝物を増やし続けていく。

 

 釜石・大槌地域で活動する作家を紹介する同ホール自主事業「art at TETTO」シリーズ(年4回)の2回目。午前9時から午後9時まで鑑賞できる。

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