釜石皐月愛好会がTETTOギャラリーで「さつき展」を開催 ―6月11日から13日(日)まで―
丹精込めて育てたサツキが見ごろを迎え、花姿を満足げに眺める会員ら=3日
釜石・大槌地域を中心としたサツキ盆栽の愛好者らでつくる釜石皐月愛好会(東梅英夫会長、会員10人)は、あす11日から13日まで釜石市大町の市民ホールTETTOギャラリーで花季展示「さつき展」を開く。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、開催は2年ぶり。東梅会長(75)は「2年分のエネルギーをため込んで咲かせた花をたくさんの人に楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
同会は「暮らしに花と緑を」をテーマに活動。会員は70、80代が中心で、釜石・大槌のほか、山田町、遠野市にも広がる。個々に花を楽しみ、月1回、育て方など疑問を持つ花を持ち寄って勉強会を開催。互いに“ケチ”をつけ合い、アドバイスし合っている。
3日は展示会に向け、東梅会長、山﨑悟さん(72)らが会員宅を回ってサツキの花の開き具合などを確認した。源太沢町の黒川富也さん(81)は自宅敷地の一角、約20坪のスペースで大小200ほどの盆栽を手入れ。今年は暖かい日が多く、開花が早いというが、長く花を楽しめるよう工夫していて、東梅会長らは「上出来だ」と好感触を示した。
花の色や枝ぶりなど個性を確認しながら、展示会に並べる作品を選んだ=3日
出展するサツキの品種が、できるだけ重ならないよう調整も行った。大只越町の石塚良秋さん(83)は自宅のベランダやガレージ、敷地に設けた温室などで多種多様な品種を育てていて、「山の光」「煌陽」など4点を出品する予定。ほかにも、「枝ぶりがいい」と評価された小品も並べたいと考えている様子だ。
会員らは「(サツキ盆栽は)奥が深く、いつも悩む。大変だけど、それがいい。一年のうちのつかの間、花開いた時の喜びは何とも言いようがない」「やればやったなりの成果が明らかに出る。生き物なので日々勉強」と顔を合わせる。
同展では席飾り20点のほか小品盆栽や添え草など、会員が丹精込めて作り上げた皐月盆栽の豪華な花姿を展示する予定。会員は「きれいな姿を一緒に楽しみましょう。育ててみたいという若い仲間が増える機会にもなれば」と話している。
入場無料で、開催時間は午前10時から午後5時まで(最終日は午後3時)。問い合わせは会長の東梅さん(電話090・6227・3623)へ。
釜石新聞NewS
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