男子生徒と軽やかに跳ね上がるTETSUYAさん(右)

EXILE サプライズ ダンス指導、釜石東中生と「ライジング・サン」〜8月新スタジアムで披露、ラグビーW杯へ

EXILEの2人を囲んで「東中イエーイ」と笑顔を広げる生徒たち

EXILEの2人を囲んで「東中イエーイ」と笑顔を広げる生徒たち

 

 来年のラグビーワールドカップ(W杯)に向け釜石市鵜住居町で整備が進む「釜石鵜住居復興スタジアム」(仮称)で8月に行われるオープニングイベントを盛り上げるプロジェクトが24日、釜石東中(佐々木賢治校長、生徒117人)で始動した。元気なダンスでW杯を盛り上げる――。そんな生徒たちをサポートしようと、人気ダンス・ボーカルグループEXILE(エグザイル)のUSA(ウサ)さんとTETSUYA(テツヤ)さんが同校をサプライズ訪問。大喜びの生徒らにダンスを指導した。生徒はこれから約3カ月間、インストラクターの訪問指導や体育の授業で練習に取り組み、8月のイベントで踊る。

 

 EXILEメンバーが東日本大震災被災地を回り、子どもたちに元気と夢を届ける「ダンスで日本を元気に!夢の課外授業」の一環。新スタジアムのこけら落としとなる8月19日のイベントで同校生徒たちと一緒にパフォーマンスを披露する。

 

 24日、体育祭に向けて「東中ソーラン」の練習を終えた全校生徒の前に、EXILEの2人がサプライズで登場した。驚きの声を上げる生徒たちに、佐々木校長が種明かし。「みんな、新しいスタジアムでライジング・サンを踊れー!踊るぞー!」と気勢を上げた。

 

 復興支援曲として制作されたEXILEの「Rising Sun」に合わせたダンスパフォーマンス。2人は生徒たちの間に入って振り付けを指導。EXILEのメンバーでも難しいというステップに苦戦する生徒たちに、踊って見せながらアドバイスをした。

 

 ダンスレッスンの後には、2人を囲んでトークセッションも行われた。

 

男子生徒と軽やかに跳ね上がるTETSUYAさん(右)

男子生徒と軽やかに跳ね上がるTETSUYAさん(右)

 

 三浦花音(かのん)さん(1年)は「テレビでしか見たことのない人が突然来てびっくり。本物は迫力があってかっこいい。ダンスはすごく難しいし不安だけど頑張りたい」、小笠原羽美佳(うみか)さん(3年)は「努力しないとできない踊り。練習に励む」と気合十分。中澤天馬君(2年)は「新しくできるスタジアムは地域の誇りになると思う。本番は集まった人が喜ぶような踊りにしたい」、高清水享妥(きょうた)君(3年)は「夢のような時間を過ごせた。本番で全国の人に釜石が元気だと伝えられるよう特訓したい」と声を弾ませた。

 

 「スタジアムで一緒に踊るのを楽しみにしている」と生徒たちに呼び掛けたUSAさん。「振り付けを覚えるのは難しいが、できた時の気持ち良さ、一つの曲で全員とつながれた時の感動はすごい。みんなで踊れるよう頑張ろう」と励ました。

 

 TETSUYAさんは「ダンスと向き合い練習してもらえれば絶対できる。大事なのは途中であきらめないこと」と強調。「震災でつらい思い、いろんな経験をしたまちには葛藤が混在していると思う。そこに復興のシンボル的存在になるスタジアムができる。世界中の人たちに日本はこんなに元気になったんだということを伝えなければ。まちを盛り上げるべく、気持ちを込めて一緒に頑張りたい」と力を込めた。

 

 同プロジェクトは、人材育成に関連した事業を展開する二十一世紀倶楽部(東京)と、EXILEが所属する芸能事務所LDH JAPANなどによる震災の復興支援事業。EXILEメンバーが学校を訪問してダンスを指導し、イベントなどで発表している。12年に始まり、釜石市の大平中など、これまでに3千人超が参加している。

 

野田市長(左)に意気込みを伝えたEXILEメンバーら

野田市長(左)に意気込みを伝えたEXILEメンバーら

 

