ヤマメもイワナも!大きく育って 甲子小児童が放流 地域の川を守る活動に協力


2026/06/16
釜石新聞NewS #地域

ヤマメとイワナの稚魚を放流する甲子小の児童

ヤマメとイワナの稚魚を放流する甲子小の児童

 
 釜石市の甲子小(細田多聞校長、児童210人)の4年生約40人は9日、地元を流れる甲子川の河川敷からヤマメとイワナの稚魚を放流した。甲子川鮎釣協力会が市や地元企業の協力を得て続ける活動を子どもたちがお手伝い。自然豊かな清流を大切にする心も育んだ。
 
 同市両石町の千丈ヶ滝養魚場(佐藤実代表)が体長7~13センチに育ったヤマメ、イワナの稚魚計10キロ(約1000尾)を用意。子どもたちはバケツを手に慎重に水辺に近づき「いってらっしゃーい」「大きくなってね」などと声をかけながら、優しく送り出だした。「かわいいね」「大丈夫かな」と名残惜しそうに見守る声も聞こえた。
 
水中に放った稚魚の行方が気になる子どもたち

水中に放った稚魚の行方が気になる子どもたち

 
慎重に、そっと、豪快に。放流の仕方はそれぞれ

慎重に、そっと、豪快に。放流の仕方はそれぞれ

 
 「元気に育って」と願いを込めて稚魚を放ったのは佐々木麻矢さん。この川や地元の海などで家族と一緒に釣りを楽しんでいるといい、「資源を守る機会になる大事なことだと思う」と受け止めた。釣りの魅力は、やはり魚をゲットした時の喜び。竿を川に投げてもすぐに釣れないことも多いが「楽しい」し、釣れていないポイントで挑むのも「おもしろい」らしい。甲子川でのアユ釣り解禁は7月に入ってからとなっていて、ほかの魚類も同じと聞いて、待ち遠しそうにした。
 
泳ぎ出す稚魚を見つめる児童の願いはいっしょ。「元気でね」

泳ぎ出す稚魚を見つめる児童の願いはいっしょ。「元気でね」

 
 甲子川は漁業権が設定されておらず、遊漁料の徴収はない。そんな中で同協力会は、魚が住める環境づくりや資源の保護などを目的に自主的な取り組みを進める。毎年春に行う稚魚放流はその一つ。釣り人や市内外の賛同者らから協力金を募り、市や企業の助成も得ながら継続している。今年5月にはアユの稚魚250キロ(約2万7700尾)を放流。そしてこの日は7カ所でヤマメ、イワナの稚魚を計30キロ放った。
 
子どもの力も借りて稚魚を放流した地域の大人たち

子どもの力も借りて稚魚を放流した地域の大人たち

 
 同協力会の活動を紹介した市水産農林課の職員は「地域の人たちが自然環境を守ろうと活動していることを知ってもらえたら。子どもたちも甲子川に関わる機会は多いだろうから、環境保全の視点から川を見てほしい」と期待。この日放流した稚魚はきれいな川で育つことから、成魚との再会を楽しみにする子どもたちに「夏に見に来てみて」と呼びかけていた。
 
 甲子川の資源保護などにつながる協力金は甲子町の釣具店「釣具オヤマ」などで受け付けている。

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