松尾さん、根本さん復興応援トーク~30年来の交流エピソード織り交ぜ
復興応援トークを繰り広げる松尾さん(左)と根本さん
新日鉄釜石ラグビー部日本一7連覇の立役者となった松尾雄治さん(62)と、ポップスグループ・スターダストレビューのボーカル兼ギター根本要さん(59)による「復興応援トーク&ライブ」は7日、釜石情報交流センター釜石PITで開かれた。ホールをいっぱいに埋めた約160人を前に、30年来の友人という2人は数々の交流エピソードを面白おかしく披露。3年後に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催へ、「日本中が東北、釜石を向いている。W杯を成功させよう」と呼び掛けた。
根本さんは「松尾さんはスーパースター」、松尾さんは「とても心に響く歌声」と根本さんを持ち上げ、まずはエール交換で幕開け。
松尾さんは「勉強はせずラグビーだけやってろ、というむちゃくちゃなオヤジに育てられたが、きっと一人じゃできないということを教えたかったんだろうな」と振り返り、「スーツに長靴をはいて現れたラグビー部長に誘われ、釜石にやってきた」と40年前のエピソードを明かした。「いい選手はいないのに7年も続けて日本一になった。努力って素晴らしいもんだ」と偉業を懐かしんだ。
「僕らも長く売れない時代があった」と根本さん。「津波に襲われても海と暮らす覚悟ができている釜石は素晴らしいまち。19年にはW杯もある。僕も仲間に入れてほしい」とエールを送りつつ、ヒット曲の「トワイライトアベニュー」などを弾き語りで熱唱した。
スターダストレビューは震災発生直後から復興支援活動を続けているが、根本さんが単独で出演するのは初めて。根本さんは松尾さんが経営するバーの常連客で、「いつか一緒に釜石で復興支援イベントができれば」と願っていたという。前日に陸前高田市でフリーライブがあり、その流れでやっと思いが実現した。
オフィス北野所属のタレントとしても活動する松尾さんは「ラジオの仕事も増えている。釜石にいっぱい人が来るよう盛り上げたい」とアピールした。
(復興釜石新聞 2016年6月11日発行 第494号より)
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