 USAさん、TETSUYAさん、主催する二十一世紀倶楽部の一木広治事務局長らは同校訪問を前に、釜石市役所の野田武則市長を訪ね、「たくさんの笑顔が生まれるようにみんなと一緒に作り上げていきたい」などと同プロジェクトへの思いを伝えた。

 

 野田市長は「子どもたちがたくましく人生を頑張れるような励ましになる」と力添えに感謝。「W杯開催が決まり、ラグビーのまち釜石のレガシーを次の世代につなげる、大切で大きな機会をもらった。子どもたちと一緒になって元気な釜石を発信してほしい」と期待した。

 

(復興釜石新聞 2018年4月28日発行 第685号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

広報かまいし2018年5月1日号(No.1687)

広報かまいし2018年5月1日号(No.1687)

広報かまいし2018年5月1日号(No.1687)

 

広報かまいし2018年4月15日号(No.1686)

広報かまいし2018年4月15日号(No.1686)

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 2,046 KB
ダウンロード


 

【目次】
表紙:ボランティア通訳養成講座、いわて災害時多言語サポート 英語教室、「外国人のための日本語教室」の受講者を募集します、市長のつぶやき
P02:ご存じですか?障がいがある人への手当、児童扶養手当の申請はお済みですか
P03:犬の登録と狂犬病予防注射を受けさせましょう、平田定住促進住宅の入居者を募集します
P04:被災事業者の再建を支援します
P05:軽自動車税の減免・非課税制度があります、釜石地区被災者相談支援センターをご利用ください
P06:今月のインフォメーション
P08:橋野鉄鉱山八重桜まつり、「釜石市働く婦人の家」前期定期講座

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1218344_2596.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
悲惨な思い出をしぼり出すように語る佐野さん

佐野さん、悲惨な艦砲被災語り継ぐ〜「翳った太陽を歌う会」体験を聞く

悲惨な思い出をしぼり出すように語る佐野さん

悲惨な思い出をしぼり出すように語る佐野さん(左)

 

 釜石市の合唱グループ「翳(かげ)った太陽を歌う会」(種市誓子会長、会員12人)は20日、「戦争体験者のお話を聞く会」を小川町の働く婦人の家で開き、米英軍による2度の釜石艦砲射撃(1945年)を経験した大町の佐野健司さん(86)が語る戦争の悲惨さに耳を傾けた。

 

 旧制釜石中学2年だった14歳の時に艦砲射撃を体験した佐野さん。2011年の東日本大震災でも、大町で経営していた酒店が津波で流失。仮設商店街での営業を経て15年に店舗を再建している。

 

 佐野さんは戦時中、父が営んでいた酒店で運送用に飼っていた馬を軍に供出したり、防空壕(ごう)を子どもたちが造らされたり、食料や物品が乏しく苦しい生活の様子を紹介した。空襲警報が頻繁に鳴るようになると、体が弱かった父親は一足早く甲子町松倉に疎開。7月14日の1回目の艦砲射撃や機銃掃射では、母親と酒店で働いていた少女と血まみれになりながら山側の薬師公園に避難した。「助かった。生きていた」。再会した時の父親の姿が忘れられないと言葉をかみしめた。

 

 「苦しい。助けて」。8月9日の2回目の艦砲射撃で、避難した防空壕ごと射撃されて犠牲になった人たちのうめき声。「もうやめて」。火葬の際でも灯火管制で水をかけて中断せざるを得なかった状況で聞かれた犠牲者遺族らの悲痛。「2回目は地獄だった」と声を詰まらせながら語り、平和を引き継ぐことの大切さを訴えた。

 

 同グループは2005年に活動を始め、今年で14年目。市戦没者追悼式での献歌、小学校でのコンサートなどを行ってきた。その中で歌い継いできた合唱組曲「翳った太陽」は、市内の戦争体験者2人の短歌や絵手紙を元に創作されたもの。会員のほとんどが戦争を体験していない世代で、曲への理解を深めようと同様の会をこれまで5回行い、体験者の心に触れながら戦争について学んできた。

 

 震災で一時活動が中断。戦争の愚かさ、平和の尊さを訴えるこの組曲も、戦災の生々しい惨状が震災直後の情景と重なり、歌えなくなった時期もあったという。

 

