地域の安全安心 守る心意気示す 釜石市消防団が演習 子どもらも応援「みんなヒーロー」


2026/06/12
釜石新聞NewS #防災・安全

小型ポンプ操法などの訓練できびきびとした動きを見せる団員ら

小型ポンプ操法などの訓練できびきびとした動きを見せる団員ら

 
 消防団員が日ごろの訓練の成果を披露する消防演習が7日、釜石市鈴子町の釜石消防庁舎駐車場などで行われた。市消防団(菊池録郎団長、団員501人)が火災防御訓練や一斉放水などで磨いている技能を見せながら、有事に備え気を引き締めた。
 
 団員ら約460人、車両38台が参加した。統監の小野共市長は「自然災害が頻発しており、地域における共助の力、消防団の役割の重要さは増している。一方で、団員の確保は課題。活動しやすい環境づくりに努めていくので、引き続き尽力を」と訓示した。
 
日ごろの練習成果を見せる演習に臨む釜石市消防団

日ごろの練習成果を見せる演習に臨む釜石市消防団

 
 災害現場や火災予防で優秀な活動をした団員や部をたたえる市長表彰では、功績者として団員5人を賞賛し、5つの部に竿頭綬(かんとうじゅ)を授与。在職3年以上で職務精励、消防技能に優れた8人を市消防団長表彰の精勤者として高く評価した。
 
市長表彰、消防団長表彰で優れた活動を続ける団員や部をたたえた

市長表彰、消防団長表彰で優れた活動を続ける団員や部をたたえた

 
新入団員を代表し、宣誓する小笠原玲瑠さん(左)

新入団員を代表し、宣誓する小笠原玲瑠さん(左)

 
 2026年度の新入団員は6人。代表して第6分団第2部の小笠原玲瑠さん(20)が菊池団長から辞令を受け、「良心に従って誠実に消防の義務を遂行する」と誓った。
 
 統監や団長らによる観閲の後、職務遂行に必要な行動を確かめる通常点検(隊列での移動など)や機械器具点検(消防車両の装備確認など)、きびきびとした動きで小型ポンプ操法、ポンプ車操法訓練を展開。千鳥町の甲子川河川敷では、川からくみ上げた水を天高く放水した。
 
観閲や機械器具点検などに臨み、基本行動を実践する団員ら

観閲や機械器具点検などに臨み、基本行動を実践する団員ら

 
日ごろの訓練で身につけた技術を披露した消防操法訓練

日ごろの訓練で身につけた技術を披露した消防操法訓練

 
空に向けた一斉放水で防火や職務遂行へ士気を高めた

空に向けた一斉放水で防火や職務遂行へ士気を高めた

 
 地域の安全を守る団員らへ心あたたまるひと時を届けようと、栗林小の伊藤晴喜さん(3年)、ひなたさん(2年)兄妹が感謝のメッセージを発表。両親ともに団活動に励んでおり、「お母さんは困っている人がいたらすぐに駆け付けるスーパーヒーロー。消防団にはそんなヒーローが集まっているのだと思う。僕も大きくなったらみんなを助けるヒーローになりたい」「いつもありがとう。お父さんが頑張っている姿を見るのが大好きです」などと応援の気持ちを伝えた。
 
消防団員への応援の気持ちを発表する子どもたち

消防団員への応援の気持ちを発表する子どもたち

 
 菊池団長は、操法訓練などに臨む団員らの姿を見つめて「緊張していたようだが、見事に力を発揮してくれた。心強い」と評価した。人口減少の中、団員の確保は厳しさを増す一方だが、今回取り入れられた子どもたちからの作文発表が「団員の励みになれば」と期待。頼られる団であるため若手への技能継承、組織の充実強化を続ける考えを示した。
 
 釜石市では昨年、建物など3件の火災があった。今年はこれまでに2件発生。また、4月に大槌町で発生した山林火災では釜石消防団も素早く出動し、民家への延焼を最小限に食い止め、住民の命や財産を守る活動を支えた。

釜石新聞NewS

釜石新聞NewS

復興釜石新聞を前身とするWeb版釜石新聞です。専属記者2名が地域の出来事や暮らしに関する様々なNEWSをお届けします。

取材に関する情報提供など: 担当直通電話 090-5233-1373/FAX 0193-27-8331/問い合わせフォーム


釜石のイベント情報

もっと見る

釜石のイチ押し商品

商品一覧へ

釜石の注目トピックス