園児の居場所「お花でいっぱいに」 釜石・上中島こども園 笑顔咲く植栽を継続


2026/06/04
釜石新聞NewS #地域

「大きくなってね」と声をかけながら花に触れる上中島こども園の園児

「大きくなってね」と声をかけながら花に触れる上中島こども園の園児

 
 釜石市上中島町の市立上中島こども園(楢山知美園長、園児31人)の園児たちは5月27日、花を植えたプランターで園舎の周りを彩る植栽活動に取り組んだ。「大きくな~れ」「かわいくな~れ」と声をかけながら作業。色とりどりの花が明るい色を添えた“居場所”が出来上がり、笑顔を広げた。
 
 「お花でいっぱいにしましょう」と呼びかける活動には、中妻町の造園会社「緑仁舎」(木村仁寿代表取締役)が協力。園児たちはラベンダーやブルーノート(宿根サルビア)、テルスター(四季咲きナデシコ)、スカビオサ(和名・マツムシソウ)など10数種の花苗から1人2つずつ選び、同社スタッフ(5人)や同園の教職員らにサポートしてもらいながら、プランターに植えていった。
 
どれにしようかな!たくさんの花苗から植えたいものをチョイス

どれにしようかな!たくさんの花苗から植えたいものをチョイス

 
緑仁舎のスタッフに教わりながら花を植える園児たち

緑仁舎のスタッフに教わりながら花を植える園児たち

 
 作業を見守る同社代表取締役の木村さん(46)は「寄せ植えはバランスが大事」とアドバイスした。植物は根から水を吸い上げて大きく成長することや、人と同じように「花にも心があって、人の手を通していろんなことを感じ取る」ことも紹介。植える際には「花に声をかけてほしい。喜んで、めちゃくちゃ大きくなるし、きれいな花を咲かせるから」と、成長の“秘密”を教えた。
 
「人と一緒。心がある」と花苗の説明をする木村仁寿さん

「人と一緒。心がある」と花苗の説明をする木村仁寿さん

 
色とりどりの花をプランターに寄せ植えする子どもたち

色とりどりの花をプランターに寄せ植えする子どもたち

 
 「大きくなって」と花に話しかけたという佐々木陸翔ちゃん(5)は「ピンク色の花がかわいかった」とうなずいた。「楽しかった。うまくできた」と無邪気な笑顔を見せたのは鈴木さくらちゃん(6)。みんなで植えたプランターの花が元気に育つよう「水をあげるー」とやる気も十分だった。
 
 同園では、植物を育てる活動を通じた食育を保育に取り入れる。この植栽は、木村さんの子どもが同園に通っていたのを縁に3年前から継続。楢山園長によると、子どもたちにとって生命の尊さ、植物や昆虫といった生き物に対する優しい心を育む機会になっている。加えて、大人にとっても気づきを得る好機で、木村さんが伝える「一つひとつに心がある」「話しかけたら成長する」などの言葉をかみしめながら子どもに接する。
 
花植えを教えてくれた緑仁舎のスタッフに園児はお礼のメダルをプレゼント

花植えを教えてくれた緑仁舎のスタッフに園児はお礼のメダルをプレゼント

 
「お花でいっぱい」と満足げに写真に納まる植栽活動の参加者

「お花でいっぱい」と満足げに写真に納まる植栽活動の参加者

 
 全国各地で同様の「花育」を展開する木村さん。花を育てることで「季節を感じてほしい」と願う。花が咲き終わった後、種を取り、またまいて育てるという「繰り返しを楽しむことで、植物を好きになってほしい」と期待も。釜石市内に花畑を作ろうと取り組んでいるようで、これからも“人”を楽しませる活動を続けていく。

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