 計6曲の組曲は全17分。今年の市戦没者追悼式で釜石中生徒有志と組曲を合同合唱する予定で、練習を重ねている。

 

 佐野さんの話は、遺体を火葬した場面などが組曲と重なったという。定内町の佐野順子さん(65)は「言葉にならないつらさ、詞に込められた思いへの理解を深められた」、種市会長(70)は「今は何が起こるか分からない時代。若い人に伝えていかなければ」。同グループ講師で作曲者の最知節子さん(75)は「人間の尊厳を無視するように、青春に土足で踏み込んでくる戦争の悲惨さを多くの釜石の子どもたちに語り継いでいきたい」と思いを強めていた。

 

(復興釜石新聞 2018年4月25日発行 第684号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

SL乗車に期待を高める東京の子どもたち。釜石ではラグビー体験も楽しんだ

SL銀河 5年目運行開始〜復興発信、観光振興に膨らむ期待

SL乗車に期待を高める東京の子どもたち。釜石ではラグビー体験も楽しんだ

SL乗車に期待を高める東京の子どもたち。釜石ではラグビー体験も楽しんだ

 

 JR釜石線(花巻―釜石間、90・2キロ)を走る蒸気機関車「SL銀河」は、21日から今季の運行を開始した。初日の下り列車(釜石行き)は、客車4両がほぼ満席。乗客は、各駅や線路沿いで地元住民らの熱い歓迎を受けた。運行5年目の今年は9月30日まで、土日・祝日を中心に上下53本が運行される予定。SLシーズンと連動した観光振興に期待がかかる。

 

釜石駅では虎舞 ゆかた姿のもてなしも

 

 21日、午前10時37分花巻発の列車は、4時間半をかけ釜石に到着。線路をはさんだシープラザ釜石のデッキには、駅前で花植えのボランティア活動に取り組んだ拓殖大生や一般市民らが陣取り、約半年ぶりの雄姿を迎えた。

 

 駅のホームでは、釜石市のキャラクター「かまリン」、JR、観光関係者らが降り立った乗客を歓迎。ホテルフォルクローロ三陸釜石に勤務し、ラグビーの釜石シーウェイブス(SW)RFCに所属するダラス・タタナ選手(26)は今年もジャージー姿で出迎え、記念撮影で乗客と触れ合った。浴衣で釜石を盛り上げる活動を行う市民有志の「ゆかたおもてなし隊」は、女性2人が活躍。釜石商工高生は対面ホームで虎舞を披露し、乗客らが盛んにカメラを向けた。

 

釜石商工高生の虎舞に見入る乗客。郷土芸能のもてなしは運行初日ならでは

釜石商工高生の虎舞に見入る乗客。郷土芸能のもてなしは運行初日ならでは

 

 秋田県仙北市役所の仲間6人で乗車した加古信夫さん(59)は、宮沢賢治の世界観を演出した車内、主要駅で披露される郷土芸能など一番列車ならではのもてなしに感激。「岩手の歴史や文化も勉強でき、目に訴えるものが多い。石炭を燃やす匂いとか昔ながらの温かさが何ともいい感じ」とSL銀河の魅力に浸った。

 

 自らを“蒸気機関車好き”と称する北上市の佐藤和斗君(二子小3年)は、今まで外から追いかけて手を振るだけだったSL銀河に念願の初乗車。「窓からの景色が良かった。車体も迫力がある。また乗ってみたい」と目を輝かせた。母聖子さん(35)は「車内から見ると沿線に多くの人がいて、SLを見ることが元気につながっているんだと感じた。帰りは夫の車で釜石の復興状況を見ながら帰ります」と話した。

 

 釜石観光物産協会は今年も、乗客らにホタテの稚貝汁をお振る舞い。市内の観光、宿泊施設やレンタカー利用などに使える500円のお買い物券(1千円以上の買い物で利用可能)も配った。同券はSL運行期間中、計3千枚を配布予定で、乗客の釜石滞在を促し、観光リピーターにつなげることを狙う。
 SL銀河は昨年、上下51本運行し、延べ約7200人が乗車。平均乗車率は前年同様の8割を維持した。JR東日本盛岡支社では本年度も引き続き、SL運行を通じた復興支援と地域活性化に寄与したいとしている。

 

折り返しは吹奏楽でお見送り 釜石駅の工藤駅長「感動を届けたい」

 

 SL銀河運行2日目の22日は、釜石から花巻への上り運行。午前10時55分の出発を前に、乗客や見物客が機関車の車体や出発準備の様子を見学。釜石高吹奏楽部が演奏を披露し、旅立ち気分を高めた。

 

花巻行きSL銀河の出発合図をする工藤釜石駅長

花巻行きSL銀河の出発合図をする工藤釜石駅長

 

 東京から体験学習に訪れた子どもたち22人のグループは、乗車前にSLのスケッチも楽しんだ。慶應義塾幼稚舎2年の錦織賢史朗君(7)は「正面の車名が入った丸いヘッドマークがかっこいい。客車内がどうなっているのか楽しみ」と期待に胸を躍らせた。

 

 発車時刻には釜石駅の工藤冨士雄駅長(55)が右手を上げて出発合図。高らかに汽笛を鳴らし、走り出す車両を多くの人が手を振って見送った。

 

 「復興のためによみがえらせた機関車が故障もなく5年目を迎えられ、うれしい。乗務員、整備士、これまで乗ってくれたSL銀河ファンに心から感謝したい」と工藤駅長。最近はチケットも取りやすくなってきており、「ぜひ、地元の方にもどんどん乗ってほしい。沿線で手を振るなどの出迎えと合わせ、地元民による一層の盛り上げを図りたい」と希望を込めた。

 

 工藤駅長によると、SL銀河の乗客は釜石駅に最低でも約50人は降りるという。乗客に宿泊してもらうには、市内の観光関係者や有志と連携し、毎年乗ってくれるファンを引きつける工夫も必要。工藤駅長は「車内でも、お客さまに感動してもらえるようなものを届けたい」と意欲を示した。

 

(復興釜石新聞 2018年4月25日発行 第684号より)

関連情報 by 縁とらんす
SL銀河 | 縁とらんす
復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

番田会長が新規加入の白山小防災少年団に認定証、リーダーに任命書を交付

少年消防クラブ、市内全小学校に〜本年度は4校が加入、白山小で認定証交付式

番田会長が新規加入の白山小防災少年団に認定証、リーダーに任命書を交付

番田会長が新規加入の白山小防災少年団に認定証、リーダーに任命書を交付

 

 昨年4月に発足した釜石市少年消防クラブ(会長・番田健児釜石消防署長)は本年度、小学校4校が新規加入し、市内の9小学校全校で組織化された。4校には認定証、それぞれの新リーダーに任命書が会長名で交付される。

 

 新規の加入団体は栗林小(栗橋こどもぼうさいクラブ)、白山小学校防災少年団、平田小(平田っ子少年消防クラブ)と唐丹小。

 

 白山小(千葉愛子校長、児童32人)の結団式は16日、嬉石町の同校体育館で行われた。番田会長らが立ち会い、千葉校長は「これまで真剣に取り組んできた避難訓練など、自分の命を守るために、どう行動するか考えましょう」と呼び掛けた。

 

 番田会長から児童会の阿部七緒副会長に認定証、小笠原のゑ会長にリーダー任命書が贈られた。奥寺玲華さんが防災学習や危険な場所を調べて防災マップを作ってきたことを報告した上で、「昨年は大きな山火事があった。正しい防災知識を身に付け、災害から自分の命を守るよう努力します」と誓いの言葉を述べた。

 

 番田会長は「きょうから、みなさんは私たち消防職員の仲間です。火事や事故を起こさない、災害が起こっても被害を大きくしないこと。そして、自分の命を守る努力が大事です」と激励した。

 

 千葉校長によると、災害や犯罪被害の予防へ教職員と児童が通学路の安全パトロールを行い、写真を添付するなどして安全マップを作る。また、地域住民と連携し、下校時の災害発生を想定した避難訓練も重ねる。授業がある日の災害対応はPTAと共通認識を構築しているが、課題の一つに「土砂災害が懸念される際の学校の役割や避難対応」を挙げた。

 

 釜石中(安全委員会)を含む市内10校への任命書などの交付は10日に始まり、4月中の完了を見込む。

 

(復興釜石新聞 2018年4月21日発行 第683号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3